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検索結果は61件です。

長期間経過観察中の肝lymphoid hyperplasiaの1例
小川 智(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
【症例】47歳、女性【主訴】特訴なし【既往歴】2002年子宮頚癌に対して広汎子宮全摘術施行後放射線治療施行。【飲酒歴】機会飲酒。【常用薬】なし。【現病歴】2002年子宮頚癌に対して当院婦人科で加療後定期的に経過観察をされていたが、2005年腹部エコー検査で肝S3に径8mm大の低エコー結節を認め、当科紹介となった。以後定期観察されたが、増加・増大傾向は認めなかった。2008年PET-CT検査でFDG...

第100回近畿支部例会

当科における切除不能大腸癌に対する化学療法の治療成績
木村 典世(公益財団法人 田附興風会医学研究所 北野病院 消化器センター内科)
【背景と目的】切除不能大腸癌に対する近年の化学療法の進歩は著しく、長期生存の期待のできる癌種のひとつとなっている。当科における切除不能大腸癌に対する近年の化学療法の治療成績を検証し、今後の切除不能大腸癌に対する化学療法の治療成績を向上させることを目的とした。【対象と方法】対象は2007年4月より2013年10月までに当科において切除不能大腸癌と診断した93症例のうち化学療法を導入した60症例。患者...

第100回近畿支部例会

肝転移にて再発した分化型粘膜内癌、リンパ管侵襲陽性の早期胃癌の一例
陶山 遥介(京都第一赤十字病院)
症例は64歳、男性。2012年1月前医で前庭部前壁の早期胃癌を指摘され、内視鏡治療目的に当科紹介となった。上部消化管内視鏡検査では前庭部前壁に大きさ10mm大、褪色調の扁平隆起病変を認め、生検にて分化型腺癌の診断であった。肉眼的深達度MのIIa型早期胃癌と診断し、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した。病理組織検査結果はtub1-pap, 16×10mの粘膜内癌で一部に印環細胞成分を伴っていた...

第100回近畿支部例会

肝膿瘍を合併した進行胃癌の一例
中江 裕史(第二岡本総合病院 消化器内科)
症例は83歳男性。発熱を主訴に当院外来受診した。血液検査でWBC 14060,CRP 16.4と著明な炎症反応の上昇を認めた。単純CTで肝S8に5×4cm 大の腫瘤性病変と胃体部にも6×6cmの腫瘤性病変を認めた。造影CTで、肝の腫瘤性病変の周囲肝実質に早期濃染、被膜様の造影効果あり肝膿瘍と診断した。上部消化管内視鏡検査で、胃体中部後壁に1型進行胃癌を認め生検にて低分化腺癌と診断した。肝膿瘍に対し...

第100回近畿支部例会

潰瘍性大腸炎結腸全摘後に十二指腸病変と回腸嚢炎を合併した1例
青山 直樹(赤穂市民病院)
症例は59歳(当院初診時は52歳)男性。42歳時に潰瘍性大腸炎(UC)のため、結腸全摘術を施行。既往歴はUCの治療に伴うステロイド性大腿骨頭壊死(結腸全摘術と同時期に右人工骨頭置換術と左大腿骨頭骨切り術を施行)と腰椎椎間板ヘルニアである。2007年2月に黒色便を主訴に来院。上部内視鏡検査で十二指腸潰瘍を認め、PPI内服で加療し、軽快。H.Pyloriは陰性で上部内視鏡所見や病理所見か...

第100回近畿支部例会

胆管癌と鑑別が困難であった硬化性胆管炎の1例
豊川 優季(京都第一赤十字病院 消化器内科)
【症例】78歳男性。高血圧、脳梗塞、慢性C型肝炎、COPDにて近医通院中、腹部超音波検査で肝左葉に石灰化を伴う肝腫瘤を認めたため2013年7月に当院へ紹介となった。血液検査にてCA19-9の上昇と、ダイナミックCTで肝左葉に石灰化病変と胆管狭窄を疑う所見、肝門部リンパ節腫大を認めたため、ERCP予定であった。しかし8月中旬に心窩部痛で当院救急受診、胆管炎の疑いで緊急入院、ERCPを施行した。その際...

第100回近畿支部例会

腎癌術後膵転移の4例
田中 涼太(大阪市立大学大学院 腫瘍外科)
比較的稀な腎癌術後膵転移の4例を経験したので報告する。症例1)70歳代の男性。平成4年に左腎癌に対し左腎摘出術を施行。同年10月、肺転移を認めインターフェロンにて完治した。平成23年1月、CTにて膵鈎部に動脈相で著明に濃染する25mm大の腫瘍を認めた。腫瘍の中心部は造影効果の弱い領域を認めた。術前にEUS-FNAを施行したが、確定診断に至らなかった。術前診断を転移性膵腫瘍あるいは神経内分泌腫瘍とし...

