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検索結果は85件です。

低位遺残胆嚢管に下部胆管屈曲を合併した一例
高野 亮佑(富士宮市立病院 内科)
【はじめに】胆摘後症候群のうち胆摘後も術前からの症状が改善しないものは、胆嚢以外の病変の遺残が原因とも言われており、その大半は遺残胆嚢管内の遺残・再発結石あるいは断端神経腫によるものであったりする。今回我々は低位遺残胆嚢管に下部胆管屈曲を合併した症例を経験したので報告する。【症例】57歳女性。繰り返す胆石発作に対し、2002年に他院にて腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行されたが、その後も数年毎に胆石発作様の...

第118回東海支部例会

H. pylori除菌療法後に消退した直腸MALTリンパ腫の1例
松浦 愛(浜松医療センター 消化器内科)
(症例)74歳、女性。(主訴)排便時血液付着。(現病歴)高血圧、慢性胃炎にて近医通院中に、排便時に血液付着を認めた。大腸内視鏡検査を施行したところ、直腸に異常所見を認めたため、精査加療目的で当科紹介となった。(経過)当院にて大腸内視鏡検査を再検したところ、直腸Rbに3cm大の表面平滑な粘膜下腫瘍を認めた。超音波内視鏡検査では、第2~3層を中心に低エコー性腫瘤を認めた。生検では、MALTリンパ腫、も...

第118回東海支部例会

胃癌に対するESD治療後に追加手術を行った症例の検討
伊藤 武(名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学)
【目的】内視鏡下粘膜下層切除術(ESD)が普及し,EMRにくらべ病変の一括切除率が上昇し,内視鏡治療件数が増加している.内視鏡治療の病理組織検査結果が非治癒切除,あるいは違残再発で手術適応と診断され治療した症例について検討した.【症例,方法】当院消化器内科あるいは他院においてESDされた後,同一病変について手術が必要と診断され当科で治療した2004年11月から2013年2月の38症例について検討し...

第118回東海支部例会

高度の肝肺症候群で発症した若年NASH肝硬変の一例
成田 諭隆(順天堂大学 医学部 附属静岡病院 消化器内科)
症例は36歳男性。主訴、呼吸困難。30歳時に頭蓋咽頭腫に対し開頭腫瘍摘出術の既往あり。常習飲酒歴なし。2012年12月末から呼吸困難が出現。2013年1月に当院受診、高度の低酸素血症を指摘され入院。入院時現症ではチアノーゼとばち指を認めた。生化学検査では肝胆道系酵素に異常は認めず、末梢血液像も正常所見であったが、凝固検査でPT 47%と低下を認めた。室内気下での血液ガス分析ではPaO2<...

第118回東海支部例会

大腸癌による悪性胆道狭窄に対してinside stentを留置した5例の検討
川口 真矢(伊勢赤十字病院 消化器内科)
【目的】悪性胆道狭窄に対する経乳頭的な内瘻化に際してチューブステント(TS)とメタリックステント(MS)が使用される. 近年, 悪性胆道狭窄に対してTSの下端を胆管内腔に留置する胆管内留置法(inside stent)が提案され, 下端を十二指腸内とする従来法よりも開存期間の延長が認められている. 一方, Uncovered MS留置ではingrowthがあること, re-intervention...

第118回東海支部例会

消化管穿孔をきたしたNSAIDs起因性小腸潰瘍の1例
大塚 裕之(公立学校共済組合 東海中央病院)
【症例】40代、女性【主訴】下腹部痛【既往歴】1年以上前より頭痛と関節痛あり、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)ロキソプロフェンナトリウムを内服中【現病歴】平成24年10月、下腹部痛あり急性腸炎の診断で入院。絶食と抗生剤による治療で症状は改善、経口摂取開始後も腹痛なく、第5 病日に退院。3日後に再度腹痛あり、救急受診。【経過】腹部所見では、腹部膨満、下腹部に圧痛あり、左下腹部に筋性防御を認め、...

第118回東海支部例会

カプセル内視鏡検査が診断に有用であった日本海裂頭条虫症の一例
鳥井 淑敬(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 消化内科)
【主訴】排便時に虫体を認めた.【既往歴】高脂血症,高血圧症で近医に通院中.【生活歴】刺身・生魚を好んで摂食していた.【現病歴】症例は61歳の男性.4日前より水様性下痢が出現した.来院の1日前に,排便時に2メートル以上の白色調の紐状排泄物が認められたため当院を受診した.虫体から日本海裂頭条虫と診断した.持参された虫体に頭部は確認されなかった.精査・治療のために入院となった.【入院後経過】来院時の血液...

