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検索結果は45件です。
- 虫垂炎を契機に発見された虫垂カルチノイドの2例
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尾崎 貴洋(三田市民病院 外科)
虫垂カルチノイドは虫垂に原発する低異型度の腫瘍性内分泌細胞から構成された低悪性度の腫瘍であり、本邦では比較的まれとされている。今回虫垂炎手術を契機に発見された虫垂カルチノイドの2例を経験したので報告する。【症例1】16歳の男性。下腹部痛を主訴に当院受診し、腹部CTにて急性虫垂炎と診断され緊急手術を施行した。術中所見では虫垂先端部は棍棒状に腫大していたが、穿孔や膿瘍形成は認めず腫瘤も触知しなかった。...
第095回近畿支部例会 >
- 腹膜中皮腫の一例
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平松 由紀子(県立尼崎病院 消化器内科)
【症例】60歳男性【主訴】下腹部膨満感、食思不振【生活歴】アスベスト曝露歴あり【現病歴】2010年8月頃より主訴あり近医を受診。腹部超音波検査にて腹部リンパ節腫脹を指摘され、同年10月当院を紹介受診した【検査結果】CA125 190.7 U/ml、PIVKA-II 143 U/ml、CYFRA21-1 8.8 U/ml、IL2R 5096 U/ml CT 検査:腸間膜脂肪織内に多数のリンパ節腫大...
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- 診断が困難であった縦隔腫瘍の1例
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宮坂 將光(大阪府済生会泉尾病院 消化器内科)
症例は50代男性。既往歴として十二指腸潰瘍に対し幽門側胃切除術、B-2再建術を施行されていた。平成22年12月頃から39度台の発熱と体重減少を認め、当院を受診された。また嚥下時のつかえ感も自覚されていた。血液検査上はWBC、炎症反応の上昇を認めていた。上部消化管内視鏡検査を施行したところ、吻合部口側に退色調の軽度陥凹病変を認め、生検結果はpoorly differentiated adenocar...
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- 門脈血栓症によるイレウスを合併した本態性血小板血症の1例
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古谷 仁輝(財団法人 住友病院 消化器内科)
症例は70歳代男性。前立腺癌全摘後で当院泌尿器科通院中であったが,2009年7月より腹満感および腹部全体の間欠的な疼痛がみられ軽快しないため当院救急外来受診。発熱はないが血液検査でWBC45100/μL,CRP10.95mg/dL,PLT84.6×104/μLと炎症反応および血小板の上昇を認めたため緊急入院となった。入院時施行の造影CTでは,門脈右枝・本幹・上腸管膜静脈・脾静脈内に血栓を疑う造影不...
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- 鑑別診断に苦慮したcollagenous colitisの一例
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上田 智大(医仁会武田総合病院)
症例は85歳男性.主訴は下痢,血便および腹痛.平成23年1月に狭心症で冠動脈ステント留置術施行され,アスピリン,クロピドグレル,アムロジピン,ジルチアゼム,ランソプラゾールなどを内服している既往がある.平成23年2月中旬より下痢や腹痛が出現し時に血便も生じていた.症状が徐々に増悪するため3月初旬に近医にて入院加療を行ったが改善せず,3月14日当院紹介受診後入院となった.来院時には腹部に軽度の圧痛が...
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- 腕立てふせが誘因となり上腹部痛、誤嚥性肺炎にて発症した成人Bochdalek孔ヘルニアの一例
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板井 良輔(神戸市立医療センター西市民病院消化器内科)
【症例】22歳、男性【主訴】上腹部痛、嘔気【既往歴】右肘関節脱臼【現病歴】2011年4月21日 腕立て伏せの最中に突然の上腹部痛、嘔気出現。4月23日当院救急外来受診。上腹部圧痛、炎症反応高値、CTにて拡張した胃が背側より左胸腔内に脱出する所見と左舌区に浸潤影を認め、横隔膜ヘルニア、肺炎の診断で入院。肺炎はABPC/SBT 1.5g 1日3回投与し改善を認めた。第3病日に上部消化管内視鏡検査施行。...
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- 肝細胞癌に対する肝動脈塞栓療法施行後に腫瘍崩壊症候群を来した1例
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中村 昌司(大阪労災病院)
肝細胞癌に対する肝動脈塞栓療法施行後に腫瘍崩壊症候群を来した1例中村昌司 山田幸則 鈴木麻菜 末吉弘尚 吉井俊輔 吉岡鉄平 有本雄貴 大川雅照 平尾元宏 佐藤雅子 小森真人 吉原治正大阪労災病院 消化器内科症例はHBsAg陰性、HCV-Ab陰性でアルコール過量飲酒歴のない79歳男性。糖尿病で近医に受診しており、採血にて肝機能異常を指摘され当院に紹介された。当院受診時の血液検査でAST47U/L、...
