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検索結果は66件です。
- 膵中央切除を施行した腎細胞癌膵転移の1例
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矢吹 慶(産業医科大学第一外科)
症例は75歳、女性。主訴はなし。65歳時に右腎細胞癌の診断で、根治的腎摘出術を施行された。術後は年1回のCTでフォローされ、再発無く経過していた。75歳時のCTで膵臓に腫瘤を指摘され当科紹介受診となった。血液検査所見は腎摘後のため、Cre 1.21mg/dlと上昇を認めた。CEA、CA19-9の上昇は認めなかった。腹部超音波検査では、膵体部に境界明瞭な32×30mm大の腫瘤を認め、内部は比較的均一...
第098回九州支部例会 >
- 成人間生体肝移植術後の早期合併症により再開腹に至った症例の検討
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吉屋 匠平(九州大学大学院 消化器・総合外科(第二外科))
【背景】慢性肝疾患に対する最終的な治療手段である生体肝移植術後の早期再開腹の頻度はいまだ高率である。術後早期再開腹により外科的合併症の回復が見込める一方、手術自体が過大な侵襲となりうる。 【目的】生体肝移植術における早期再開腹の危険因子とその後の予後を明らかにする。 【対象】当科における慢性肝疾患に対する成人間生体肝移植術284例を対象とした(1996年10月~2011年3月)。
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- B型慢性肝炎急性増悪と鑑別困難であった肝原発悪性リンパ腫の1例
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山崎 晃裕(独立行政法人九州医療センター消化器科, 同臨床研究センター)
症例は35歳、男性。24歳時にB型肝炎と診断されたが、その後特に経過観察はされていなかった。2011年3月30日より倦怠感、頭痛が出現したため近医を受診。肝障害を指摘され4月4日当科紹介となった。来院時、T-Bil:2.6 mg/dl、AST:584 IU/l、ALT:1371 IU/l、LDH:725 IU/l、ALP:329IU/l、γGTP:676 IU/l、血小板:20.7万/μl、HBs...
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- 糖原病III型に対して脳死肝移植を施行した1例
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峯 由華(長崎大学大学院 移植・消化器外科)
糖原病III型に対して脳死肝移植を施行した症例を経験したので報告する。症例は35才男性、幼少時より肝機能障害を認め、肝生検および遺伝子診断でアミロ-1,6-グルコシダーゼ欠損が認められ、糖原病III型と診断された。発達障害や低血糖などの典型的症状はなかったが、徐々に肝障害が進行し非代償性肝硬変の状態となり、脳死肝移植待機患者として登録された。登録時、腹部CTで肝萎縮および腹水著明で、総ビリルビン値...
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- 放射線治療を行った直腸MALTリンパ腫の1例
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徳丸 佳世(飯塚病院消化器内科)
症例は59歳女性。高血圧にて近医通院中であった。下腹部痛、便秘を主訴に近医にて下部消化管内視鏡検査を施行したところ、直腸肛門直上に1.5cm大の腫瘤性病変を認めたためカルチノイドの疑いで当科に紹介となった。下部消化管内視鏡検査にて直腸(Rb)後壁歯状線直状に約2cm大の立ち上がり比較的急峻な粘膜下腫瘍を認めた。弾性軟で緊満感あり、表面に毛細血管が目立つものの潰瘍形成は認められなかった。EUSでは第...
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- 多発肝転移をきたした神経内分泌腫瘍に対し、生体肝移植を施行した1例
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原 貴信(長崎大学大学院 移植・消化器外科)
症例は40代男性。健診時の腹部超音波検査で多発する肝腫瘍を指摘され、精査の結果多発肝転移を伴う直腸カルチノイド(chromogranin(-), synaptophysin(-), CD56(+), Ki-67 labeling index (<1%))と診断。原発巣は切除可能であるものの、肝転移巣は両葉に及んでおり切除不能であった。肝以外への遠隔転移を認めないこと、患者およびその家族に生体肝移植...
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- 蛋白漏出性胃腸症を契機に発症したSLEの一例
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田端 そうへい(琉球大学医学部附属病院第一内科)
症例は生来健康な15歳女性。2011年6月に顔面の浮腫と視力低下が出現。当院眼科を受診し毛様体浮腫を指摘されたが、原因は不明であった。血液検査および尿検査にて血小板減少、低アルブミン血症、抗核抗体陽性、蛋白尿を認め、また7月より1日2~3行の下痢も認めるようになったため、精査加療目的に当科紹介入院となった。入院後、光線過敏症、胸膜炎等の臨床症状および抗ds-DNA抗体陽性、血小板減少、腎障害、抗核...
