セッション |
検索結果は77件です。
- 急性穿孔性虫垂炎で発症した盲腸癌の一例
-
大西 峻 (霧島市立医師会医療センター 外科)
(症例)80代男性(主訴)腹痛(既往歴)糖尿病、狭心症、高脂血症で内服中(現病歴)平成22年7月上旬に右下腹部痛を自覚。発症後3日しても軽快しないため近医受診。右下腹部の圧痛著明、腹膜刺激症状及び筋性防御をみとめ、エコーで虫垂炎を疑われ当院紹介受診。腹部エコーで穿孔の疑われる壊疽性虫垂炎と診断され、緊急手術目的に入院。(入院時所見)体温:37.4度。血圧:191/91。右下腹部を中心に筋性防御あり...
第096回九州支部例会 >
- 全消化管にアフタ様病変を認めたCrohn病の1例
-
日高 亮(社団法人鹿児島共済会 南風病院 消化器内科)
症例は30歳男性。2007年頃より腹痛を繰り返していた。2008年頃からは、毎日4、5行の下痢、月の半分以上で腹痛・微熱を認めるようになった。2010年3月3日、40℃の発熱と腹痛(始めは左下腹部で徐々に上腹部まで)が出現し、その後も症状軽快しなかったため3月8日、近医を受診した。診察上るいそうが著明で、口腔内病変(アフタ性潰瘍)を認めた。採血では、WBC 17400/μl、CRP 9.9mg/d...
第096回九州支部例会 >
- アザチオプリンが奏効した原因不明の慢性活動性肝炎の1例
-
富里 孔太(ハートライフ病院)
症例は67歳,女性.2009年4月より高血圧症でロサルタンカリウムとヒドロクロロチアジドの配合剤を服用開始していた.その頃より軽度の肝機能障害が指摘されていた.2009年6月の検診で肝機能障害を指摘.その後の検査にてGOT 434,GPT 537まで上昇.2009年7月,当科受診.自己免疫性肝炎の疑いで入院となった. 身体所見上,血圧178/88 mmHgと高血圧を認めたが、黄疸,肝脾腫,下腿...
第096回九州支部例会 >
- 慢性関節リウマチに対するメトトレキサート投与中に発症した肝原発悪性リンパ腫の1例
-
松野 雄一(新日鐵八幡記念病院 消化器科)
症例は81歳女性。2000年より慢性関節リウマチに対しメトトレキサート(MTX)8mg 内服していた。狭心症、逆流性食道炎で当院に通院中、2009年10月1日に施行した心エコーで偶然肝外側区に腫瘤を認めた。2ヶ月半前のCTと比較して肝腫瘤は8mmから28mmと明らかな増大傾向がみられた。血液検査では貧血は認めるも肝機能検査値はほぼ正常。AFP、PIVKA2、CEA、CA19-9は正常であったが、可...
第096回九州支部例会 >
- 成人T細胞性白血病に伴う血球貪食症候群により発症したと考えられた急性肝炎重症型の一例
-
前原 史朋(長崎大学病院 消化器内科)
症例は53歳女性。2010年4月23日より37℃台の微熱、食思不振を自覚したため26日近医を受診し肝機能障害について指摘され、精査加療目的のため27日当院へ紹介入院となった。既往歴は特になし、家族歴として母がB型肝炎、父が骨髄性白血病と指摘されたことがあるが詳細は不明。飲酒歴、薬物内服歴なし。身体所見は、眼球結膜に黄染あり、胸腹部所見では特記事項無し、羽ばたき振戦等の神経精神症状は認めなかった。入...
第096回九州支部例会 >
- C型慢性肝炎に対するPeg-IFN+Ribavirin 併用療法中に抑うつ状態を呈し,IFN-β+Ribavirin併用療法に変更し治療継続できた2症例
-
横尾 摩耶(佐賀大学医学部内科学)
【背景】C型慢性肝炎に対するPeg-IFN+Ribavirin (RBV)併用療法の副作用の中でも抑うつなどの精神的副作用はadherenceに影響を及ぼす。今回、IFNβ+RBVへ変更し治療継続が可能であった2症例を経験した。【症例1】54歳男性。まじめで几帳面な性格。Genotype 2b、HCV-RNA 7.2 log IU/ml、再治療例。PEG-IFNα2a 180μg+RBV 1000...
第096回九州支部例会 >
- 下大静脈進展肝腫瘍に対する胸骨縦切開付加経胸経腹アプローチによる肝切除の1例
-
枝川 真(九州大学病院 臨床研修センター)
【はじめに】巨大肝腫瘍や下大静脈に進展した肝腫瘍に対しては、出血量を軽減し手術の安全性を確保することが重要である。今回我々は、下大静脈に進展した巨大肝腫瘍に対して胸骨縦切開付加経胸経腹アプローチにてVVバイパスを行い、安全に肝切除を施行し得た症例を経験したので報告する。【症例】患者は54才、男性。2010年3月より心窩部痛を自覚し、CT検査にて巨大肝腫瘍を指摘され、当院紹介となった。既往歴は高血圧...
