セッション

検索結果は64件です。

肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法の治療効果判定~造影超音波検査と造影CTの比較検討~
井上 達夫(近畿大学 医学部 消化器内科)
目的:肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法の治療効果判定において、造影超音波検査(CEUS)の有用性を局所再発率をgold standardとして、造影CT(CECT)と比較検討を行った。方法:2007年2月から2008年3月の間に当院でラジオ波焼灼療法を施行し、効果判定をCEUSとCECTで行い得た62症例78結節を対象とした。CEUSによる効果判定は、治療部周辺をまずvascular phaseに...

第095回近畿支部例会

破裂性肝動脈瘤により胆道出血をきたした慢性膵炎の1例
橋本 耕二(奈良県立奈良病院)
[目的]慢性膵炎に合併する仮性動脈瘤は稀ではあるが、いったん破裂すると重篤な病態を呈し、致死率も高い。仮性動脈瘤の約半数は脾動脈に生じ、胃十二指腸動脈、膵十二指腸動脈がそれに次いでいる。肝動脈瘤からの出血の報告は比較的少ない。今回、我々は左肝動脈に生じた動脈瘤が胆管に穿破し、胆道出血をきたした慢性膵炎の1例を経験したので報告する。[症例]68歳男性。【主訴】腹痛とタール便。【既往症】48歳時に胆嚢...

第095回近畿支部例会

化学療法中に急激な転帰をとった食道癌術後再発による癌性心膜炎の一剖検例
櫛田 早絵子(兵庫県立がんセンター 消化器内科)
【症例】61歳女性。主訴:嚥下困難。現病歴:2009年3月嚥下時違和感のためかかりつけ受診するも原因不明。食事困難となり、6月上部消化管内視鏡(EGD)にて全周性狭窄認め、生検にて扁平上皮癌であり、食道癌と診断された。7月当院紹介受診され、同月に開胸中下部食道噴門側胃切除術、亜全胃管を用いた後縦隔経路による再建が行われた(AeLt, 2T4(横隔膜)N0M0, stageIVa, Cur A)。 ...

第095回近畿支部例会

術前診断に難渋した嚢胞変性を伴った膵内分泌腫瘍の1例
増尾 謙志(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器センター内科)
症例は36歳女性。29歳時に左乳腺葉状腫瘍手術、33歳時に右乳癌手術の既往あり。突然の上腹部痛を認め他院受診し、アミラーゼ高値(1072 IU/l)を認め急性膵炎疑いにて同院入院となったが、腹部CTで膵体尾部に腫瘤を認め当科紹介となった。血液検査では明らかな異常所見は認めなかった。腹部超音波検査で膵体尾部に径40×32mmの境界明瞭な低エコー腫瘤が認められ、造影超音波では腫瘤の一部が染された。CT...

第095回近畿支部例会

腹腔鏡検査が診断に有用だった結核性腹膜炎の一例
森沢 剛(近江八幡市立総合医療センター 消化器内科)
【症例】85歳男性。【主訴】食思不振。【現病歴】早期胃癌内視鏡治療後、脳梗塞後遺症、発作性心房細動などで近医通院中であった。H22年10月上旬より腹部膨満を伴って食思不振が出現し、10月5日当院紹介入院となった。【経過】当初癌性腹膜炎を疑って上下部内視鏡検査、胸腹部CT検査および腹水細胞診などを行ったが、悪性病変を示唆する所見は認めなかった。腹水中のADA高値より結核性腹膜炎が疑われたが、複数回に...

第095回近畿支部例会

IgG4関連疾患の経過中に胆管癌を発症した1例
堂原 彰敏(奈良県立医科大学 消化器・内分泌代謝内科学教室)
【症例】77歳,男性【主訴】黄疸【現病歴】平成18年に全身倦怠感,食思不振が出現した.近医にて,胆道系酵素上昇と膵頭部腫瘤を指摘され,当科紹介となる.精査の結果,IgG4関連疾患(硬化性胆管炎および自己免疫性膵炎)と診断し,プレドニゾロン(PSL)30mg/dayを開始したところ,胆道系酵素の低下を認め,画像所見も改善した.PSLを漸減し,平成20年5月からは,2.5mg/dayを維持量とした.平...

第095回近畿支部例会

上部消化管内視鏡検査にて広範囲に胃粘膜裂創を来した胃サルコイドーシスの一例
大林 倫子(大阪市立大学大学院 消化器内科学)
症例は68歳女性。既往歴:糖尿病・高脂血症。2010年に腹部膨満感を主訴に近医を受診し、上部消化管内視鏡検査施行時の胃粘膜生検にて肉芽腫性病変を指摘され、当科紹介となった。当科での上部消化管内視鏡検査にて胃粘膜・十二指腸粘膜に粗造な顆粒状変化を認め、胃粘膜生検より非乾酪性肉芽腫性病変を認め、胸部CTにて肺門リンパ節腫脹を認めず、心電図異常はなく、ガリウムシンチにて耳下腺に非特異的な集積を認めたのみ...

