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検索結果は77件です。
- バリウム虫垂炎の1例
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漆間 雅人(同心会 古賀総合病院 外科)
【はじめに】バリウムによる胃検診後イレウスを経て11日後にバリウム虫垂炎を発症した一例を経験したので、若干の文献的考察をふまえて報告する。【症例】60代女性。抑うつ状態で心療内科通院中、元来便秘傾向であった。2010年7月29日胃集団検診でバリウム服用後、下剤服用するも反応便無く8月1日下腹痛増強し近医受診後8月2日当科紹介受診、同日入院となった。来院時腹部膨満、腸音聴取せず。下腹部を中心に圧痛認...
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- 超高齢者大腸癌の一例
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青山 貴博(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科)
症例は94歳女性。既往歴に慢性硬膜下血腫がある。平成22年4月中旬、夕食後より気分不良出現し、翌日当院救急外来を受診した。一旦帰宅となったが、嘔吐が出現し、腹部膨満が増強してきたため同日救急外来を再受診した。腹部X線検査上、結腸の著明な拡張、腹部造影CT上直腸S状結腸移行部に腫瘤によると思われる狭窄を認め、直腸癌による閉塞性イレウスが疑われ同日入院となった。入院後、絶飲食、補液にて経過を見ていた...
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- 多発肝転移を伴う胃癌に対し化学療法、胃切除術を行い長期生存が得られている1例
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喜久本 藍(医療法人かりゆし会ハートライフ病院)
化学療法の発達によりPRとなる胃癌の症例を経験する様になったがPRが長期継続する例は少ない。今回我々は、多発肝転移を認めた胃癌に対して化学療法+胃切除術を行い、長期生存を得ている1例を経験した。症例は63歳、男性。2005年3月に上腹部痛が出現した。同年6月に施行したGIFで胃体中部から下部にかけBorrmann3型の胃癌が見つかり、生検ではGroup5、中分化~低分化型の腺癌であった。腹部エコー...
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- 持続的低血糖をきたした原発性肝細胞癌の一例
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深江 政秀(国立病院機構 長崎医療センター 臨床研究センター 消化器科)
今回、我々は、B型慢性肝炎を背景にした原発性肝細胞癌の経過観察中に、腫瘍随伴症候群の一つである持続的低血糖をきたした症例を経験したので報告する。 症例は、51歳、男性。主訴は意識障害で、既往歴・生活歴に特記すべきことはない。200X年1月、B型慢性肝炎、肝細胞癌HCC stageIVb(肋骨転移)と診断した。診断時の肝予備能は、T.Bil 0.6mg/dl, Alb 4.2g/dl, PT ...
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- 腹腔内膿瘍を形成した胃GISTの一例
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親川 仁貴(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科)
症例は、70歳台、男性。高血圧症、糖尿病、脂質代謝異常症にて内服治療中。2009年末頃から食思不振、全身倦怠感を自覚していた。近医にて施行された血液検査で高度貧血(Hgb8.9g/dl)を認めたため、2010年2月上旬に当院内科へ紹介受診となり、同日精査目的に入院となった。腹部超音波、造影CT、上部消化管内視鏡の所見から、胃粘膜下腫瘍の可能性が高いと考えられた。MAP4単位を輸血し、全身状態の改...
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- 診断に難渋した腸間膜腫瘍の一例
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後藤 敬子(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科)
症例は44歳女性。2001年、子宮筋腫に対し手術、子宮腺筋症に対しスプレキュア点鼻にて治療していた。2008年9月、下腹部痛、ふらつきを主訴に当院救急を受診したところ、小球性貧血を認め、MRIおよびCTにて子宮腺筋症の所見であった。同時に、CTで造影効果がありMRIで子宮体部腹側にT2W1で低信号で内部に高信号を示す15×20mm大の小腸と連続する腫瘤も指摘され、GIST、メッケル憩室、リンパ腫、...
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- 肝腫瘍生検にて診断し得た肝血管肉腫の1剖検例
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浦 和也(福岡県済生会二日市病院)
症例:62歳男性。輸血歴なし、アルコール1合程度。塩化ビニル・トロトラスト暴露歴なし。平成21年5月、脳出血にて当院脳神経外科入院中に肝酵素上昇で精査、USにて肝内占拠性病変を指摘され内科へ転科となった。貧血・黄疸なし。腹部に異常所見を認めず。AST86,ALT47,ALP375,TB2.1と上昇、AFP,PIVKA-IIは正常,CEA5.8,CA19-9 52.6は軽度上昇していた。HBs抗原陰...
