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検索結果は56件です。
- イレウスを頻回に繰り返していたが、診断・内科的治療にて劇的に症状改善した強皮症の一例。
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吉岡 京子(済生会呉病院 内科)
【背景】全身強皮症に伴う臓器障害の一つに消化管病変があり、食道病変は50~90%、小腸病変は50%、大腸病変は10~50%と割と頻度が高い。今回我々は、皮膚症状が軽いため強皮症の消化管症状と診断するのに難渋し、イレウスを2年間で5回繰り返し、徐々に再発までの期間が短くなってきた症例を経験した。診断後に適切な内科治療を行う事によって症状が劇的に改善し、以後経過良好な症例を経験したので報告する。【症例...
第100回中国支部例会 >
- 肝膿瘍に対する穿刺吸引後被膜下血腫を来した1例
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木科 学(鳥取大学医学部機能病態内科学)
症例は91歳男性。2013年7月に高熱、手指振戦にて当院救急搬送され、血液検査にてWBC 8700/μl、CRP 17.65mg/dlと炎症反応の増多、腹部造影CTにて肝S6,7,8に2013年2月には認めなかった15mm大の低吸収域を認め、肝膿瘍が疑われ、腹部エコーではいずれも低エコー腫瘤として描出でき、入院翌日に膿瘍穿刺吸引を行った。出血時間4分30秒、PT 57.9%、血小板 109000/...
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- 粘表皮癌と診断された肛門管癌の1例
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蔭地 啓市(呉市医師会病院 内科)
症例は60歳代の男性。20XX年2月頃より排便時出血、肛門痛を認め、出血が持続するため、4月に近医を受診、直腸診にて腫瘤を触知したため、精査加療目的にて4月末に当院紹介受診となった。来院時の血液検査ではCEA、SCCといった腫瘍マーカーも含め、正常範囲であり、直腸診では肛門に腫瘤を触知し、出血を認めた。腹部造影CT検査では肛門から下部直腸右側に空洞と強い造影効果を伴う60mm大の腫瘤を認めた。注腸...
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- 1ヶ月間に経験した虚血性大腸炎10症例の臨床的検討
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丸山 茂雄(丸山内科クリニック)
【はじめに】虚血性大腸炎(IC)は日常遭遇する疾患であるが、短期間に集中発生する事は比較的稀と思われる。今回我々は1ヶ月という短期間に10例のICを経験した。臨床的特徴及び背景因子を検討し、発症要因に関して考察を行った。 【対象】平成25年5月15日より1ヶ月間に、当院にてICと診断した10症例を対象とし、臨床検査及びアンケート調査を行った。ICの診断は臨床症状、内視鏡所見、組織学的所見を総...
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- 特発性小腸穿孔の1例
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福本 康史(独立行政法人国立病院機構 岡山医療センター)
症例は80歳代男性。既往に糖尿病あり当院通院加療していた。2012年11月中旬、腹痛・嘔気が出現し当院救急外来を受診。便秘を疑われ下剤を処方されたがその後も腹痛の改善なく、6日後に当院を再診した。再診時、臍左方に圧痛を認めたが筋性防御等の腹膜刺激症状は認めなかった。血液検査にてWBC10500/ul、CRP5.01mg/dlと炎症反応の上昇を認め、腹部CTでは小腸間膜内に一部少量のfree air...
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- 骨硬化性骨転移をきたした肝内胆管癌の1例
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徳永 志保(鳥取大学医学部 機能病態内科学分野)
症例は71歳女性。2010年2月発熱を主訴に受診し、肝S7にφ35mm+φ20mmだるま状の腫瘍を指摘された。各種画像検査で肝内胆管癌と診断し、2010年4月拡大肝後区域切除術を施行した。病変は下大静脈に接していたため、術後GEM 1200 mg/bodyを全身投与していたが、明らかな再発を認めなかったため、1年で終了とした。その後外来で経過観察していたが、手術から3年後のCTで第1腰椎(L1)に...
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- ディスペプシア症状を伴う胃食道逆流症 ( GERD ) 患者に対するエソメプラゾールの使用経験
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時末 充(時末消化器科内科医院)
【対象と目的】ディスペプシア症状を伴う GERD 患者に内視鏡検査を実施し、器質的病変がなくピロリ菌陰性であった 100 例に対し、エソメプラゾールの有効性と至適投与量を検討した。 【方法 】対象を 10mg 投与群と 20mg 投与群に無作為に 50 例ずつ分け、自覚症状アンケートによりスコアの変化を比較した。アンケートが回収できたのは 70 例(ただし 4 週時点まで観察できたのは 60...