第095回近畿支部例会

潰瘍性大腸炎に合併した虫垂粘液嚢胞腺癌の1例
戸田 泰信(滋賀県立成人病センター 消化器内科)
<症例>60代男性 <現病歴>排便回数の増加と便に赤い血液が混入するとのことで受診。<既往歴>特記すべきものなし。<家族歴>特記すべきものなし。<現症>178cm、75kg。血圧130/80mmHg、脈拍70/分、整。貧血なし。腹部は下腹に軽度圧痛を認めるのみ。直腸指診:腫瘤触れず。茶色軟便に赤い血液混入。痔核認める。<経過>下部内視鏡検査施行し、直腸からS状結腸にかけて連続性の粘膜病変を認めた。...

第095回近畿支部例会

膵頭部腫瘍と鑑別が困難であった十二指腸憩室内結石の1例
東 俊二郎(日本赤十字社和歌山医療センター)
症例は75歳男性。平成14年に当院で胃癌に対して胃全摘術・Roux-en-Y再建を行われていた。近医の腹部エコーで高エコー腫瘤を認め、他院のCTで膵頭部に腫瘤を認めたために平成22年6月30日紹介受診された。同日の当院の造影CTでは十二指腸下行脚背側・膵頭部右側に42mm×33mmの腫瘤を認めた。内部は低吸収域と高吸収域が数層に重なった同心円状で、造影効果はほとんどみられなかった。腫瘤は十二指腸・...

第095回近畿支部例会

興味ある画像所見を呈した膵腺房細胞癌の一例
水口  綾(大津)
症例は70歳代男性。突然の上腹部痛で他院に救急搬送されたが、その際のCTで膵尾部に腫瘤性病変を指摘され、精査加療目的で当科入院となった。入院時、採血上はAMY133IU/Lと軽度上昇していたのみで、CEA,CA19-9,SPAN1などの腫瘍マーカーおよびIgG4も正常範囲内であった。腹部造影CTでは、膵尾部の腫大を認め、同部は全体に不均一な造影不良を呈しており、腫大領域には18x18mm程度の膵外...

第095回近畿支部例会

肝細胞癌破裂に対する緊急TAE症例の検討
恵荘 裕嗣(京都大学大学院医学研究科 消化器内科学)
[目的]肝細胞癌破裂による腹腔内出血症例はその多くが予後不良であり、破裂1ヶ月以内の高率な死亡率が報告されている。しかしその一方で、緊急TAEによる止血処置が成功し全身状態の安定化が図れた場合、長期生存し得る症例も認める。大阪赤十字病院消化器科でのこれまでの緊急TAE施行症例を用い、治療成績および予後因子について検討した。[方法]2004年1月から2010年までに肝細胞癌破裂による腹腔内出血にて当...

第095回近畿支部例会

多発性肝腫瘍を契機に診断された膵内分泌腫瘍の一例
宮野 正人(大阪市立十三市民病院)
症例は56歳男性.H22年11月頃より倦怠感,微熱が出現し改善しないため当科受診.腹部CTにて肝両葉に多発する大小不同の腫瘍を認めたため精査加療目的で入院となった.転移性肝腫瘍を疑い,上,下部消化管内視鏡検査,胸部CT,Gaシンチを施行したが転移を来たすような病変は認めなかった.腹部エコーでは肝腫瘍の大部分は低エコーから嚢胞様の腫瘤として描出され,内部に高エコー部分を伴うものも一部に認められた.腹...

第095回近畿支部例会

pulmonary tumor thrombotic microangiopathy(PTTM)を合併した胃癌の一剖検例
山口 大介(京都桂病院 消化器センター 消化器内科)
【症例】52歳女性。2010年10月に感冒様症状出現、改善しないため12月7日当院受診。CTにて肺野に顆粒状陰影と頚胸腹部のリンパ節腫大を認め、PETではリンパ節に集積を認めた。リンパ腫の疑いで2011年1月6日に頚部リンパ節生検施行し、病理所見は腺癌であり転移性腫瘍と診断した。1月16日には呼吸苦が増悪し、緊急入院。第2病日に原発巣精査のため上部消化管内視鏡検査を施行、胃体中部大弯に襞集中を伴う...

