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検索結果は51件です。
- 空腸管状絨毛腺腫内癌による腸重積の1手術例
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山本 研人(川崎病院 消化器内科)
【症例】73歳男性【主訴】嘔気・嘔吐,腹部膨満【既往歴】糖尿病,高血圧(内服治療),脳梗塞後遺症でダビガトランを服用していた.【現病歴】2~3日前より嘔気・嘔吐が出現し,腹部膨満を伴ったため2012年8月18日当院受診した.【現症】血圧 131/66mmHg,脈拍 91/分,SpO2 96%,体温 35.6℃.腹部に膨満を認めるが,弾性・軟で圧痛なし.【血液検査所見】Cre 1.12mg/dl, ...
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- 免疫抑制剤投与中に急性B型肝炎を発症し、ウイルス量減少に伴って、トランスアミナーゼが大きく変動した1例
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大矢 良平(市立吹田市民病院 内科)
症例:48歳男性,38℃台の発熱,感冒症状を主訴に当院内科受診した.血液検査から肝機能異常,ウイルス抗原陽性であり,B型急性肝炎と診断され入院となった.入院時現症:意識清明,眼球結膜黄染なし,眼瞼結膜貧血なし,心・肺雑音なし,腹部 平坦・軟 圧痛なし 腸蠕動音正常,下腿浮腫なし.性交渉は配偶者のみ.入院時検査成績:WBC:10000/μl(Neut:69.6%,Lym:17.9%),PLT:33万...
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- 造影EUSにより治療方針が決定した2例
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富永 智(大阪医科大学附属病院 第二内科)
【目的】胆膵疾患の診断において超音波内視鏡検査(以下EUS)は今や必須の検査法であるといえる。近年では更なる診断能の向上を目的に造影EUSが普及し、その有用性が多数報告されている。今回我々は、造影EUSにより治療方針が決定した2症例を経験したため報告する。【方法】超音波内視鏡はOlympus社製のUCT260、超音波観測装置はAloka社製のProsound SSD-α10を用いた。造影剤にはSo...
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- Enteropathy-associated T cell lymphoma(EATL)の1例
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山本 庸太(大阪市立総合医療センター 消化器内科)
【症例】60歳代男性【主訴】下痢、腹痛、体重減少【既往歴】特記事項なし【現病歴】某年3月中旬から下痢と食後の腹痛、嘔吐が出現し、2ヶ月で10kg以上の体重減少を認めた。近医を受診し、腹部CT検査で上行結腸に腫瘤性病変を指摘されたため、5月に精査加療目的に当科を紹介受診となり、Alb1.6g/dlと著明な低栄養状態であったため精査加療目的に入院となった。【入院経過】腹部造影CT検査では、肝弯曲部に著...
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- 腫瘍マーカー高値を契機に発見された異所性肝細胞癌の1例
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工藤 慎之輔(大阪労災病院 消化器内科)
症例は34歳女性。2011年5月に近医の定期検診にてAFP異常高値を認め、当科を紹介受診した。症状特になく、胸腹部に異常所見も認めなかった。血液検査にてAFP:586 ng/ml、PIVKA-2:181 mAU/mlと腫瘍マーカーの高値を認めたが、AST、ALT等の肝酵素は正常、ウイルスマーカーも陰性であり、飲酒歴もなかった。造影CTでは左横隔膜下に胃大彎と接する径26mmの腫瘤が指摘され、肝と腫...
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- C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン・リバビリン併用療法直後に発症した結核性腹膜炎の1例
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福場 遼平(奈良県立医科大学 消化器内分泌代謝内科)
【症例】74歳 女性【既往歴】特記なし【輸血歴】なし【現病歴】平成19年よりC型慢性肝炎を指摘されており、平成23年3月に近医より当科に紹介となった。ジェノタイプIbの高ウイルス量であり同年6月よりPeg-IFNα2b 40μgおよびリバビリン600mgを開始した。HCV-RNAは9週目より陰性化しその後も陰性を持続していた。48週間投与終了前後より発熱、腹部膨満感が出現した。抗生剤を投与したが、...
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- ステロイドパルス治療で寛解した慢性活動性EBウイルス(CAEBV)感染症関連腸炎の一例
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福岡 誠(大阪労災病院 消化器内科)
症例は57歳男性。2010年、発熱・腹痛・嘔吐・頻回の水様便を主訴に当科紹介受診、精査・加療目的に入院となった。下部消化管内視鏡検査にて回腸末端に打抜き様の潰瘍性病変を認めるも、当初は診断困難であった。EBV-DNA6100copy/μgDNAと高値、EBV-IgGも640倍と高値であり、慢性活動性EBウイルス(CAEBV)腸炎を疑うも、潰瘍部からの生検組織からはEBウイルスを検出しなかった。クロ...
