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検索結果は69件です。
- Thiopurine製剤による寛解維持療法中に非結核性抗酸菌症を来たしたCrohn病の1例
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平野 智紀(京都大学 医学部 消化器内科)
【症例】39歳女性【現病歴】1987年(14歳時)、腸閉塞にて緊急手術(小腸部分切除,残存小腸は約2m)を施行され、術後病理組織検査にてCrohn病と診断された。以降、Mesalazine内服および栄養療法で加療されていたが、小腸大量切除に伴う低栄養状態と炎症コントロールに難渋し、しばしば腸閉塞症状も繰り返していた。2008年10月頃より腹痛、血便、排便回数の増加が出現し、前医で施行された大腸内視...
第098回近畿支部例会 >
- 当院におけるC型肝炎に対する3剤併用療法中止例の検討
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上野 綾子(大阪市立総合医療センター)
2011年11月より新規プロテアーゼ阻害薬であるテラプレビル(TVR)が承認され、1型高ウィルス量のC型慢性肝炎の治療成績は飛躍的に向上した。しかし、従来の2剤と比較し、重度の貧血、皮疹、腎機能障害などの副作用のために治療の継続が困難となる症例も多い。今回、我々は当院で2012年1月から7月に3剤併用療法を開始した20例のうち、12週以内に治療を中止した5例を対象とし、患者背景、治療経過、副作用に...
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- 興味深い消化管病変を伴ったサルコイドーシスの一例
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小畠 寛子(六甲アイランド甲南病院 内科)
症例は59歳女性。8年前に当科で上部消化管内視鏡を施行され多発胃潰瘍と診断された。サワシリン+クラリスロマイシン+ランソプラゾールにてHP除菌を試みたが不成功であり、2次除菌目的で他院紹介となりその後は当科には通院していなかった。3年前にぶどう膜炎を発症し、サルコイドーシスと診断された。発熱・頚部腫脹・結節性紅班がしばしば見られていたが、ステロイド投与はされず再発寛解を繰り返していた。入院14日前...
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- 救命しえた高齢者の非閉塞性腸間膜虚血症の一例
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林 克平(大阪市立大学 大学院 消化器内科学)
症例は80歳女性。鉄欠乏性貧血と便潜血検査陽性のため前医で上部および下部消化管内視鏡検査をうけたが異常を指摘されなかった。潜在性消化管出血の精査のためカプセル内視鏡検査を施行したところ、小腸にびらんや潰瘍を認め脳梗塞疑いに対して内服していたアスピリンに起因する小腸傷害と考え、アスピリンの投与を中止し経過観察していた。一か月後、腹痛のため当科を受診しイレウスの診断で同日当科入院となった。入院時、腹部...
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- 内科的加療が奏功した広範な門脈血栓症2例の検討
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吉川 貴章(天理よろづ相談所病院 消化器内科)
【症例1】52歳男性。既往歴に特記事項なし。2012年3月3日よりの心窩部痛があり症状持続するため、3月6日当院救急外来受診した。同日腹部造影CTにて門脈本幹から上腸間膜静脈・脾静脈末梢に至る広範な門脈血栓症と診断され、緊急入院した。腸管虚血像はないため、末梢静脈からのヘパリン持続点滴による保存的加療を選択し、腹痛は軽快した。食事再開後、ワーファリン開始後も著変なく3月24日に軽快退院した。凝固因...
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- 腎細胞癌の小腸転移により腸閉塞を来した1例
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高橋 良明(北摂総合病院 消化器内科)
[症例]66歳男性 [現病歴]2010年9月に8cm大の左腎細胞癌に対して当院外科にて開腹左腎摘除術を施行した。術後化学療法としてスニチニブを投与したが2011年7月PDとなりsecond lineとしてエベロリムスを投与した。2012年9月嘔吐と腹部膨満感を認め腸閉塞にて当科入院となった。[臨床経過]腹部CT検査で骨盤内小腸に不整な腫瘤を認め、腫瘍による腸閉塞と考えた。腸閉塞に対してイレウス管挿...
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- 閉塞性黄疸を合併した黄色肉芽腫性胆嚢炎の一例
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河野 匡志(近畿大学医学部堺病院 消化器内科)
【症例】60歳代男性【主訴】黄疸【既往歴】高血圧【現病歴】55歳頃より胆石を指摘され時々胆石発作があったが様子をみていた。約2カ月前に胆石発作があり症状は軽快していたが1週間前より家人に皮膚黄染を指摘され近医受診し当院紹介入院となった。【現症】全身黄染を認めるが腹部は平坦軟で腫瘤や圧痛を認めず【検査成績】T-Bil=12.2 mg/dl、ALP=1120 IU/l、AST/ALT=117/125 ...