第118回東海支部例会

ペグインターフェロン・リバビリン併用療法後に退縮、再増大がみられた肝細胞癌の1例
伊藤 潤(磐田市立総合病院 消化器内科)
【症例】58歳、女性 平成9年にC型慢性肝炎と診断され、近医に通院していた。平成20年4月に肝S3に肝細胞癌を認め、肝部分切除術を施行された。同年10月よりペグインターフェロン・リバビリン併用療法を48週間施行され、SVRを得た。平成21年6月の腹部造影CT検査で肝S5/6に腫瘤を認め、12月には径15mmに増大し、肝細胞癌が疑われた。手術を予定されたが、平成22年2月のCTで腫瘤の縮小を認めたた...

第118回東海支部例会

大腸ESDと経肛門的局所切除の合同手術にて切除した大腸腺腫の1例
亀井 昭(三重中央医療センター 消化器科)
【はじめに】2012年4月より、大腸ESDが保険適応となったが、その適応病変は、最大径20~50mmの腺腫または早期大腸癌とされている。今回大腸ESDと経肛門的局所切除の合同手術にて切除した歯状線にかかる60mm大の大腸腺腫の1例を経験したので若干の考察を加え報告する。【症例】80才女性、大腸ファイバーにて歯状線にかかる60mm大のLST-Gを指摘された。生検で腺腫と診断、内視鏡的に明らかな悪性所...

第118回東海支部例会

胆管ステントを計3回留置し、GEM単独療法により長期生存が可能であった胆管癌の1例
堀尾 嘉昭(市立湖西病院 内科)
症例は76歳男性。2009年6月に上腹部不快を主訴に近医を受診し、血液検査で肝機能障害を指摘され、当院に紹介された。腹部CT上は肝内胆管の軽度の拡張を認めたが、明らかな肝内占拠性病変は認めなかった。ERCPでは右前区域枝・右後区域枝・左肝管及び総胆管での不整狭窄像を認めた。胆汁細胞診ではclass 4の結果で、胆管内発育型胆管癌と診断した。リンパ節転移や遠隔転移は認めなかったが、病変が広範囲に及ん...

第118回東海支部例会

消化管病変を認めたSchonlein-Henoch紫斑病7例の臨床的検討
池谷 賢太郎(浜松南病院 消化器病・IBDセンター)
【目的】Schonlein-Henoch紫斑病(以下SHP)の消化管病変の特徴、臨床像を明らかにすることを目的とした。【方法】2006年1月から2013年3月までにSHPと診断され、内視鏡検査を施行した7例(男性6例、女性1例、年齢17歳~80歳)につき、症状、内視鏡所見、腹部エコー・CT所見、消化管外病変、治療について検討した。【成績】症状:3例に先行感染のエピソードを認めた。初発症状は紫斑4例...

第118回東海支部例会

横行結腸内分泌細胞癌の1例
林 祐一(名古屋市立大学病院 消化器・一般外科, 名古屋徳洲会総合病院)
症例は37歳男性。便潜血陽性を指摘され、近医で下部消化管内視鏡検査を施行。横行結腸に易出血性腫瘤を認め、当院紹介となった。諸検査にて、横行結腸内分泌細胞癌、腹膜播種と診断し、手術を施行した。手術所見では、腫瘍は横行結腸脾彎側に存在し、横行結腸切除術を施行した。またダグラス窩には播種結節を3ヶ所認めたが、直腸浸潤はなく全て切除した。腫瘍、播種結節の病理組織学的所見では、CD56陽性、MIB-1陽性率...

第118回東海支部例会

主膵管内進展と多発肝転移をきたした膵神経内分泌腫瘍の1例
松浦 弘尚(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 消化器内科)
症例は65歳男性で主訴は腹部不快感であった。既往歴は糖尿病、高血圧で近医に通院中であった。現病歴は2011年11月上旬に腹部不快感があり近医を受診した。腹部CTにて膵体部の腫大、主膵管拡張、多発肝腫瘍を認めたため、11月下旬に当院の外科に紹介され精査と加療のため入院となった。現症は、眼結膜に貧血と黄染なし、腹部は平坦、軟で明らかな圧痛を認めなかった。血液検査所見は空腹時血糖254mg/dl、HbA...

