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検索結果は61件です。
- Time intensity curve(TIC)を用いた造影ハーモニックEUS による膵腫瘍血流評価の検討
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大本 俊介(近畿大学 消化器内科)
【目的】我々は造影ハーモニック法に対応したEUSシステムを開発した。ソナゾイドを用いることで腫瘍の経時的な血流評価が可能となり、質的診断可能であるとの報告が散見される。今回我々は、膵腫瘍性病変診断における造影ハーモニックEUSにてTtime intensity curve(TIC)を作成し、腫瘍の血流の定量化を試みた。【方法】膵癌31例、膵内分泌腫瘍11例、腫瘤形成性膵炎18例、腎細胞癌膵転移5例...
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- 進行大腸癌様の形態を呈したtubulovillous adenomaの1例
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中村 久美子(製鉄記念広畑病院)
【症例】症例は80歳代女性。腫瘤の肛門脱出を主訴に近医を受診した。下部消化管内視鏡検査(CS)にて直腸(Rb)に3分の1周にわたる広基性隆起性病変を認め、生検にてtubulovillous adenomaと診断され、当科紹介となった。当院でのCSにて、白色光では緊満感を伴う広基性の腫瘍を認め、粘膜下層(sm)深層以深の癌の浸潤が疑われた。しかし拡大観察では癌のsm深部浸潤を示す所見が確認されなかっ...
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- C型肝硬変による肝細胞癌に対し、5回目のTAIが著効した一例
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木村 晋也(大阪労災病院 消化器内科)
症例は74歳、男性。C型肝硬変で外来通院中であったが2011年6月腹部造影CT、EOB-MRIにて肝S2に径1.8 cmの肝細胞癌 (HCC) を指摘、7月に同病変に対しRFAを施行した。施行後のCTで、マージンを含めHCCは焼灼領域内に含まれており、治療効果は良好と考えた。しかし2012年3月の腹部造影CTにて肝両葉に多発するHCCの再発を認め、同年4月、9月に全肝TACEを施行した。しかし効果...
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- IFN療法中に発症したKL-6正常の薬剤性肺障害の2例
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向井 理英子(松下記念病院 消化器科)
(緒言)C型慢性肝炎に対するIFN療法による薬剤性肺障害として間質性肺炎(IP)があり、その診断にはKL-6が有用との報告が多い。今回、我々はKL-6が正常値を呈した薬剤性肺障害の2例を経験したので報告する。(症例1)70歳代、男性。以前にIFN単独療法、2剤併用療法(PEG-IFNα2a+Ribavirin)を施行されるも再燃。IFN少量長期療法を希望し、2012年3月受診。開始時のKL-6 3...
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- 当院で経験した非閉塞性腸間膜虚血症(NOMI)5例の臨床学的検討
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北山 紀州(馬場記念病院)
【緒言】NOMIは急性腸間膜動脈閉塞症の中で明らかな塞栓を伴わない疾患であり治療前診断が困難で死亡率が高いとされている。今回当院におけるNOMI手術症例について臨床学的検討を行ったので若干の文献的考察を加えて報告する。【対象と方法】2012年3月~2012年12月の間に当院で手術施行されたNOMI5例を対象とした。年齢、性別、手術時間、出血量、切除腸管長、術後経過等について比較検討を行った。【結果...
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- 肝細胞癌との鑑別が困難であった肝紫斑病の一例
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福本 真延(市立枚方市民病院)
【症例】60歳代、男性。【主訴】なし。【既往歴】40歳代より関節リウマチに罹患し、MTXを内服している。【現病歴】当院人間ドッグで施行した腹部エコーにて、肝に高エコー結節を指摘された。精査目的で施行した腹部造影CTで肝S7に濃染域を認め、肝細胞癌を疑った。【入院時現症】脈拍 76/分、整 血圧 148/90mmHg。肝・脾は触知せず。圧痛、自発痛なし。腸蠕動音正常。【検査所見】WBC:4010/μ...
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- 小腸への瘻孔を伴う小腸GISTの一例
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細谷 和也(神戸市立医療センター 中央市民病院)
【背景】近年、小腸腫瘍の診断におけるダブルバルーン内視鏡(DBE)の有用性が報告されている。今回我々は、小腸への瘻孔を伴う小腸GISTの一例を経験したので報告する。【症例】56歳女性。2013年8月、左側腹部痛を主訴に近医を受診し、Hb 8.7g/dlの貧血を指摘され、腹部CTを施行したところ、腹腔内に径8cm程度の腫瘤を認め、当院を紹介受診した。腫瘍マーカーではCEA、CA19-9、CA125は...
