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検索結果は61件です。
- 腸間膜原発平滑筋腫の1切除例
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田中 宏明(県立宮崎病院)
[症例]55歳の女性。検診にて腹腔内腫瘤を指摘され、精査加療目的で当科へ紹介された。触診では左上腹部に手拳大の硬い腫瘤を触れ、可動性不良であった。腹部エコーでは境界明瞭、内部heterogeneousな腫瘤として認め、CTでは80×70×45mm大の境界明瞭,辺縁は平滑で内部には一部脂肪濃度を呈する領域を散在性に認めた。MRIではT1WI,T2WIにて大部分は低信号で境界明瞭な分葉状の実質性腫瘍と...
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- S状結腸腹膜垂により形成されたloopによる絞扼性イレウスの1例
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石井 光寿(長崎大学腫瘍外科(第一外科))
【はじめに】今回、S状結腸腹膜垂同志の癒着により作成されたloopを原因とした開腹歴のない絞扼性イレウス症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。【症例】74歳の男性で胆嚢炎の既往はあるも開腹歴はなかった。2012年6月初旬、比較的急な発症の臍周囲の腹痛を認め近医を受診した。胆石発作が疑われ当科を紹介となった。診察時、腹部全体に周期的な疝痛を認め、筋性防御を呈していた。腹部造影CTでは、...
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- 大動脈血栓を合併した腸間膜末梢動脈塞栓症の1例
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白 暁鵬(北九州市立医療センター消化器内科)
症例は76歳男性。骨髄異形成症候群、2型糖尿病に対して当院にて経過観察中であった。骨髄異形成症候群に対してタンパク同化ステロイドの服薬、2週間に1回の輸血を施行、2型糖尿病に対してグリメピリド、シタグリプチンを服薬していた。2012.7月、突然の激しい腹痛が出現。造影CTにて大動脈弓及び腹部大動脈に巨大な血栓、腸間膜末梢動脈に塞栓を認め、回腸、上行結腸に浮腫を伴っていた。絶食、ヘパリンによる抗凝固...
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- Peg-IFN + RBV + TPV治療時の腎障害
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黒川 美穂(国立病院機構九州医療センター 消化器内科・臨床研究センター)
【目的】NS3/4A阻害剤であるTelaprevir (TPV)は昨年末に認可となり、現在C型慢性肝炎に対して新規peg-IFN + ribavirin (RBV) + TPV併用療法が行われている。先行する試験の成績ではGenotype 1b症例に対して70%以上の著効率が得られており、その有用性が期待されている。TPVの通常投与量は2250mgであるが、高齢者や女性などでは減量が余儀なくされる...
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- 腹水貯留と広範な腸管壁肥厚を伴った好酸球性胃腸症の1例
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田島 知明(国立病院機構熊本医療センター 消化器内科)
症例は71歳女性。平成24年5月初旬に下腹部痛、下痢が出現し近医を受診した。腹部エコーにて腸管壁肥厚と少量の腹水を指摘され感染性腸炎の診断にて内服での経過観察となった。治療開始1週間後の腹部エコーにて腹水は増加し、腹部膨満感も高度となったため精査・加療目的に当科紹介となった。来院時血液検査所見ではWBC10500/μl、Eos37%と増加を認め、CRPは0.09mg/dlと正常であった。また、非特...
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- 内視鏡的止血が困難であり緊急TAEを施行した大腸憩室出血の8例
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山之内 寅彦(国家公務員共済組合連合会浜の町病院放射線科)
大腸憩室からの出血は、保存的加療や内視鏡的止血術で軽快することがほとんどであるが、時に大量出血をきたす場合がある。その場合、内視鏡で出血源を特定することや止血を行うことが困難なケース、また抗血小板薬や抗凝固薬の内服が止血困難の背景にある可能性があり、血管造影の果たす役割は大きい。今回我々は、内視鏡的止血が困難で緊急TAEを施行した大腸憩室出血の8例を経験したので報告する。症例は52歳から86歳(平...
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- 病院食により発症した成人発症II型高シトルリン血症の一例
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小野原 伸也(北九州市立医療センター内科)
症例は70歳男性。入院11日目(左変形性膝関節症術後7日目)に発症した高アンモニア血症にて整形外科より紹介となる。過去に意識障害の病歴はなく、肝疾患の既往や家族歴もなかった。HBs抗原陰性、HCV抗体陰性であり、術前データからも肝硬変の所見は認めなかった。また、腹部エコー・腹部造影CTにて門脈大循環シャントも認めなかった。分岐鎖アミノ酸製剤の投与にも関わらず高アンモニア血症の改善がみられず、入院1...