第095回近畿支部例会

小腸内視鏡にて術前診断しえた原発性空腸癌の1例
土田 麻里子(姫路赤十字病院 内科)
症例は60歳代、男性。主訴は嘔吐、上腹部鈍痛。平成23年1月下旬より嘔吐、上腹部鈍痛生じ、近医受診。上部消化管内視鏡検査を行うも明らかな原因となる病変は認められず。その後も症状持続し、下部消化管内視鏡検査上も同様に原因となる病変は認められず。腹部US、CT上、多発性肝腫瘤を認め、PET-CTにて左上腹部及び多発性肝腫瘤に集積を認め、転移性肝腫瘍が疑われた。症状の改善なく、嘔吐も再度出現し、4月当科...

第095回近畿支部例会

食道癌壁内転移再発の一例
南野 弘明(大阪市立大学大学院 消化器内科学)
【症例】60歳代男性。20XX年12月、摂食時に口腔内痛を自覚し受診した近医で口腔底癌を指摘され、当院を紹介となった。 重複癌精査中に食道表在癌(臨床診断SM深部浸潤)と診断されたが、進行度から口腔底癌治療後に食道癌手術の方針となった。口腔底癌に対しS-1+CDDP併用療法を施行後、翌年3月に口腔底癌根治手術を施行された。その後、食道表在癌術前検査として上部消化管内視鏡検査(EGD)施行したところ...

第095回近畿支部例会

腹腔内腫瘍の2症例
松山 千穂(国立病院機構 滋賀病院 救急科, 国立病院機構 滋賀病院 消化器内科, 滋賀医科大学 総合内科学講座)
【背景】腹腔内腫瘍の診断には苦慮することが多いが、病理組織学的に最終診断できた巨大腹腔内腫瘍2症例を経験したので報告する。【症例1】62歳男性。他院でC型肝硬変症治療中に腹部巨大腫瘤を発見され紹介。腹部CTにて腫瘍は十二指腸水平脚に接した腸間膜より発生したと予想される境界明瞭な充実性腫瘍で、内部壊死は伴わず、peripheral enhancementは受けなかった。MRIでは内部は不均一なT2信...

第095回近畿支部例会

抗生剤の大量投与が著効した肺膿瘍合併肝膿瘍の一例
松本 次弘(明石市立市民病院 消化器科)
【現病歴】患者は70歳代、男性で大酒家であった。H23年1月初旬より全身倦怠感が持続し、発熱も伴ったため3月下旬に近医を受診した。血液検査にて炎症反応および肝胆道系の酵素の上昇を認めたため当科紹介となった。腹部造影CTにて肝S8にring enhanceを伴う径50mm大の多房性のlow density SOLを認めた。また、胸部造影CTにて両肺に多発する径5~10mmのring enhanceを...

第095回近畿支部例会

肝内胆管乳頭状粘液産生腫瘍の一例
小山 貴弘(兵庫県立塚口病院 消化器内科)
【はじめに】胆管内乳頭状粘液産生腫瘍(IPNB)とは、肝内外の胆管内腔で胆管被覆上皮が乳頭状に発育し、しばしば粘液過剰産生や胆管拡張を示す腫瘍として知られ、膵の乳頭状粘液産生腫瘍(IPMN)に類似した腫瘍とされている。【症例】76歳 女性【主訴】上腹部痛、悪心、嘔吐【既往歴】36年前 胆のう結石(胆摘術)、高脂血症【現病歴】2009年8月頃より上腹部痛、悪心、発熱が出現。11月に近医受診。血液検査...

第095回近畿支部例会

ソナゾイド造影にて胆嚢内への活動性出血を指摘し、PTGBDによる減圧が有効であった急性出血性胆嚢炎の1例
藤原 晃(社会保険神戸中央病院 消化器科)
今回我々は、簡便で、安全な方法であるPerflubutane (以下ソナゾイド)よる造影超音波にて、胆嚢内への活動性出血を、Real timeに、直視下に映像化し、認識し得たことで、早期に正確な診断が得られ、直ちにPTGBDによる減圧を行うことで、症状の軽快をみた急性出血性胆嚢炎の貴重な1例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。症例は、71才女性。慢性関節リウマチ、糖尿病、高脂血症、脊...

第095回近畿支部例会

後腹膜原発の硬化性類上皮性線維肉腫の1例
三上 貴生(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科)
【症例】52歳、女性【主訴】右上腹部痛、側腹部痛【現病歴】平成22年12月頃より右上腹部、側腹部痛を認め近医受診し、右水腎症を指摘された。平成23年2月に当院泌尿器科紹介となり、造影CTにて肝門部や肝下面右腎上方にLDAを認め当科紹介となった。【既往歴】胃潰瘍【内服薬】なし【主な血液検査所見】CEA:1.7ng/ml,CA19-9:14.5U/ml【経過】MRIも撮影し、groove領域の膵癌・リ...

第095回近畿支部例会