第096回九州支部例会 >
- 腹腔内膿瘍を合併した外傷性胆管損傷の1例
-
植木 貴之(福岡大学筑紫病院消化器科)
症例は30歳代男性.2010年5月初旬に婚約者にボクシンググローブで腹部を殴打されたエピソードあり.5月20日頃より心窩部痛,腹部膨満感が出現,その後37℃台の下痢・発熱が出現したため近医を受診.感染性腸炎の診断でレボフロキサシン(LVFX),整腸剤,H2 blockerを投与されたが改善せず.上部消化管内視鏡検査では,十二指腸第二部に白苔を伴った潰瘍を認めた.その後39℃台の発熱が出現.腹部超音...
第096回九州支部例会 >
- 術前診断が困難であった小腸濾胞性リンパ腫の一例
-
荒木 美穂(九州大学大学院病態機能内科学)
症例は68歳女性。2010年6月の夕食後から腹痛、嘔吐が出現した。近医を受診したところ腸閉塞を疑われ、絶食・補液による保存的加療で軽快したが、腹部CTで骨盤内回腸に腫瘤性病変を指摘されたため、精査加療目的に当科紹介入院となった。当科で施行した上部消化管内視鏡検査では異常所見を認めなかった。経口小腸造影では、骨盤内回腸に約6cmにわたる伸展不良と管腔狭小化を認め、Kerckring皺襞は保たれていた...
第096回九州支部例会 >
- 巨大な後腹膜血管筋脂肪腫の1例
-
田崎 雄一(長崎市立市民病院外科)
【はじめに】今回、腎周囲後腹膜を主体とする巨大血管筋脂肪腫の1切除例を経験した。【症例】71歳、女性。両下肢のむくみを訴え、当院内科受診。左腹部を中心に巨大な腫瘤を触知し、腹部CT検査で腹腔内に径30cm大の巨大な腫瘍を認めたため、精査加療目的に内科入院となった。腹部造影CT検査では、左腹部の大半を占め、正中を超え右側、尾側は骨盤腔までおよぶ30×30×15cm大の巨大な腫瘤を認めた。腫瘤の大部分...
第096回九州支部例会 >
- 特異な超音波所見を呈したガス産生菌による肝膿瘍の一例
-
井上 佳奈子(佐賀大学医学部内科)
【はじめに】特異なエコー所見を呈し、経時的に観察しえた肝膿瘍の症例を経験したので報告する。【症例】2年前より高血糖を指摘されていたが放置。2010年6月23日より食欲低下、39度台の発熱が出現。近医での腹部CTで肝S6/7に径3cmほどの低吸収域を呈する腫瘤性病変を認め、当院紹介受診となる。当院初診時の超音波検査にて後区域に区域性に広がる高エコー領域が認められ、CTにて描出されていた腫瘤性病変より...
第096回九州支部例会 >
- 十二指腸病変に対してメサラジン粉砕投与が有効と思われたクローン病の1例
-
中村 剛(長崎市立市民病院 消化器内科)
【症例】20歳、男性。H21年8月より食後の吐き気と5kgの体重減少を主訴に同年10月当院を受診。採血ではT.P. 5.5の低タンパク血症、およびCRP 0.41と軽度の炎症所見を認めた。上部消化管内視鏡検査では胃前庭部と十二指腸球部から下行脚にかけて多数のびらんと発赤があり、生検より非乾酪性類上皮細胞性肉芽腫が認められ、クローン病の診断となった。大腸にもアフタが散在性に確認されたが、便通異常はな...
第096回九州支部例会 >
- 特発性血小板減少性紫斑病を合併した自己免疫性肝炎の1例
-
黒木 世里夏(国家公務員共済組合連合会浜の町病院肝臓科)
【症 例】 50 歳代 女性 【主 訴】 肝機能異常 【既往歴】 胆嚢摘出術。肝機能異常や血液疾患の既往なし。 【現病歴】 2010年6月右季肋部違和感出現し近医受診、高度の肝機能異常を指摘され紹介来院となった。 【入院時現症】 150cm、48kg。眼球結膜に黄疸軽度。右季肋部に圧痛軽度。肝脾触知せず。 【検査成績】 血液生化学検査では、WBC 7900/μl、RB...