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- PEG-IFNα2b+ribavirin投与中に関節リウマチを発症したが、DMARDs、プレドニゾロン併用で72週間投与を行いSVRとなったC型慢性肝炎の1例
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日野 直之(大分県立病院 消化器内科)
症例は52歳女性。平成16年関節痛を主訴に近医を受診した。RF陽性であるも、炎症所見や関節炎の所見はなく、関節リウマチの診断には至らなかった。その後関節痛は自然軽快したが、同時に肝機能異常を指摘された。HCV抗体が陽性であったため、同年8月当科紹介となった。HCV-RNA:220KIU/ml、genotype IB、CTで慢性肝疾患の所見であった。本人の希望で外来で経過観察していたが、平成22年2...
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- 後腹膜気腫をきたした直腸穿通の2例
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福島 真典(長崎県五島中央病院 内科)
【はじめに】大腸の後腹膜穿孔・穿通は比較的まれである。また腹腔内に穿孔・穿通した場合に比べ腹膜刺激症状が少なく、診断が遅れ予後不良となることが多い。今回当院で直腸の後腹膜穿通を2例経験したので報告する。【症例1】65歳、女性。統合失調症にて近医通院中であったが、発熱、食欲不振、動作緩慢となり近医入院。翌日、炎症反応高値、腎障害出現のため精査加療目的に当院搬送となった。肺雑音なく、腹部に圧痛や腹膜刺...
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- 子宮頸部原発転移性膵腫瘍の1例
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西村 千紘(熊本大学医学部附属病院 消化器内科)
症例は40代、女性。2004年に子宮頸部腫瘍に対し広汎子宮全摘術が施行され、神経内分泌癌(NEC)(Synaptophysin陽性, Chromogranin A陽性、MIB-1 Index 30%以下)と診断された。明らかな遠隔転移は認めなかったが、術後放射線療法、化学療法を施行された。その後肺結節が出現し、2008年2月、2011年7月に胸腔鏡下肺切除術を施行されたが、病理学的にはTTF-1陰...
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- 小腸MALTリンパ腫治療の9年後に胃に再燃を来した1例
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井原 勇太郎(九州大学病態機能内科学)
症例は70歳男性.2002年に胃潰瘍のため他院でH. pylori除菌を受けた.2003年に腸閉塞のため白十字病院で回腸部分切除術を施行された.切除標本の病理組織検査で小腸MALTリンパ腫(深達度ss,臨床病期I期)と診断され,以後近医で経過観察されていた.2012年6月に心窩部不快感のため上部消化管内視鏡検査を受けたところ,胃体部大弯に潰瘍性病変を指摘され,生検でMALTリンパ腫が疑われたため当...
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- 顎骨種が診断の契機となったattenuated familial adenomatous polyposisの一例
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原田 英(九州大学病院消化管内科)
症例は18歳、男性.家族歴に大腸癌なし.平成23年8月、右下顎部の腫瘤を自覚したため近医耳鼻科を受診し、多発骨腫を指摘された.大腸腺腫症(familial adenomatous polyposis: FAP)が否定出来ないことから九州厚生年金病院で大腸内視鏡検査を受けたところ多発腺腫あり、当科に入院となった.左頭頂部に腫瘤を触知したが皮膚・粘膜病変は明らかでなかった.大腸内視鏡検査では、横行結腸...
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- 胸痛・全身倦怠感を主訴とした肝細胞癌自然退縮の1例
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山下 容雅(鹿児島厚生連病院内科)
症例は62歳の男性で,B型慢性肝炎の診断で当科通院歴があった. 2012年5月,右胸部から頚部にかけての疼痛・全身倦怠感・食思不振を認め近医受診.炎症反応高値(白血球 10400 /μl,CRP 10.5 mg/dl),総ビリルビン1.9 mg/dlと軽度上昇を認め補液・肝庇護薬投与された.症状は軽快したがAFP異常高値が判明し,当科紹介受診となった.受診時のCTで肝S4/8径36mmの横隔...