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- 胃神経内分泌細胞癌の一例
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濱田 匠平(別府医療センター消化器内科)
症例は71歳男性。主訴は倦怠感、心窩部痛。既往歴は20歳のとき鼠径ヘルニアで手術、25歳時に急性虫垂炎で手術、62歳時に低分化型の胃癌の診断で腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行されている。近医で胃病変を指摘され、当院紹介、精査目的に入院となった。入院後上部消化管内視鏡検査を施行し、胃体上部小弯に周堤を伴う不整な潰瘍性病変を認めた。同部からの生検は粘膜固有層にクロマチンに富む円形核と好酸性胞体を持つ癌が充...
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- カルシトニン産生膵神経内分泌腫瘍の1例
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田中 照久(琉球大学医学部附属病院 光学医療診療部)
神経内分泌腫瘍は種々のホルモンを産生するが、カルシトニン産生膵腫瘍についての報告は少ない。今回カルシトニン産生膵神経内分泌腫瘍の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。【症例】46歳女性【主訴】上腹部痛【既往歴】特記事項なし【家族歴】兄:von Hippel Lindau病【現病歴】平成22年10月頃より上腹部痛出現し近医受診。腹部超音波にて左上腹部に巨大腫瘤を認め、精査加療目的に11月...
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- 直腸カルチノイドの内視鏡的治療の検討
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山崎 明(熊本赤十字病院 消化器科)
【背景】直腸カルチノイドは、腫瘍径が10mm以下の症例では内視鏡的切除が推奨されているが、治療方法のコンセンサスは確立されていないのが現状である。【目的】当院における直腸カルチノイドの内視鏡的治療成績を検討する。【対象・方法】2001年1月から2011年7月までに当院で内視鏡的治療を行った直腸カルチノイド31例を(1)全体(2)サイズ別(3)深達度別(4)内視鏡的治療手技別に断端陽性率を検討した。...
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- 眼球摘出から7年後に多発肝転移を来たした脈絡膜悪性黒色腫の一例
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井上 和彦(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
【はじめに】悪性黒色腫は極めて予後不良な疾患で、早期に転移を来たすことが知られている。その一方で遅発性再発の報告例もあり、脈絡膜悪性黒色腫の場合、最長26年後に全身転移を来たした症例も報告されている。今回我々は、眼球摘出から7年後に多発肝転移を来たした脈絡膜悪性黒色腫の一例を経験したので報告する。【症例】82歳女性。2004年7月に脈絡膜悪性黒色腫に対して右眼球摘出術を行われた。以後、近医眼科にて...
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- 多発肝転移を伴う直径2mmの盲腸神経内分泌腫瘍(カルチノイド)の一例
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田淵 雅裕(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
【はじめに】大腸神経内分泌腫瘍は直腸に多く発生し、結腸に発生する例は比較的まれである。また一般に直径10mm以下の消化管神経内分泌腫瘍は良性と考えられている。今回我々は、直径2mmの盲腸原発神経内分泌腫瘍から多発肝転移を来たした症例を経験したので、報告する。【症例】62歳女性。2011年3月に子宮頸癌を指摘され、近医産婦人科に入院。全身精査にて肝内に多発結節を認め、肝腫瘍狙撃生検を行った。組織所見...
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- 直腸周囲膿瘍を合併した4型大腸癌の一例
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松野 雄一(九州大学大学院病態機能内科学)
症例は49歳男性。3ヶ月ほど前より出現してきた進行性の排便困難感を主訴に、2011年1月かもりクリニックを受診。下部消化管内視鏡検査で、直腸後壁を中心とする浮腫状の発赤粘膜と肛門縁直上に径5mm程度のIsポリープを認めた。浮腫状粘膜からは悪性所見は得られなかったが、小ポリープの生検結果がgroup 4であった。精査目的で当科紹介予定であったが、1月21日に急激な腹痛を訴え、イレウス疑いで他院に救急...
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- 十二指腸カルチノイドの1手術例
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本成 永(浦添総合病院 消化器病センター 外科)
症例は38歳女性。健診で十二指腸隆起性病変を指摘され、精査目的に当院受診。上部消化管内視鏡検査で、乳頭対側に10mm大の頂部にびらんを伴う粘膜下腫瘍を認め、生検でカルチノイドと診断された。ChromograninA、Synaptophysinはともに陽性であった。EUSでは5×7mmの低エコー像を認め、深達度はsmと診断された。腹部超音波検査、造影CT検査で明らかなリンパ節転移や遠隔転移は認めなか...