第096回九州支部例会 >
- 中毒性巨大結腸症を合併し致死的経過を辿った偽膜性大腸炎の1例
-
山田 紗奈美(公立学校共済組合九州中央病院消化器内科)
症例は95歳男性.2010年7月に肺炎で入院し、CTRX+CLDM点滴を4日間、MEPM+CPFX点滴を3日間投与された.尿中肺炎球菌抗原が陽性と判明したため、SBT/ABPC点滴とLVFX内服に変更され、4日間投与後には全身状態も改善し退院となった.しかし退院2日後に38度の発熱と咳嗽が出現し、当院救急外来を受診した.血液検査にて白血球は18000/µLと増加し、胸部X線及び単純CT...
第096回九州支部例会 >
- 胆管内乳頭状腫瘍の1例
-
中山 和典(国家公務員共済組合連合会浜の町病院 肝臓科)
【症 例】 60 歳代 男性 【主 訴】 肝腫瘤精査目的 【既往歴】 特記することなし。 【現病歴】 2009年3月検診の超音波で肝S4に径13mmの肝のう胞を指摘された。2009年12月、超音波で肝S4に径32mmの腫瘤性病変を指摘され来院した。 【検査成績】 λGTP 94 IU/Lと軽度の上昇を認めたが、AST、 ALT は正常であった。肝炎ウイルス関連マーカーは陰性...
第096回九州支部例会 >
- 原因不明の肝硬変に合併し重症化したE型肝炎の1例
-
平田 晶子(宮崎大学医学部付属病院)
【症例】72歳男性【生活歴】機会飲酒,輸血歴なし,常用薬,漢方薬,健康食品摂取歴なし【既往歴】小児期に肝機能異常(詳細不明)【家族歴】特記事項なし【現病歴】平成22年4月26日黄疸が出現し近医を受診.精査のため同日当院に紹介入院となった.【入院時検査所見】WBC:6200/μl,Hb:13.6g/dl,Plt:11.1万/μl,PT:62.3%,glu:107mg/dl,TP:6.4g/dl,Al...
第096回九州支部例会 >
- 腹壁瘢痕ヘルニア術後メッシュ感染による腹壁膿瘍にPlasmablastic lymphoma(PBL)を合併した症例
-
原武 直紀(済生会福岡総合病院外科)
【はじめに】Plasmablastic lymphoma(PBL)は、HIV感染者の口腔領域に発生することの多いびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の比較的稀な亜型である。今回、腹壁瘢痕ヘルニア術後メッシュ感染による腹壁膿瘍に、PBLを合併した症例を経験したので報告する。【症例】80歳代女性。13年前直腸癌に対し低位前方切除術施行。9年前腹壁瘢痕ヘルニアに対しメッシュを用いたヘルニア根治術施行。1年前...
第096回九州支部例会 >
- 研修医としての腹腔鏡下胆嚢摘出術の経験
-
林 直樹(鹿児島共済会 南風病院 外科)
研修医は外科研修を始める際,外科的手技はほとんど未経験である.そのため,研修期間で基本的な外科的手技を習得することになる.中でも腹腔鏡手術は直視下との視覚の相違や鉗子操作の困難性のため,開腹手術と比して難度が高いとされている.今回南風病院で3カ月外科研修を行い,腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下ラパ胆)を完遂することができたのでその軌跡を提示する.まずは指導医が考案した内視鏡手術カリュキュラムに基づき,ドラ...
第096回九州支部例会 >
- 化学療法単独で長期生存中の膵頭部癌の1例
-
大宮 俊啓(福岡大学筑紫病院消化器科)
症例は82歳女性。2006年8月近医で膵管拡張と高アミラーゼ血症を指摘され、当科紹介となった。US上、膵頭部に径24×23mmの低エコー腫瘤があり、尾側膵管は4mmと拡張していた。DynamicCTでは膵頭部にhypovascularな腫瘤を認め、門脈に高度の浸潤を伴っていた。ERCPでは膵管に高度の狭窄を認め、狭窄部より尾側の主・副膵管は拡張していた。EUSでは膵頭部に径34×26mmの表面凹凸...
第096回九州支部例会 >
- 肝実質内転移を伴わない門脈腫瘍栓の一例
-
伊藤 孝太郎(佐賀大学 一般・消化器外科)
症例は75歳、女性。2009年10月に前医で直腸癌の診断で高位前方切除を施行された。術後病理診断は中分化腺癌pSS, ly0, v3, pN0, sH0, sP0, cM0, fStageIIであった。術後無治療で経過観察されていたが、術後4ヶ月の腹部CTで門脈塞栓を認め精査加療目的に当院に紹介受診された。精査を行ったところ、腹部CT、MRI、血管造影下CTで門脈前区域から右本幹にのびる造影効果の...
第096回九州支部例会 >
|