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検索結果は68件です。

Infliximab投与により乾癬様皮膚病変を発症したクローン病の1例
大西 孝典(市立池田病院 消化器内科)
症例は25歳男性 。2001年より食欲不振・嘔気・心窩部痛・排便回数の増加を認めクローン病と診断され、5-ASAと経腸栄養療法にて治療を行っていた。2010年10月末より下痢回数の増加・新鮮血下血を認め、クローン病の増悪と判断しPSL投与するも改善せず11月よりInfliximabを導入をしたところ症状改善が認められた。その後は投与8週おきに寛解維持療法を行っていた。2010年12月頃から両手足に...

第099回近畿支部例会

潰瘍性大腸炎に合併した2型自己免疫性膵炎に対して顆粒球単球除去療法を行い,両疾患に効果を認めた一例
黒澤 学(大阪府済生会中津病院)
【背景】本邦の自己免疫性膵炎(AIP)は国際コンセンサス診断基準における1型AIPがほとんどで,IBDの合併は稀とされる。われわれは潰瘍性大腸炎(UC)に合併したAIPに対して顆粒球単球除去療法(GMA)を行い,両疾患に効果を認めたことで2型AIPと診断に至った1例を経験したので報告する。【症例】67歳,女性,主訴は食欲低下と下痢。近医でUCの治療中に,腹部超音波検査で膵体部腫瘤と,CA19-9高...

第099回近畿支部例会

ステロイド、免疫抑制剤投与によりde novo B型肝炎を発症し死亡に至った一例
岡原 徹(大阪労災病院 消化器内科)
症例は68歳男性。近医にて間質性肺炎に対し2012年9月よりステロイド剤、アザチオプリン内服を開始。開始時点ではHBsAb、HBcAb 測定されておらず、核酸アナログ製剤(NA)投与も行われていなかった。2013年2月頃より肝機能障害出現。HBs抗原>500、HBc抗体(+):100のため、B型肝炎ウイルス(HBV)再活性化と診断され、エンテカビル(ETV)内服を開始(0.5mg/日)。しかし、そ...

第099回近畿支部例会

原因不明消化管出血で発症し肝浸潤を伴った小腸MALTリンパ腫の1例
南川 健(関西医科大学 内科学第三講座)
【症例】70代男性【既往歴】2型糖尿病【現病歴】2012年11月黒色便を主訴に近医受診.上部下部消化管内視鏡を施行されるも出血源不明,また腹部CTで肝S8,S5に腫瘍性病変及び小腸の一部に壁肥厚を認め当科に紹介となった.小腸カプセル内視鏡を施行したところ潰瘍を伴う腫瘍性病変が疑われ精査目的で入院となった.【経過】入院時血液検査ではHb9.8g/dlと低下,腫瘍マーカーの上昇は認めなかった.小腸精査...

第099回近畿支部例会

超音波内視鏡下穿刺吸引法により診断し得た乳癌膵転移の1例
若松 周司(市立吹田市民病院 消化器内科)
【症例】70歳代、女性【現病歴】2011年6月、左乳房腫瘤を自覚し前医を受診した。腫瘤部の穿刺吸引細胞診は、invasive ductal carcinoma, scirrhous type. f, ly(+), v(-), nuclear grade 2, ER (+), PgR (-), HER2 (1+)であった。胸腹部造影CT検査では乳癌以外に膵管および胆管の拡張と胃壁肥厚を認めたが、膵腫...

第099回近畿支部例会

若年発症の成人T細胞性白血病(ATL)による急性肝不全の一例
辻 裕樹(奈良県立医科大学附属病院 消化器・内分泌・代謝内科)
【症例】28歳、女性【現病歴】平成25年9月中旬から全身倦怠感が出現し、9月25日に尿の濃染と発熱を認め、その後家族に眼球黄染を指摘され、10月2日に前医を受診した。血液検査で著明な肝機能障害と黄疸を認め、また少量の腹水貯留を認めたため、急性肝炎を疑われ同日入院となった。入院後白血球と血小板が徐々に低下し、腹水の増加を認めた。10月6日の血液検査でPT活性が28%と低値であり、新鮮凍結血漿(FFP...

第099回近畿支部例会

C型肝炎ウイルス(HCV)が自然消失した長期IFN治療後再燃例
石田 光志(奈良県立医科大学 第三内科)
【症例】66歳女性【主訴】C型慢性肝炎治療希望【現病歴】1992年、献血時にHCV抗体陽性を指摘され、1993年に6か月間のインターフェロン(IFN)治療を他院で施行されたが無効であった。小柴胡湯を半年間投与されたが、その後は経過観察された。2002年8月の血液検査にて肝機能の悪化を指摘され当科紹介となる。HCV genotypeはIb、HCV-RNAは850 KIU/ml以上であった。同年11月...

