セッション

検索結果は85件です。

自己免疫性膵炎(疑診)2例の検討
河辺 智久(稲沢市民病院 消化器内科)
【症例1】57歳男性。H14年から糖尿病で近医より投薬を受けていた。HbA1cの悪化(7%から14% / 6ヶ月)のためH24年5月紹介となる。造影CTで膵頭部の腫大、ERCPで膵頭部から体部主膵管の狭細像を認めた。IgG4は59.9mg/dl、膵外病変は見られなかった。画像所見よりAIPを疑い、十分な説明のもとステロイド40mgで治療を行った。2週間後のERCPで主膵管狭細像の改善と、造影CTで...

第118回東海支部例会

肝硬変に合併した直腸癌同時性肝転移の1例
林 忠毅(浜松医療センター 消化器外科)
症例は76歳、男性。アルコール性肝硬変を背景にもつ肝細胞癌に対して平成21年に当院でRFAを施行され経過観察中であった。その後新たな肝腫瘤の出現などはみられていなかったが、平成25年1月に経過観察の目的で行った腹部CT検査で直腸に腫瘍を指摘された。精査を目的に行った下部消化管内視鏡検査では直腸Rbに全周性で顆粒状の低い隆起性病変を認め、同部の生検で高分化型腺癌が指摘された。術前の全身検索を目的に行...

第118回東海支部例会

当院における胃瘻造設症例の現状
村山 睦(トヨタ記念病院 消化器科)
【目的】胃瘻の適応は、一般的には、必要な栄養を自発的に摂取できず、正常の消化管機能を有し、4週間以上の生命予後が見込まれる成人および小児がその適応とされるが、近年、終末期の認知症や老衰の人にも積極的に胃瘻がつくられるようになり、その是非が問われている。急性期医療機関である当院の胃瘻造設症例の現状について検討した。【方法】対象は2008年1月から2012年8月までに当院で胃瘻を造設した158例(男性...

第118回東海支部例会

感染性膵膿瘍に対して、EUSガイド下ドレナージが著効した1例
牧谷 光晴(高山赤十字病院 内科)
症例は、38歳 男性。2012年3月28日~4月11日までアルコール多飲にともなう重症急性膵炎で入院加療。退院後は禁酒し、いつもどおりの生活をおくれていたが、4月23日に腹痛及び39度台の発熱を認めたため外来を受診。入院時血液検査所見では、WBCとCRPの高値を認め、腹部CTで、重症急性膵炎で入院加療時には認めなかった膵体部のlow dencity areaを認めた。臨床経過等から感染性膵膿瘍と診...

第118回東海支部例会

抗菌薬動注療法が奏功した肝膿瘍の1例
松浦 友春(静岡市立清水病院 消化器内科)
【症例】67歳女性、既往歴に特記事項なし。来院4日前から発熱と右季肋部痛が出現、近医にてアジスロマイシン(AZM)処方されたが改善せず、その後発熱と腹痛が増悪したため当院紹介となった。来院時38.5℃の発熱、血圧低下を認めた。腹部超音波検査および腹部造影CTにて肝左葉ほぼ全域とS4にかけて13x9cm大の多房性嚢胞性腫瘤を認めた。血液検査にて炎症反応および肝胆道系酵素の上昇を認めたため多発肝膿瘍に...

第118回東海支部例会

外来での保存的治療で改善が認められた腸管嚢腫様気腫症の一例
渡邉 久倫(岐阜社会保険病院 消化器科)
今回われわれは外来で内視鏡観察中の患者に認められた比較的稀な疾患である腸管嚢腫様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis:以下PCI)の一例を経験したので報告する。症例:72歳男性、2008年に大腸腺腫に対して内視鏡的粘膜切除術を施行され毎年経過観察のため内視鏡検査を外来にて施行されていた。経過:2011年5月に下部内視鏡検査を施行し、S状結腸に限局する大小不同...

第118回東海支部例会

肝結核の1例
松浦 倫三郎(刈谷豊田総合病院 内科)
症例は70才男性.主訴は発熱.既往歴は20才時に虫垂炎手術.低血圧.飲酒歴は無し.
平成21年11月9日,転倒を契機に頚椎症を発症し,当院整形にてNSAIDs等の他,急性期の4日間のみステロイド点滴を施行した.12月24日より発熱,下痢が出現し,処方にて徐々に下痢は軽快した.しかし微熱が遷延するため平成22年1月4日に近医受診,AST 635U/ml, ALT 696U/lと肝障害を認め,翌...

