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検索結果は77件です。
- A型急性肝炎の3例
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小野原 伸也(国家公務員共済組合連合会千早病院内科)
【はじめに】A型急性肝炎は汚染された水,食物を介した経口感染疾患である.本年,本邦でA型急性肝炎患者数の著増がみられている.【症例1】54歳女性.発熱,全身倦怠感を主訴に近医を受診.ALT 4132IU/lと肝障害を認めたため,当科を紹介受診.当科受診時には結膜の黄染を認め,TB 4.52mg/dl, ALT 2929IU/l, PT 83%を示し,IgMHA抗体が高値を呈したことより,A型急性肝...
第096回九州支部例会 >
- 原発性硬化性胆管炎に合併した若年発症の肝内胆管癌の一例
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梶村 慈(長崎大学病院 消化器内科)
症例は23歳男性。1993年に潰瘍性大腸炎、2004年1月に原発性硬化性胆管炎と診断され、ウルソデオキシコール酸900mg/日内服にて加療を行いAST40 IU/ml、ALT60 IU/ml、ALP600 IU/ml前後で推移していた。2010年3月よりCRP1.0 ~5.0mg/dlと上昇傾向を示していたが発熱や腹痛等の所見はみられなかった。6月8日、スクリーニングMRI検査施行し、肝左葉外側区...
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- 穿孔した多発性小腸悪性リンパ腫3例の検討
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鈴木 聡一(県立宮崎病院 外科)
【はじめに】小腸悪性リンパ腫は比較的稀な疾患であり、特に消化管穿孔をきたすと予後不良となる.悪性リンパ腫の小腸病変による消化管穿孔をきたした3症例を経験したので報告する。【症例1】:82歳女性。突然の腹痛、腹部膨満感を訴え受診した.CTにて消化管穿孔と診断され緊急開腹手術となった。treitz靭帯より20cm肛門側の空腸に5mm大の穿孔を伴う腫瘤を認め,さらに30cmと60cmにも腫瘤を認めた.3...
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- GCAP療法を導入したインフリキシマブ抵抗性クローン病の2症例
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小池 玄文(長崎大学病院消化器内科)
【はじめに】インフリキシマブの治療への導入によりクローン病治療は飛躍的に進歩したが、一方、継続投与の結果、効果が減弱あるいは消失する症例や、infusion reactionや遅発性過敏症により投与を断念するような症例のようにインフリキシマブ抵抗性のクローン病も数多く経験されるようになってきた。 今回我々は、顆粒球除去療法(GCAP)が治療に有用であったインフリキシマブ抵抗性クローン病の2症例を経...
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- クロストリジウム関連下痢症(CDAD)の一例
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平田 敬子(熊本市医師会 熊本地域医療センター 内科)
症例は91歳、男性。2010年3月28日に胆管結石による急性胆管炎で当センターへ入院した。入院後、4月1日までCPZ 2g/日の投与を行った。胆管結石については3月29日にERCPを行い、ESTを付加せずに6Frのダブルピッグテール型のプラスチックステントを留置した。処置後経過は良好であったが、3月30日の夕方より不穏状態がみられるようになり、4月1日の夜に下痢と39.0℃の発熱が出現した。4月2...
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- 多発肝転移,骨転移を呈したmalignant carcinoidと思われる1例
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林 成峰(沖縄県立南部医療センター・こども医療センター)
細胞異型が軽く,核分裂像もほとんどみられず比較的おとなしくみえるにもかかわらず広範囲な転移を呈した非常に珍しい,malignant carcinoidとおもわれた1例を経験したので,報告する....
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- 細胆管細胞癌(Cholangiolocellular carcinoma)の一例
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後藤 優子(鹿児島共済会南風病院肝臓内科)
症例は75才男性。糖尿病の診断にて治療中、腎機能悪化を認めH22年1/12前医入院。入院中、肝腫瘍を指摘された。画像検査にて胆管細胞癌あるいは混合型肝癌が疑われ2/19肝精査目的にて当科紹介入院となる。HBs-Ag(-) ,HCV-Ab(-), AST 16 IU/l ,ALT 13 IU/l ICG(15分)5.0% Child-Pugh 5点grade A ,AFP 2.1 ng/ml PIV...