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- PEG-IFNα-2a/RBV併用療法によってネフローゼ症候群を発症したC型慢性肝炎の一例
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永田 青海(鹿児島大学消化器内科)
〈症例〉67歳 男性〈現病歴〉2008年9月健診でHCV抗体陽性を指摘,近医でC型慢性肝炎と診断された.Genotype 1型 高ウイルス量であり2008年12月PEG-IFNα-2a 180μg/Ribavirin 600mg併用療法を開始した.開始20週後にHCV-RNAは陰性化したため延長投与の方針で,2010年3月中旬(67週目)まで減量なく投与したが,全身性浮腫,腹満が出現,3月下旬 T...
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- 周囲小腸と一塊となり交通を有した巨大GISTの一例
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原田 英(公立学校共済組合九州中央病院)
周囲小腸と一塊となり交通を有した巨大GISTの一例九州中央病院 外科原田英、長谷川博文、工藤健介、二宮瑞樹、本坊拓也、濱津隆之、椛島章、牛島千衣、北村昌之61歳男性。平成22年6月近医受診し、臍下部に手拳大の腫瘤を触知し血液検査ではHb3.7と著明な貧血を認めた。自覚症状として数か月前から強い倦怠感があったが、下血、血便の自覚はなかった。腹部腫瘤と貧血の精査目的で当院を紹介受診となった。造影CTに...
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- HBV及びアルコ-ル性肝硬変に認めた胆汁産生性肝細胞癌の一例
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山田 優里(宮崎大学医学部内科学講座消化器血液学分野)
症例は50歳の男性。元々、日本酒一日1升を飲酒する大酒家であった。2003年12月に大量腹水にて前医救急外来を受診した際にアルコール及びHBVによる非代償性肝硬変(Child-Pugh grade C)と診断された。その後、禁酒及び活動性のB型慢性肝炎に対し、2004年1月よりLamivudineの投与が開始された。 2005年4月にS8ドーム直下に肝細胞癌(以下HCC)を初発。この際にはC...
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- 1型糖尿病に伴う腎症に合併したC型肝炎にβ-インターフェロン(IFN)が著効した1例
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日野 直之(佐世保中央病院消化器内視鏡科)
現在の慢性C型肝炎の治療の中心はPEG-IFN/リバビリン併用療法であるが,溶血性貧血や,1型糖尿病の発症ないし悪化や,脳出血,腎機能障害の増悪など重篤な合併症が数多く知られている.それに対し,β-IFNは1型糖尿病の発症・悪化や,脳出血の合併,腎機能障害の増悪は少ないと言われている.今回1型糖尿病に伴う腎症に合併したC型肝炎にβ-IFNが著効した1例を経験したので報告する.症例は41歳男性.21...
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- 膵癌及び転移性肝腫瘍に伴うTrousseau症候群の一例
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小松 直広(佐世保中央病院消化器内視鏡科)
はじめにTrousseau症候群は、悪性腫瘍に合併する血栓症や血液凝固異常伴う予後不良な病態として知られ、1985年Armand Trousseauが報告している。症例は79歳女性。夫婦間腎移植を受けられ、免疫抑制剤内服中であり、移植後22年経過している。腎移植後followの血液検査にて肝胆道系酵素及び総ビリルビンの上昇を認めた。腹部単純CTにて肝内胆管拡張、膵頭部・肝内の腫瘍性病変を認め、閉塞...
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- 壊死性筋膜炎による敗血症を合併したAcute on chronic型急性肝不全の1例
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樺山 智子(鹿児島大学病院 消化器疾患・生活習慣病学)
【はじめに】 壊死性筋膜炎は浅在筋膜およびその周囲組織に広範囲かつ進行性の壊死を引き起こし非常に予後が不良な比較的まれな細菌感染症である。今回、われわれは壊死性筋膜炎による敗血症を合併したAcute on chronic型急性肝不全の1例を経験したので若干の文献的考察も含め報告する。 【症例】 症例は45歳、女性。アルコール性肝硬変にて近医で不定期に通院加療されていた。2010年...