第118回東海支部例会

インターフェロン・リバウンド療法にてSVRが得られた難治性C型慢性肝炎の一例
橋詰 清孝(JA愛知厚生連豊田厚生病院消化器科)
【症例】62歳男性【既往歴】右顔面神経麻痺、右眼瞼下垂手術、高尿酸血症、高血圧【家族歴】特記事項なし【嗜好歴】特記事項なし【輸血歴】7歳の時に交通事故で輸血【現病歴】1975年肝炎を指摘。2006年他院にてPEG-IFNα2bとRibavirinにて治療開始。治療開始から12週間経過してもHCV-RNA量低下は2.0log未満であり、ALT低下なく中止。2006年4月当院受診となった。当院受診後は...

第118回東海支部例会

小腸GISTを合併したCowden病の1例
名倉 明日香(名古屋大学医学部附属病院 光学医療診療部)
Cowden病は全身臓器に過誤腫や過形成性病変が生じる疾患であり、皮膚・口腔病変と消化管ポリポーシスを特徴とする常染色体優性遺伝疾患である。甲状腺や乳腺などの臓器に悪性腫瘍を合併するリスクが高く腫瘍サーベイランスが必要な疾患である。今回我々はCowden病に小腸GISTを合併した一例を経験したので報告する。【症例】40歳代、女性。既存症は気管支喘息。2010年頃から鉄欠乏性貧血を認め近医に通院して...

第118回東海支部例会

比較的短期間で増大傾向を示し、肝切除を行った肝血管腫の一例
森川 友裕(磐田市立総合病院 消化器内科)
【はじめに】肝血管腫は一般的には大きさは不変であり、急速に増大することはまれである。今回我々は比較的短期間で増大傾向を示し、肝切除を行った肝血管腫の一例を経験したので報告する。【症例】63歳女性。慢性C型肝炎に対し、2009年6月よりPEG‐REV療法72週を施行したがSVRは得られなかった。また数年前より他院検査にて肝右葉に径1cm大の肝腫瘤を指摘されていた。2010年の腹部超音波検査では径2c...

第118回東海支部例会

継時的変化を造影EUSにより観察し得たIPMCの1切除例
桑原 崇通(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学)
症例は80歳代男性。主訴は主膵管拡張の精査目的。既往歴は心筋梗塞、肺気腫、慢性腎不全、糖尿病、右足背有棘細胞癌術後など多数の疾患を認めた。現病歴は2011年6月、皮膚科にて施行した経過観察目的のCTで、主膵管拡張を指摘され当科紹介となり、精査目的で同月入院となった。腹部CTでは、主膵管は径8mmに拡張し、膵体部に22mm大の多房性嚢胞性病変を認めた。EUSでは、嚢胞は主膵管と交通し、嚢胞内と主膵管...

第118回東海支部例会

ステロイドが著効し、自己免疫の関与が疑われた肝門部胆管狭窄の1例
杉本 真也(静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科)
【症例】70歳代、男性。黄褐色尿を主訴に前医を受診し、精査加療目的で当院紹介受診となった。既往歴、生活歴に特記事項は認めなかった。腹部造影CTでは肝門部胆管に後期動脈相から門脈相にかけて濃染する結節性病変を認めた。膵腫大は認められなかった。内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)では肝門部に高度の、下部胆管に軽度のsegmental strictureを認め、肝門部胆管癌またはIgG4関連硬化性胆管...

第118回東海支部例会

結核性腹膜炎の2例
木全 政晴(聖隷浜松病院 消化器内科)
【症例1】57歳男性【現病歴・経過】生来健康。2008年6月に腹満感を自覚し、近医受診。腹部超音波およびCTにおいて、大量の腹水を指摘されるも、腹部の腫瘍性病変や肝臓、門脈に形態的な異常所見は認めず、同7月当科紹介入院。腹水試験穿刺において黄色軽度混濁した滲出性腹水を認め、細胞診陰性、一般細菌培養、抗酸菌培養およびPCR陰性なるも腹水ADAは99と高値であった。PET-CTにおいて、左右縦隔にリン...

