セッション |
検索結果は46件です。
- 全身性エリテマトーデス(SLE)に合併した重症膵炎の一例
-
四本 かおる(福岡大学消化器内科)
症例は22歳女性。平成15年に蝶形紅班・微熱・多発関節痛・レイノー症状が出現し、SLEと診断され副腎皮質ステロイドと免疫抑制剤を開始された。以後、外来にて継続加療され、平成21年12月の時点ではプレドニン5mg、プログラフ3mgを内服中であった。12月上旬より右側腹部から心窩部にかけての疼痛と嘔吐が出現し当院を受診。来院時は体温:39.1℃、血圧:130/80 mmHg、脈拍:129回/分、呼吸数...
第096回九州支部例会 >
- 門脈塞栓をきたした回盲部周囲膿瘍の1症例
-
蒲池 直紀(福岡徳洲会病院 総合内科)
【症例】63歳男性【現病歴】約16年前からDMにて近医で治療中だったが服薬コンプライアンス不良で、血糖コントロールは不良であった。今回、5/23から全身倦怠感、食欲低下を認め、同時期より、内服もできない状態となった。発熱には気づいていない。5/31から動くことができずに、尿失禁したため、当院に救急搬入となった。【身体所見及び検査成績】来院時39度台の発熱、上腹部に軽度の圧痛を認めたほかは明らかな異...
第096回九州支部例会 >
- ペグインターフェロン・リバビリン併用療法再燃後自然経過で血中HCVRNAが陰性化したC型慢性肝炎の一例
-
中野 正子(鹿児島共済会南風病院肝臓内科)
症例は56歳の女性。脾リンパ腫の診断にて前医で脾摘出後、C型慢性肝炎の診断にて精査・加療目的にて当科紹介。HCV核酸定量5.6 logIU/mL、genotype2a。肝生検は未施行であるが脾摘出時の術中所見では結節肝であった。脾摘後末梢血白血球数7390/μl、好中球数2730/μl、血小板数34.5/μlと正常化し、かつ肝予備能もChildA(T-Bil 0.9 mg/dl, Alb 3.3 ...
第096回九州支部例会 >
- シスプラチン(CDDP)+エトポシド(VP-16)療法が著効した食道小細胞癌の1例
-
永井 利明(今給黎総合病院)
症例は66歳・男性,2006年7月上旬前胸部痛があり,前医受診.上部消化管内視鏡検査・胸部CT検査にて食道癌が疑われ,7月下旬精査加療目的に当院入院.胸部~骨盤造影CT検査では,食道~胃噴門部付近で不整な壁肥厚,多発腹腔内リンパ節腫大,肝転移を認めた.上部消化管内視鏡検査・食道透視検査では,門歯列より31cmより長径7~8cmの約3/4周を占める,2型の腫瘍を認めた.同部位より生検にて小細胞癌と診...
第096回九州支部例会 >
- 腸管気腫症を伴う門脈ガス血症に対し保存的加療で改善した超高齢者の2例
-
佐々木 龍(国立病院機構長崎医療センター肝臓内科)
従来より門脈ガス血症は腸管壊死に伴う重篤な合併症として考えられてきた。また、腸管気腫症は腸管粘膜下・漿膜下に多発含気性気腫を形成する比較的稀な病態である。今回、我々は腸管気腫症に伴い門脈ガス血症を呈した症例を経験したので報告する。 症例1は93歳女性、脳梗塞後遺症・認知症で介護施設入所中。便秘症の既往あり。嘔吐・腹痛を主訴に来院、腹部所見で筋性防御は認めず。腹部CTでは門脈ガス像、小腸・上行...
第096回九州支部例会 >
- カプセル内視鏡、バルーン内視鏡を用いて診断・治療した全消化管angioectasiaの1例
-
園田 光(宇佐高田医師会病院 消化器科)
【はじめに】カプセル内視鏡(VCE)やバルーン内視鏡の普及に伴い、小腸の血管拡張症(angioectasia)が多く報告されている。肝硬変症、慢性腎臓病に合併した全消化管のangioectasiaに対してVCEとシングルバルーン内視鏡(SBE)を用いて診断・治療を行った症例を報告する。【症例】63歳・男性【主訴】貧血・タール便【経過】B型肝硬変症、血液透析のため近医でフォローされていた。2008年...
第096回九州支部例会 >
- 膵鉤部から骨盤腔にまで進展した重症急性膵炎後仮性嚢胞に対して、経乳頭的膵管ステント留置術が有効であった1例
-
藤山 隆(国立病院機構 九州医療センター 消化器内科・臨床研究センター)
急性膵炎の合併症のひとつである膵仮性嚢胞は、保存的治療だけでは治療に難渋することが多い。今回、我々は骨盤腔にまで広範囲に進展していた重症急性膵炎後の膵仮性嚢胞に対し、経乳頭的膵管ステント留置術が有効であった1例を経験したので、文献的考察も含めて報告する。症例は61歳男性。既往歴にアルコール性急性膵炎での数回の入院歴があった、2010年3月上腹部痛が出現したため近医を受診し、急性膵炎の診断にて近医入...