第118回東海支部例会

S状結腸に粘膜下腫瘍様隆起病変を呈した原発性腹膜腺癌の1例
二見 肇(菊川市立病院 内科)
原発性腹膜腺癌が消化管内腔に粘膜下腫瘍様隆起を呈することは非常にまれである。今回我々は、S状結腸に粘膜下腫瘍様隆起病変を認め、大腸がんと鑑別を要した原発性腹膜腺癌を経験したので報告する。【症例】56歳、女性。【主訴】喘鳴【現病歴】H24年11月頃より喘鳴があり、近医受診し喘息治療を受けるも改善せず、その後、腹部膨満感が出現し、胸腹水の疑いで当院紹介。【経過】胸レ線、腹部エコー、CTにより胸腹水を認...

第118回東海支部例会

食道Burkittリンパ腫の一例
森 義徳(名古屋市立大学病院 消化器内科)
【はじめに】食道の悪性リンパ腫には、粘膜深層または粘膜下組織のリンパ組織から発生する原発性病変と、主に胃または胸腔内リンパ節病変からの浸潤による続発性病変とがある。原発性食道悪性リンパ腫は消化管悪性リンパ腫の1%以下で極めて稀であり、そのほとんどが非Hodgkinリンパ腫である。今回我々はこれまで文献的に報告を認めない食道Burkittリンパ腫を経験したため報告する。【症例】70歳代男性。2012...

第118回東海支部例会

進行膵癌による十二指腸狭窄に対しメタリックステント留置が有効であった一例
高垣 航輔(JA静岡厚生連 遠州病院 消化器内科)
【症例】74歳、男性。平成23年10月食欲不振、黄疸にて近医より紹介となった。総ビリルビンおよび肝胆道系酵素の上昇とCA19-9 150U/mlと高値を認めた。腹部CT上膵頭部に径3cm大の造影効果に乏しい腫瘍を認め、下部胆管の狭窄とその上流の胆管の拡張、主膵管の拡張を認めた。周囲の十二指腸壁との境界は不明瞭で、門脈と上腸間膜動静脈は途絶し腫瘍の浸潤と考えられた。上部内視鏡検査では十二指腸後壁や乳...

第118回東海支部例会

Sister Mary Joseph’s noduleを契機に発見された膵癌の1例
岩岡 泰志(浜松医療センター 消化器内科)
【はじめに】臍への悪性腫瘍の転移はSister Mary Joseph’s nodule(SMJN)として知られ、Virchow転移やSchnitzler転移と同様予後不良な徴候とされている。今回我々は臍部の腫瘤にて発症した膵尾部癌に伴うSMJN症例を経験したので報告する。【症例】54歳男性。平成24年12月より臍のしみる感じや擦過での痛みを自覚していた。平成25年2月上旬に近医皮膚科を受診し、皮...

第118回東海支部例会

潰瘍性大腸炎にS状結腸癌を発症、尿管および腸閉塞へ進展した1例
廣藤 秀雄(かすみがうらクリニック)
【症例】44歳、女性【主訴】頭痛,息切れ【既往歴】24歳に発症し3回入院【家族歴】なし【体質】冷え性,冬に皮膚乾燥【現病歴】H20年7/19 鉄剤注射目的にて紹介(Hb7.9g/dL)【現症】身長156cm,体重44kg(元39kg)。血圧100/68 脈診:緊,細。結膜:貧血あり。舌:淡紅,歯圧痕著明,舌下静脈怒張軽度。腹部:お血(微小循環障害)圧痛あり。下肢:軽度浮腫【経過】鉄剤静注を10回施...

第118回東海支部例会

腫瘍内出血を契機に発見された嚢胞変性を伴った巨大消化管外GISTの一例
西野 眞史(JA静岡厚生連 遠州病院 消化器内科)
【症例】56歳 男性。【主訴】腹部膨満。【現病歴】H24年5月28日脳梗塞にて入院、入院時より腹部膨満を認めていたが、肥満によるものと考えられていた。脳梗塞の予防に6月3日よりクロピドグレルの内服が開始となっていた。リハビリをすすめるうちに腹部膨満が目立つようになり、6月21日CTを施行したところ、巨大な腹部腫瘤を認め、精査加療目的にて6月26日消化器内科に転科となった。CT、腹部超音波検査、MR...

第118回東海支部例会

食道がんサルベージ手術後の乳び胸治療においてリンパ管造影検査が有用であった1例
川上 次郎(愛知県がんセンター中央病院)
食道がん術後乳び胸の多くは周囲組織との癒着により自然軽快する。しかし、化学放射線治療後のサルベージ手術の場合、周囲組織の治癒機転が障害されているため癒着形成が不十分となり治療に難渋する場合がある。今回我々は、食道がんサルベージ手術後の乳び胸においてリンパ管造影検査が治療に有用であった1例を経験したので報告する。症例は69歳男性、2011年10月胸部食道癌(Mt. cT3N2M0 cStage3B)...

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