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- 診断に苦慮した肝血管筋脂肪腫の1例
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伊地知 徹也(鹿児島共済会南風病院肝臓内科)
【症例】44歳の女性。2010年6月、倦怠感と体重減少を主訴に近医を受診。軽度肝機能障害を指摘された。7月、精査目的で当院紹介受診した。HBs抗原、HCV抗体はともに陰性。腫瘍マーカーも正常域であった。腹部エコーでは、肝S8に径5cm大の内部不均一で境界不明瞭の高エコー性腫瘤を認め、また造影CTでは多房性嚢胞性病変が疑われた。嚢胞壁や隔壁、周囲肝実質は早期より増強効果を認めたが、門脈相、後期相では...
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- ESD後追加切除症例に対する腹腔鏡下胃切除の短期および長期成績の検討
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尾辻 健(新日鐵八幡記念病院外科)
【背景】内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は早期胃癌に対する標準的治療の一つと位置づけられようになったが、その機器・手技の発展とともに適応が拡大する傾向にある。腹腔鏡下胃切除は低侵襲かつ根治性が担保される治療としてESD適応外の早期胃癌に対して行われているが、その有効性と妥当性について未だ明らかでない点も多い。【目的】ESD後のsalvage surgeryとしての腹腔鏡補助下幽門側胃切除(LADG...
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- A型肝炎後に自己免疫性肝炎を発症したと考えられる一例
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大久保 栄高(九州厚生年金病院内科)
症例は64歳女性。2010年1月22日頃より全身倦怠感、食欲不振あり、37℃台の発熱があったため紹介元を受診し感冒として投薬されていた。同月26日に肝胆道系酵素上昇を認めたため同日当科に紹介入院となった。初診時、AST 4679 IU/L, ALT 4462 IU/L, ALP 333 IU/L, γGTP 391 IU/L, T-Bil 2.6 mg/dL, D-Bil 1.1 mg/dL, C...
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- 腫瘍内出血による腹部膨隆にて発見された巨大小腸GISTの1例
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蒲池 紗央里(佐賀県立病院 好生館 内科)
【はじめに】GIST(Gastrointestinal stromal tumor)は、消化管筋層内に存在するCajal細胞に由来の粘膜下腫瘍である。今回、腫瘍内出血による腹部膨隆を契機に発見されたGIST症例を経験したので報告する。【症例】59歳男性【主訴】腹部膨隆【既往】尿管結石と高血圧【現病歴】X月10日に左鼠径部痛を主訴に近医泌尿器科を受診。濃尿あり前立腺炎の診断で抗生剤内服となるが、症状...
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- 結婚41年後に感染したHCV夫婦間感染の一例
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加藤 香織(新日鐵八幡記念病院 消化器科)
結婚後41年経過して夫から妻へのHCVの夫婦間感染が成立した1例を経験した。 症例は67歳、女性。夫は68歳、C型慢性肝炎(ジェノタイプIb、高ウイルス量)で当院外来フォロー中である。53歳まで毎年の健診や献血での肝障害やC型肝炎の指摘はなかった。2009年7月7日より全身倦怠感、食思不振出現し7月13日当院入院。AST 1514 IU/L、ALT 2011 IU/L、T-Bil 2.0 m...
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- イレウスにて緊急手術を必要としたMorgagni孔ヘルニアの1例
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千早 啓介(五島中央病院内科)
症例は67歳女性。主訴は腹痛と嘔吐。以前より繰り返す腹痛を自覚していた。2010年7月16日(第1病日)、臍周囲に腹痛が増強したため外来受診。鎮痛剤を処方されるが治まらず、この頃より食事摂取困難となり、排便も認めなくなった。第4病日未明、腹痛に加え、頻回嘔吐が出現したため再度受診。再診時、微熱および臍周囲に圧痛を認めるも、症状は落ち着いており血液データ上も軽度炎症反応亢進を認める以外、他に明らかな...
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- 潰瘍性大腸炎に合併した原発性硬化性胆管炎の1例
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花城 ふく子(ハートライフ病院消化器内科)
【症例】59歳男性。【主訴】肝機能異常。【既往歴】潰瘍性大腸炎(以下UC)、不安定狭心症。【現病歴】1998年より健診で腸の炎症性変化を指摘されていた。2002年よりUC(特発性、全大腸型)で当院外来へ通院中であった。2008年4月に肝胆道系酵素の上昇を認め、同年10月の再検でも増悪傾向を示したため、精査目的に同年12月に入院となった。【臨床経過】身体所見上黄疸を認めず、血液検査でビリルビン値は正...
