セッション |
検索結果は82件です。
- 回盲部に深掘れ潰瘍を認めた単純性潰瘍に対して5-ASAが著効した1例
-
村岡 正武(済生会熊本病院消化器病センター)
症例】64歳男性。2011年12月右下腹部痛、微熱あり当院を受診した。大腸内視鏡検査を施行したところ、回盲部に1/3周を占める大きな深掘れ潰瘍を認めた。生検では非特異炎および非特異性潰瘍であり、類上皮細胞肉芽腫はみられず悪性像も認めなかった。クオンティフェロンは陰性であり、NSAIDの内服歴もなかった。NSAID潰瘍やCrohn病、腸結核、大腸癌、悪性リンパ腫などは否定的であったため、Beh&cc...
第102回九州支部例会 >
- 繰り返す多発S状結腸憩室炎の経過中に併発したS状結腸膀胱瘻の1例
-
阪上 尊彦(佐賀社会保険病院 消化器肝臓内科)
症例は82歳、男性。65歳時より、慢性閉塞性肺疾患に対して近医に通院中であった。2012年6月27日ごろより下腹部痛と陰嚢痛を認めた。近医で抗生剤の点滴治療をされたが症状は改善しないため、6月29日に当院当科を紹介受診となった。来院時、37.1℃の微熱、左下腹部および陰嚢部の自発痛と圧痛を認めた。血液生化学検査上、WBC:12700/μL(Neut:78.7%)、CRP:8.6mg/dLと炎症反応...
第102回九州支部例会 >
- 非典型的画像所見を呈した膵頭部膵神経内分泌腫瘍の1例
-
川地 眸(国家公務員共済組合連合会 浜の町病院)
膵悪性腫瘍の約8割以上は膵管上皮より発生する。通常型膵癌は主膵管へ容易に浸潤し、同部の狭窄とその尾側膵管の拡張を来す。CTでは後期相で軽度の造影効果を認める乏血性腫瘤像を呈することが多い。一方、膵神経内分泌腫瘍(PNET)は膵腫瘍の1~2%で、膵の内分泌細胞や神経細胞に由来する血流に富む腫瘍である。PNETの典型例はCTで類円形、辺縁整、内部均一な充実性腫瘤であり、造影早期相で濃染像を、膵管は正...
第102回九州支部例会 >
- 超音波内視鏡下吸引細胞診(EUS-FNA)が診断に有用であった食道神経内分泌癌の一例
-
山道 忍(佐世保中央病院 消化器内視鏡センター)
【症例】64歳男性。200X年CABG後の経過観察目的に撮影された胸部CTにて食道壁肥厚を指摘され当科紹介。GISでは中部食道に30mm程度の粘膜下腫瘍を認めた。200X+3年4月吐血を主訴にかかりつけ医より当科紹介となった。GISでは中部食道に粘膜下腫瘍を認め、頂部は一部自壊しており、同部からの出血が疑われた。同日撮影された胸部CTでは中部食道に認めた腫瘤像は前回撮影時よりも増大しており、縦隔内...
第102回九州支部例会 >
- 好酸球性大腸炎におけるバイオマーカーとしてのエオタキシンの役割: ステロイド依存性と非依存性の2症例の比較
-
中川 善文(大分大学医学部附属病院消化器内科)
【はじめに】好酸球性大腸炎は頻度が低く、成人発症の好酸球性大腸炎の原因は解明されていない。治療はステロイドが中心となるが、ステロイド減量中の再燃も頻繁認められ、ステロイド依存性となる場合も多い。今回我々はステロイド依存性と非依存性の好酸球性大腸炎において各種バイオマーカーを比較検討した。【症例1:ステロイド非依存性】50歳男性。血性水様便から始まり、軽度の腹痛を伴う水様便(20行/day)が20日...
第102回九州支部例会 >
- 内視鏡的膵管ステント留置とOctreotideが有効であった膵性腹水の一例
-
橋元 悟(国立病院機構 長崎医療センター 臨床研究センター 肝臓内科)
慢性膵炎は持続的な膵障害のために膵機能不全を生じる病態であるが、その合併症は多彩であり、その管理に難渋することをしばしば経験する。今回我々は、慢性膵炎を背景とした膵管腹腔瘻に起因する膵性腹水に対して内視鏡的膵管ステント留置および経静脈的Octreotideが有効であった症例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。 症例は59歳、男性。40年来のアルコール多飲歴があり、急性膵炎を過去...