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- ロスバスタチンカルシウムによる肝障害の1例
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大西 理乃(総合病院 岡山市立市民病院 肝疾患センター)
【症例】67歳男性【主訴】なし【既往歴】40歳頃に肝機能障害にて加療歴あり(詳細不明)。3年前に鼡径ヘルニアの手術を施行。術後に創部がケロイド化し当院皮膚科にて加療中。高血圧、高脂血症、前立腺肥大あり。【現病歴】高血圧、高脂血症、前立腺肥大で近医通院中であった。平成25年2月の血液検査で初めて肝機能異常を指摘され、その後の再検査にて肝機能障害の増悪を認めたため、平成25年3月に精査加療目的にて当院...
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- 肛門周囲にPagetoid spreadを呈した直腸中分化型腺癌の一例
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増原 昌明(新南陽市民病院 内科)
【はじめに】乳癌が乳頭・乳輪の表皮内に進展した状態はPaget病であり,Paget病と類似した像を乳房外の部位に生じるものが乳房外Paget病である.さらに皮膚に隣接する臓器の上皮性悪性腫瘍細胞が,上皮内,上皮下を移動し,Paget細胞様の病理像を呈して表皮へ到達し,表皮内癌の所見を呈するまれな病態がPagetoid spreadである. 【症例】89歳男性.近医で貧血と便潜血を指摘され,当科に紹...
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- バルーン内視鏡用オーバーチューブを用いた吸引にて軽快した食餌性イレウスの1例
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天野 孝広(独立行政法人 国立病院機構 呉医療センター・中国がんセンター 消化器内科)
食餌性イレウスは全イレウスの中で1%未満と稀な疾患であるが, 治療として多くの場合は外科的治療を要するとされている. 今回我々は,バルーン内視鏡用オーバーチューブを用いて,原因となった食物残渣を吸引することにより保存的に加療することに成功した食餌性イレウスの1例を経験したので報告する. 症例は86歳女性,主訴は食欲不振および腹部膨満. 2013年4月,末梢神経障害の精査・加療目的に当院神経内科に入...
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- 下血を認めた回腸脂肪腫の一例
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檜垣 真吾(聖比留会セントヒル病院消化器内科)
カプセル小腸内視鏡検査(CE)の普及によって、小腸悪性腫瘍だけでなく無症状の小腸良性腫瘍を発見する機会も増えた。今回、我々は、経過観察していた小腸粘膜下腫瘍が、突然下血し外科的腫瘍摘出となった一例を経験したので報告する。症例は、81歳男性で、脳梗塞後遺症、高血圧症、糖尿病、ASO、変形性脊椎症、慢性腎炎で加療中であった。エパデールSとプロレナールを内服していたが、バイアスピリン、パナルジンの内服は...
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- ピロリ菌感染胃炎に対する除菌治療 - 患者と医師の意識調査 -
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時末 充(時末消化器科内科医院)
【対象】患者 672 名、医師 388 名 【質問項目】患者に対し、1.ピロリ菌の認知 2.ピロリ菌 - 消化性潰瘍発症の認知 3.ピロリ菌検査の経験 4.ピロリ菌 - 胃癌発症の認知 5.ピロリ菌感染胃炎の保険診療による除菌の認知 6.内視鏡検査を必要条件としたピロリ菌除菌治療に対する意向 を尋ねた。医師には1.2.を省き、7.日常診療における胃内視鏡の使用 8.内視鏡検査を必要条件とした...
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- Telaprevir/PEG-IFN/RBV療法施行中に急性膵炎を発症したC型肝硬変の1例
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藤野 初江(広島大学病院 消化器・代謝内科)
【症例】47歳男性,C型肝硬変.HCVはgenotype 1b型高ウイルス,IL28B TT.以前は大酒家だったが、最近は禁酒できていた。【現病歴】39歳時にPEG-IFN/RBV療法を施行され,治療中に血中HCVは陰性化したが終了後再燃し,以後,肝庇護療法にて加療されていた.血小板数8万/µLと低値であり,201X年2月に摘脾術を施行された.血小板数は20万/µLと増加し...