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興味深い画像所見を呈した肝偽リンパ腫の一例
室久 剛(聖隷浜松病院 消化器内科)
今回我々は原発性肺癌の経過中に発見された肝偽リンパ腫の一例を経験したため報告する。症例は67歳 女性。2010年7月に胸部異常影で当院呼吸器内科に紹介受診。FDG-PET/CTにて左右重複原発の肺癌を認めた。更に肝にも結節状集積像を認め、精査のため当科紹介となった。20歳時に梅毒治療既往あり。家族歴では姉が肺癌、父が直腸癌であった。採血ではCEA62.9と著明高値であった。肝S4に径10mmの類円...

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消化管外の腫瘤として発見されたGISTの一例
出田 貴康(岐阜赤十字病院 消化器内科)
【目的】一般的に、GIST は消化管固有筋層にあるカハール介在細胞への分化を示す,あるいは由来する腫瘍とされている。画像検査で胃壁外の腫瘤として発見されたGISTの一例を経験したので報告する。【症例】67歳男性。2012年11月に尿潜血陽性のため、泌尿器科にて腹部CT施行され胃と肝左葉の間に10cm大の腫瘤を指摘され、同月当科紹介となった。【経過】腹部造影CTでは腫瘤は中心壊死を伴っており、胃壁の...

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Choledochoceleの合併が疑われた下部胆管癌の1例
小原 功輝(高山赤十字病院 内科)
【症例】61歳、女性。既往歴は37歳時に胃癌で幽門側胃切除術(Billroth-II法再建)。2012年10月29日に腰痛のため接骨院に行ったところ、皮膚黄染を指摘されたため、30日に近医を受診した。血液検査で肝障害、黄疸を認めたため、31日に当院紹介受診となり精査加療目的で入院。入院時、T-bil 6.3mg/dl、AST 115IU/l、ALT 96IU/l、LDH 186IU/l、ALP 2...

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胃癌術後、傍大動脈リンパ節再発に対してXP-H施行後に外科的介入を行った1例
尾崎 裕介(浜松医科大学 外科学第二講座)
[背景]ToGA試験の結果を受け、近年HER2陽性胃癌に対してTraszutumab併用化学療法が積極的に行われている。一方で、HER2陽性胃癌の術後再発に対し、Traszutumab使用後に外科的介入を行った症例の報告は未だ少ない。今回我々は胃癌術後の再発症例に対して、XP-H施行後に外科的介入を施行したので報告する。[症例]60歳代女性。胃体下部後壁の進行胃癌に対し、H22.12幽門側胃切除術...

第118回東海支部例会

後腹膜腔まで及ぶ広範な膿瘍を形成した食道癌穿通の手術治療例
神谷 欣志(浜松医科大学 外科学第二講座)
【症例】74歳、男性。【既往歴】糖尿病、高血圧、心房細動【現病歴】2011年12月から胸部痛、つかえ感を自覚していた。2012年1月中旬に左側腹部痛が出現し、経口摂取はほぼ不能の状態となった。同月14日に前々医にて行った上部消化管内視鏡検査で上切歯列より20cmの部位(下線:前々医から前医への紹介状内容をそのまま記載)に食道癌を指摘され、同月19日、前医を紹介受診となった。外来での精...

第118回東海支部例会

臨床的に胃梅毒と診断した一例
菊池 正和(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学)
【緒言】梅毒に伴う胃病変は比較的稀な疾患である。平成20年から平成25年の期間で医中誌にて「梅毒、胃病変」で症例を検索したところ26症例の報告を認めた。胃梅毒は上腹部痛を主症状とすることが多く、その内視鏡像は、(1)幽門前庭部に好発する、(2)粘膜は顆粒状や浮腫状、発赤や易出血性、皺壁肥厚を呈することもある、(3)多発するびらんや潰瘍などの陥凹を呈する病変から、(4)特異な扁平隆起性病変や多発する...

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バーチャル小腸内視鏡が有用であった、非特異性多発性小腸潰瘍症の一例
白根 尚文(静岡県立総合病院 消化器内科)
【はじめに】狭窄を有する小腸疾患では、全小腸を観察することは容易でない。また狭窄の位置を客観的に示すことはしばしば困難である。我々はこれらの問題を解決する一つの手段として、CTにより小腸を立体的に描出するバーチャル小腸内視鏡を小腸病変の検索に積極的に活用している。今回バーチャル小腸内視鏡が、非特異性多発性小腸潰瘍症の術前検査として有用であった症例を経験したので報告する。【症例】39歳女性。低アルブ...

第118回東海支部例会