第100回近畿支部例会

内視鏡的バルーン拡張術が有効であったvigorous achalasiaの1例
山田 恭孝(北播磨総合医療センター 消化器内科)
内視鏡的バルーン拡張術が有効であったvigorous achalasiaの1例北播磨総合医療センター 消化器内科山田 恭孝、境 秀樹、家本 孝雄、林 宏樹、田中 克英、堀 順子、佐貫 毅症例は79歳男性である。半年ほど前より食物通過不良による摂食障害と食後の嘔吐を繰り返し、体重減少をきたしていた。近医で上部消化管内視鏡検査を施行したが原因特定に至らず、当科紹介となった。内視鏡検査を再検したところ、...

第100回近畿支部例会

S状結腸癌に対してFOLFOX6+Bevacizumab投与中に虫垂穿孔をきたした一例
原田 威徳(公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院)
【症例】50歳男性。S状結腸癌 腹膜播種StageIVに対してFOLFOX6+Bevacizumabによる化学療法を3コース施行していた。3コース目の投与4日後から37.2度の発熱と腹痛を認めたため救急外来を受診した。右下腹部に圧痛と反跳痛を認め、血液検査所見では炎症反応の上昇を認めた。腹部造影CT検査では回盲部から上行結腸にかけて浮腫状の壁肥厚を認めた。感染性腸炎を疑い、絶食、CMZで経過観察と...

第100回近畿支部例会

Helicobacter pylori除菌により改善したCap polyposisの1例
鈴木 俊生(西陣病院 消化器内科)
【症例】40歳代 男性【主訴】排便時の出血【既往歴】特記すべき事項なし【現病歴】2012年4月に排便時の出血を主訴に近医より紹介受診。4/26に下部内視鏡検査を施行した。【下部消化管内視鏡検査】 直腸の半月ひだの頂部を中心に表面に粘液の付着を伴う広基性隆起性病変が散在していた。また、直腸~S状結腸に表面に粘液の付着を伴う地図状、平皿状の発赤調粘膜を認め、周囲には白斑を認めた。介在粘膜は正常であった...

第100回近畿支部例会

2峰性の肝障害を示した早期梅毒合併、急性B型肝炎の1例
菅原 安章(赤穂市民病院 消化器科)
【症例】25歳、男性【主訴】全身倦怠感【現病歴】平成25年5月8日より感冒様症状を主訴に近医を受診した。その後皮膚黄染を指摘され当院受診した。トランスアミナーゼ(Trans)・ビリルビン(Bil)上昇を認め、精査加療目的で入院した。【アレルギー】なし【その他】針治療歴・輸血歴なし【生活歴】複数性交渉歴+【入院時現症】体温37.6度、血圧116/80mmHg、脈拍数85回/分、眼球結膜黄染あり、心・...

第100回近畿支部例会

大腸癌の気管内転移に対し内視鏡的治療が有効であった一例
片岡 星太(京都山城総合医療センター 消化器内科)
症例は78歳男性.2005年に横行結腸癌に対し横行結腸切除D2郭清(2型,MP, N0, H0,P0,M0,Stage1)を施行された.2007年に肺転移を指摘され,以降化学療法(BV+FOLFOX4, BV+FOLFIRI)及び肺部分切除術を繰り返した.2012年3月に呼吸苦,血痰が出現し,胸部CTで気管内に隆起性病変を認めた.気管支鏡検査を施行した所,上部気管,下部気管,気管分岐部にそれぞれ転...

第100回近畿支部例会

ESD後に発症した胃壁内膿瘍に対してEUSガイド下ドレナージ術が有効であった1例
佐々木 一就(明石医療センター)
【症例】78歳男性、胃体中部小弯後壁の25mm大の胃腺腫に対して、ESDを施行した。治療後43日目(退院30日目)に、左側腹部痛、食欲不振にて受診された。腹部CTにて、胃体中部後壁に尾側に突出する45mm大の腫瘤性病変認め、上部消化管内視鏡検査にて同部位に粘膜下腫瘍様隆起を認めた。胃壁内膿瘍の診断にて、第2病日にEUSガイド下膿瘍ドレナージを施行した。EUSでの観察にて、粘膜下層より連続して最大5...