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- 消化管病変で発症し潰瘍性大腸炎との鑑別に苦慮したANCA関連血管炎(GPA/WG)の 1例
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森 義治(大津赤十字病院)
【症例】70歳代男性 【主訴】下痢,発熱 【既往歴】くも膜下出血,高血圧 【現病歴】来院約 2週間前から下痢を発症,次第に水様となり全身倦怠感,体重減少も認め,40℃を超す発熱も出現した為,当科外来初診.WBC 12,600 /mm3,CRP 12.6 mg/dlと炎症反応高値で,腹部US,腹部造影CTでは左側結腸壁肥厚と周囲脂肪織炎症波及が見られた.尿潜血...
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- 特発性成人腸重積症の1例
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北本 博規(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
症例は30歳男性。2012年9月より間欠的腹痛を認めるようになり、近医を受診。腹部CT検査にて腸重積が疑われ、精査加療目的に同日当院へ搬送された。明らかな腸管虚血の所見を認めず、内視鏡的整復術を施行。回盲部に嚢胞性病変を認め、これが先進部となっていた。整復後は再発なく、後日腹部CT検査・下部内視鏡検査を再検したところ、回盲部の嚢胞性病変は消失し一過性の病態であったものと考えられた。しかし、CT検査...
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- 重症急性膵炎に伴うWalled-off necrosis(WON)に対して内視鏡的ネクロセクトミーが有効であった1例
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川路 祐輝(和歌山県立医科大学 第二内科)
【はじめに】WONとは、壊死性急性膵炎の経過中に壊死した膵臓・脂肪が被胞化されたものであり、内部に壊死物質が多量に貯留している。WON感染例に対しては外科的治療が施行されてきたが、致死率が高く、治療困難であった。近年、WONに対してEndoscopic necrosectomy (EN)が有効とする報告が散見される。【症例】45歳男性。2013年4月に重症のアルコール性急性膵炎を発症し、保存的加療...
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- 馬鈴薯肝の1例
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小田桐 直志(大阪市立総合医療センター 肝臓内科)
症例は30歳女性。既往歴に特記事項なく、輸血歴や海外渡航歴もない。飲酒はビール350ml/日×5年程度。平成25年1月に健診で初めて肝機能異常を指摘された。5月にも再度肝機能異常を指摘され、その後徐々に全身倦怠感などの症状も増悪したため、8月に当院を紹介受診した。来院時身体所見に特記すべき事なく、血液検査ではAST 332 U/l、ALT 409 U/l、ALP 344 U/l、LDH 238 U...
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- 若年者に発症した糞便性イレウスによる閉塞性大腸炎の一例
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水田 寛郎(国立病院機構 東近江総合医療センター 消化器内科)
32歳女性.普段から便秘気味であった. 2013年5月腹痛・嘔吐あり来院.腹部CTにてS状結腸~盲腸にかけて大量の便塊貯留あり,盲腸の径は90ミリと拡張していた. 糞便による大腸イレウスと考え緊急入院とした. 間欠的腹痛高度であったが,明らかな腹膜刺激症状やCT上腸管虚血の所見は認めなかったため,保存的加療を行った. 翌日も腹痛持続しており,浣腸でも排便を認めなかったため,下部消化管内視鏡...
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- 難治性の大腸憩室出血に対してバリウム充填術が奏功した1例
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小山 秀和(市立伊丹病院 消化器内科)
【目的】大腸憩室出血の診断には下部消化管内視鏡検査で憩室からの鮮血の流出あるいは憩室内に露出血管が確認出来れば出血源と診断できる。しかし大腸憩室は多発していることが多く出血憩室が同定出来ないケースや検査時には自然止血している例が多い。また、抗血小板薬、抗凝固薬を内服中の場合は自然止血後も再出血する危険があり、憩室出血の治療に苦慮することがある。今回当院で難治性の大腸憩室出血に対してバリウム充填術が...
