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検索結果は50件です。
- 金属ステントでの減圧後に切除可能であったS状結腸癌の1例
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久保 秀文(社会保険徳山中央病院外科)
大腸狭窄に対して金属ステントself-expandable metallic stent(以下SEMS)法は全国的に2010年1月から広く保険診療として施行可能となった。今回、われわれはこのSEMSが減圧処置として非常に有用であったS状結腸癌の1例を経験したので報告する。症例は71歳 男性,2012年5月北海道旅行中であったが、突然の腹痛で地域の病院へ緊急搬送された。注腸透視,下部消化管内視鏡検査...
第098回中国支部例会 >
- 続発性肝ヘモクロマトーシスに対して瀉血療法、デフェラシロクス内服が有用であった一症例
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播磨 陽平(宇部)
症例は52歳女性。近医にて肝胆道系酵素上昇を指摘され精査のため2010年10月当科紹介となった。ウイルス性肝炎および自己免疫性肝炎は否定的であった。当科受診時血清鉄は136μg/dlと正常範囲内であったが、血清フェリチン値は5548μg/dlまで上昇していた。単純CTで肝のCT値が著明に上昇し(CT値:90HU)、MRIでT1、T2ともに著明な低信号を認め、鉄沈着症を疑った。生検した肝組織では、K...
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- 下血発症前に腸管の超音波断層像を観察した虚血性腸炎の一例
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檜垣 真吾(聖比留会セントヒル病院)
虚血性腸炎は 動脈硬化症の危険因子をもつ高齢者に発症しやすい。虚血の発症部位は、脾弯曲からS状結腸が多いが、これは側副血行の乏しい同部位の腸管粘膜血流が低下しやすいためと考えられている。ただ、一過性の虚血性腸炎で、この血流障害が腸管局所の微小循環障害なのか、腸間膜動脈本幹の血流障害なのかは明確になっていない。今回われわれは、胃痛で発症し、下血が現れるまでの20時間の間に腹部エコー検査、腹部造影C...
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- 当院における「ピロリ菌外来」の現況
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白髭 明典(岡山労災病院 消化器内科)
【目的】日本ヘリコバクター学会のガイドラインにおいては、全てのピロリ菌感染者に対して除菌治療が推奨されているが、保険適応外での感染診断や除菌治療は自由診療で行うこととなっている。当院では「ピロリ菌外来」を開設し対応しており、受診患者の背景や治療成績などについて検討した。 【方法】「ピロリ菌外来」を2011年3月より開設し、ピロリ菌感染症認定医を含む消化器内科医師が担当し、週1回の予約制とした...
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- 感染性肝嚢胞の1例
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岡 寿紀(岡山済生会総合病院 内科)
症例は90歳女性。心房細動、慢性心不全にて近医通院中、数日前からの全身倦怠感を主訴に近医受診された。血液検査にてCRP:33.6mg/dlと高度上昇を認め腹部CT、腹部超音波検査(US)にて肝膿瘍が疑われたため、精査目的で当院紹介受診となった。受診時の血液検査にてWBC10520/μl、CRP30.4 mg/dlと炎症反応は高値であった。当院での腹部USでは、肝S2-3に86×68×53mm大のc...
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- A型胃炎に合併し、内視鏡的粘膜下層剥離術にて完全切除できた神経内分泌腫瘍の一例
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小原 佳子(倉敷中央病院 消化器内科 )
【症例】58歳女性、慢性C型肝炎で当院に通院中。2010年6月にタール便を認め、胃前庭部毛細血管拡張症からの出血が疑われたが自然に軽快した。2012年2月にスクリーニングで上部消化管内視鏡を施行したところ、体中部前壁に中心陥凹を伴う10mm大の山田2型のポリープを認め、生検にて高分化の神経内分泌腫瘍(MIB-1 index 4%でWHO分類のG2)の所見であった。超音波内視鏡では均一な低エコー腫瘤...
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- 背景に濾胞性胆管炎様のリンパ濾胞の過形成を認めた中部胆管癌の一例
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室 信一郎(岡山大学 消化器内科)
症例は75歳、男性。心窩部痛を主訴に近医を受診。血液検査にて肝胆道系酵素の上昇、CTにて中部胆管壁肥厚を認め入院。精査目的にてERCPを施行したところ、総胆管結石および中部胆管に壁不整を認め、胆管癌が疑われ、精査加療目的にて当科紹介となった。ERCPを施行したところ、胆管狭窄は認めなかったが、中部胆管に顆粒状の陰影欠損を認めた。IDUSでは上部胆管から下部胆管まで壁肥厚を認め、胆嚢管分岐部付近では...
