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検索結果は54件です。
- 結腸癌術後大動脈周囲リンパ節再発に対し化学療法が著効し1例
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村端 秀映(熊本大学医学部付属病院消化器外科)
【はじめに】大腸癌において、化学療法単独での根治率は極めて低い。今回、大腸癌術後の大動脈周囲リンパ節転移再発(PALN)に対し化学療法が著効し画像上Complete Responseが得られ生存中の1例を経験したので報告する。【症例】62歳、男性。下行結腸癌に対し2008年3月左半結腸切除術施行、2011年7月にPALNの疑いにて当院紹介となった。CTガイド下生検にてPALNの確定診断を得た。KR...
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- 術後12年目に髄膜癌腫症を来たした胃低分化型腺癌の一例
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馬場 由紀子(公益社団法人鹿児島共済会南風病院)
症例は70歳代男性。2000年8月、当院外科で胃角部小彎~後壁の3型進行癌に対して開腹幽門側胃切除術、B-II法再建、D3郭清を施行した。術後病理診断はML, Post, type3, 40×50mm, por1, pMP, int, INF β, ly 1, v 0, pN1(1/27), pPM0(25mm), pDM0(75mm)でStage II(T2, N1, H0, P0, M0)であ...
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- 消化管出血を契機として診断された仮性肝動脈瘤破裂の一例
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宇都宮 蘭(飯塚病院)
【症例】77歳、男性 【既往歴】73歳時:早期胃癌ESD、74歳時:中部胆管癌・十二指腸乳頭部癌に対して胆管空腸吻合術、直腸癌に対して低位前方切除術+人工肛門造設【現病歴】直腸癌、胆管癌術後であり、平成24年7月に肝門部に胆管癌の再発を指摘されていた。平成24年9月、夕方より血便が出現し持続するため、翌日当院ERへ救急搬送された。来院後ショック状態となり、ストーマ内に暗赤色便を多量に認め緊急上部消...
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- 非機能性膵神経内分泌腫瘍に合併したOccult gastrinomaの1例
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八木 泰佑(熊本大学消化器外科)
【はじめに】Gastrinomaは膵内分泌腫瘍の8.6%を占め、その悪性率は45.5%とされる。また非機能性膵内分泌腫瘍は、膵内分泌腫瘍の47.7%を占め、その悪性率は46.1%とされる。膵消化管内分泌腫瘍の唯一の根治的治療は外科的切除であり、正確な術前診断に基づいた術式選択が必要となる。今回、術式選択に苦慮した症例を経験したため、報告する。【症例】62歳女性。糖尿病のコントロール目的に入院。造影...
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- ソラフェニブの長期投与が可能であった肝細胞癌の2症例と長期投与に寄与する因子の検討
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辻 千賀(佐賀大学医学部附属病院 肝臓糖尿病内分泌内科)
【はじめに】ソラフェニブ(Sor)は長期に投与継続することにより進行肝細胞癌(HCC)の生命予後改善効果が期待される薬剤であるが、手足症候群をはじめとする有害事象やHCC増大により内服中止となる例を多く認める。今回長期投与可能であった2症例を呈示するとともに、長期投与に寄与する因子について検討を行った。【症例1】76歳男性。TACE3回、TAI1回、RFA1回の治療歴のあるHCC (stage2,...
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- 胃内穿破をきたした膵仮性嚢胞内出血の一例
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原田 英(福岡赤十字病院)
福岡赤十字病院 消化器内科 原田英、田中貴英、川本徹、藤岡審、藤田恒平、平川克哉福岡赤十字病院 放射線科井上昭宏、盧徳鉉62歳男性。大量飲酒のため50歳代よりアルコール性膵炎で入退院を繰りかえしていた。2013年*月*日突然の吐血で近医へ救急搬送され、来院時shock vitalでHb. 6 g/dl台と高度の貧血を認めた。腹部造影CTにて胃内に多量の血液貯留、及び、それに接した膵尾部の巨大な仮性...
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- 診断に苦慮した肝炎後再生不良性貧血の一例
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園田 隆賀(熊本大学消化器内科)
【症例】20歳男性【主訴】特になし【既往歴】特になし、生来健康。【現病歴】超音波検査学の学生実習中に被験者として腹部超音波検査をされた際に異常所見を認めたため、当科紹介受診となった。腹部超音波検査では肝実質の鱗状、網目状の変化、肝辺縁の軽度鈍化、および脾腫を認めた。血液検査上、トランスアミナーゼは正常であったが、白血球2300/ml, Hb13.2 g/dl, PLT4万/dlと著明な血小板減少を...