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- 難治性癒着性イレウスに対してエリスロマイシンが奏効した一例
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中舎 晃男(国立病院機構 福岡東センター)
症例は77歳、脳梗塞後遺症で片麻痺はあるがADLの自立した男性。51歳時に胃腫瘍(詳細不明)に対して胃部分切除術を施行された既往がある。75歳時より癒着性イレウスを繰り返すようになり、2年間で約10回の再発を認めた。イレウスは毎回単純性イレウスであり、絶食・イレウスチューブ留置といった保存的治療により2~3日と比較的短期間に改善していた。食事・運動などの生活指導および緩下剤、センナ、大建中湯、クエ...
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- VCM注腸が著効した重症偽膜性腸炎の一例
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桑野 哲史(独立行政法人 国立病院機構 福岡東医療センター消化器・肝臓内科)
【症例】84歳、男性。近医で5年前より気管支喘息加療中。直近半年以内には抗生剤治療歴なし。来院1週間前より水様性下痢、食思不振を認め近医を受診。止痢薬処方されたが改善せず、体動困難となったため当院へ救急搬送、入院となった。入院時は経口摂取困難であり、体温は37.5℃であったが、血液検査でWBC16500/μl、CRP9.65mg/dlと炎症所見を認め、細菌性腸炎を疑った。高齢で、全身状態不良のため...
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- ステロイド依存・抵抗性およびインフリキシマブ無効の潰瘍性大腸炎に対してタクロリムスが奏効した2例
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徳丸 佳世(北九州市立医療センター 消化器内科)
症例1は16歳男性。2011年発症の全結腸炎型のUCに対してPSL60mg/day,5-ASA(アサコール3.6g/day)で一時寛解するも,2012年4月PSL5mg/dayへ減量した時点でCAI score 13,Baron score 3と再燃となった。ステロイド依存性と判断し,infliximabによる寛解導入を行うも効果は持続せず,PSL30mg/dayへ増量するも血便,下痢などの症状は...
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- 孤立性皮膚転移をきたした肝細胞癌の1例
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森 遼(国立病院機構九州医療センター 肝胆膵外科)
肝細胞癌(HCC)の遠隔転移の中で皮膚転移は非常に稀である。今回、われわれはHCCの孤立性皮膚転移を経験したので報告する。 症例は87才、女性。2010年11月、肝S5に4cmのHCCを認め近医より当院消化器内科に紹介となった。86才と高齢のため、手術は希望されず、肝動脈化学塞栓術(Lip-TACE)を選択された。2010年12月、2011年4月と2度にわたりLip-TACEを施行されるも局所制...
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- 汎血球減少をきたし、多彩な経過をたどったクローン病の1例
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竹田 幸子(宮崎大学・消化器血液学)
症例は30歳代、女性。200X年にクローン病(小腸大腸型)と診断し、メサラジンとエレンタール配合内用剤で加療していた。200X+1年1月頃より再燃し、インフリキシマブ(IFX)を開始した。IFX3回投与後の大腸内視鏡検査(CS)で、縦走潰瘍が残存していたため、同年5月下旬よりアザチオプリン(AZA)25mg/日を開始し、8日後に50mg/日へ増量した。AZA開始約2週間後より倦怠感、発熱、肛門痛、...
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- S-1+CDDP療法によりQOL改善が得られた胃癌播種性骨髄癌症の一例
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溝口 聡(長崎大学大学院 腫瘍外科)
症例は74歳の男性.腰痛を主訴に近医受診し,血液検査にて貧血とALP高値を指摘された.上部消化管内視鏡検査で胃角部前壁に周堤を伴う潰瘍性病変を認め,生検にてGroup5(poorly differentiated adenocarcinoma)となり3型進行胃癌と診断された.血液検査ではALP 5173IU/lと著明な高値を認めており,ALP分画ではALP2+3分画が88%で肝型および骨型ALP分...
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- 膵仮性嚢胞を伴った自己免疫性膵炎と思われる3例
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三木 正美(独立行政法人国立病院機構 小倉医療センター 消化器内科)
【はじめに】自己免疫性膵炎の画像所見は膵周囲の被膜様構造(capsule-like rim:CLR)が特徴的で仮性嚢胞の合併は少ない。今回、膵周囲に仮性嚢胞を形成した自己免疫性膵炎(AIP)を3例経験し、いずれもステロイド治療にて仮性嚢胞の縮小・消失を認めたので文献的考察を含め報告する。【症例1】62歳男性。飲酒歴なし。左胸部痛で受診しCTで気胸と診断され、同時に膵体尾部腫大と体尾部に6×4cmの...
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