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- C型慢性肝炎に対しインターフェロン治療中に腹壁皮下膿瘍を発症した一例
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村上 浩一(関西医科大学 消化器肝臓内科)
【症例】70歳 女性【既往歴】60歳の時、急性虫垂炎にて手術を行っている。【現病歴】以前から近医にてC型慢性肝炎を指摘されて加療を受けていた。約20年前にインターフェロン(IFN)治療を施行されたが無効であった。その後、ウルソの内服にて経過観察されていた。経過中に徐々に肝逸脱酵素の上昇を認めたため精査・加療目的に当科紹介受診となった。【検査所見】WBC2900/μl(好中球50.5%)、Hb14....
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- S状結腸穿孔を契機に発見された特異な進展形式を呈した大腸GISTの1例
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小川 耕司(守口敬任会病院 消化器内科)
【症例】70歳代男性。左下腹部痛の急激な発症を認め、腹部全体に広がったため近医を受診し、腹部X線検査にて大腸穿孔が疑われたため、緊急対応目的で当院紹介入院となった。入院時血液検査では炎症所見は見られなかったが、腹部CTでfree air、腹水とS状結腸から腸管外に脱出している糞塊を示唆する不均一な淡い高吸収域を認めたため緊急手術となった。開腹所見でS状結腸に6 cm径の穿孔を認め、同部に糞塊が嵌頓...
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- 肝外胆管原発の小細胞癌の一例
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山田 康尊(関西医科大学 医学部 消化器内科学講座)
症例は60歳台の男性。皮膚黄染と褐色尿を主訴に近医を受診、その際のCTにて胆管腫瘍による閉塞性黄疸と診断され当院に紹介となった。血液検査では肝胆道系酵素とビリルビンの上昇に加えCA19-9とNSEの上昇を認めた。当院での造影CTでは、肝外胆管に造影効果のやや乏しい内部不均一な腫瘍と肝門部リンパ節の著明な腫大を認め、前医でのCTとくらべ病変は増大していた。ERCPでは、肝門部胆管から下部胆管にかけて...
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- 虫垂カルチノイドの1例
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田内 潤(和泉市立病院 外科)
消化管に発生するカルチノイド腫瘍は本邦では比較的稀である。その中でも虫垂に発生するカルチノイド腫瘍は人口10万人に1.5人(0.0015%)とされているが、外科領域では虫垂炎の手術を契機に診断される症例がある。今回、急性虫垂炎にて手術を施行し病理組織検査にて初めてカルチノイドと診断された1例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。症例は18歳女性。昼食後の腹痛、嘔吐にて近医受診。急性腸炎の...
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- 十二指腸副乳頭部カルチノイドの一例
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安田 律(大阪府済生会吹田病院 消化器内科)
【症例】76歳、男性【既往歴】横行結腸癌術後(2001年)、胃潰瘍、NAFLD【現病歴】2012年6月健診で施行した上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行部、主乳頭より約1cm口側に10mm大の隆起性病変を認めた。生検組織診でNET G1であった。NSE 13.8ng/mlと上昇を認めた。病変が副乳頭にあると考えられERP施行し主膵管は正常に造影されたがサントリーニ管は造影されず、腫瘍には明らかな膵管...
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- 上行結腸動静脈奇形の1例
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千品 寛和(近畿大学 医学部 消化器内科)
【症例】71歳の女性。2001年に大腸癌で腹腔鏡下S状結腸切除術の既往例あり。【現病歴】2007年に下血と貧血を認め入院となった。下部消化管内視鏡を施行し、バウヒン弁の対側に2か所と肝弯曲に拡張、蛇行した血管の集簇を認め、当初は毛細血管拡張症と診断した。内視鏡的にアルゴンプラズマ凝固法(APC)やクリッピングでの止血術を行った。その後再出血を年1回程度で繰り返し、その都度内視鏡止血術や輸血で対応し...
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- 術後9年目に局所リンパ節再発をしたS状結腸癌の一例
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栂野 真吾(大阪市立大学大学院 腫瘍外科)
術後9年目に局所リンパ節再発をしたS状結腸癌の一例 栂野真吾 渋谷雅常 前田清 八代正和 永原央 大谷博 櫻井克宣 山添定明 木村健二郎 豊川貴弘 天野良亮 久保尚士 田中浩明 六車一哉 大平雅一 平川弘聖 大阪市立大学大学院 腫瘍外科 症例は64歳男性。2004年3月、S状結腸癌に対してS状結腸切除術(D1)を施行した(tub2,sm,ly0,v0,n0,H0,P0M0,sta...
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