第099回近畿支部例会

肝生検後胆道出血の一例
奥田 佳一郎(大阪府済生会吹田病院)
症例は66歳男性。2007年に心筋梗塞の既往あり抗血小板薬内服中。2013年1月17日、NASH疑いにて当院で肝生検(NAFLD type4,fat 25%,Brunt分類 grade2,stage3,NAS score 5点)施行し、疼痛なく、翌日に中止していた抗血小板薬を再開して退院した。2013年1月25日、就寝中に突然の背部痛と腹痛を主訴に救急受診した。血液検査上、肝胆道系酵素の上昇(AS...

第099回近畿支部例会

下咽頭癌加療中に発症したGastric Emphysemaの1例
鳥住 知安記(大阪府立急性期・総合医療センター 消化器内科)
症例は60歳代男性。2012年9月、当センターで下咽頭癌と診断された。全身精査目的に上部消化管内視鏡検査(EGD)を施行したところ、食道表在癌、早期胃癌を併発していることが判明した。治療方針は、下咽頭癌と食道癌に対し化学放射線療法、胃癌は放射線療法が終了したのち内視鏡的治療を行う方針となった。治療開始にあたり、経口摂取困難となることが予想され、成分栄養チューブ(ED tube)を留置した。放射線療...

第099回近畿支部例会

大腸内視鏡前処置におけるクエン酸マグネシウム製剤(等張液)分割投与の有用性
田中 裕(市立川西病院)
【背景】クエン酸マグネシウム製剤等張液(マグコロールP、以下MGP)は、ポリエチレングリコール電解質溶液(ニフレック、以下PEG)に比べ被検者の受容性が高い。しかし、MGP、PEGともに検査当日に大量の水を服用しなければならず、検査自体の苦痛以上に前処置に対し苦痛を訴える被検者が多い。【目的】大腸内視鏡前処置におけるMGP分割投与の有用性についてMGP一括投与と比較検討した。【方法】一括群は従来の...

第099回近畿支部例会

当院で経験した転移性食道腫瘍の2例
小川 智(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
【症例1】63歳、女性。2012年6月左乳房の腫瘤を自覚したため、当院乳腺外科受診。針生検の結果、invasive ductal carcinomaの診断に至った。術前化学療法を開始したが、左下腿に皮下腫瘤を指摘され、11月PET-CT検査を施行したところ、皮下腫瘤だけでなく胸部下部食道にも限局したFDGの集積(SUVmax =6.6)を認めたため食道癌を疑われ、上部内視鏡検査を施行した。内視鏡検...

第099回近畿支部例会

急速に増大しPIVKA-IIの増加を伴った先天性門脈欠損症に生じたHCCの一例
内海 貴裕(大津赤十字病院 消化器科)
【症例】40歳代男性【現病歴】2007年右季肋部痛で当院受診され、腹部dynamicCTにて肝外側区の約8cmを最大とする多発肝結節を認めた。門脈は遺残静脈管を介して、左肝静脈・下大静脈に流入しており先天性門脈欠損症と診断された。外側区腫瘍の生検にて肝細胞密度高く、肝細胞索の配列不明瞭であり肝細胞癌と診断、外側区切除が施行されたが切除標本の病理組織学的検討では限局性結節性過形成(FNH)と最終診断...

第099回近畿支部例会

肝原発神経内分泌腫瘍の1例
中丸 洸(関西医科大学 消化器肝臓内科)
【症例】43歳男性。2012年8月右季肋部の膨満感を主訴に近医受診し、肝右葉に巨大腫瘍を認め、精査、加療目的で当院紹介となる。腹部造影CT検査で肝右葉に22×18cm大の腫瘍を認め、早期相で濃染し、遅延相でwash out、下大静脈への浸潤を強く疑う所見を認めた。また、肺両側に小結節を認め肺の転移の可能性を示唆する所見も認めた。血液検査所見ではAFP、PIVKA-II、CEA、CA19-9などの腫...

第099回近畿支部例会

Klebsiella pneumoniae肝膿瘍から敗血症性肺塞栓症と内因性眼内炎を合併した1例
村上 坤太郎(西神戸医療センター 消化器内科)
【はじめに】Klebsiella pneumoniaeによる原発性肝膿瘍とは,肝膿瘍を続発する消化器疾患を認めず,分離菌が単独の肝膿瘍と定義される.近年台湾を中心とした東南アジアで報告されており,血行性感染を合併する例が多く重症化することも少なくない.今回我々はK.pneumoniae肝膿瘍から多臓器播種を呈した1例を経験したので報告する.【症例】60歳台女性.入院13...