第102回九州支部例会 >
- 腹壁に波及し、胆嚢癌と鑑別困難であった黄色肉芽腫性胆嚢炎の一例
-
渡名喜 銀河(熊本赤十字病院)
症例は84歳、男性。右季肋部痛と弛張熱を主訴に当科を受診された。右季肋部に圧痛を認め、同部の皮膚に発赤を認めた。エコー検査とCT検査で胆嚢は著明に腫大し、腫瘤を形成していた。内部には結石や嚢胞成分を有し、腫瘤は肝実質及び腹壁にも連続し、炎症の波及を認めた。黄色肉芽腫性胆嚢炎を疑ったが、胆嚢癌との鑑別が必要と考えた。組織学的診断を得るため、内視鏡的逆行性膵胆管造影検査を行ったが、胆嚢は造影されず、胆...
第102回九州支部例会 >
- 薬物性劇症肝炎に対する生体肝移植後に原発性胆汁性肝硬変を発症した一例
-
椨 恵理子(鹿児島大学病院 消化器内科)
【はじめに】肝移植は、劇症肝炎に対して唯一生命予後を改善する治療法として確立されている。一方で、ウイルス性肝炎や自己免疫性肝炎を中心に、移植後の原疾患の再燃、再発の報告が複数みられる。今回、薬物性の劇症肝炎に対する肝移植後に原発性胆汁性肝硬変(PBC)を発症した一例を経験したので報告する。【症例】40歳女性。2008年5月初旬、黄疸を自覚し近医を受診したところ、急性肝炎重症型の診断で、当科転院とな...
第102回九州支部例会 >
- 良性胆管狭窄にメタリックステント留置後形成された多量胆管結石に対し各種切石治療を行った1例
-
門野 義弘(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は53歳、男性。近医にて1999年に腹腔鏡下胆嚢摘出時に総胆管損傷。2002年に総胆管狭窄に対してメタリックステント留置。2003年から2005年にかけて肝内結石のため胆管炎を繰り返し抗菌薬にて保存的に加療されていた。 2005年にメタリックステントを追加留置。 その後も、胆管炎を繰り返し、肝内結石が充満してきたため、加療目的で2010年に当科紹介入院となった。CT上、総胆管から右前区域枝にメ...
第102回九州支部例会 >
- 膵管造影が診断に有用であった微小膵管癌の1例
-
中村 裕(佐世保市立総合病院)
○1)中村裕/1)岩津伸一/1)中鋪卓/1)吉田亮/1)吉川大介/1)小澤栄介/1)山尾拓史 /2)大仁田賢/2)中尾一彦 1)佐世保市立総合病院2)長崎大学病院消化器内科 症例は67才女性。2010年4月、他臓器転移のない原発性肺癌に対し右下葉切除術を施され、術後は再発なく経過していた。また、精査のため施行された腹部CTで分枝型 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の診断をう...
第102回九州支部例会 >
- 原発性胃扁平上皮癌が考えられた一例
-
後藤 高介(独立行政法人国立病院機構長崎医療センター 消化管内科)
【症例】72歳男性、【現病歴】前立腺癌治療後に行われた腹部単純CTで胃周囲のリンパ節腫大を指摘されたために当科紹介となった。【経過】上部消化管内視鏡検査を行ったところ胃体上部後壁から小彎にかけて潰瘍を伴う腫瘍性病変が認められた。同部の生検では核小体明瞭な大型核を有する異型上皮様細胞のシート状の増殖と角化様の渦巻き構造を認めた。免疫染色では腫瘍細胞はAE1/ AE3(サイトケラチン)(+)、p63(...
第102回九州支部例会 >
- 出血を契機に発見された原発性胃形質細胞腫の1例
-
古澤 敬子(中津市立中津市民病院 外科)
症例は75歳、男性。1週間前より黒色便が出現し、貧血の精査加療目的に当科紹介となった。上部消化管内視鏡検査にて、胃穹窿部に約7cm大の2型隆起性病変を認めた。肉眼形態は胃悪性リンパ腫に類似していたが、確定診断は得られなかった。出血による高度の貧血を呈していたため、輸血を施行した後に噴門側胃切除術を施行した。病理組織学的検査では、Dutcher小体やRussell小体を有し核異型を伴った形質細胞が胃...
第102回九州支部例会 >
- 自己免疫性肝炎の経過中に発症した薬剤性肝障害の一例
-
谷本 博徳(新小倉病院肝臓病センター)
症例は60歳代女性。2009年発症の自己免疫性肝炎の患者で、プレドニン 5mg/日の内服によりAST, ALTは正常で経過良好であったが、2013年2/19から2/25まで琉球もろみ酢を飲んだところ、以後気分不良、尿の黄染、全身倦怠感、食欲不振が出現したため3/4に当科外来を受診したところ、T-Bil 15.4mg/dl, D-Bil 10.1mg/dl, AST 1258U/l, ALT 124...