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- 止血処置に難渋した十二指腸GISTの一例
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三浦 翔(淀川キリスト教病院 消化器センター 消化器内科)
症例は60歳代の男性。下腹部痛を主訴に来院した。上部消化管内視鏡(GS)にて十二指腸下行脚の乳頭肛門側に約30mm大の粘膜下腫瘍(SMT)を認めたため、生検を行った。数日後からタール便が出現し、GS再検で、十二指腸SMTの生検部からの出血を認め、内視鏡的止血術(アルゴンプラズマ凝固法)を行った。その後も止血が得られず、止血鉗子法を追加した。以降のGS所見ではSMT頂部の粘膜は欠損し、内部の組織が露...
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- 脾静脈由来の平滑筋肉腫の一例
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松本 知訓(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
症例は66歳女性。2012年3月頃より左側腹部痛を自覚していたが経過観察していた。同4月、他院CTで膵尾部付近に腫瘍性病変を認めたため、精査目的に当院に紹介となった。造影CTでは膵体尾部背側に径10cm程度の腫瘍性病変を認め、病変は多結節状で不均一な造影効果を呈していた。また脾動脈から腫瘍への流入血管を認め、腫瘍周囲への浸潤傾向は乏しかった。MRIでは病変はT1強調画像では低信号、T2強調画像で中...
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- 小腸腫瘍として鑑別に難渋した空腸異所性膵癌の一例
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小川 智(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
【症例】70歳、男性 【主訴】特訴なし(CA19-9高値) 【既往歴】高血圧、前立腺肥大、椎間板ヘルニア、十二指腸潰瘍 【現病歴】2012/1/6 検診でCA19-9 82.4 U/mlと上昇を認め、精査目的で腹部造影CT施行するも明らかな異常所見なく経過観察となった。その後CA19-9 149.8 U/mlとさらなる上昇を認めため4/13にMRCPを施行し、小腸腫瘍を指摘された...
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- 盲腸LST-Gに起因する成人腸重積の1例と成人腸重積の治療方針の検討
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鈴鹿 真理(市立枚方市民病院)
【症例】80歳代女性【主訴】腹痛、嘔吐、下血【既往歴】高血圧症【現病歴】就寝中に心窩部痛で覚醒し、その後胃液を嘔吐した。近医で点滴を受けるも腹痛が改善せず、イチゴゼリー様の粘血便が出現したため紹介入院となった。【入院後経過】身体所見では右季肋部に圧痛はあるが、筋性防御は伴わなかった。血液検査ではWBC 17230/μl、CRP6.9mg/dlと炎症反応上昇があったが、貧血及び肝・腎機能障害は認めな...
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- 胃癌化学療法中に発症した化膿性脊椎炎の2症例
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武川 直樹(兵庫県立がんセンター 消化器内科)
切除不能の進行胃癌患者に対しては、通常は全身化学療法が行われ、治療の進歩に伴い長期生存を経験することも多い。またこれに伴いこれまで経験しなかったような合併症を経験することもある。今回我々は胃癌に対する化学療法中に化膿性脊椎炎を発症した2例を報告する。【症例1】62歳、男性。胃癌リンパ節転移に対してS-1+オキサリプラチン(治験)による治療を8コース施行後、薬剤アレルギーが生じ、S-1単剤へ変更。...
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- 診断に難渋した小腸明細胞肉腫の一例
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吉田 裕幸(西神戸医療センター 消化器内科)
【症例】40歳代、女性【主訴】発熱、貧血【既往歴】特記すべき事項なし【現病歴】2012年3月上旬より発熱あり、3月中旬にタール便を1回認めた。前医にて高度の貧血を指摘され、精査のため上下部消化管内視鏡検査を施行されたが、特記すべき所見を認めなかった。その後、腹部単純CTで骨盤内に腫瘤を認めたため卵巣腫瘍を疑われたが、腹部MRIでは腫瘍と子宮、卵巣との連続性は見られず、腸間膜由来の腫瘍と考えられたた...
