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検索結果は48件です。

無石胆嚢炎を契機にENGBD細胞診にて診断した胆嚢癌の1例
本田 宗倫(熊本大学 消化器内科)
【症例】81歳、男性。2012年9月、下血を認め当科紹介入院となり、憩室出血の診断で絶食による保存的加療で軽快した。食事開始4日目に、発熱と右季肋部痛が出現した。血液検査にて軽度の炎症所見と、腹部エコーおよび単純CTで胆嚢の腫大を認めたが、壁肥厚は目立たず、胆嚢結石や腫瘤性病変も明らかでなかった。その後、腹痛、炎症所見が増悪したため、翌日に造影CTを施行した。胆嚢周囲脂肪織濃度の上昇を認めたものの...

第101回九州支部例会

肝右葉に対するchemolipiodolization後に肝両葉の多発腫瘤が消褪した肝細胞癌の1例
森田 祐輔(飯塚病院肝臓内科)
症例は82歳男性。高血圧症、2型糖尿病、C型慢性肝炎の診断で近医に通院していたが、2012年10月、腹部超音波検査で肝両葉の多発腫瘤を指摘され当科を紹介された。腹部CTで肝S8に最大径5.5 cmの腫瘤と肝両葉に径1 cm前後の多発腫瘤を認め、血中AFP 627 ng/ml、PIVKA-II 517 mAU/mlであった。多発肝細胞癌と診断し肝動注化学療法を施行する方針としたが、血管造影を施行した...

第101回九州支部例会

非典型的な画像所見を呈した膵漿液性嚢胞腺腫の一例
佐上 亮太(大分赤十字病院 消化器内科)
【症例】67歳 男性 【主訴】膵腫瘤精査 【既往歴】2型糖尿病 高血圧【現病歴】2011年9月に持続する微熱を主訴に近医を受診し,造影CTで膵頭部に嚢胞性病変を指摘された.EUSでは内部に一部充実成分を伴う病変であり,膵内分泌腫瘍等が疑われ,2012年3月に当院消化器内科に精査加療目的にて紹介となった.【治療経過】血液検査上,腫瘍マーカーやホルモンなどに異常所見を認めなかった.造影CTでは、腫瘍下...

第101回九州支部例会

黄色肉芽腫性胆嚢炎に胆嚢仮性動脈瘤破裂を合併した1例
草永 真志(産業医科大学 第三内科)
【症例】76歳、女性【主訴】心窩部痛【現病歴】200x年7月腰部痛を自覚していたが市販薬を内服し様子を見ていた。同8月突然、激しい心窩部痛が出現し当院救急搬送となった。単純CTにて胆嚢壁の不整な肥厚、胆嚢周囲の脂肪織混濁を認め、炎症反応も含め胆嚢炎と診断し同日当科入院となった。入院時心窩部に圧痛を認め、AST 157IU/l、ALT 122 IU/l、LDH 336 IU/l、ALP 758 IU...

第101回九州支部例会

肛門狭窄、腹壁腫瘤を契機に発見され、急激に病状が進行した胃印環細胞癌の一例。
濱元 ひとみ(独立行政法人国立病院機構 指宿病院)
症例は78歳、男性。1ヶ月前より持続する下痢を主訴に近医を受診した。下部消化管内視鏡でクローン病を疑われ、また腹壁から陰嚢・陰茎・肛門周囲に腫瘤を触知し当院紹介受診した。入院時の腫瘍マーカーはCEA1060 ng/ml, CA19-9 20316 U/mlと著明に高値であり悪性疾患の関与が疑われた。上部消化管内視鏡では幽門輪の変形と軽度の浮腫状狭窄を認めたが、組織検査で悪性所見は認めなかった。下...

第101回九州支部例会

腎細胞癌治療後、長期経過にて膵転移した2症例
荻野 学芳(産業医科大学病院肝胆膵消化管内科)
症例1は67歳女性で、1990年に左腎細胞癌にて左腎摘出後、IFN治療を施行された。以後、健診などでも異常を指摘されたことはなかったが、2012年11月下旬より心窩部痛を自覚し、11月29日に近医を受診したところ、腹部エコーにて膵に30mm大の腫瘍を認め当科紹介となった。造影CTでは膵鉤部に30mm大の嚢胞の集簇を認めた。それ以外に膵体部にも径10mm大の腫瘍を2つ認め、それらは動脈相で濃染し平衡...

