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検索結果は69件です。
- ジクロフェナクナトリウム坐剤1回投与にて一気に重症化した潰瘍性大腸炎の1例
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酒井 滋企(国立病院機構 滋賀病院 消化器科)
【症例】症例は40歳代男性。平成7年発症の全大腸炎型潰瘍性大腸炎として通院中であったが、この数年間はロペラミド内服のみで血便なく、便回数1行/日を維持していた。平成22年10月の大腸内視鏡では一部にMatts2の軽度炎症を認めるのみであった。平成24年8月下旬に突然左側腹部の疼痛を認め近医受診、腹部CTにて尿管結石を指摘された。疼痛コントロールのため処方されたジクロフェナクナトリウム坐剤50mgの...
第098回近畿支部例会 >
- 腫瘍内出血を呈した肉腫様肝癌の1例
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千品 寛和(近畿大学 医学部 消化器内科)
症例:73歳、女性。平成23年夏頃より左側臥位になると腹部の圧迫感を自覚するも放置していた。平成24年1月に右側腹部痛と腹部腫瘤を自覚したため近医を受診。腹部CT、エコー検査にて肝右葉に約10cm大の腫瘤を認め、精査加療目的で当院紹介受診となった。当院外来で各種画像検査を行う予定としたが、1月20日に突然の腹痛を自覚し来院。同日施行した腹部造影CTで肝右葉下区に突出する乏血性腫瘍を認め、腫瘍内部に...
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- 遺伝性出血性毛細血管拡張症の3例
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山口 智裕(医仁会 武田総合病院 消化器センター)
【はじめに】遺伝性出血性毛細血管拡張症は皮膚・粘膜に毛細血管拡張をきたし、習慣性の出血をきたすもので多くは鼻出血を繰り返す。同疾患は常染色体優性遺伝で5000-8000人に1人存在するとされる。今回肝臓に血管奇形を伴った2例と胸部に血管奇形を伴った1例を経験したので報告する。【症例1】71歳女性 鉄欠乏性貧血のため近医で鉄剤内服を行っていたが、改善に乏しく精査目的に当科紹介となった。当院での上部消...
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- 十二指腸狭窄を呈した糞線虫症に小腸癌を合併した一例
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恩田 紗緒里(守口敬任会病院 消化器内科)
【症例】50代男性【主訴】食思不振、嘔吐【現病歴】平成16年頃より食思不振と食後の嘔吐を繰り返し、近医にて十二指腸狭窄を指摘されるも放置していた。平成24年4月から症状の悪化を認め、精査加療目的に当院に入院した。【経過】腹部CTにて十二指腸水平脚から空腸に壁肥厚を認めた。上部消化管内視鏡にて十二指腸水平脚に狭窄を認め肛門側へのスコープの通過は不能であった。小腸造影では十二指腸水平脚の狭窄化と空腸に...
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- 潰瘍性大腸炎に腸管気腫症を合併した一例
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今井 隆行(滋賀医科大学 消化器内科)
【症例】36歳男性。29歳時に潰瘍性大腸炎(左半結腸型)と診断され、5-ASA内服を開始した。1年前より潰瘍性大腸炎の増悪を認め、ステロイド依存状態となったため、タクロリムス併用にてコントロールしていた。今回、腹痛と血便の増加を認め、腹部CT検査にて左半結腸の壁肥厚及び横行結腸に腸管気腫症、大網気腫症を認めた。潰瘍性大腸炎(中等症)の増悪及び腸管気腫症にて入院となった。絶食、TPN管理とし、プレド...
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- EUS-FNAで診断しえた膵尾部癌の1例
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森田 幸弘(大津市民病院 消化器内科)
症例は70歳代の男性。毎年当院で人間ドックを受けていた。平成23年8月初旬より右肩から背部の疼痛を認め近医受診され、単純MRIで第2胸椎に転移性骨腫瘍を指摘された。同年9月当院総合内科を紹介受診され、原発巣精査のため造影CT検査を考慮したが造影剤アレルギーのため、単純CT検査を施行、右肺野に結節を認め、原発性肺癌の転移性骨腫瘍と考えた。しかしPET-CT検査を行ったところ、両下肺野に多発する小さな...
