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検索結果は68件です。

Roux-en-Y再建後の肝門部結石に対してダブルバルーン内視鏡を用いて砕石を行った1例
有村 眸(関西電力病院 消化器内科)
[背景]2001年ダブルバルーン内視鏡(以下DBE)が登場以降、従来は内視鏡的アプローチが困難であったPD術後症例やRoux-en-Y再建症例に対して、ERCPやその関連の検査処置(以下DBE-ERCP)が行われている.しかしながら技術的に困難な場合もあり、いまだ標準的な手技として確立されているとまでは言えない.今回我々は吻合部狭窄により肝門部に生じた結石に対してDBEを用いて治療した症例を経験し...

第099回近畿支部例会

経口胆道鏡検査が水平進展の診断に有用であった胆嚢管癌の一例
西村 聡(公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 消化器センター 内科)
【背景】胆嚢管癌は比較的稀な疾患で全胆道癌の2.99%であると報告されている.当院にて経験した胆嚢管癌の1症例について報告する.【症例】70歳代男性,来院数か月前から右季肋部痛を自覚していた. 腹部造影CTにて三管合流部に早期濃染する小結節を認め, 超音波内視鏡検査では三管合流部に胆嚢管を主座とした腫瘤性病変を認め, 胆嚢管癌が疑われた. 胆管造影検査では胆嚢管に基部を持ち, 総胆管内に突出する病...

第099回近畿支部例会

胃原発腺扁平上皮癌の1例
原 美紀(北摂総合病院 消化器内科)
【症例】69歳男性【主訴】食欲不振、嘔吐【既往歴】大腸癌術後(2005年)【現症】2012年10月末より食欲不振、嘔吐が出現した。近医にて施行した腹部単純CT検査にて胃前庭部の壁肥厚、口側腸管の拡張を認め、精査加療目的に10月31日当院紹介受診となった。血液検査ではHb 10.7g/dlと軽度の貧血を認め、腫瘍マーカーはCEA 12.90ng/ml、CA19-9 114.00U/ml と上昇を認め...

第099回近畿支部例会

EUS-FNAが診断に有用であった直腸原発びまん性大細胞型Bリンパ腫の一例
川路 祐輝(和歌山県立医科大学 第二内科)
【はじめに】EUS-FNAは消化管粘膜下腫瘍の診断に有用な検査であり、近年では大腸粘膜下腫瘍に対しても、EUS‐FNAにより診断される症例が報告されている。今回我々は、診断に苦慮し、EUS-FNAで診断し得た大腸粘膜下腫瘍の症例を経験したので報告する。【症例】62歳男性。2011年10月に腰痛を自覚し、近医整形外科を受診。MRI検査で腰椎L4、第8肋骨に転移性骨腫瘍を疑われ、2012年1月に原発巣...

第099回近畿支部例会

空腸・S状結腸同時重複癌の一例
村井 大毅(関西労災病院)
症例は50歳代、女性。腹痛と嘔吐を主訴に他院を受診し、腹部単純CTでイレウスと診断された。また空腸の全周性壁肥厚も認めたため、精査加療目的で当院紹介となった。血液検査では、Hb9.9g/dlと貧血を認める以外は特記すべき異常所見は無く、腫瘍マーカーの上昇も認めなかった。先ずイレウスに対して保存的治療を行い、改善を認めた後に、空腸壁肥厚精査のため経口的ダブルバルーン小腸内視鏡検査を施行した。Trei...

第099回近畿支部例会

腸重積にて発症した小腸原発悪性黒色腫の1例
丸尾 正幸(地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立医療センター 西市民病院)
要旨:症例は75歳男性.嘔吐と腹部膨満感を主訴に近医を受診した.腹部X線検査で小腸にニボー像を認め,精査加療目的に当科紹介となった.造影CTで小腸の拡張と,小腸に4か所の造影効果を伴う腫瘤影を認めた.拡張した腸管の先端部で腫瘤が腸管内に入り込んでおり,小腸腫瘍による腸重積が考えられた.入院同日にイレウスチューブを挿入し,絶食・補液による保存的加療を開始した.入院翌日には腹部症状は改善したため、イレ...

第099回近畿支部例会

慢性活動性EBウイルス感染症の1例
大村 亜紀奈(天理よろづ相談所病院 消化器内科)
【症例】29歳女性。主訴は発熱、倦怠感。機会飲酒程度で喫煙歴はなし。既往歴は4歳時に腸疾患、23歳時にてんかん。職業は看護助手。アレルギー歴はない。渡航歴は最近3ヵ月はなし。最近5年間は特定の交際相手はいない。内服薬はデパケン®のみでサプリメントは内服していない。2012年10月14日より39度台の発熱があり翌日には40度に上昇し、肝酵素上昇も認めたため前医でウルソ<...