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- 山陰地方で経験したポルフィリン症例と一考察
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堀江 裕(済生会江津総合病院)
山陰地方で経験したポルフィリン症例と一考察済生会江津総合病院 消化器科 堀江 裕、細田 康平、松岡 宏至、藤井康善 山陰労災病院 前田直人、岸本幸廣 鳥取大学医学部機能病態内科学 村脇義和 豊岡市 冨江医院 冨江 康史 済生会境港総合病院 内科 佐々木祐一郎 ポルフィリン症(ポ症)は、ヘム合成系の異常による先天性代謝異常症であり、診断と治療に難渋することが多く、鑑別診断と早期治療が重要である...
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- 当院における小腸悪性リンパ腫の臨床的特徴
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斧山 美恵子(広島大学大学院 消化器・代謝内科学)
【目的】当院で経験した小腸悪性リンパ腫を病型別に分類し、臨床病理学的特徴と予後について検討した。【対象】2001年1月から2013年3月の間に、広島大学病院で経験した66例の小腸悪性リンパ腫 (男性37人、女性29人、平均年齢60.1歳)を対象とした。【結果】組織型は、Follicular lymphoma (FL) 32例、Diffuse large B-cell lymphoma (DLBCL...
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- 急性肝炎にて発症したPBC-AIHオーバーラップ症候群の1例
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八杉 晶子(独立行政法人国立病院機構 浜田医療センター 消化器内科)
患者は60歳代女性。生活歴は飲酒ビール350ml/日、喫煙なし。海外渡航なし。既往歴は高血圧、脂質異常症にてアムロジピン、プラバスタチンを内服していたがここ数年変更はなかった。これまで肝機能異常を指摘されたことはなかったが、1ヶ月前頃から全身倦怠、発熱を認めるようになり当院受診となった。AST1018IU/l、ALT1148IU/l、ALP2313IU/lと肝機能障害を認め入院となった。肝炎ウイル...
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- 保存的治療により改善した敗血症性ショック、DIC、ARDS合併細菌性肝膿瘍の一例
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宇田川 晃秀(南部町国民健康保険 西伯病院 内科)
症例は75歳男性。高血圧、糖尿病にて近医通院中であった。2013年2月7日より高熱と頻回の水様性下痢が出現し近医にて加療されていた改善せず、2月11日全身倦怠感の増強と呼吸苦を主訴に救急搬送された。初診時血圧低下、酸素飽和度低下、黄疸、肝機能障害、左方移動を伴う白血球増多、CRPの著増、DICに伴う血小板減少を認めた。腹部CTでは肝右葉に長径7cm大のLDAを認め、腹部エコー所見と併せ肝膿瘍を疑っ...
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- 高齢男性に発症したミュラー管由来と考えられた後腹膜平滑筋腫の一例
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上野 さや香(島根県立中央病院消化器科)
症例は77歳男性。脳梗塞後のリハビリのためリハビリ病院に入院中だった。X年9月血便認め腹部CT施行したところ、腹部腫瘤指摘され11月に当院紹介となった。CTでは右下腹部、回盲部下方に6mmの境界明瞭な軟部濃度腫瘤を認めた。下部消化管内視鏡検査では腫瘤との連続性は指摘できなかった。大腸内に多発大腸ポリープ認め、ダビガドラン内服中であることから血便の原因と考えられた。MRIでは腫瘤は壁側腹膜に接してい...
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- Hemosuccus pancreaticusの1例
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阿部 恭大(島根県立中央病院 消化器科)
症例は53歳、男性。息切れ、倦怠感を主訴に近医を受診。血液検査でHgb=6.5g/dl、腹部CTで膵に嚢胞性病変を指摘され、精査加療目的で当科紹介となった。上下部内視鏡では貧血の原因となる器質的病変を認めず。腹部造影CTでは膵体部より頭背側に膨隆する60m大の多房性嚢胞性腫瘤を認めた。嚢胞の内部に造影効果の不明瞭な淡い高濃度腫瘤を有していた。動脈瘤や血管奇形などは認めなかった。MRIでは嚢胞性病変...
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- 膵内副脾を合併した膵内分泌腫瘍の一例
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木田 迪子(広島大学病院 医科研修医)
症例は50歳代 女性。肥満改善の目的で食事療法を行っていた。約1ヶ月後の夜中、起立後に意識消失し転倒した為、近医へ救急搬送された。頭部CT・MRI及びECG・胸腹部X-pでは異常所見を認めなかったが、血液検査で低血糖(38mg/dl)を指摘され、精査・加療目的に当院転院となった。入院後も低血糖及びIRI・C-peptideの高値を認め、インスリンの過剰分泌が疑われた。腹部造影CTにて、膵尾部に12...
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