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- 発熱の原因となった肝血管腫に対し肝切除術を行った1例
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柾木 慶一(広島大学病院 消化器・代謝内科)
【症例】39歳,女性.【現病歴】201X年Y月10日頃より38度台の発熱を認め,Y月21日近医受診,尿路感染症が疑われ抗生剤開始するも症状改善なくY月25日近医再受診し,腹部エコー・CT施行し肝に巨大腫瘤を認め同日当科紹介,精査・加療目的に入院となる.【臨床経過】入院時血液検査:WBC 5040/μl,RBC 320×10*4/μl,Hb 9.2g/dl,PLT 19×10*4/μl,PT活性度6...
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- B型慢性肝炎に対するペグインターフェロンα2aの使用経験
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小林 知樹(広島大学病院大学院・分子病態制御内科学)
【背景・目的】2011年9月より、B型慢性肝炎に対するペグインターフェロン(PEG-IFN)治療が保険適応となり、従来のIFN治療に比べ、HBeのセロコンバージョン率やHBs抗原の消失率の向上が期待されている。本検討では、当院にてPEG-IFN治療を行ったB型慢性肝炎7例の治療成績について検討した。【対象】当院にてB型慢性肝炎に対しPEG-IFN治療を行った7例。年齢の中央値は、38歳。全例がHB...
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- 末梢血中好酸球増加をきたさず診断に苦慮した好酸球性胃腸炎の一例
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島本 葉子(宇部興産)
症例は67歳女性。H23年5月嘔吐、下痢、腹痛で近医を受診した。近医での内服加療にて症状は一旦改善したが、8月になり症状が再燃したため精査のため近医より当科紹介となった。来院時身体所見上は上腹部に軽度の圧痛所見を認める以外特記すべき所見は認めなかった。血液検査上WBC 9750/mm3と軽度の炎症所見を認めるのみで、末梢血中の好酸球は入院時0.7%と上昇していなかった。腹部CT上胃幽門部から十二指...
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- 出血性膵仮性嚢胞に伴い下行結腸から出血をきたした一例
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佐々木 順(宇部興産中央病院 消化器科)
症例は62歳男性。元来大酒家であったが、H24年5月初旬より腹痛が持続し、飲酒もできなくなっていた。5月18日夕方より腹痛が増悪し当院に救急搬送となった。来院時上腹部中心に圧痛を認め、血液検査上血清アミラーゼ値、リパーゼ値の軽度上昇を認めていた。CT上は膵尾部に内部に高吸収域を伴う53×42mmの嚢胞性腫瘤を認め、口側膵管の拡張、膵石灰化を伴い、嚢胞周囲に炎症波及を認めることから、出血性膵仮性嚢胞...
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- 内視鏡的切除を行った十二指腸乳頭部NETの1例
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影本 賢一(広島大学病院 消化器・代謝内科)
【背景】十二指腸に発生するNETの中でも,乳頭部に発生するNETは予後不良とされており,その取扱いには注意を要する.十二指腸乳頭部に発生するNETの内視鏡的治療の報告は少なく,このたび十二指腸乳頭部NETに対し内視鏡的治療を行った症例を経験したので報告する.【症例】45歳,男性.20XX年の検診にて十二指腸乳頭部に粘膜下腫瘍(SMT)様の隆起性病変を指摘され,精査加療目的にて当院入院となった.入院...
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- IPMN併存膵癌の一例
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花園 忠相(山口県済生会下関総合病院)
症例は60歳代男性。糖尿病、陳旧性脳梗塞で近医にて加療中であった。2006年3月下旬に心窩部痛出現。翌日には黄疸も出現したため、精査加療目的で当院当科紹介となる。血液検査上は炎症反応及びビリルビン、胆道系酵素の上昇を認めたが、CT、MRIで総胆管の拡張や結石は認められず、総胆管が一過性に閉塞し胆管炎を発症したものと考えられた。抗生剤の投与のみで軽快した。なお、この時の画像検査で膵頭部、尾部にそれ...
