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検索結果は46件です。

Barrett食道癌切除後の肝転移に対しラジオ波焼灼療法を含む集学的治療を施行した1例
三好 謙一(鳥取大学 医学部 機能病態内科学)
症例は50歳代男性。食物つかえ感、嘔吐を主訴に受診し、内視鏡検査で下部食道に高度狭窄を伴う腫瘍を認めた。精査の結果Barrett食道癌(T3N2M0 Stage3)と診断され、手術(連続開胸開腹による下部食道切除、食道胃吻合術)を受けた。術後化学療法(TS-1)を行っていたが、手術1年後に肝S4及び右反回神経周囲リンパ節に再発を認めたため、化学療法としてTS-1+DOCを10か月、CPT-11+C...

第099回中国支部例会

Pulmonary tumor thrombotic microangiopathyによる肺高血圧症が疑われた胃癌の1 例
五嶋 敦史(山口大学大学院 医学系研究科 消化器病態内科学)
症例は60歳代, 女性. 2012年11月より労作時呼吸困難, 全身倦怠感を認め, 徐々に増悪するため, 2013年1月に近医を受診した. 心エコー検査で肺動脈圧90mmHg台の肺高血圧及び腹部CTで多発するリンパ節腫大を認め, 精査加療目的で当院に紹介となった. 肺高血圧の原因として肺塞栓症が考えられたが, 造影CTでは肺動脈に血栓形成は認めなかった. 肺血流シンチでは, 両側上肺野に楔形の血流...

第099回中国支部例会

当院におけるoccult HBV carrierの検討
宮崎 慎一(鳥取生協病院 消化器内科)
【はじめに】HBs抗原はB型肝炎の血清マーカーとして日常臨床において広く用いられている。しかし、B型肝炎の病態のなかにはHBs抗原が陰性でありながらHBV-DNAが検出される時期が存在する。一つは感染初期のHBs抗原が陽転化するまでの、いわゆるウィンドー期、もう一つは感染晩期にHBs抗原が検出感度以下に低下したにもかかわらずHBV-DNAのみが検出される病態である。一般的には後者をOccult H...

第099回中国支部例会

壁外性発育を示した残胃GISTの一症例
香田 正晴(独立行政法人国立病院機構米子医療センター 消化器内科)
【症例】82歳、女性【主訴】嘔吐、食思低下、体重減少【既往歴】67歳:早期胃癌にて幽門側胃切除【家族歴】特記事項なし【生活歴】喫煙歴:(-)、飲酒歴:(-)【経過】2012年 7月頃より食思低下を認め、体重減少も呈するため近医受診し当科紹介となる。腹部超音波検査で、心窩部に充実性で内部に一部壊死と思われる嚢胞性変化を含む巨大な腫瘤性病変を認めた。上部消化管内視鏡検査では、正常な胃粘膜面を呈しながら...

第099回中国支部例会

TACE不応の肝細胞癌に対してソラフェニブを投与し、肝障害による中止後にPRとなった1例
中野 憲仁(広島市立 広島市民病院)
【症例】80歳代男性。C型慢性肝炎の加療中であったが、2006年6月、初発肝細胞癌(S2 20mm, S8 14mm)を認め、TACE+RFAを施行した。2009年4月には肝内多発再発を認め、その後、2011年5月までに計4回のTACEをおこなった。2011年12月のCT検査で肝内多発性再発を認めた時点でTACE不応と診断し、2012年1月よりソラフェニブ400mg/日の内服を開始、有害事象として...

第099回中国支部例会

G-CSF産生肝内胆管癌を疑った一例
渡邊 一雄(福山医療センター)
【症例】80代男性【主訴】発熱、心窩部痛【現病歴】H23年7月初旬より発熱、食欲不振あり、近医より当院紹介受診となった。血液検査にて好中球を主体とする白血球26900/μl(好中球84%)増多を認め、腹部造影CTにて総胆管内にhigh densityな部位と、肝左葉に計6cm大のhypovascularな腫瘍を認めた。また、両葉に2-3cm大の同様の腫瘍が多発していた。ERCPを施行すると、総胆管...

第099回中国支部例会

多発肝転移に対する肝動脈塞栓術が有効であった悪性インスリノーマの一例
室 信一郎(岡山大学病院 消化器内科)
【症例】40歳代 女性【現病歴】2012年1月より一過性の意識混濁や冷汗と左季肋部痛を認め、3月中旬に近医を受診。造影CT、PET-CTで多発する肝腫瘍、膵腫瘍を指摘された。同年4月に意識消失あり前医に緊急入院したところ、血糖値が20mg/dl台であった。食事中や糖液の補液中にも頻回に低血糖発作を認め、精査加療のため当院に紹介となった。入院時の血液検査にて血糖値は54mg/dlと低値であり、IRI...