第096回九州支部例会 >
- 腎盂外溢流から腹腔内に炎症が波及し、S状結腸の限局性浮腫を来した1例
-
梶本 展明(大分大学医学部 消化器内科)
症例は72歳女性。2010年7月20日の朝より38度台の発熱、左下腹部痛を認めたため近医を受診。腹部エコーにてS状結腸の壁肥厚を認めたため虚血性腸炎を疑われ、当院救命センターへ搬送された。来院時診察にて下腹部の圧痛、筋性防御、左下腹部に便塊と考えられる可動性の腫瘤を認めた。血液検査はCRP12.82mg/dlと炎症所見を認めたため、造影CT施行。S状結腸に全周性の浮腫性壁肥厚を認め、その口側に多量...
第096回九州支部例会 >
- C型肝硬変に伴った回腸AVMの1例
-
馬場 雅之(長崎大学腫瘍外科)
C型肝硬変の経過中に消化管出血で発症した回腸arteriovenous malformation(AVM)の1例を経験したので報告する。患者は直腸癌術後4年、C型肝硬変を有する75歳女性である。進行する貧血と黒色便のため近医入院となり、出血シンチで右下腹部に集積を認めたものの、上部・下部消化管内視鏡検査や腹部造影CTで明らかな出血源を指摘できなかったため当院転院となった。小腸内視鏡検査でも明らかな...
第096回九州支部例会 >
- 多彩な病態を呈し治療に苦慮した膵炎の1例
-
久能 志津香(福岡大学消化器内科)
症例は34歳、女性。思春期より薬物使用歴とアルコール多飲歴あり。数年前よりアルコール性膵炎、門脈血栓症、アルコール性大腿骨頭壊死で近医に入退院を繰り返していた。2009年5月に慢性膵炎急性増悪、難治性腹水の診断で当科紹介入院となった。膵酵素、炎症反応の上昇を認め、腹部CTにて以前より指摘されている門脈血栓と多量の腹水を認め、膵体部の膵仮性嚢胞と肝内に多発する嚢胞性病変を認めた。入院後より絶飲食、抗...
第096回九州支部例会 >
- 内視鏡下での腫瘍同定困難であった多発性印環細胞癌の1例
-
石原 健二(中頭病院 消化器内科)
患者は39歳、女性。H21年6月、空腹時の心窩部痛を主訴に当院受診、精査目的に上部消化管内視鏡検査を施行した。前庭部に鳥肌胃炎の所見を認めたため、H.pylori感染を疑い前庭部と胃体部から検体を採取したところ、胃体部の生検でsignet-ring cell carcinomaを指摘された。H.pylori除菌後の同年8月、上部消化管内視鏡検査を再検したが内視鏡で明確な病変をとらえることができず、...
第096回九州支部例会 >
- 若年女性の急性虫垂炎に対して単孔式腹腔鏡下手術(TANKO)によるinterval appendectomyが有効であった二例
-
田辺 寛(鹿児島共済会南風病院)
成人の急性虫垂炎は急性期に手術をすることが多い。そのため患者の術前評価が不十分であること、炎症が強く手技に難渋すること、時間を問わず緊急手術となってしまうことなどの弊害が生じる。急性期は保存的に治療し待機的に手術を施行するinterval appendectomyはそういった弊害を克服できる。今回われわれは若年女性の急性虫垂炎に対してinterval appendectomyを施行しかつ整容性の面...
第096回九州支部例会 >
- ペグインターフェロン治療終了直後に好酸球性胃腸炎を発症したC型慢性肝炎の一例
-
福永 篤志(福岡大学消化器内科)
症例は54歳男性。C型慢性肝炎(セロタイプ1型、HCVRNA 4.9 logIU/ml)に対して、2009年9月19日よりペグインターフェロンα2a(ペガシス)180μgの投与を開始した。2010年2月27日で24週間の投与を終了し、以後経過観察中であった。2010年4月下旬より食思不振を自覚。その後軟便、腹部膨満感が出現し徐々に増悪。1週間で3kgの体重増加を認めたため、5月15日腹部造影CT検...