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- EUSFNAで診断した嚢胞形成のない膵Solid pseudopapillary neoplasmの若年男性例
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村上 幸一(岡山済生会総合病院)
症例は24歳男性。健診で肝機能異常を指摘され、当院外来受診。腹部造影CT検査で、肝には明らかな異常はなかったが膵尾部腫瘍を認め、入院精査となった。血液検査では腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、DUPAN-2、Span-1)を含め、異常所見はなかった。腹部USでは、膵体尾部に約35×32×23mm大、内部は膵実質と比較しiso~ややhyper、境界比較的明瞭な腫瘤性病変を認めた。腹部造影CT検査で...
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- 脳死肝移植登録患者の経過よりわかるドナーアクションの必要性
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高木 章乃夫(岡山大学 消化器内科)
【目的】2010年7月の臓器移植法改正から2年、2011年9月の修正により劇症肝炎・グラフト不全が10点、重症肝硬変が8点と優先度に差がついてから1年が経過した。修正の前後で移植に辿り着くことが出来た症例と、辿り着けなかった症例がどのように変化したかを明らかにし、現状の制度下での末期肝不全脳死登録患者に対する対応を検討する。【方法】当院で2010年7月の法改正以降に脳死登録申請を行った32症例の経...
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- スキルス胃癌が穿孔した1例
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西村 守(岡山市立市民病院 消化器センター)
【症例】85歳、女性。【主訴】腹痛【現病歴】2012年3月下旬昼頃より急に腹痛が生じ、当院救急外来に救急搬送された。腹部全体に圧痛強く、板状硬であり、血圧は100/78、HR107と軽度頻脈を認めた。腹部CT検査にて大量のfree airと胃壁の肥厚を認めた。汎発性腹膜炎と診断され、緊急手術となった。術中所見では胃は全体硬化し胃体部後壁に3mm大の穿孔を確認、さらに結腸脾弯曲部が浸潤により索状に引...
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- 当科における進行再発大腸癌に対する抗EGFR抗体薬の使用経験
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新津 宏明(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学)
【はじめに】抗EGFR抗体薬の登場により進行再発大腸癌の治療成績は向上したが、使用のタイミングや、抗VEGF抗体薬との使い分け、皮膚障害などが課題である。当科での抗EGFR抗体薬使用例について検討した。【対象・方法】進行再発大腸癌147例(2007―2012年)における抗EGFR抗体薬使用33例を検討した。【結果】1次治療は11例(Cmab 6例、Pmab 5例)、2次治療は7例(全例Cmab)、...
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- 小腸GIST破裂による腹腔内出血の1例
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金藤 光博(岡山済生会総合病院)
症例は75歳,女性.4日前からの下腹部痛を主訴に前医を受診し,精査目的で当院を紹介受診した.CTで腹腔内出血を伴う径6cmの骨盤内腫瘤を認めた.病変は上腸間膜動脈から栄養されており,小腸腫瘍の破裂と診断し,GISTが最も疑われた.内視鏡検査では異常所見を認めなかったため,小腸腫瘍の腹腔内破裂による出血として手術を施行した.手術所見は骨盤内に血性腹水と血腫がみられ,Treiz靭帯から5cm肛門側の腸...
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- 短期間に縮小を認めたSPN(solid pseudopapillary neoplasm)の1例
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友田 健(福山市民病院)
【症例】14歳 女性【主訴】腹痛【既往歴】なし【現病歴】2012年6月、突然の腹痛が出現。翌日も同様に腹痛、嘔吐を認めたため近医受診。点滴施行するも症状改善ない為精査目的に当院受診となる。【経過】腹部単純CT施行したところ膵頭部に23mm大の嚢胞性病変を認め、造影CTで辺縁に徐々に濃染する被膜、内部に一部充実成分を認めた。MRIではT1WI、T2WIで腫瘍内部に高信号と低信号が混在しており陳旧の出...
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- シスプラチン+イリノテカン併用療法が有効であった膵神経内分泌癌(NEC)の1例
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杉原 誉明(松江市立病院 消化器内科)
【症例】40代男性。【現病歴】平成23年5月頃から左上腹部痛があり、増強するため同年7月に近医を受診し、腹部超音波検査で膵腫大を指摘され、当科へ紹介受診。【経過】来院時血液検査で有意な所見は認めなかったが、造影CT検査では膵尾部に約5cmの境界不明瞭な乏血性腫瘤を認め、肝内に3か所の転移巣を合併していた。両臓器からの腫瘍生検にて、小細胞癌に類似した異型の強い腫瘍細胞を認め、免疫染色ではChromo...
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