第101回九州支部例会

ステロイド内服治療が著効した好酸球性胃腸炎の一例
川原 義成(大分県厚生連鶴見病院 消化器内科)
【はじめに】好酸球性胃腸炎は,好酸球が消化管壁へ浸潤することで消化管の機能障害を来す,比較的まれな疾患である.今回我々は,ステロイド内服治療が著効した好酸球性胃腸炎の一例を経験したので報告する.【症例】20歳男性.主訴は腹満感,水様性下痢.既往歴には特記事項なくアレルギー疾患もない.2012年9月上旬頃から腹満,1日2行程度の水様性下痢,食欲不振を自覚し,9月27日当科外来を受診.WBC 8420...

第101回九州支部例会

有機溶剤暴露に起因すると考えられた急性肝炎の一例
松林 万葉(沖縄県立中部病院 消化器内科)
症例: 29歳男性主訴: 上腹部痛・嘔吐・全身倦怠感家族歴: 特記事項なし生活歴: 8年前より土木業・防水加工に従事。来院1ヶ月前からアルコールはテキーラ10杯、日本酒6合程度を2,3日おきに摂取。喫煙1-2箱/日。薬剤の服用なし。 既往歴:これまで肝機能異常の指摘なし。輸血歴なし。手術歴なし。海外渡航歴なし。現病歴: 来院1週間前より眼球の黄染を自覚。来院2日前頃より全身倦怠感と嘔吐、心窩部痛が...

第101回九州支部例会

保存的治療が奏功した特発性上腸間膜静脈血栓症の一例
城間 裕子(那覇市立病院)
症例は73歳、女性。シャワーを浴びているときに腹痛と嘔吐が突然出現し救急車を要請、当院急病センターに搬送となった。表情は苦悶様で、身体所見で臍下部に圧痛を認めた。血液検査では白血球の軽度上昇を認める以外明らかな異常所見はみられなかった。腹部造影CT検査を施行したところ上腸間膜静脈内の透瞭像と腸管浮腫を認め、上腸間膜静脈血栓症の診断となった。腹膜刺激症状が無いことと、CT画像上明らかな腸管虚血所見を...

第101回九州支部例会

肝静脈血栓症をきたした好酸球増多症の一例
小野原 伸也(北九州市立医療センター)
症例は71歳男性。発症1か月前の血液検査では肝障害は見られなかった。2012年11月より38度台の発熱および食欲低下が出現した。第9病日の採血で肝障害を認め、第13病日に当院へ紹介入院となる。血液検査にて肝障害(AST 94 IU/L, ALT 518 IU/L, ALP 1068 IU/L, γ-GTP 83 IU/L, PT 47.2%)および好酸球を主体とする白血球増多(白血球数 23150...

第101回九州支部例会

壊疽性膿皮症を合併した潰瘍性大腸炎の5例の検討
富里 孔太(琉球大学医学部附属病院 光学医療診療部)
【背景】壊疽性膿皮症(PG)は1930年にBrunstingにより初めて記載された概念である.その正確な病態は未だ不明であるが,しばしば潰瘍性大腸炎(UC)に合併することが知られており,UCにおけるPGの合併頻度は欧米で0.5~12%とされている.今回,当院におけるPG合併のUC5例を検討した.
【対象と方法】2002年から2013年までのPG合併のUC5例に対し後方視的に検討した.
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第101回九州支部例会

高分化型肝細胞癌との鑑別が困難であった限局性脂肪沈着の1例
國本 英雄(福岡大学消化器内科)
症例は34歳男性。2007年、C型肝硬変に対してIFN療法を施行されSVRとなった。以後、定期的にfollow upされていた。2012年5月、胆石症に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行された。2012年7月、腹部エコーで肝S4に径13mmの高エコー病変を指摘され、腹部造影CT、EOB-MRIで脂肪を含有した高分化型肝細胞癌が疑われた。精査加療目的に当科入院となった。肝予備能はChild-Pugh 5...

第101回九州支部例会

肝細胞癌の腹壁転移の1例
松下 寛(熊本大学大学院 消化器内科学)
 症例は65歳女性。B型慢性肝炎に対して当院に定期通院中であった。昭和57年に食道静脈瘤に対してHassab手術を施行され、平成4年にはS4の初発の肝細胞癌に対して経カテーテル的肝動脈化学塞栓術を施行された。平成20年にはS8の16mm大の単発の再発肝細胞癌に対して経カテーテル肝動脈化学塞栓術と、右肋間および正中からアプローチでラジオ波凝固療法を施行された。今回、腹壁内に腫瘤性病変を指摘され増大傾...