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- IFN-α中和抗体によりPEG-IFN-α2a治療が無効であったgenotype2a型慢性C型肝炎の一例
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米倉 伸彦(滋賀医科大学 消化器内科)
【症例】55歳女性【主訴】genotype2a型慢性C型肝炎の加療目的【現病歴】1993年、慢性C型肝炎(genotype 2a)に対して週3回のIFN-α治療を24週受け、経過中(12週)に一度HCV-RNA陰性化なるもSVR(sustained virological response)には至らなかった。2011年、PEG-IFN-α2aの週1回投与を開始するも、12週後に開始前よりHCV-R...
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- 漿液性嚢胞腫瘍(SCN:serous cystic neoplasm)と鑑別困難であったSPN(solid pseudopapillary neoplasm)の1例
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新井 貴久(大阪市立大学 医学部 附属病院 消化器内科 )
【症例】50歳男性【現病歴】平成24年9月健診の腹部超音波検査にて膵腫瘤を指摘され、精査目的で当院紹介受診とした。当院の腹部超音波検査でも膵体部に18.6mm大の低エコー性腫瘤を認めたため、腹部造影CT、超音波内視鏡検査(EUS)を施行した。腹部造影CTでは膵体部に10mm大の造影効果を伴う腫瘤を認め、EUSでは14.8mm×9.4mm大の境界明瞭・内部やや不均一な低エコー性腫瘤として描出されまし...
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- 関節リウマチに合併したサイトメガロ感染症の1例
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中丸 洸(関西医大 3内科)
症例は40歳代女性。近医で関節リウマチに対してメトトレキセート、タクロリムスによる治療中に粘血便、腹痛が出現した。大腸内視鏡検査で地図状潰瘍を認め精査加療目的で当院紹介となる。当院で行った大腸内視鏡検査時の組織中サイトメガロウイルス(CMV)‐PCRが陽性でありCMV腸炎と診断し入院加療を勧めたが、患者の事情により治療を延期した。3週間後に消化器症状の増悪及び発熱、血球減少(WBC600/μl、H...
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- 8年間にわたって経過を観察し得た膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN)の1例
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丸井 彩子(大阪赤十字病院 消化器科)
症例は31歳女性, 主訴は腫瘤触知. 22歳時にアルコール性急性膵炎の既往があった. 23歳時にアルコール摂取後の腹痛のため当院を初診し, アルコール性急性膵炎と診断された. その際の腹部CTで膵体尾部に30 mm大の嚢胞性病変を指摘された. CT上は境界明瞭で内部にわずかに隔壁様構造がみられ, 造影MRIでは隔壁に造影効果を伴っていた. また, 超音波内視鏡検査(EUS)では, 多房性の嚢胞性病...
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- 小腸から直腸まで非連続性に膜様狭窄を呈し診断に苦慮したNSAID起因性腸管障害の一例
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池田 敦史(三田市民病院 消化器科)
症例は73歳男性、主訴は粘液便。2010年8月下部消化管内視鏡(CS)施行。非特異的なアフタ性腸炎、放射線性腸炎と診断され経過観察となっていた。 2011年10月貧血、便潜血陽性あり近医より紹介。CSにて直腸~横行結腸にかけて輪状潰瘍、狭窄を認め、通過不能であった。 洗浄液、組織培養、生検でも結核を示唆する所見は認めなかった。メサラジン内服し、経過観察中12月より腹満感出現、腹部X線上イレウスを疑...
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- 胃ポリープの癌化を認めた若年性ポリポーシス症候群の1例
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向井 理英子(京都府立医科大学 大学院医学研究科 消化器内科)
【背景】若年性ポリポーシス症候群(juvenile polyposis syndrome:以下JPS)は非腫瘍性の若年性ポリープが消化管に多発する常染色体優性遺伝疾患である。本疾患のポリープは過誤腫で、癌化はまれとされてきたが、近年、癌化のリスクを有する事が知られている。さらに、その原因遺伝子も明らかにされており、SMAD4あるいはBMPR1A遺伝子の変異が約50-60...
第098回近畿支部例会 >
- 胆管炎を繰り返した左肝内胆管癌の1例
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田本 麻美子(関西医科大学 消化器肝臓内科)
症例は63歳男性。主訴は黄疸。アルコール多飲歴がある。閉塞性黄疸で当院を紹介された。前医のCT・MRCPにて肝門部から上部胆管狭窄を認め胆管癌が疑われた。ERCPにて中部胆管から肝門部胆管内に腫瘍を認めた。IDUSでは拡張した胆管内に膨張性に発育する充実性腫瘍が描出された。胆管は拡張しており、胆管内発育腫瘍を考えた。EST小切開後ENBDを行った。造影CTにて左肝管内に造影効果を有する腫瘤を認めた...
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