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- カプセル内視鏡にて小腸出血を診断しコイル塞栓術にて止血し得た小腸動静脈奇形(AVM)による消化管出血の一例
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永山 林太郎(福岡大学筑紫病院 消化器内科)
症例は70歳代女性。平成22年8月頃より黒色便を認めたため近医受診し、上下部消化管内視鏡検査を施行したが明らかな出血病変なく経過観察となった。同年10月頃に再び黒色便を認め近医受診。直腸S状結腸内視鏡で黒色便を多量に認め、貧血の進行のため当院紹介入院し、カプセル内視鏡(CE)では、下部小腸に新鮮血貯留を認め、微小な血管病変を疑った。上部消化管内視鏡(GIS)では胃角部、胃前底部大彎に毛細血管拡張所...
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- 肝細胞癌・肺腺癌合併のC型肝硬変のAeromonas hydrophilaによる敗血症性ショックより救命し得た一例
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渡名喜 銀河(熊本大学大学院消化器内科学)
【症例】83歳男性。【現病歴】平成20年8月近医で左上肺野の異常陰影を指摘され、10月CTで左上葉に結節を指摘された。同年10月経気管支肺生検で腺癌(S1+2,cT2N0M0 StageIB)と診断され、11月当院呼吸器内科を紹介受診後、放射線治療を希望され、平成21年1月肺腺癌に対し放射線照射を施行した。また、平成20年12月造影CTにて肝腫瘍を認め、平成21年1月肝腫瘍生検にて肝細胞癌と診断し...
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- 食道癌の頸髄髄内転移の1例
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中村 健一(熊本大学大学院 消化器外科学)
悪性腫瘍の髄内転移は稀であり、食道癌が原発であるものの報告例はない。今回、食道癌の頸髄髄内転移の1例を経験したので報告する。症例は78歳、男性。嚥下障害を主訴に前医受診され、上部消化管内視鏡にて食道癌の診断で精査加療目的に当科紹介となった。精査の結果、食道癌 扁平上皮癌 MtLt cT3N3 (#106recR/L, #112Ao背側, #1)M0 cStage3、下咽頭癌 (右梨状窩) cT1N...
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- 腹腔鏡下胃全摘術後の注意すべき合併症~食道裂孔ヘルニア嵌頓の1例~
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脇山 幸大(佐賀大学医学部 一般・消化器外科)
【はじめに】近年普及しつつある腹腔鏡下手術は、癒着が少ないため、開腹手術と比較して術後の癒着性イレウスの頻度は低いとされている。しかし、胃全摘術(Overlap法)の場合、吻合の際にワーキングスペースの確保のために横隔膜脚を切離して食道裂孔を大きく開大する必要がある。そのため、開大した食道裂孔を通り、腸管が縦隔あるいは胸腔内へ脱出する危険性がある。今回、腹腔鏡下胃全摘術後に発生した食道裂孔ヘルニア...
第098回九州支部例会 >
- 直腸MALTリンパ腫治療後に潰瘍性大腸炎を発症した1例
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上田 紘子(鹿児島大学消化器疾患・生活習慣病学)
59歳の女性。既往歴として2000年にS状結腸癌(stage III)に対し、S状結腸切除術+化学療法を施行。また、2005年に直腸MALTリンパ腫 に対して放射線療法(計39.6Gy)を施行し、寛解状態となっている。2007年ごろより排便時の出血が出現したため、大腸内視鏡検査を施行したところ、放射線照射部位と一致する易出血性の粗造な粘膜を認めたため、放射線性直腸炎と診断し、対症療法的に5-ASA...
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- 慢性膵炎に対する成分栄養剤の効果と投与意義
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松村 圭一郎(福岡大学筑紫病院)
【目的】慢性膵炎は非可逆性、進行性に生じる膵実質細胞壊死と線維化により、膵内外分泌機能の低下をきたす難治性の進行性疾患である。代償期、移行期、非代償期に分類され、急性増悪と緩解を繰り返すことにより病期は進行していく。そのため、代償期における臨床症状をコントロールすることが重要である。そこで、症状のある慢性膵炎に成分栄養剤が有効か否かを検討した。【方法】2009年9月から2010年7月までに当科外来...
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