第099回中国支部例会

市中病院でのピロリ菌治療におけるクラリスロマイシン耐性菌の検討
武 進(岡山市久米南町組合立 福渡病院 内科, 日本鋼管福山病院 消化器内科)
【目的】H. pylori除菌治療は、2000年から保険適応となり、2013年2月には「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」が保険適応となったことから、今後除菌治療を受ける人々は爆発的に増加すると考えられる。しかし、CAM耐性菌が増加しその対策が重要な課題となっている。われわれは、1995年より除菌治療を行い、1998年途中から感受性試験を開始している。これをもとに、当地域における耐性菌...

第099回中国支部例会

サプリメント使用により自然退縮した肝細胞癌,多発骨転移の1例
内田 靖(松江赤十字病院 消化器内科)
肝外転移を来した肝細胞癌(HCC)の自然退縮は稀である.今回著明な多発骨転移が自然退縮したHCCを経験したので報告する.症例は69歳,男性.C型肝硬変.H20/2から他院にてHCC加療を繰り返し受けられるも,H24/3にリンパ節転移,肋骨転移を合併した.肝機能良好(Child-Pugh A)でありネクサバールを勧められるも拒否.骨転移増大しNSAID,オピオイド使用されるも疼痛コントロール不良,通...

第099回中国支部例会

ステロイドミニパルスが鑑別診断に有用であった下部胆管狭窄の2例
馬場 雄己(津山中央病院 内科)
症例1は40歳代男性。糖尿病のため近医通院中に黄疸が出現し、当科紹介入院。血液生化学検査で胆道系酵素の上昇、IgG4高値(226mg/dl)を認めた。造影CTでは膵頭部に腫瘤を認め、MRI拡散強調画像(DWI)で同部に高信号域、PET-CTでは同部に異常集積を認めた。ERCPでは主膵管に広範囲の狭細化を認め、下部胆管の閉塞部からのブラシ擦過細胞診はclassIIであった。EUS-FNAでは細胞診c...

第099回中国支部例会

門脈本幹内腫瘍塞栓合併巨大肝内胆管細胞癌に対し、IA-call+TS-1にて1年超の生存が可能であった一例
大山 淳史(岡山市立市民病院 肝疾患センター)
症例は72歳女性。既往歴は高血圧、糖尿病、胆嚢炎による胆のう摘出術後。職歴として印刷業勤務あり。2011年10月上腹部痛を自覚し、精査目的で当院内科紹介。CT・MRIにて肝に巨大腫瘍と門脈腫瘍塞栓を認めたため入院の上肝生検を施行。生検の結果CK-7陽性で肝内胆管細胞癌(ICC)と診断。また、腰椎転移を伴っており十分なインフォームドコンセントの上リザーバー留置しアイエーコール®動注術(HAI...

第099回中国支部例会

上部消化管症状に対する六君子湯の有効性についての検討
大家 昌源(川口メディカルクリニック)
【目的】六君子湯は胃腸虚弱、食欲不振等に対して効能があると言われており、使用頻度が高い漢方薬であるが、実際にどのような症例に対して有効であるかを知るための検討を行った。【方法】対象は平成22年6月~平成23年10月の間に当院で六君子湯を投与された計50例。これらを年齢、性別、投与理由の症状、内視鏡所見、投与方法の各項目で有効率を比較検討した。また投与中止した症例はその理由について検討した。【成績】...

第099回中国支部例会

HBV無症候性キャリアに発症した肝粘液性嚢胞腺腫の1例
菅 宏美(広島大学病院 消化器・代謝内科)
【症例】50歳、女性【主訴】心窩部痛【現病歴】2011年6月よりHBV無症候性キャリアとして当院外来にて経過観察されていた。2012年8月27日心窩部痛出現。翌日近医にて腹部超音波検査、血液検査を受けるも診断には至らず、鎮痛剤投与されたが心窩部痛が持続し、発熱を認めたため当科外来受診。腹部超音波検査および腹部造影CTにて肝S4の嚢胞性病変増大ならびに嚢胞周囲に淡い造影効果を認めたことから、感染性肝...