第099回近畿支部例会

良性ポリープとの鑑別が困難であった胆嚢上皮内癌の一例
三谷 誠一郎(ベルランド総合病院 消化器内科)
症例は58歳女性。既往歴は30歳時に急性虫垂炎、40歳時に副鼻腔炎と子宮内膜増殖症に対してそれぞれ手術が行われている。2012年10月中旬右季肋部痛を主訴に当院総合診療科を受診。腹部超音波検査で胆嚢内に隆起性病変を指摘されたため精査加療目的に当科を紹介受診した。血液検査ではWBC:4000/μl、CRP:0.06mg/dlと炎症反応上昇はみられず、CEA:2.4ng/ml、CA19-9:19U/m...

第099回近畿支部例会

興味ある画像を呈した横隔膜横紋筋肉腫の1例
奥田 篤(市立枚方市民病院消化器内科)
【症例】20歳台、男性。【主訴】心窩部痛。【既往歴】特記すべきことなし。【家族歴】特記すべきことなし。【生活歴】喫煙は20本/日×8年、飲酒は機会飲酒程度。【現病歴】2週間前より心窩部周囲の膨満感と呼吸時の左肩から心窩部にかけての疼痛を自覚していた。自覚症状に波はあるものの自制内であったが、入浴中に激しい心窩部痛を自覚し、救急搬送された。【入院時現症】身長175.0cm、体重74.0Kg、体温35...

第099回近畿支部例会

Epstein-Barrウイルス(EBV)関連の同時性多発胃癌の一例
荒尾 真道(西神戸医療センター 消化器内科)
【症例】62歳男性 【主訴】健診異常 【現病歴】2012年12月に健診の上部消化管造影検査で異常を指摘され、精査目的に当院に紹介された。2013年2月に施行した上部消化管内視鏡検査で、胃角部大弯にひだが集中し中心に潰瘍を伴う隆起性病変を、体上部後壁に潰瘍瘢痕上の隆起性病変を認めた。同病変を生検したところ、それぞれpor1、por1>por2と診断された。胸腹部造影CTにて遠隔転移を認めず、臨床的に...

第099回近畿支部例会

下痢症状を契機に発見された虚血性小腸炎の一例
杉谷 義彦(彦根市立病院 内科)
【症例】78歳,男性。高血圧,糖尿病があり,当院に通院中であった。平成25年1月に嘔気・嘔吐,下痢,発熱,下腹部痛を主訴に救急受診した。内服治療では改善を認めず,入院の上,絶食,点滴加療とした。血液検査では,白血球8500,CRP 2.85と炎症反応を認めたが,各種培養検査は陰性であった。腹部CTでは,骨盤腔内の回腸壁肥厚,腸間膜の濃度上昇を認め,下部消化管内視鏡検査で回腸末端に発赤・浮腫,壁硬化...

第099回近畿支部例会

胃癌に合併したIgG4関連後腹膜線維症の1例
正木 翔(兵庫県立尼崎病院 消化器内科)
【症例】73歳、男性【主訴】黒色便、息切れ【現病歴】2012年9月4日頃から黒色便、歩行時の息切れが出現した。近医を受診し、Hb6.4g/dlと貧血を認め、9月14日に当院に紹介入院となった。【既往歴】開腹下胆嚢摘出術【家族歴】特記事項なし【入院時現症/検査】体温36.3℃、身長156cm、体重63kg、血圧122/62mmHg、脈拍60回/分、SpO2 95%。結膜貧血、心窩部に圧痛を認めた。血...

第099回近畿支部例会

胆管メタリックステント挿入後、化学療法中に胆管出血を来した胆管癌の一例
片岡 星太(京都山城総合医療センター 消化器内科)
症例は59歳、男性。2012年7月に全身倦怠感と褐色尿を主訴に当院を受診された。血液検査で肝胆道系酵素の上昇があり、造影CTで中部胆管の狭小化と壁の造影効果及び上部胆管、左右肝管壁の肥厚を認めた。また、胆嚢に腫瘤影を認めた。ERCPでは胆管に悪性狭窄を疑う途絶を認めたが、IDUSで左右肝管・下部胆管への明らかな浸潤像は認めなかった。以上の画像所見から胆管癌およびその胆嚢浸潤と診断した。また,上部消...

第099回近畿支部例会