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検索結果は46件です。
- 根治手術後早期に転移再発した膵神経内分泌腫瘍に対してエベロリムスが有効であった1例
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堀口 繁(岡山大学病院 消化器内科)
【症例】症例は57歳女性。舌癌精査中の腹部CT で主膵管拡張と膵腫瘤が認められた。舌癌はstage1であり根治術施行後、膵臓精査目的で消化器内科紹介となった。造影CTでは膵頭部に径19mmの動脈相で軽度造影される腫瘤性病変と末梢側の膵管拡張を認めた。超音波内視鏡では境界明瞭であり内部がhypoechoicな充実性腫瘤として描出された。ソナゾイドを用いて造影すると早期に淡い造影効果が認められ、後期に...
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- 膵仮性嚢胞に対するEUSガイド下ドレナージの1例-通電ダイレーター(Cysto-Gastro-Set)の使用経験-
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大廻 あゆみ(鳥取生協病院 消化器内科)
【はじめに】膵仮性嚢胞は、炎症や外傷により膵組織または膵管の損傷をきたし、膵液が膵内外に貯留する病態である。今回、慢性膵炎に合併した膵仮性嚢胞に対し、通電ダイレーターを用いたEUSガイド下ドレナージ術(EUS-guided cyst drainage;EUS-CD)を施行し良好な効果を得た1例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。【症例】症例は54歳の男性。アルコール性慢性膵炎にて近医...
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- 膵神経内分泌腫瘍、膀胱癌に合併した原発不明癌の1例
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斧山 巧(鳥取大学医学部附属病院 消化器内科)
症例は70歳、男性。腹痛、食欲低下、体重減少にて近医受診。膵尾部腫瘤、膀胱腫瘤及び多発リンパ節腫大を指摘され当科紹介。腹部超音波検査では膵尾部に長径36mm大の内部エコー不均一な腫瘤を認めた。Dynamic CTにて膵尾部腫瘤、両側頸部、縦隔、腹腔内の腫大したリンパ節は、平衡相でびまん性に造影効果を認めた。なお、同時に観察された膀胱腫瘤は平衡相で一部に造影効果を認める長径30mm大であった。PET...
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- 急速に肝硬変へ進行したC型慢性肝炎の1例
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盛生 玲央奈(広島大学病院消化器代謝内科 )
はじめに:C型慢性肝炎の場合、年率0.1の割合で肝線維化が進行するといわれている。F1の場合F2に進展するのに10年という計算となり、肝線維化が軽度の症例に対しては治療を急がない場合がある。今回、軽度線維化から短期間(3年)で肝硬変まで進展した症例を経験したので報告する。症例は56歳女性。2007年9月(52歳)、検診にてHCV陽性を指摘され当院受診された。初診時検査所見(慢性肝炎):WBC 53...
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- 腹腔鏡検査で診断しえた肝型Wilson病の1例
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室 信一郎(岡山大学病院 消化器内科)
【症例】44歳 男性【主訴】肝機能障害【現病歴】毎年健康診断を受けていたが肝機能異常は指摘されていなかった。2012年の健診で初めて肝機能異常を指摘され、近医にて血液検査、血管造影、腹部CT検査にて精査を受け、肝硬変の指摘を受けたが、原因は不明であった。その後、前医に相談し、精査目的に当科に紹介となった。来院時の血液検査では軽度貧血(Hb:13.1g/dl)と血小板減少(Plt:7.3×10
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- 門脈内膿瘍形成を伴う重症多発肝膿瘍の1例
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河野 通盛(松江市立病院 消化器内科)
症例は38歳男性。2012年5月より体調不良を自覚し、8月より食欲不振、発熱と共に心窩部より右季肋部痛を自覚するため8月6日に近医を受診した。近医のエコー検査で右上腹部の大きな腫瘤を指摘され、同日当院へ精査加療目的で紹介となった。初診時、肝機能障害、小球性貧血、左方移動を伴う白血球増多、CRPの上昇を認めた。造影CTで肝全体に多数の多房性で壁に造影効果のない嚢胞性病変を認め、門脈本幹、肝内門脈、上...