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- 重症型アルコール性肝炎の1剖検例
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新谷 亮多(岸和田徳洲会病院 消化器内科)
症例は、39歳男性で、主訴は、黄疸 【病歴】以前より常用大酒家であった(アルコール積算量:1700kg)。平成21年8月から眼球結膜黄染出現し増悪したため近医受診した。腹水・黄疸著明であり、白血球高値から胆管炎の診断で入院の上抗菌薬投与受けたが黄疸の増悪傾向認め9月14日当院転院となった。肝炎ウイルスマーカー陰性・抗核抗体陰性・抗ミトコンドリア抗体陰性で大量飲酒歴から重症型アルコール性肝炎の診断で...
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- 当院における自己免疫性膵炎20例の検討
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後藤 規弘(西神戸医療センター 消化器科)
【目的】自己免疫性膵炎(以下AIP)は1995年にYoshidaらにより提唱された疾患概念であり、2009年には診療ガイドラインも発表された。しかしながら、非典型例において膵癌との鑑別が困難である症例が存在する点、自然軽快する症例も認める点など検討すべき課題は多く残されている。当院において診断された自己免疫性膵炎の治療と経過について検討し報告する。【方法】1999年1月~2011年5月に当院おいて...
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- アレルギー性肉芽腫性血管炎に好酸球性胆管炎を合併した1例
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垣内 伸之(大津赤十字病院)
【症例】69歳、男性。【主訴】心窩部痛。【既往歴】気管支喘息、糖尿病、慢性副鼻腔炎。【現病歴】食後心窩部痛を主訴に当科外来を受診された。血液検査では好酸球増多、肝胆道系酵素とCRPの軽度上昇を認めた。腹部超音波検査で胆嚢壁肥厚、胆管壁肥厚を、腹部CTで肝内胆管周囲に低吸収域を認め、MRCPでは肝門部胆管狭窄を指摘されたため精査目的で入院となった。気管支喘息の既往があり、好酸球増多を認め、腹部症状の...
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- 肝生検で診断に至ったサルコイドーシスの一例
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中野 貴博(京都第一赤十字病院 消化器科)
【症例】28歳男性。【既往歴】特記事項なし。金属曝露歴なし。【現病歴】数年前より健診で両側肺野の多発粒状影を指摘されていたが精査は受けていなかった。健診で再度両側肺野の多発粒状影を指摘され、当院呼吸器科紹介受診。結核は否定的で気管支肺胞洗浄にてCD4/CD8比上昇がみられたためサルコイドーシスが疑われたが、経気管支鏡肺生検にて確定診断に至らず経過観察となっていた。その際の腹部CTで肝に多発する低吸...
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- 大腸癌を合併した肝外発育型高分化肝細胞癌の1例
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尾崎 晴彦(市立枚方市民病院)
症例は70代男性。既往歴は2型糖尿病でインスリン治療中。糖尿病性網膜症にて失明。現病歴は糖尿病に対するインスリン治療を行っていたが、コントロール不良であったため血糖コントロール目的で当院内分泌内科に入院となった。入院中に施行した腹部単純CTにて肝左葉よりhumpする径50mm大の腫瘤性病変を認めたため消化器内科共観となった。入院時血液検査では肝炎ウイルスは陰性で、AST/ALTは正常、肝機能は良好...
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- Multimodality fusion imaging を用いたRFA治療-より確実な局所制御を目指して
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大濱 日出子(市立池田病院 消化器内科)
【背景】我々は以前より腫瘍の描出向上と安全性向上のために積極的に人工胸腹水を併用し、横隔膜直下や他臓器に隣接した腫瘍に対しても、エコーガイド下で経皮的にRFAを施行してきた。一方、B-modeエコーでも描出できない早期肝癌がEOB-MRIで診断されるようになってきている。このような腫瘍の診断・治療にはEOB-MRIとエコーのfusion画像をリアルタイムに作成することができるGE社のVolume ...