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- 特に基礎疾患なく発症した急性壊死性食道炎の1例
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斉藤 勝俊(串間市民病院 内科)
【症例】44歳、男性。【主訴】心窩部痛、吐血。【生活歴】喫煙歴:なし、アルコール:常習飲酒家。【既往歴】高血圧症、アルコール性肝炎にて近医通院中。平成20年4月飲酒後のマロリーワイス症候群で入院歴あり。【現病歴】平成25年1月ごろから胸焼けを自覚していたが放置していた。同年5月ごろより500mlの缶ビール数本を毎日飲酒していた。同年6月19日より心窩部痛が出現、同20日早朝コーヒー残渣様の液体を嘔...
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- 十二指腸狭窄で発症した好酸球性胃腸炎の1例
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石川 真(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科)
症例は78歳男性。高血圧にて通院中であったが、数日続く腹部膨満、嘔吐を主訴に来院。血液検査で軽度の膵酵素上昇を認めるものの、腹部超音波検査では特記所見を指摘できなかった。上部消化管内視鏡検査を施行したところ、食道炎および十二指腸炎の所見を認め、PPI処方にて外来フォローとなった。しかし、その後も症状持続するため、腹部造影CTを予定していたところ、症状の増悪あり、緊急入院となる。腹部CTでは十二指腸...
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- 膵外に発育したgroove pancreatic carcinomaの1例
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伊原 諒(福岡大学筑紫病院消化器内科)
症例は70代女性。膵体部の分枝型IPMNで近医通院中であった。2013年1月頃から嘔吐を繰り返していたため上部消化管内視鏡検査を施行した。十二指腸下降脚に狭窄所見を認めたため、精査加療目的で当科紹介入院となった。入院後、絶食TPN管理にて症状は改善した。MD-CTでgroove領域に径30mm大の腫瘤を認めた。EUSでは腫瘤は膵外に発育していた。MRCPでは胆管、主膵管、副膵管に異常所見はなかっ...
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- トラスツズマブ+カペシタビン+シスプラチン併用療法が著効したHer2陽性進行胃癌の一例
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松林 万葉(沖縄県立八重山病院 消化器内科)
TOGA試験の結果を受けHER2 陽性胃癌に対してはトラスツズマブ+XP/FP療法が現時点では推奨されている.今回我々は切除不能・進行胃癌でかつHER2陽性患者に対しに対しトラスツズマブ+カペシタビン+シスプラチン(以下Her-XP)を開始し,一時完全奏功(CR)が得られた一例を経験した。症例:60歳代女性。胃潰瘍、関節リウマチの既往あり。2011年9月、体重減少を主訴に他院受診。上部消化管内視鏡...
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- 検診を契機に6年間留置されたままのプラスチックステントの発見に至った1症例
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高松 悠(社会保険仲原病院)
【はじめに】検診をきっかけに6年間留置されたままのプラスチックステントの発見に至った症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。【症例】症例は38歳男性。2003年6月、急性胆嚢炎に対して胆嚢摘出術を行うも、肝内結石を認め、胆管炎を頻回に繰り返していた。2007年10月にESTを施行し、プラスチックステントチューブを留置したのを最後に治療からドロップアウトしていた。2013年6月3日、検診...
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- 腸炎で発症し、経過中、周期熱・全身関節炎を併発し、地中海熱と診断し得た1例
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上原 なつみ(宮崎大学病院第二内科)
【はじめに】今回我々は、慢性下痢を伴う腸炎で発症し、経過中、周期熱・全身関節炎を併発し、コルヒチンが奏功した非定型地中海熱(Familial Mediterranean fever:FMF)の症例を経験したので報告する。【症例】21歳、男性。3年前より4~5行/日の水様下痢が出現。その1年後、血便を伴い、下痢回数が8~10行/日となり、近医を受診。大腸内視鏡検査(colonoscopy:CS)で盲...
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- 肛門部Bowen病の一例
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松本 亮(長崎大学移植消化器外科)
【はじめに】Bowen病はケラチノサイト由来の扁平上皮癌の一型で、皮膚・粘膜における表皮内癌である。通常は体幹や四肢に好発し、肛門周囲での発生はまれである。肛門部Bowen病に対して局所切除を施行した一例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。【症例】70代女性 【主訴】肛門周囲びらん 【現病歴】数年前より肛門周囲にびらんが出現し、徐々に増大傾向があるため近医を受診。皮膚生検の結果Bowen病...