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- 術前診断に苦慮した仮性嚢胞を有する自己免疫性膵炎の一例
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中島 崇雄(山口大学大学院 医学系研究科 消化器病態内科学)
症例は71歳女性。糖尿病で近医通院中であった。20XX年6月に健診目的で造影CTを施行したところ、膵体部に嚢胞性病変を指摘された。MRIでも同様の所見を認め、分枝型IPMNの疑いで経過観察となった。3か月後にMRIを再検査したところ、病変が増大しており、20XX年9月に精査加療目的で当科紹介受診となった。血液検査では軽度の膵酵素上昇と腎機能障害を認めた。各種腫瘍マーカーはいずれも正常範囲内であった...
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- 出血性ショックをきたし急激な転帰をとった膵癌十二指腸浸潤の1例
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林 暁洋(鳥取大学医学部 機能病態内科学)
症例は、68歳男性。主訴は、嘔吐、上腹部不快感。20XX年4月に前医を受診し、CT検査で、膵鉤部腫瘍と十二指腸水平部狭窄、転移性肝腫瘍を認めた。精査・加療目的に当院に転院となった。EUS-FNAにて病理組織学的に膵癌(adenocarcinoma)と診断した。第12病日に十二指腸水平部の狭窄部に十二指腸用金属ステントを留置した。StageIVb,T4N0M1(HEP)と診断し、第15病日から化学療...
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- 多発腫瘤を形成した好酸球性大腸炎の一例
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原田 馨太(岡山大学病院 光学医療診療部)
【緒言】好酸球性消化管疾患は、好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎に大別される。いずれも原因は食餌性刺激に対するアレルギー反応と推論されているが、未だ明らかではない。また疫学的にもその実態は十分に把握されていない。今回我々は多発腫瘤を形成した好酸球性大腸炎の一例を経験したので報告する。【症例】70歳台、男性。気管支喘息で当院に通院中で、4年前に検血で好酸球増多(白血球数32,...
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- 結腸結腸瘻を形成したS状結腸憩室炎の1例
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白澤 友宏(山口大学大学院 医学系研究科 消化器病態内科学)
【症例】70歳代,女性.【現病歴】これまで憩室炎を繰り返していたが,保存的加療で軽快していた.2009年に施行したCTではS状結腸の壁肥厚と憩室の多発を認めたが,瘻孔や膿瘍の形成はなかった.その後は腹痛を認めず,排便状況も良好であったが,S状結腸の壁肥厚をCTにて指摘されていたため,経過観察目的にて2011年9月に当科へ検査入院となった.【既往歴】20歳代にBasedow病に対する手術施行.200...
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- 内視鏡的治療が困難であった食道静脈瘤出血に対して経静脈的肝内門脈短絡術(Transjugular Intrahepatic Portosystemic Shunt:TIPS)が奏効した一例
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竹井 大介(岡山大学病院 消化器内科)
門脈圧亢進に伴う食道静脈瘤に対する治療としては、内科的治療として内視鏡的静脈瘤結節術:EVLや内視鏡的静脈瘤硬化療法:EIS、SBチューブ、外科的治療として食道離断術やHassab手術などが挙げられる。しかし前者では止血困難な症例もあり、また後者では手術そのもののリスクが高い症例も認められる。今回、我々は内視鏡的治療を繰り返し施行したものの出血コントロール困難であった食道静脈瘤に対して経静脈的肝内...
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- マントル細胞リンパ腫、肝細胞癌、肺癌を同時に発症した一例
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森本 光作(岡山市立市民病院 消化器センター)
症例は58歳男性。2012年6月に検診で胸部異常陰影を指摘され再検査にて甲状腺周囲と胃に異常所見を認めたため、近医を受診した。上部内視鏡検査にて胃体部を中心に巨大皺襞と潰瘍性病変を認め、精査加療目的にて当院紹介となった。PET-CTでは甲状腺、胃、頸部、縦隔、気管支周囲、腹腔内、後腹膜リンパ節にFDG異常集積を認めた。上部内視鏡検査では食道、胃、十二指腸全可視範囲と、下部内視鏡検査では回盲部に粘膜...
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- 脂肪肝炎様の肝組織像を呈した、自己免疫関連疾患の1症例
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岡本 欣也(鳥取大学 医学部 第二内科)
自己免疫関連疾患は発熱等を主訴とする慢性再発性の全身性炎症症候群で、しばしば生命にかかわる重篤な経過をたどることがある。今回我々は自己免疫関連疾患を疑わせる経過中、脂肪肝炎に類似した肝組織像をみとめた症例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。 症例は50歳代女性。生来健康。アルコール不耐のため飲酒歴は全くない。平成2X年9月より、掻痒感を伴う全身の皮疹と弛張熱が見られるようになり、近...