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食道癌に対する化学療法後に著明な低Na血症を呈しcisplatinによるRenal Salt-Wasting Syndromeと診断した1例
坂谷 彰彦(大手前病院 消化器内科)
【症例】83歳男性【主訴】倦怠感・食思不振【既往歴】特記すべきことなし【現病歴】胸部食道癌に対し放射線併用 low dose FP療法を施行し、CRとなっていた。化学療法中、経口摂取量低下時にも一過性の低Na血症が見られたが、塩分の補充で改善した。また、退院後に水分摂取過多となった際にも見られたが、この際には飲水制限で改善が得られた。しかしながら、化学療法終了から17ヶ月後に腫瘍再発による食道狭窄...

第100回近畿支部例会

機能性ディスペプシアと早期慢性膵炎の鑑別について
門阪 薫平(近畿大学医学部 消化器内科)
【目的】機能性ディスペプシア(functional dyspepsia:FD)は、内視鏡や腹部超音波などの検査で器質的疾患を認めないにもかかわらず、食後のもたれ感、膨満感、心窩部痛などの上腹部を中心とする症状が持続する疾患である。超音波内視鏡(EUS)によって診断される早期慢性膵炎(early chronic pancreatitis:ECP)とFDには定義に重複している部分があり、FDと診断され...

第100回近畿支部例会

経皮的針生検にて診断された多発性肝血管肉腫の一例
神山 理絵子(大阪医科大学 消化器内科)
肝血管肉腫は肝原発悪性腫瘍の中で発生頻度は2%未満とされ、極めて稀な疾患である。既報では術後に切除標本で診断されることが多く、経皮的針生検での診断は非常に難しいとされている。今回肝全体に多発性に認めた腫瘍病変に対して診断に苦慮し2回の肝生検の結果、確定診断を得られた症例を経験したため報告する。【症例】50歳代、女性。既往歴、家族歴、生活歴特記すべきことなし。平成23年5月頃、倦怠感、発熱が出現し当...

第100回近畿支部例会

腸アニサキス症に合併した腸重積症の一例
眞鍋 繁雄(康生会 武田病院 消化器内科)
【症例】35歳、男性【主訴】心窩部痛、嘔吐、吐血【既往歴】特記事項なし
【現病歴】平成X年9月、突然の心窩部痛,嘔吐を来したため近医を受診。対症療法により一時的に心窩部痛は軽減したが、頻回の嘔吐は持続、吐血も認めたため当院に紹介初診となった。
【経過】来院時のCT検にてトライツ靭帯近傍の空腸に腸重積所見を認めたが重積の原因は明らかではなかった。吐血及び腸重積の原因精査目的に緊急内視鏡検...

第100回近畿支部例会

後腹膜線維症を来した自己免疫性膵炎の1例
吉田 竜太郎(淀川キリスト教病院 消化器センター 消化器内科)
【症例】59歳男性【主訴】全身倦怠感,口渇【現病歴】2006年1月全身倦怠感,口渇が出現したが,精査はされていなかった.2006年6月高血糖(BS537mg/dl)を指摘され,当院糖尿病内分泌内科を紹介受診し,糖尿病教育目的に入院となる.腹部単純CTで膵腫大指摘され当科に紹介となった.【既往歴】拡張型心筋症,心房細動【理学的所見】身体所見に特記すべき異常なし.【入院後経過】血液生化学検査でIgG(...

第100回近畿支部例会

診断に難渋した十二指腸隆起性潰瘍性病変の一例
岡元 寿樹(近畿大学医学部消化器内科)
【患者】70歳女性【主訴】心窩部痛【既往歴・家族歴】骨粗鬆症、緑内障【現病歴】H25年4月に心窩部痛を主訴に当院消化器内科を受診され、上部内視鏡検査施行した。上部消化管内視鏡がぎりぎり届く位置の十二指腸下行脚に、一部くずれた周堤を伴った隆起性病変を認め、進行癌を疑い生検施行したが陰性だった。十二指腸潰瘍との診断結果だった。【経過】スコープをシングルバルーン小腸内視鏡に変更し、病変部に近接し生検施行...

第100回近畿支部例会

右水腎症と十二指腸狭窄で発症した原発不明の癌性腹膜炎の1例
下河辺 嗣人(市立奈良病院消化器肝臓病センター 消化器内科)
【症例】70歳代女性.高血圧症にて近医へ通院中に尿潜血陽性を指摘され,泌尿器科で右水腎症と診断されるも原因特定に至らなかった.2ヶ月後に腹部膨満感,食欲低下,体重減少を来し当科へ紹介となった.腹部CT・MRI検査にて右優位の両側水腎症,十二指腸下行脚の狭窄,膵頭部背側・十二指腸周囲~右腎門部周囲の軟部影を認めたが原因疾患は確定できなかった.上部消化管内視鏡検査では十二指腸下行脚の浮腫状狭窄を認めた...

第100回近畿支部例会