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- 診断に難渋した高度の肝障害の一例
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日高 有香(福岡大学筑紫病院消化器科)
症例は40代女性。うつ病、パニック障害、アルコール性肝障害で近医の心療内科に通院中であった。2010年中旬頃から食思不振と食欲低下があり、7月に全身の黄染を主訴に近医を受診した。肝胆道系酵素の上昇と腹部超音波検査にて肝脾腫大、CTにて脂肪肝を認め当科に紹介入院となった。採血にてHb 7.4g/dl、Plt 8.3/μl、PT 88%、T-bil 31.1mg/dl、AST 188U/L、ALT ...
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- Krukenberg腫瘍術後5年生存が得られた4型胃癌の一例
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渋谷 亜矢子(長崎大学病院 腫瘍外科)
<症例>63歳女性。当科にて2002年6月に4型胃癌の診断にて胃全摘術+D2、脾摘、胆摘を施行した。病理結果では低分化腺癌でfT3(SE)N2H0P0CY0M0, fStageIIIA(規約第13版)の診断であった。術後補助化学療法をTS-1:100mg/dayにて開始。2クール後にUFT:400mg/dayに変更して2003年10月までの約1年間投与した。腫瘍マーカーCEA,CA19-9とも異常...
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- 慢性化をきたしたgenotype C B型急性肝炎の一例
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吉村 誠一郎(大分県立病院 消化器内科)
【症例】40歳 男性 【主訴】なし 【既往歴】特記事項なし、輸血歴なし 【生活歴】飲酒:機会飲酒、喫煙:20本/日、海外渡航歴なし、刺青なし 【家族歴】肝疾患なし 【現病歴】生来健康。16歳頃より定期的に献血を受けており、平成21年2月23日の献血時まで異常は指摘されていなかった。同年3月18日に献血を行った際、HBV-DNA陽性を指摘されたため、4月3日に当科を初診...
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- 長期間のIFN治療により抗GAD抗体異常高値を認め1型糖尿病を発症した肝硬変C型の一例
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梅田 雅孝(長崎大学病院 消化器内科)
症例は61歳男性。1996年にC型慢性肝炎、特発性血小板減少症の診断。2005年、肝硬変C型(CP-A)と2型糖尿病を診断され食事療法を開始。HCV血清型1型でHCV量高値のため同年9月脾摘を行い、peg-IFN-α2b+リバビリン併用療法を開始、18週目でHCV-RNA陰性化、53週投与し、2006年11月よりpeg-IFN-α2a+リバビリン併用療法に変更、27週追加投与され、合計1.5年リバ...
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- 胆管と交通を認めた巨大感染性肝嚢胞の一例
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小嶌 智美(鹿児島市立病院消化器科)
【はじめに】肝嚢胞は通常無症状に経過し、治療の対象となることは少ない。しかし、嚢胞が巨大化し他臓器を圧排した場合や、感染や出血を合併した場合には治療が必要となる。感染性肝嚢胞の報告は少ないが、今回我々は、経過観察中の肝嚢胞に感染をきたし、経皮経肝ドレナージ、肝切除術を施行した一例を経験したので報告する。【症例】74歳女性、10年前より肝嚢胞を指摘されていたが症状なく経過観察とされていた。平成22年...
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- 肉腫様変化を伴った胆嚢癌の1切除例
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江川 紀幸(佐賀大学医学部 一般・消化器外科)
症例は77歳の男性で、近医にて腎盂腎炎の治療中に胆嚢内の腫瘤性病変を指摘され、精査加療目的に当院紹介入院となった。血液生化学検査では軽度の貧血を認めるのみで、腫瘍マーカーの上昇は認めなかった。諸検査の結果、胆嚢底部に不整形の腫瘤性病変を認め、腫瘤は一部胃壁と接しており、肝臓との境界は不明瞭であった。胆嚢癌の診断で、肝S4a+5、胆嚢切除、胃部分切除、D2リンパ節郭清術を施行した。切除標本では胆嚢粘...
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- 潰瘍性大腸炎に対し、インフリキシマブを投与した一例
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下津浦 康隆(久留米大学病院)
【症例】40歳 男性【現病歴】1999年2月に潰瘍性大腸炎の直腸炎型と診断され、ペンタサ 1500mg投与にて外来経過観察していた。2003年5月右自然気胸で当院入院中に潰瘍性大腸炎の増悪(直腸炎型→全結腸型)を認め、ペンタサの増量1500→2250mg+PSL50mgで治療を開始した。PSLを漸減し2004年4月に中止とし(総投与量約2.4g)、その後も外来で経過観察していた。2010年6月下旬...
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