第101回九州支部例会

選選択的動脈内カルシウム負荷試験により十二指腸ガストリノーマと診断した難治性十二指腸潰瘍の1例
塩田 純也(長崎大学病院消化器内科)
症例は72歳男性、タール便と貧血を主訴に前医を受診した。上部消化管内視鏡検査にて多発十二指腸潰瘍を認め、絶食・輸液管理とされたが、経口摂取を再開しては再出血を繰り返す難治性であったため、精査加療目的に当院紹介となった。当院入院後も十二指腸に露出血管を伴う多発性類円形潰瘍を認め、絶食・中心静脈栄養・PPI投与にて管理を行った。難治性多発潰瘍の鑑別としてガストリノーマも疑ったところ、血中ガストリン値が...

第101回九州支部例会

検診を契機に発見された直腸原発MALTリンパ腫に対して、R-CHOP療法を行い寛解した1例
赤嶺 摩依(北九州総合病院消化器内科)
【症例】60歳男性。検診で便潜血陽性を指摘され、近医下部消化管内視鏡検査にて直腸Rbに全周性に粘膜の塑像・凹凸を伴う発赤調病変を認めた。生検結果からMALTリンパ腫が疑われ、当院に紹介となった。当院にて血液検査・造影CTを行い、ヘリコバクターピロリIgG抗体陰性、sIL-2R基準範囲内であり、また他臓器には異常所見は認めなかった。PET-CTでは同部位にSUVmax10.3と高集積を認めており、治...

第101回九州支部例会

内視鏡的膵管ドレナージが著効した膵性胸水の一例
寺松 克人(独立行政法人 国立病院機構 九州医療センター 消化器内科 臨床研究センター)
【はじめに】膵性胸水は稀な病態であるが、慢性膵炎や急性膵炎後の合併症として重要であり、適切なドレナージが必要とされる。今回我々は、膵仮性嚢胞が縦隔内へと連続し、胸腔内に穿破することで形成された大量の膵性胸水に対し、内視鏡的膵管ドレナージが著効した一例を経験したので報告する。【症例】40歳、男性。36歳時にアルコール性急性膵炎の既往がある。入院10日前に大量飲酒し、3日前に強度の腹痛を自覚するも自然...

第101回九州支部例会

成人腸重積症の原因となったS状ポリープを内視鏡切除し得た1例
田代 茂樹(福岡東医療センター 消化器・肝臓内科)
【緒言】成人腸重積症は全腸重積症の約5%と比較的稀である。乳幼児と異なり、成人では悪性腫瘍を始めとした器質的疾患が原因となる続発性腸重積症が90%を占める。今回、我々は成人腸重積症の原因となったS状結腸ポリープを用手的に整復した後、内視鏡で切除し得た1例を経験したので文献的考察も併せて報告する。【症例】22才、女性【主訴】下腹部痛、血便【既往歴・家族歴】特記事項なし【現病歴】1年前より1カ月に1~...

第101回九州支部例会

膀胱小細胞癌の転移と考えられた膵腫瘍の1例
緒方 創造(熊本大学消化器内科)
症例は82歳男性。2006年に他院にて前立腺癌に対し前立腺全摘術を受け、経過観察のため定期通院していたところ、血尿が出現した。精査の結果、膀胱腫瘍が疑われた。2011年12月に当院泌尿器科にてTUR-Btにて膀胱小細胞癌と診断された。その後、化学・放射線療法が追加施行された結果、PRの判定となり、以降は抗癌剤の内服治療を継続されていた。2012年11月より食欲不振がみられるようになり、12月の血液...

第101回九州支部例会

ステロイド治療が奏功したCronkite-Canada症候群の1例
池邊 賢一(熊本大学医学部付属病院 消化器内科学)
症例:60歳女性。現病歴:2000年より強皮症で皮膚科通院中であった。2012年7月より下痢・体重減少が出現し、8月より脱毛・味覚障害、9月より爪の変形・手の色素沈着を認めかかりつけの皮膚科を受診した。同院消化器内科で上・下部内視鏡検査を施行したところ上部内視鏡検査では前庭部を主体としたポリポーシス、下部内視鏡検査では全大腸に粘液付着を伴うポリポーシスを認めたため、Cronkhite-Canada...

第101回九州支部例会

持続血糖測定装置(CGMS)によりDPP-4阻害薬の有効性が確認された肝硬変合併2型糖尿病の一例
小平 俊一(佐賀大学 内科)
【はじめに】肝硬変では空腹時低血糖,食後高血糖など著しい糖代謝異常が生じるが,それを改善させうる薬物治療は確立されていない.今回持続血糖測定装置(CGMS)によりDPP-4阻害薬が肝硬変の糖代謝異常の是正に有効であることが示唆された症例を報告する.【症例】 65歳男性.C型肝硬変,2型糖尿病,慢性腎不全にて通院.インスリン治療を行われていたが,早朝低血糖が出現したため自己中断.2012年8月血糖コ...

第101回九州支部例会