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- 化学放射線療法により完全寛解に至った遠隔転移を伴う進行食道癌の1例
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宮本 敬大(大阪医科大学 第2内科)
症例は60代男性。2010年6月ころより摂食後の腹痛を自覚し近医を受診した。同医で上部消化管内視鏡を施行したところ、下部食道に3/4周性の腫瘍性病変が認められ、食道癌と診断された。精査でのPET-CTで左鎖骨上窩リンパ節、腹部の膨大動脈から両側総腸骨領域、外腸骨領域、腹腔リンパ節への転移と多発肝転移、多発肺転移が認められ、食道癌(Lt,T3,N3,M1(lumg.liver)stageIVb)と診...
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- 腸管出血性大腸炎の経過中、臨床症状の改善を認めていたにも関わらず溶血性尿毒症症候群を発症した1例
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山中 広大(愛仁会 高槻病院 消化器内科)
症例は64歳の女性。既往歴、家族歴に特記事項なし。脂質異常症のため、近医で内服加療中であったが、2012年7月初旬に下腹部痛と下痢を認めたため、当院受診した。受診時には下血も認めており、腹部は平坦、軟で下腹部に軽度の圧痛を認めた。血液検査で炎症反応の軽度上昇を認め、腹部単純CT検査では上行結腸~横行結腸にかけて著明な腸管壁肥厚と周囲の脂肪織濃度の上昇を認めたため、腸管出血性大腸炎の疑いにて入院とな...
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- 眼窩転移をきたした膵癌の1例
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丸尾 正幸(神戸市立医療センター西市民病院 消化器内科)
症例は68歳、男性。食思不振と体重減少を主訴に平成24年5月に当科外来を受診した。腹部CTで膵鉤部に早期相で淡くlow densityを示す境界不明瞭な約3cmの腫瘤と大動脈、腹腔動脈周囲に多発するリンパ節腫大を認めた。腹部MRIでは膵鉤部にT1,T2強調像で低信号を示す腫瘤を認め、拡散強調像反転でlow intensityを示し、ADCの低下を認めた。入院後に施行した上部消化管内視鏡では胃体上部...
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- 自己免疫性膵炎の経過中に膵液瘻を呈した一例
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岩井 直人(大津市民病院 消化器内科)
【症例】60歳台,男性【主訴】心窩部痛【現病歴】平成17年10月他院にて自己免疫性膵炎の診断のもとPSL40mg/day投与開始され,漸次減量した上で,平成18年10月にPSLは中止されていた.平成20年4月に全身倦怠感,半年で14kgの体重減少を認め,画像検査から悪性リンパ腫が疑われたが,転居のため当院血液内科紹介となった.当院血液内科では,IgG4関連疾患を疑い,PSL40mg/day投与にて...
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- 炎症を契機に発見された異所性膵を伴った成人空腸重複腸管の一例
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松本 淳(大津赤十字病院 消化器科)
【症例】40歳代、女性。【主訴】腹痛。【現病歴】2日前から背部痛、右季肋部痛が出現。症状が増悪し、38℃台の発熱も出現したため当院救急外来を受診。身体所見では左側腹部に圧痛を認めたが、腹膜刺激徴候は認めなかった。血液検査ではWBC16800/μl 、CRP9.0mg/dlと炎症反応の上昇を認めた。Dynamic CTでは近位空腸、遠位空腸に各々30mm台及び17mm大の分葉状腫瘤を認め、いずれも膵...
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- 代償性C型肝硬変に対する当院でのインターフェロン治療について
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豊川 優季(京都第一赤十字病院 消化器内科)
【目的】代償性C型肝硬変に対するインターフェロン(IFN)投与による有用性、治療効果、発癌について検討した。【方法】当院で2002年1月から2011年11月までにIFNを投与した代償性C型肝硬変44例を対象とした。男性26例、女性18例、年齢は34歳から74歳であった。ウイルス型1型34例中、高ウイルス量が33例、低ウイルス量が1例、2型10例中、高ウイルス量が6例、低ウイルス量が4例であった。血...
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- 繰り返す膵炎を契機に診断した膵管内管状腺癌の一例
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西尾 昭宏(淀川キリスト教病院 消化器センター 消化器内科)
症例は、40歳代男性。既往歴は神経性食思不振症と、他院で2回の膵炎治療歴がある。20XX年11月、腹痛と嘔気を主訴に、当院救急外来を受診した。血液検査で炎症反応の軽度上昇と、血清、尿中アミラーゼの上昇があり、腹部CTで膵全体の腫大が認められたため、急性膵炎の診断で精査加療目的に入院となった。絶食、輸液等にて急性膵炎は徐々に軽快した。造影CTでは、膵全体の造影効果は良好であったが、膵頭部に約20mm...