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- IgG4関連硬化性胆管炎とIgG4関連自己免疫性肝炎の合併が疑われた一例
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森田 祐輔(国立病院機構別府医療センター消化器内科)
【症例】60歳代女性【既往歴】2型糖尿病、高血圧、両側乳癌術後。前医で2009年3月に自己免疫性肝炎、2010年9月に全身性エリテマトーデスと診断。【現病歴】2013年2月、左肺癌に対し当院外科にて左肺切除術を施行。3月の血液検査で総ビリルビン値と肝胆道系酵素の上昇を認め、精査目的にて当科紹介となった。【血液検査所見】T-Bil 2.23 mg/dl, AST 152 IU/l, ALT 70 I...
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- 大網原発孤立性線維性腫瘍の1例
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平島 美幸(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は73歳の女性で、当院循環器科定期受診の際の心エコーで偶然右下腹部の腫瘍性病変を指摘され、精査目的のため当科に紹介された。腹部超音波検査上、盲腸の足側に接して径60mmの楕円形腫瘍を認めた。腫瘍の表面は平滑で境界明瞭、内部は低エコーで均一であった。腹部造影CTでは腫瘍内に遷延性に結節様に増強される部位と軽度増強不良域を認めた。腫瘍は骨盤内小腸と密に接しており、小腸由来の消化管間葉系腫瘍を疑い、...
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- サイトメガロウイルス感染を契機に増悪した潰瘍性大腸炎の一例
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浜比嘉 一直(社会医療法人敬愛会 中頭病院 消化器内科)
【はじめに】潰瘍性大腸炎の治療経過中に増悪する症例のうち、サイトメガロウイルス(cytomegalovirus:CMV)感染を契機とする症例が報告されている。今回CMV感染を契機に増悪した潰瘍性大腸炎に対して、ガンシクロビルが奏功した一例を経験したので報告する。【症例】73歳、男性。平成23年8月に検診で便潜血陽性を指摘され下部消化管内視鏡検査が施行された。内視鏡所見で直腸に限局する非特異的な炎症...
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- ステロイド経口投与下の内視鏡的バルーン拡張術が奏功した直腸狭窄を呈した虚血性腸炎の1例
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川崎 寛子(長崎県上五島病院)
症例は60歳、男性。急性アルコール中毒に伴う脱水症で倒れているところを発見され入院。入院時に下血が認められたため第3病日に大腸内視鏡検査(CS)を施行したところ、上行結腸から直腸にかけて不整形潰瘍が散在し、S状結腸と直腸Raにおいては全周性の強い炎症所見があり虚血性腸炎に矛盾しない所見であった。第22病日にCSを再検したところ、直腸からS状結腸にかけて著しい狭窄を認めた。狭窄部のスコープの通過は困...
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- 肝硬変を合併した食道癌の一切除例
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林 直樹(鹿児島大学 消化器・乳腺甲状腺外科学)
【はじめに】肝硬変を合併する食道癌は、肝予備能の低下、汎血球減少などがあり、その治療方法の選択には、熟慮が必要である。今回、肝硬変を合併した食道癌の一切除例を経験したので、報告する。【症例】61歳女性で、アルコール依存症により多量飲酒歴があり、近医にてアルコール性肝硬変で経過観察中であった。2013年5月上部消化管内視鏡検査で胸部中部食道に白色隆起性病変を認め、生検で、High grade int...
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- 発熱と多発性の結腸潰瘍を来したRaoultella属による細菌感染症の1例
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竹田 幸子(宮崎県立延岡病院 内科, 宮崎大学医学部 内科学講座 消化器血液学分野)
【はじめに】繰り返す高熱の精査で、Raoultella属の感染によると思われる多発性結腸潰瘍を認めた症例を経験したので報告する。【症例】78歳、男性。【主訴】発熱。【既往歴】3歳:肋膜炎手術、25歳:虫垂炎・腹膜炎手術、77歳:間質性肺炎(ステロイド投与歴あり)。【現病歴】201X年3月より38-39℃の高熱が持続し、その後血圧が低下し、当院に搬送された。搬送時、好中球優位の白血球上...
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