第096回九州支部例会 >
- 転移性肝癌との鑑別を要した細胆管細胞癌の一例
-
大平 哲也(那覇市立病院内科)
【症例】71歳、男性 2型糖尿病とアルコール性肝硬変で当院内科外来に通院中に貧血の進行を認め、2008年8月に大腸内視鏡を施行。横行結腸に15mm大のΙsp型の隆起性病変を認めEMRを施行したところ、粘膜下層に軽度浸潤した中分化腺癌の所見であった。翌2009年2月に腹部超音波検査で肝S7に25mm大の境界明瞭な低エコー性結節を認めた。腹部造影CT検査では肝腫瘤は辺縁が濃染し平衡相まで持続して...
第096回九州支部例会 >
- 肝移植におけるドナーIL28B遺伝子多型の意義 ― 異なる遺伝子多型をもつDual Graftを用いた生体肝移植の一例 ―
-
本村 貴志 (九州大学大学院 消化器・総合外科)
【はじめに】肝移植後もC型肝炎再発はほぼ必発であるが、移植後PEG-IFN+RBV療法のSVR率は約30%と低く、治療効果予測因子の解明が急務である。当科から、レシピエント、ドナー両者のIL28B遺伝子多型が移植後再発C型肝炎に対するIFN感受性と相関することを報告して来た。しかし生体肝移植においては遺伝子多型の一致が多く、グラフト遺伝子多型の意義は明らかでない。【症例】51歳男性。C型肝硬変、肝...
第096回九州支部例会 >
- 転移性脳腫瘍を契機に診断された空腸悪性GISTの1例
-
齊藤 宏和(熊本大学大学院 消化器内科学)
症例は77歳女性。生来健康であったが、左上肢の脱力と左口唇のしびれを自覚し、近医で頭部CTおよびMRIを施行された。右大脳脚および左後頭葉に腫瘍性病変を認めた。当院脳神経外科に入院となり、開頭腫瘍摘出術を施行された。摘出標本の病理学的検討では、HE染色で紡錘形細胞の増殖と免疫染色でc-kit陽性の所見を認め、消化管GIST(Gastrointestinal stromal tumor)の転移と診断...
第096回九州支部例会 >
- 経皮的ラジオ波焼灼術施行4ヶ月後に凝固壊死組織の胆管内穿破による閉塞性黄疸を来たした一例
-
山島 美緒(長崎市立市民病院消化器内科)
症例は59歳男性。C型慢性肝炎、肝細胞癌治療後にて当科通院中に肝S4に径1.5cmの肝細胞癌再発を認めたため、エコーガイド下にラジオ波焼灼術(RFA)を施行した。術後4ヶ月に腹痛、皮膚黄染にて当科受診。黄疸と肝胆道系酵素上昇を認めたため、入院となった。腹部CTでは左右肝内胆管の拡張と三管合流部に高吸収域を認めたため、緊急で内視鏡的逆行性胆管造影(ERC)を施行し、内視鏡的乳頭切開術(EST)の後、...
第096回九州支部例会 >
- 劇症型肝不全にて生体肝移植を施行したveno‐occlusive disease(VOD)の1例
-
赤司 太郎(長崎大学病院消化器内科)
30歳女性。2008年8月に不正性器出血を認め、低用量ピルの内服歴(約1ヶ月間)がある。2009年5月全身倦怠感と腹部膨満感を主訴に精査を行い、腹部超音波検査で腹水の貯留、また腹部造影CTおよび肝静脈造影では肝腫大、肝部下大静脈の狭小化を認めた。8月近医で精査を行ったが、原因疾患は特定されず、肝部下大静脈の狭小化に対してワーファリンによる抗凝固療法を開始した。その後、前縦隔腫瘍を認め、ホジキンリン...
第096回九州支部例会 >
- 広範囲に及んだ壊死性腸炎の1例
-
工藤 健介(公立学校共済組合 九州中央病院)
壊死性腸炎は致死率が高く予後不良な疾患であり、救命には手術による壊死腸管の確実な切除が必要である一方、早期診断が難しく、術前診断がつくものは少ない。今回、診断に苦慮したが、早期手術により救命し得た壊死性腸炎の1例を経験した。症例は84歳、女性。既往歴として直腸癌にて60歳時に前方切除術後、脳梗塞、高血圧症、Parkinson病、認知症がある。9日間排便がみられなかった後、気分不良、嘔気が出現したた...
第096回九州支部例会 >
- 腹腔鏡下に切除し得た出血性十二指腸憩室の1例
-
大地 貴史(久留米大学)
十二指腸憩室は消化管憩室のなかでは最も多く、その頻度は多いものの、臨床上問題をきたすことはまれであり、出血に関しては0.06%との報告もある。今回われわれは十二指腸憩室からの出血に対し、腹腔鏡下に切除し得た1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。症例は58歳、女性。大量下血を主訴に近医を受診。十二指腸憩室からの出血、及び貧血と診断され当院外科紹介となる。前医、及び当院での検査では十二指腸水平...
第096回九州支部例会 >
|