第102回九州支部例会 >
- 胆管内腫瘍栓を認めた大腸癌肝転移の1例
-
真方 寿人(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科学)
【はじめに】大腸癌肝転移は一般的に膨張性,置換性の発育をきたし,胆管浸潤をきたす例は少ない.大腸癌肝転移が胆管浸潤する形式としては,胆管上皮を置換性に進展し,その一部が胆管内に発育すると考えられている.今回われわれは,肝内胆管癌と術前診断し,肝切除術を施行したが,病理組織学的検査で直腸癌肝転移と診断された症例を経験したので報告する.【症例】78歳,女性.2010年2月に,便秘を主訴に受診した他院で...
第102回九州支部例会 >
- 空腸間膜内リンパ節転移を認めた残胃癌の1例
-
古橋 聡(済生会熊本病院)
【はじめに】残胃癌は、Billroth2法再建後では吻合部の発生率が高いことが報告されている。今回、術前画像上、残胃癌および小腸GISTと診断し、術後病理にて残胃癌からの空腸間膜内リンパ節転移であった症例を経験したので報告する。【症例】81歳、男性。【既往歴】27歳時に十二指腸潰瘍の診断で幽門側胃切除術。【現病歴】全身倦怠感を自覚し近医を受診し、血液検査上貧血を認めた。【検査所見】上部消化管内視鏡...
第102回九州支部例会 >
- 低位直腸癌に対するReduced port Sergeyの試み
-
佐村 博範(琉球大学 消化器腫瘍外科)
直腸癌に対する鏡視下手術は症例を適切に選択すれば短期長期成績において開腹手術と比較し劣らない事が報告されている。更に、昨今では鏡視下での視野的有利性から、神経温存・機能温存手術への期待、出血量の低減、全体を通して手術操作の見直し・共有が出来る事から手術の精緻性向上の期待からされ、全直腸癌症例に適応とする施設まで出現して来ている。一方、鏡視下手術はLess Invasive Surgery(RPS)...
第102回九州支部例会 >
- α-グルコシダーゼ阻害剤(α-GI)服用中の患者に発症した腸管嚢腫様気腫症の一例
-
上田 紘子(鹿児島厚生連病院)
症例は74歳女性。主訴は下痢、腹部膨満感、食欲低下。既往に糖尿病、非結核性抗酸菌、甲状腺機能亢進症を認めていた。当院受診2週間前より症状出現し、精査加療目的に当院紹介受診となった。入院時腹部レントゲン写真にてfree airを認め、腹部CTにて上行結腸からS状結腸にかけて消化管壁に一致した含気像を多数認めた。また、下部消化管内視鏡検査では上行結腸に多発する大小の緊満感のある粘膜下腫瘍様の隆起を認...
第102回九州支部例会 >
- 閉塞性胆管炎で発症し,術中内視鏡が有用であった巨大な有茎性十二指腸乳頭部腺腫の1例
-
吉村 大輔(済生会福岡総合病院 消化器内科)
症例は50歳代男性.上腹部痛のため前医を受診し,上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に腫瘍を認め当科へ緊急入院した.入院時には症状は軽快していたが,著明な肝胆道系および膵酵素の上昇を認めた.内視鏡では十二指腸腫瘍は3cm大,分葉状で太く長い茎部を有し水平脚へ逸脱しており,主乳頭は観察不能であった.腫瘍の発生部位として主乳頭部が疑われたが,低緊張十二指腸造影およびMRCPでも術前の局在診断が困難であ...
第102回九州支部例会 >
- 当院における原因不明の消化管出血60例の検討
-
成田 礼(熊本大学医学部附属病院 消化器内科)
【目的】カプセル内視鏡検査が登場してから原因不明の消化管出血:Obscure gastrointenstinal bleeding (OGIB)に対する原因検索が可能となった。OGIBの精査目的に当院で施行されたカプセル内視鏡検査60例について、臨床的な解析を行った。【方法】当院において2011年6月から2013年7月までに施行されたカプセル内視鏡検査について、臨床背景、内視鏡所見、小腸バルーン内...
第102回九州支部例会 >
- 静脈瘤を合併した食道表在癌に対するESDの一例
-
前田 英仁(鹿児島逓信病院消化器内科)
[はじめに]内視鏡治療歴のある食道静脈瘤患者における、静脈瘤上の食道表在癌に対して、内視鏡的切除を行うことは、出血や強い線維化のため非常に難易度が高いことが予想される。しかし、治療前にEVLで静脈瘤を縮小させ、ESDで静脈瘤を露出して予防的に止血処置を行い、丁寧に切開剥離を行うことで、出血を予防し、一括切除が可能であった一例を経験したので報告する。[症例]61歳男性。アルコール性肝硬変で、肝予備能...
第102回九州支部例会 >
|