第099回近畿支部例会

急性膵炎を繰り返したのちに自然消失した膵動静脈奇形の1例
山本 梨津子(淀川キリスト教病院 消化器センター 消化器内科)
症例は40歳代男性。既往歴は高血圧症と胃潰瘍。心窩部痛を主訴に当院救急外来を受診した。血液生化学検査では膵酵素の上昇は認めなかったが、CTで膵尾部周囲の脂肪織濃度の上昇を認め、軽症急性膵炎と診断した。MRCPでは膵尾部が腫大し、周囲との境界が不明瞭であった。膵ダイナミックCT、腹部血管造影検査で、膵尾部に動脈相で濃染される拡張し蛇行した血管構造と網目状血管増生を認め、脾静脈は早期濃染を呈しており、...

第099回近畿支部例会

多発肝転移を伴うガストリノーマの1例
松村 晋矢(京都第一赤十字病院 消化器内科)
症例:40歳台男性.主訴:下痢.既往歴、家族歴:特記すべきことなし.現病歴:上記主訴にて近医受診し,内服処方をうけるも改善なく、食欲不振、嘔気、心窩部痛が出現したため当科紹介受診となった。腹部超音波エコー検査にて肝内に多発占拠性病変を、上部消化管内視鏡では十二指腸球部に多発する小潰瘍を認めた。肝ダイナミックCT検査にて肝病変は8cm大で近傍の腫瘤と融合し、一部嚢胞変性を呈し、富血管性であった。膵尾...

第099回近畿支部例会

近年当院で経験した小腸Gastrointestinal Stromal Tumor(GIST)の2例
隅野  有香(西神戸医療センター 消化器内科)
GISTは全消化管腫瘍の0.2-0.5%程度と比較的稀な疾患である上に、特異的な臨床症状に乏しい疾患であり、発生部位は胃が最多(60-70%)で、小腸(20-30%)、大腸(5%)の順とされている。近年当院で小腸腫瘍に対して外科的切除され、病理診断にてGISTと診断された2例を報告する。症例1は76歳男性。2012年4月に黒色便を認め、上部消化管内視鏡検査(以下EGD)を施行するも明らかな出血源を...

第099回近畿支部例会

Total biopsy 目的にEMR-Cを施行した微小表在型食道癌の一例
松浦 幸(岸和田徳洲会病院 消化器内科)
ドックのNBI拡大内視鏡検査で発見され、total biopsy目的にEMR-Cを施行した微小表在型食道癌を経験したので報告する。
【症例】61歳男性、既往に前立腺癌、発作性心房細動がある。59歳までの喫煙歴があり、飲酒は週2回ほどである。自覚症状はなく、平成22年のドックでは食道のbrownish areaは指摘されていない。平成23年のドックで、切歯より35cmの中部食道に2mmのbro...

第099回近畿支部例会

当院における膵石症に対する治療成績
橋本 佳愛子(公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院 消化器センター 内科)
【目的】膵石症に対する治療としてESWL+内視鏡治療の有用性が報告されている。当院での膵石症の治療成績について検討し、問題点を明らかにする。【対象】2008年3月から2013年4月に当院でESWLの適応と判断した膵石症22例(男性17例、女性5例)を対象とした。治療適応は有症状でかつ画像評価にて主膵管内に結石が存在する症例である。治療は1.膵管口切開を行った上で可能な限り膵管ステントを留置、2.E...

第099回近畿支部例会

EUS-FNAを施行した自己免疫性膵炎の2症例
姫野 愛子(大阪警察病院 内科)
【症例1】64歳男性。腹痛精査の腹部エコーで膵頭部に40mm大の低エコーを呈する腫瘤を認め、精査目的で紹介受診。血液検査上IgG4 183 mg/dl、CEA 2.1ng/ml、CA19-9 159U/ml、造影CT・MRIで膵頭部腫瘤は乏血性で下部胆管は狭窄し、ERCP上も総胆管は膵頭部で狭窄を認めERBD tubeを留置した。EUSでは膵頭部に40mm大の低エコー腫瘤を認め十二指腸球部より25...

第099回近畿支部例会

LSBE(long segment Barrett’s esophagus)を背景に発生し急速な増大を認めた食道胃接合部癌の一例
水谷 直揮(独立行政法人 労働者健康福祉機構 関西労災病院 消化器内科)
症例は80歳代、女性。2009年夏頃より心窩部不快感あり、近医で胃潰瘍を指摘され内服加療されていた。Helicobacter pyloriは尿素呼気試験で陰性であった。2010年11月に当院受診、上部消化管内視鏡で前庭部大弯にH2 stageの胃潰瘍を認め内服治療を継続した。また下部食道に5cm長のlong segment Barrett’s esophagus(LSBE)を認めた。...