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- 超音波内視鏡下針穿刺生検後に肝穿破し確定診断に至った結核性リンパ節膿瘍の一例
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熊谷 尚悟(公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院)
超音波内視鏡下針穿刺生検後に肝穿破し確定診断に至った結核性リンパ節膿瘍の一例【緒言】肺外結核の臨床経過は非特異的である事が多く確定診断に至るまで苦慮する症例も散見される。リンパ節は結核の一番多い肺外病変である。結核性リンパ節膿瘍は免疫低下状態に合併しやすいが、潜在性感染の内因性再燃も見落としてはいけない病態である。【症例】62歳女性。糖尿病、HIV感染、腎不全・肝硬変などの既往無く、結核の既往もな...
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- 興味ある成長発育過程を示した肝細胞癌と胆管細胞癌の同時性重複癌の一例
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渡部 晃一(社会保険神戸中央病院)
【症例】70代男性.【主訴】心窩部不快感,げっぷ.【既往歴】高血圧症,狭心症,アルコール性肝障害.【現病歴】2012年4月主訴の精査目的で受診し,胃幽門部過形成性ポリープによる症状と判明した.初診時の血液検査にてCA19-9が高値であり,腹部造影CT検査で肝腫瘍を認めたため,精査加療目的で入院となった.【臨床経過】血液検査では,軽度の肝障害と血小板減少を認め,CA19-9 478.6 U/ml,P...
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- 巨大膵嚢胞破裂後の嚢胞内感染に対し経消化管的治療が有効であった一例
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杉野 敏志(公立山城病院 内科)
【症例】88歳女性【主訴】発熱、下腹部痛【現病歴】2006年より上腹部膨満感の出現、持続あり、膵嚢胞と診断されるも精査加療は望まれず近医にて経過観察とされていた。2012年2月27日転倒の後より腹部膨満感の急激な改善あり、2月29日下腹部鈍痛および発熱の出現あり。当院救急搬送となった。来院時下腹部を中心に軽度圧痛あり。腹水貯留あり。腹部CTで膵尾部嚢胞は破裂後虚脱していたが、出血と思われる内部高吸...
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- 胸部食道から胃噴門部の壁肥厚を認め、特発性食道破裂との鑑別を要した胃アニサキス症の1例
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大原 寛明(大阪医療センター消化器科)
【症例】60歳代 男性【主訴】胸痛【既往歴】特記すべき事項なし【現病歴】2012年8月下旬19時から21時まで食事をとっていた。食事中に動悸を自覚するも経過をみていた。深夜に嘔吐し、胸痛が出現した。症状が増悪してきたため、当院救急外来を受診。胸部レントゲン、心電図は異常なかったが、大動脈解離など否定できないことから胸腹部造影CTを施行した。胸部食道から噴門部にかけて壁肥厚があり、食道周囲から下行大...
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- 経鼻胃管による減圧にて自然整復した胃軸捻転症の一例
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寺井 健太郎(大阪医科大学 第2内科)
患者は82歳男性.朝方より突然の嘔気・腹痛を自覚し,当院救急外来を受診した.腹部所見は心窩部から左季肋部にわたって膨隆を認め,同部に著明な圧痛を伴っていた.腹膜刺激症状は認めなかった.血液検査では特に異常所見は認めなかったが,腹部CTでは胃は著明な拡張を認め,胃前庭部が腹部食道のすぐ腹側を横走しており,胃軸捻転症と診断した.透視下で造影を行いながら経鼻胃管を挿入し,胃内容物の吸引を行ったところ,腹...
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- 孤立性上腸間膜動脈解離の2例
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井関 隼也(関西電力病院 消化器内科)
孤立性上腸間膜動脈解離は比較的まれな疾患とされている。今回、我々は孤立性上腸間動脈解離を2例経験したので報告する。【症例1】60歳男性。2011年5月31日、夕食後より上腹部痛を認めたが、症状改善なく6月2日当科外来受診となる。造影CTにて上腸間膜動脈の起始部より4cmから7cmの部位にかけて血栓性閉塞した偽腔の形成による真腔の狭小化を認め、孤立性上腸間動脈解離と診断し加療目的にて入院となる。入院...