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- 腹腔静脈シャント(デンバーシャント)留置後に生じた肝膿瘍の1例
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久保 卓也(奈良県立医科大学消化器・内分泌代謝内科)
【症例】70歳、男性【既往歴】特記なし【現病歴】平成4年に食道静脈瘤破裂をきたし、以後アルコール性肝硬変および糖尿病にて当院に通院していた。平成21年頃より腹水貯留を認めるようになり入退院を繰り返していた。利尿剤への反応が悪くなり、内服による腹水コントロールが出来なくなったため平成23年9月に腹腔静脈シャント(デンバーシャント)を留置した。デンバーシャント留置後腹水は消失し、糖尿病もコントロール良...
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- 悪性大腸狭窄に対し大腸ステント留置術を行った8例の検討
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石破 博(公立山城病院 消化器科)
【はじめに】本邦では大腸癌の進展や他の癌の浸潤による大腸狭窄に対して、減圧目的に経肛門的イレウス管挿入や二期的手術目的とした人工肛門増設術が行われてきた。しかし大腸ステントが2012年1月から保険収載され、これらの疾患に対し使用可能となった。2012年8月より当院にて悪性大腸狭窄に対し、大腸ステント留置術を行った8例についてその有用性について検討した。【対象と方法】対象は2012年8月から11月の...
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- ソラフェニブが奏功したVp3肝細胞癌の1例
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高島 健司(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
【背景】主要脈管浸潤を伴う肝細胞癌(HCC)に対するソラフェニブの治療効果は乏しいとの報告がなされているが、同病態においては比較的早期の肝予備能悪化も懸念され、肝動注化学療法(HAIC)といずれを優先すべきか迷う症例を経験する。今回、HAICからソラフェニブへの切り替えが奏功したVp3を伴うStage IVA HCCの1例を経験したので報告する。【症例】症例は75歳男性。C型慢性肝炎にて近医で加療...
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- 術前化学療放射線法によりR0手術が可能となった局所進行膵頭体部癌の1例
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西村 潤也(大阪市立大学大学院 腫瘍外科)
症例は64歳、男性。2010年2月に糖尿病の悪化を認めインスリン導入目的に入院となった。その時のCT・MRCPにて膵頭体部に16mm大の分枝型IPMNの指摘を受けるも悪性所見認めず経過観察となった。2011年8月にCA19-9の上昇認め、EUS・ダイナミックCTにて精査行ったところ、膵頭体部にIPMN由来浸潤癌(27mm大の嚢胞およびその周辺に18mm大の結節性病変)を認め、同年12月に根治切除目...
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- 胃粘膜下腫瘍様形態を呈した膵扁平上皮癌の1例
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木下 大輔(近畿大学 医学部 奈良病院 消化器内科)
【症例】80歳台、男性。【主訴】一回嘔吐をした後、喉に物がつかえる感じが4-5日間持続するため、当院を受診した。緊急上部内視鏡検査の結果、逆流性食道炎を噴門直下前壁側に巨大な粘膜下腫瘍を認めた。粘膜下腫瘍による圧排のため、噴門の通過障害がきたしていると考えた。即日に入院となり、精査加療が開始された。【経過】造影CTでは胃体部小弯から膵体部頭側にいたる7cm台の巨大な腫瘤を認め、辺縁部のみがenha...
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- 成人腸重積症を来した回腸 inflammatory fibroid polypの1例
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北本 博規(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
【症例】37歳女性【主訴】腹痛【既往歴】特記すべき事項なし【現病歴】2012年7月19日より腹痛・下痢が出現し、改善しないため、7月22日近医を受診。腹部超音波検査および腹部CT検査にて上行結腸に腸重積を認め入院加療の方針となった。7月23日下血を伴うようになり、画像上重積部粘膜の血流障害が疑われたため、当院へ転院となった。【経過】重積の先進部に器質的病変があるかどうか、および粘膜に虚血壊死を疑う...
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- 経カテーテル的動脈塞栓術が著効した膵仮性嚢胞内出血の一例
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福原 学(大阪赤十字病院 消化器科)
【緒言】 膵仮性嚢胞は、慢性膵炎の経過中にしばしば発生し、膿瘍形成、穿孔、嚢胞内出血などを合併することが知られている。嚢胞内出血は経カテーテル的血管塞栓術のよい適応となるが、重篤な合併症も決して稀少ではない。 今回我々はアルコール性慢性膵炎の急性増悪後に生じた仮性動脈瘤形成を伴う膵仮性嚢胞に対し経カテーテル的動脈塞栓術を施行し、特に重篤な合併症を認めず経過良好である一例を経験したので報告する。【症...
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