第099回近畿支部例会

肝細胞癌・胃癌・大腸癌を合併した腹膜偽粘液腫の一例
山崎 友裕(兵庫県立尼崎病院 消化器内科)
症例 78歳男性【主訴】肝腫瘍【既往歴】C型肝硬変、高血圧症、糖尿病、心房細動【家族歴】兄:喉頭癌【現病歴】C型肝硬変加療中、前医で施行された腹部造影CTにて肝S8に2cm大の腫瘍病変を認めたため精査・加療目的で紹介受診された。【検査所見】[血液検査]WBC 4700/μl,RBC 390万/μl,Hb 12.3g/dl,Ht 37.2%,PLT 20万/μl, HCV(+), CEA 26.2...

第099回近畿支部例会

浣腸および注腸造影により消化管穿孔・傍腸管気腫を来した2症例
薗 誠(公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院)
【背景】浣腸処置や注腸検査施行時のまれな合併症として、挿入や圧負荷による消化管裂傷・穿孔が挙げられる。実際にそれら2症例を経験したので報告する。【症例1】92歳女性【現病歴】老人保健施設で浣腸処置後に持続性の血便を認めたため、当院へ救急搬送された。来院時38℃台の発熱があり、血液検査値ではWBC 9000 /μL、Hb 12.7g/dL、CRP 0.36 mg/dLであった。腹部CT検査では腹膜翻...

第099回近畿支部例会

膵性胸水を呈し、胃穿通により軽快した膵仮性嚢胞の1例
井上 達也(製鉄記念広畑病院 内科)
【症例】50歳代、男性【既往歴】胃潰瘍、アルコール性慢性膵炎、早期胃癌【主訴】背部痛、食欲低下【現病歴】2012年9月より、アルコール性慢性膵炎、膵仮性嚢胞を指摘され当院通院中であった。2012年11月頃に腹部に激烈な痛みが出現したが、徐々に消失したので放置していた。その後、食欲低下、背部痛を自覚し2012年12月中旬に当院内科を受診、気胸を伴う胸水とアルコール性慢性膵炎の急性増悪の診断で入院とな...

第099回近畿支部例会

クローン病の長期経過例に肛門管癌および皮膚転移を来した一例
阿部 菜海(大阪市立大学 大学院 医学研究科 消化器内科学)
【症例】50歳女性【主訴】肛門狭窄【既往歴】41歳時真菌性眼内炎【現病歴】18歳時に小腸大腸型クローン病を発症。ステロイドで加療されたが、改善乏しく投与中止となった。25歳時に回盲部部分切除術施行。その後、肛門病変の再燃緩解を繰り返し、38歳時に難治性痔瘻・直腸膣瘻に対してseton手術が行われたが改善せず、40歳時にイレウスに対して左半結腸切除術施行。44歳時より、infliximabの投与を開...

第099回近畿支部例会

慢性C型肝炎に対するテラプレビル3剤併用療法中に結核性リンパ節炎を発症した1例
千品 寛和(近畿大学 医学部 附属病院 消化器内科)
主訴:頚部腫瘤現病歴:61歳 女性。平成24年3月2日よりC型慢性肝炎に対しテラプレビル3剤併用療法(レベトール400mg、テラプレビル1500mg、ペグイントロン100μg)を施行していた。4月末より頚部リンパ節腫脹を認め、経過を見ていたが増大傾向であり、血液内科受診となった。リンパ節は約3×2cm大で弾性硬、境界明瞭、無痛性であった。5月18日PET-CTでは右頚部リンパ節、左顎下リンパ節の腫...

第099回近畿支部例会

サイトメガロウイルス感染を契機に発症した自己免疫性肝炎の1例
曽我 彩子(大阪厚生年金病院 内科)
【症例】30歳代 男性【主訴】全身倦怠感、皮膚黄染【既往歴】腰椎椎間板ヘルニア【薬歴】市販の鎮痛剤【現病歴】2013年1月初旬より尿が茶褐色となり、1月末より全身倦怠感が出現。2月初旬に皮膚・眼球結膜の黄染を自覚し、2月14日に近医受診し、血液検査にて肝機能障害を指摘され、他院へ紹介、同日緊急入院となった。サイトメガロウイルス(CMV)IgM抗体陽性にて、CMV急性肝炎と診断され、経過観察されてい...

第099回近畿支部例会