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- 留置スネアにて止血し得た大腸angioectasiaからの出血の一例
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落合 智志(泉大津市立病院 消化器内科)
大腸における内視鏡的止血術はクリッピングまたはアルゴンプラズマ焼勺にて行われるのが一般的である。今回、我々は、留置スネアにて止血を得た大腸angioectasiaからの出血の症例を経験したので報告する。 【症例】82歳、男性。平成24年10月初旬に突然の左上肢の麻痺を自覚し、心原性脳塞栓の診断で当院脳神経外科に入院となった。入院中にワルファリンカリウムの投与が開始され、第16病日から血便が出...
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- 胆管癌との鑑別に苦慮したIgG4関連硬化性胆管炎の一例
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古川 勝也(東大阪市立総合病院 臨床研修医 2年)
【症例】65歳女性【主訴】黄疸【既往歴】腰椎椎間板ヘルニア【現病歴】急性胃腸炎のため近医で加療中に黄疸を認め、血液検査にて肝機能障害を認めたため当科紹介受診。精査加療目的で入院となった。【入院時検査所見】AST245IU/l,ALT573IU/l,ALP793IU/l,γ-GTP791IU/l,T-bil7.3mg/dl,D-Bil5.9mg/dl,DUPAN-2 25U/ml,SPAN-1 10...
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- 嚢胞形成を伴う多発肝腫瘍の一例
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梅村 さゆり(大阪市立大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター )
【症例】77歳、女性。生来健康であった。X年5月にS状結腸の12mm大carcinoma(tub1)with adenomaに対し、内視鏡的粘膜切除術を施行された。その後の腹部超音波検査、造影CTで多発肝腫瘍を指摘されたため精査加療目的に当院当科へ紹介となった。血液検査上明らかな肝障害はなく、AFP、PIVKA-II、CEA、CA19-9は正常範囲であった。腹部超音波検査では、S6の69mm大の腫...
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- 麻痺性イレウスに発症した腸管嚢腫気腫症の一例
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北川 彰洋(川崎病院 消化器内科)
【症例】70歳女性【主訴】嘔吐,発熱【既往歴】33歳時より統合失調症で数種類の向精神病薬を内服中.腹腔鏡下胆摘術と麻痺性イレウスの既往がある.【現病歴】統合失調症で精神科入院中.2012年4月中旬より頻回の嘔吐が出現し,輸液にて経過をみていたが40℃発熱が出現.精査目的で4月25日に当院紹介入院.【現症】身長 140cm.体重 48kg.腹部 著明な膨部膨隆を認めるが,圧痛や腹膜刺激症状はなかった...
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- 治療に難渋した妊娠時再燃潰瘍性大腸炎の1例
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谷口 隆介(京都府立医科大学附属病院 卒後臨床研修センター)
症例:30代女性。主訴:排便回数増加、顕血便。現病歴:2004年に左側大腸炎型潰瘍性大腸炎を発症。その後は、メサラジン服用で症状は安定していた。2012年1月(妊娠2週目)より、嘔気、低アルブミン(Alb)血症の進行、排便回数増加、顕血便が持続し、2012年2月に潰瘍性大腸炎(重症)の再燃として当科入院となった。入院後経過:妊娠中ということで、G-CAP併用で経過観察としたが低Alb血症が進行し、...
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- IFN治療により根治を得た肝リンパ漏の1例
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藤原 智慧(医療法人宝生会 PL病院 内科)
【症例】59歳女性【主訴】腹部膨満【既往歴】C型慢性肝炎 (47歳時に指摘され、IFN治療を受けるも副作用のため治療中止となった。HCV RNA 6.9 logIU/ml、genotype 1b) 【現病歴】平成18年3月に胃体下部の早期胃癌 (低分化型腺癌) を指摘され、同年4月に幽門側胃切除術を受けた。術後まもなくは経過良好であったが、徐々に腹部膨満が出現し、大量の腹水貯留が認められるようにな...
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- 慢性型特発性血小板減少性紫斑病に合併した多発肝転移を伴う直腸癌に対してトロンボポエチン受容体作動薬を投与しながら化学療法を施行した1例
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山田 萌(大阪大学 消化器内科)
症例は60歳代の女性。25歳時に特発性血小板減少性紫斑病(以下ITP)と診断され、当院血液腫瘍内科でステロイド内服治療によりPLT1.0x104/μL前後で推移、出血傾向を認めなかったため経過観察されていた。2012年5月頃より血便を自覚し、同年6月の血液検査で肝機能異常を認めた。腹部造影CTにて肝両葉に多発リング状濃染、直腸の全周性肥厚、大網・腸間膜の結節性病変を指摘されたため、同月当科に紹介さ...
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