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- IPMN術後再発例の検討
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山本 直樹(岡山大学病院 消化器内科)
【目的】IPMNは国際診療ガイドラインで術後の経過観察の必要性が示されている。今回、術後再発を来たした症例について臨床病理学的に検討した。【方法】2003年10月から2012年11月に当院で切除となった75症例中、術後再発を来たした4例(5.3%)を対象とした。内訳は、男性3例、女性1例、年齢中央値64.5(39~79)歳、主膵管型1例、混合型1例、分枝型2例であり、術式はPD3例、DP1例であっ...
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- タクロリムスによる寛解導入後の再燃に対しインフリキシマブがその後の維持に有用であった潰瘍性大腸炎の2例
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永井 健太(広島大学病院 消化器代謝内科)
【背景】これまで難治性潰瘍性大腸炎(UC)に対するタクロリムス(TAC)の有効性は数多く報告されてきているが、維持中に再燃する症例は少なくない。今回我々は、TACで寛解導入後、再燃した症例に対し、インフリキシマブ(IFX)が有効であった2症例を経験したので報告する。【症例1】30歳代、女性。2008年4月に全大腸炎型UCと診断され、経口ステロイド剤及び顆粒球除去療法にて寛解導入された後、5-ASA...
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- A型肝炎ウイルスの分子系統解析により感染地域が同定された急性A型肝炎の1例
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松田 祐依(岡山済生会総合病院 内科)
A型肝炎はわが国の衛生状態の改善により国内での発症数が激減し、近年は海外よりの輸入感染例が多い。我々は海外より帰国後に発生したA型肝炎症例で、分子系統解析にて渡航先での感染が明らかになった症例を経験したため、報告する。 【症例】24歳男性。生来健康。20○○年20日間のインド滞在より帰国した翌日38℃台の発熱と全身倦怠感を認めたため近医受診。「感冒」と診断され、PL、抗生剤を処方されたが改善...
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- 嚢胞内に出血を起こし増大した膵漿液性嚢胞腫瘍の1例
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鳩岡 正浩(広島大学病院 消化器・代謝内科)
症例は42歳、男性。von Hippel Lindau病に伴う両側腎細胞癌の診断にて当院泌尿器科にて開腹右腎部分切除術、後腹膜鏡下左腎摘出術を施行された。手術前より単純CTで指摘されていた多発膵嚢胞が増大傾向にあり、背部痛も出現したため、精査加療目的にて当科に紹介となった。USとEUSでは膵尾部に、内部に隔壁様構造を有し、辺縁に微小な嚢胞の集簇した80×40mm大の嚢胞性病変を認めた。嚢胞内部のエ...
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- 画像検査にて経過観察できた、肝嚢胞自然破裂の1例
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浜本 哲郎(博愛病院 消化器内科)
肝嚢胞は日常診療でしばしば見かける疾患であるが、多くの場合は無症状であり治療の対象とはならない。しかし、嚢胞の破裂や出血などをきたすと緊急処置が必要となることが多い。今回我々は、肝嚢胞の自然破裂に対して保存的治療を行い、画像経過を観察することができたので報告する。症例は64歳、女性。以前から巨大な肝嚢胞を指摘されていた。家族と談笑中に冗談を言われ、笑って水を吹き出すとともに腹痛が突発した。翌日、近...
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- 大腸hyperplastic polyposis syndromeの臨床病理学的特徴
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実綿 倫宏(広島大学病院 内視鏡診療科)
【背景】大腸hyperplastic polyposis syndrome(HPS)は, 大腸内にhyperplastic polypまたはserrated adenomaが多発する症候群で, 大腸癌のリスクが高いと言われているが, わが国では症例報告が散見される程度で,これまで臨床病理学的特徴に関する報告はなされていない。【目的】わが国におけるHPSの臨床病理学的特徴を明らかにする。【方法】20...
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- アデホビルによりFanconi症候群を来たした3症例
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山下 賢(独立行政法人国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 消化器科)
Fanconi症候群とは近位尿細管障害により、溶質(糖、アミノ酸、尿酸、リンなど)の再吸収が全般的に障害されている病態である。わが国ではFanconi症候群の後天性要因として薬物(バルプロ酸、抗腫瘍薬)が多いが、アデホビルによる報告例は少ない。今回アデホビルによりFanconi症候群を来たしたと考えられる3症例を経験したので報告する。症例は51歳・男性、62歳・女性、73歳・女性。全例とも慢性B型...
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