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- 重症アメーバ性大腸炎の一例
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小畠 寛子(六甲アイランド病院 内科)
症例は44歳、女性。既往歴は特記するものなく、海外渡航歴もなし。平成22年7月1日より水様性下痢が出現し、徐々に粘血便を認めるようになった。7月5日からは全身倦怠感・食欲低下を認めたため7月11日に当院救急外来を受診し、同日入院となった。採血にてWBC13200/μl、CRP16mg/dlと炎症所見の上昇と、Alb 1.6 g/dlと著明な低アルブミン血症を認めた。腹部造影CTでは結腸全体に壁肥厚...
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- 嚢胞性成分の乏しい膵solid pseudopapillary tumor (SPT)の1例
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菱谷 英里子(兵庫県立尼崎病院 消化器内科)
背景:膵SPTは、若年女性に多く発症する比較的稀な腫瘍である。小型のSPTでは、画像検査で特徴的な被膜や嚢胞成分を認めず診断が困難となる場合がある。症例:26歳女性。主訴:膵精査。現病歴:健康診断の腹部超音波検査で膵腫瘍を指摘された。家族歴・既往歴:特記事項なし。現症:腹部平坦、軟。検査所見:[血液検査] CEA 0.6ng/dl、CA19-9 14.7U/ml、Dupan-2 30U/ml、sI...
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- シスプラチン肝動注が著効した再発多発肝細胞癌の1例
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上野 綾子(大阪市立総合医療センター 肝臓内科)
症例は60歳代、男性。C型肝炎で加療中、肝細胞癌を発症し、平成9年に肝後区域切除を施行した。平成14年にC型肝炎に対してインターフェロンα2b・リバビリン療法を行うも無効であった。その後肝細胞癌再発に対して、平成15年:肝動脈塞栓術+経皮的エタノール注入療法、平成17年:経皮的マイクロ波凝固療法、平成18年4月:肝S8部分切除を施行した。平成18年10月のMRIで残肝に多発再発を認めたため、入院し...
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- 塩酸アミトリプチンが症状の軽減および再発予防に有効であった成人発症周期性嘔吐症の1例
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上田 栄寿(社会医療法人生長会 府中病院 消化器内科)
【症例】47歳男性 【既往歴】1型糖尿病 【病歴】30歳時に特に誘因なく嘔吐が出現し、当院入院するものの嘔吐の原因が特定できなかった。他院に転院して精査するも、嘔吐の原因疾患は特定できず、症状改善までに8ヶ月間の入院を要した。自律神経失調症が疑われ、経過観察となっていた。その後も発作的な嘔吐が出現し、その度に入退院を繰り返していたが対症療法をなされるのみであった。2007年より嘔吐は数カ月に1度の...
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- 瀉血療法が著効したNASHの1例
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木下 大輔(近畿大学医学部奈良病院 消化器・内分泌内科)
【症例】72歳女性。【既往歴】高血圧。【主訴】全身倦怠感。【現病歴】近医で高血圧症の加療を受けていたところ、全身倦怠感が出現し、肝機能検査の異常を認めたため、2010年5月21日に本院を紹介され受診した。GOT138 U/l、GPT252 U/lと上昇していたが、肝炎ウイルスマーカー、自己免疫のマーカーはすべて陰性であり、フェリチンが433 ng/mlと軽度の上昇を示すのみであった。また、腹部エコ...
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- 当院における上部消化管異物除去術の検討
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田中 信(京都)
【目的】消化管異物除去の治療の選択肢として内視鏡的除去術があげられる。内視鏡的除去術を施行した症例の臨床的特徴を検討し、同時に有効性と安全性を明らかにすること。【対象と方法】2006年11月から2011月5月までに当院で内視鏡的異物除去術を施行した84例(男性59例、女性25例)を対象とした。平均年齢は58.5(0~89)歳であった。異物の内訳は食物残渣40例、PTP11例、アニサキス8例、義歯、...
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- 特発性上腸間膜静脈・門脈血栓症による難治性食道胃静脈瘤の一例
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吉井 將哲(関西医科大学 消化器肝臓内科)
症例は62歳、女性。2009年6月、2週間持続する腰背部痛、食思不振を主訴に近医より当科紹介受診となった。腹部造影CTにて、血栓によると考えられる門脈の閉塞、小腸壁の浮腫状壁肥厚を認めたため当院に緊急入院となった。同日、腹部血管造影検査を施行し、上腸間膜静脈から門脈に及ぶ閉塞及び側副血管の拡張を認めた。凝固・線溶系の各種検査にても異常を認めず、血管炎を合併する基礎疾患も認められなかったため、特発性...
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