第099回中国支部例会

Colitic Cancer と肝内胆管癌を合併したPSC合併潰瘍性大腸炎の一例
浜辺 崇衣(聖比留会 セントヒル病院)
症例は、60台女性。14年間加療する潰瘍性大腸炎でPSCを合併する。他医でSASPとウルソで治療されていたが、右背部痛の訴えに対して、その原因精査を本院へ依頼された。腹部CT上肝内胆管の軽度拡張、膵頭部腫大、上行結腸の限局性の壁肥厚を認めたが、特に治療の変更はなく経過観察となった。10ヶ月後AST 161 1U/lALT 102 1U/lの肝障害についてMRCPで精査を行った。画像上PSCの肝内胆...

第099回中国支部例会

蛋白漏出性胃腸症を伴う好酸球性胃腸炎の1例
朝山 直樹(広島大学病院 消化器・代謝内科)
【症例】20歳代、女性。【主訴】心窩部痛、下腿浮腫。【現病歴】入院1ヶ月前より心窩部痛、両下腿・顔面の浮腫が出現した。近医で上部消化管内視鏡検査を施行され、胃粘膜に多発するびらんを認めたため、プロトンポンプ阻害剤(ラベプラゾール;RPZ)と粘膜保護剤(レバミピド)を処方された。また、同院で施行された血液検査で低蛋白血症(総蛋白:5.5 g/dl, Alb:3.2 g/dl)を認め、精査目的に入院1...

第099回中国支部例会

肝機能異常で発見され急速に進行した肝血管肉腫の一例
和田 望(岡山大学病院消化器内科)
症例は43歳の男性。元々、毎年健康診断を受けていたが特に異常を指摘されたことはなかった。2012年7月の健康診断で肝機能障害を指摘された。また、以前より右季肋部痛を自覚しており、近医を受診し精査を行ったところUS・CTなどで肝臓と脾臓に多発腫瘤を認めたため精査目的で同年8月に当院入院となった。入院時微熱を認める以外は身体所見に特に異常はみられず、血液検査では炎症反応の上昇・肝機能異常を認めたが腫瘍...

第099回中国支部例会

Lipomatous Pseudohypertrophy of the Pancreas(LPP)と考えられた重症膵外分泌不全の一例
山口 哲志(岡山市民病院 消化器センター)
【症例】85歳、男性。【主訴】全身浮腫。【現病歴】元々ADLは低く、一人暮らしであった。週に3回ヘルパーが来ていた。来院2ヶ月程前より全身に浮腫が出現し、元々便はゆるかったが徐々に下痢になった。1ヶ月程前から食後に嘔気があり、嘔吐もときどきあった。また心窩部痛も認めていた。来院数日前より朝、夜に汗がでる症状も出現していた。来院前日にケーキとチキンを食べてから下痢をしていた。近医の医師が往診し利尿薬...

第099回中国支部例会

大腸憩室出血における再出血のリスク因子についての検討
東 玲治(広島市立広島市民病院 内科)
【背景と目的】我々は大腸憩室出血の診断に造影CTが有用(日消誌,2011)で、クリップ止血術が有意にその再出血率を低下させる(日消誌,2012)ことを報告した。さらにクリップ止血術では高率に再出血を認めた活動性出血例に対して内視鏡的結紮術(EBL:endoscopic band ligation)が有用であることも報告した(JDDW2012)。大腸憩室出血をきたすリスク因子についての報告は多数認め...

第099回中国支部例会

腹腔動脈狭窄に伴うsegmental arterial mediolysis(SAM)の一例
大林 由佳(広島市立広島市民病院 内科)
【症例】78歳女性【既往歴】胆嚢摘出術、虫垂炎手術
【現病歴と入院後経過】2006年頃より近医で高アミラーゼ血症を指摘されていた。2010年12月末、突然の心窩部痛・背部痛が出現し当院救急外来受診。身体所見上、心窩部・背部の叩打痛を認め、血液検査ではAMY155IU/Lと軽度上昇を認めた。腹部超音波検査施行にて右腎周囲に液体貯留を認め、CT撮影前に一過性の血圧低下と気分不良を認めた。造影CT...

第099回中国支部例会

インターフェロン療法著効(SVR)後に肝硬変に進展したC型慢性肝炎の1例
宮武 宏和(広島市立広島市民病院 内科)
【はじめに】C型慢性肝炎患者においてインターフェロン(IFN)療法によってウイルス学的著効(SVR)を得ることで肝線維化進展が抑制されることが知られている。今回、IFN療法SVR後2年経過後に肝硬変に進展した一例を経験したので報告する。【症例】70歳男性【既往歴】急性腎不全(平成21年;薬剤性間質性腎炎の疑い)【飲酒歴】あり (平成11年まで5合/日、以後完全に禁酒)。【現病歴】C型慢性肝炎に対し...

第099回中国支部例会