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- 右房近傍まで進展した膵仮性嚢胞の一例
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荒木 智徳(長崎大学病院消化器内科)
症例は78歳男性。焼酎一日1~3合×55年の飲酒暦があった。平成19年9月より慢性膵炎と診断され、これまでに数回、急性増悪のため治療を受けていた。平成22年3月13日、右側腹部~胸部痛を自覚したため近医受診した。血液検査上膵酵素と炎症反応の上昇、腹部エコー検査上主膵管の拡張、膵頭部に1.47×2.0cmの膵石を認めたため、慢性膵炎急性増悪と診断され、膵酵素阻害剤で治療された。同年4月12日、精査加...
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- 多発する脳梗塞と凝固異常を契機に肝門部胆管癌が発見された一例
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天野 夢子(鹿児島県立大島病院 消化器科)
【はじめに】悪性腫瘍により凝固亢進状態を生じ、脳動脈・静脈血栓症を併発し脳卒中を引き起こすために、様々な神経症状を呈する病態をTrousseau症候群といい、傍腫瘍性神経症候群の一つに挙げられている。また、同患者の予後を最も左右するのは原疾患の治療の成否とされている。我々は、多発する脳梗塞と凝固異常を契機に肝門部胆管癌が発見されたTrousseau症候群の一例を経験した。【症例】60歳代の男性。2...
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- 膵癌との鑑別に難渋した腫瘤形成性慢性膵炎の一例
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中嶋 梨沙(熊本大学消化器外科)
【はじめに】膵癌治療における手術の高侵襲性や化学療法導入の観点から、膵腫瘤性病変に対する治療前の確定診断は重要である。今回、膵癌の診断で紹介された腫瘤形成性慢性膵炎の1例を報告する。【症例】患者は56歳、男性。2010年7月中旬に全身倦怠感および黄疸を認め、某医を受診した。血液生化学検査上、総ビリルビン値が4.9mg/dlで、画像上、Stage4a (T4N2M0)膵癌の診断で、精査加療目的で当院...
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- 術前CTが有用と思われたMeckel憩室による絞扼性イレウスの1例
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枇杷 美紀(福岡県済生会二日市病院 外科)
症例は43歳女性、下腹部痛、嘔吐を主訴に近医受診。同日、急性腹症の診断にて当院紹介。下腹部を中心に圧痛を認めるも、defenceはなく、開腹歴はなかった。造影CT上、広範囲に小腸の虚血像を認め、絞扼性イレウスの診断にて同日、緊急開腹術を施行。術中所見では頚部が長く頂部が嚢状を呈する憩室が回腸係蹄を結ぶように取り巻き、絞扼していた。憩室は回腸末端より口側50cmの腸間膜対側にあり、Meckel憩室に...
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- 好酸球性胃腸炎の1例
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宮田 亮(社団法人鹿児島共済会 南風病院 消化器内科)
症例は15歳、男性。11歳時にアレルギー性鼻炎の既往がある。2010年2月初旬より腹痛、一日5行の水様性下痢が出現した。数ヶ所の医療機関を受診し、感染性腸炎を疑われ内服薬を処方されたが症状は持続していた。前医受診時の血液検査でWBC 16100/μl(好酸球 46.5%)と著明な好酸球増多を認め、好酸球性胃腸炎が疑われ、同年2月24日に当科に紹介され入院となった。上部消化管内視鏡検査では、食道胃接...
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- MDSに合併した難治性腸管ベーチェット病の1例
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大村 雄一(大分大学医学部附属病院 消化器内科)
【はじめに】MDSに合併した腸管ベーチェット病は免疫抑制療法に抵抗性であることが知られている。当科で経験したMDSに合併した難治性腸管ベーチェットの1例を報告する。【症例】61歳・男性【既往歴】MDS【経過】以前よりMDSのため外来フォローされていた。2009年9月に発熱・咽頭痛・下痢・下血が出現し、入院となった。抗生剤に反応せず、10月の上下部消化管内視鏡所見では咽頭に潰瘍を、回盲部に類円形深掘...
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