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検索結果は64件です。
- リンパ節転移を来した直腸カルチノイドの1例~形態診断を中心に~
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佐野村 誠(北摂総合病院 消化器内科)
【症例】66歳,女性【主訴】血便【既往歴・家族歴】特記すべきことなし【現病歴】2011年10月頃から時々少量の血性の粘液便を認め,12月頃から血便を認めるようになったため,2012年1月当科外来を受診した.【注腸X線検査】直腸Rb 後右壁に17mm大の隆起性病変を認め,立ち上がりは粘膜下腫瘍様で,亜有茎性の形態を示していた.腫瘍表面には不整な浅い陥凹を有し,側面像にて変形を認めた.【大腸内視鏡検査...
第098回近畿支部例会 >
- 小腸病変を認めた病原性大腸菌O125感染症の1例
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中路 幸之助(愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
症例は33歳、男性。主訴は下血。既往歴に逆流性食道炎がある。現病歴は2012年7月に2日前よりつづく下血を主訴の来院。便の性状は一週間前より下痢であった。現症で臍周囲の圧痛を認めた。若年でIBDの小腸病変の増悪の可能性もあり、腹部CTで明らかな腸管の狭窄、貧血の著明な進行はなく全身状態は良好であることから、説明・同意のうえ他の検査に先立ち直にPillCamSB2plusを用いてカプセル内視鏡(CE...
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- Capecitabine + Oxaliplatin療法が奏功した原発性十二指腸癌の一例
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渡辺 昌樹(公益財団法人 田附光風会 北野病院)
【症例】69歳女性【主訴】上腹部痛【既往歴】両側白内障手術【現病歴】便秘症であったが、2010年4月頃より症状増悪。同年4月に当科外来を受診し、腹部CTにおいて十二指腸に内腔に突出する5cm大の腫瘤および周囲のリンパ節腫大を認めた。上部消化管内視鏡検査では十二指腸球部から下行脚にかけて白苔に覆われた巨大な腫瘤性病変を認め、生検にて十二指腸癌と診断。精査加療目的にて同年6月に当科入院。【現症】体温3...
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- 大腸内視鏡検査が一因と考えられた虚血性大腸炎の1例
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藤田 篤代(愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
症例は66歳男性。2型糖尿で当院通院中にスクリーニング検査で2012年1月中旬に型のごとく腸管洗浄をしたうえで大腸内視鏡検査を施行した。その際ポリープが発見され内視鏡的に切除された。切除後出血無く、その際の大腸の粘膜も正常であった。その2日後に血便が出現した。緊急大腸内視鏡検査を施行したがポリープの切除面からの出血はなかった。しかしS状結腸から横行結腸にかけて虚血性の粘膜変化を認めた。便の培養検査...
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- 先天性肝線維症の一例
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水野 直樹(京都市立病院 消化器内科)
【症例】39歳、女性。【現病歴】生後3カ月時より反復性水様下痢、低アルブミン血症、低血糖、肝腫大を指摘されていた。6歳時より進行性の脾種を認め、11歳時には上部消化管内視鏡にてF2、Cb、Rc(+)の食道静脈瘤を指摘された。12歳時に開腹肝生検を施行され、肉眼的には肝表面は赤みが混じった灰白色調で硬結を認めた。組織学的には、成熟した膠原組織から成る線維性隔壁によって区画されており、胆管の嚢胞状、乳...
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- 漢方薬の関与が疑われた特発性腸間膜静脈硬化症の一例
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鈴木 教久(学研都市病院 内科・消化器科)
【症例】45歳女性【主訴】心窩部痛【既往歴】アトピー性皮膚炎にて近医より10年以上、抗ヒスタミン剤、漢方薬(梔子柏皮湯、黄連解毒湯、桔梗石膏、四物湯)内服加療、ステロイド外用薬使用中【現病歴】2011年5月より時々心窩部痛を訴え近医受診し、上部消化管内視鏡検査は異常認めず、腹部エコーにて腸管壁の肥厚を指摘されていた。その後も月2-3回の割合で心窩部痛が出現したため、10月に近医受診し、便潜血陽性を...
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- 12年間HBキャリア-で肝酵素正常肝硬変症の1例
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西内 明子(笹生病院内科)
症例は40歳代男性。家族歴:父親若い時HBs抗原陽性、弟HBキャリア-。既往歴:30歳にHBキャリア-判明。2005年2回、2006年2回当院に受診。2011/1/4に健診にて胃精査希望来院、胃潰瘍瘢痕のみ。8/7に発熱と腹痛あり、腸炎に入院し、治癒。現病歴:会社の定期健診は1年毎に受けていた。2012/5/15の健診で肝機能値は正常だが、HBs抗原陽性以外にAFP15.7と上昇のために、精査目的...
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- 乳糜腹水を合併した限局期の胃原発非ホジキンリンパ腫の1例
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山本 宜和(IHI播磨病院 内科)
【緒言】乳糜腹水(chylous ascites)は中性脂肪を豊富に含んだリンパ液由来の腹水で,診断に際し最近では腹水中の中性脂肪濃度が200mg/dl以上であれば乳糜腹水とされていることが多い.悪性リンパ腫は乳糜腹水の原因疾患の一つとして知られているが,乳糜腹水を合併した悪性リンパ腫の報告例のほとんどがリンパ節性であり,節外性リンパ腫の報告例は極めて少ない.今回われわれは乳糜腹水を合併した限局期...
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- 肝円索膿瘍の一例
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出田 雅子(兵庫県立尼崎病院 消化器内科)
[はじめに]肝円索膿瘍は急性腹症に含まれる疾患であるが,稀であり報告例が極めて少ない.今回画像上診断しえた肝円索膿瘍の一例を経験したので報告する.[症例]78歳男性[主訴]腹痛[現病歴]2011.10月末より上腹部痛出現.11/1腹痛増強あり他院へ救急搬送。腹膜刺激症状を伴い,CECTで門脈血栓症が疑われ同日当院搬送となった.[既往歴]76歳正常圧水頭症[入院時現症/検査]血圧134/69mmHg...
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- 腹直筋血腫の2例
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北村 悟(兵庫県立尼崎病院 消化器内科)
【背景】腹直筋血腫は筋断裂や下腹壁動静脈の損傷により生じる比較的稀な疾患である。当院で腹直筋血腫の2例を経験した。【症例1】58歳女性。主訴:下腹部痛。家族歴:特記事項なし。既往歴:乳癌、上行結腸癌にて手術、C型慢性肝炎、糖尿病、高血圧症,高脂血症。内服歴:クレストール。現病歴:咳嗽後に増悪した左下腹部痛のため、救急外来を受診。理学所見:血圧144/86mmHg、脈拍67回/分、意識清明。左下腹部...
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- 自然脱落した食道癌肉腫の一例
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島本 真里(京都第二赤十字病院 消化器内科)
【症例】70歳、女性【主訴】嚥下困難【既往歴】66歳時悪性リンパ腫に対し化学療法を施行され寛解【現病歴】2011年8月前医で嚥下困難に対し施行された上部消化管内視鏡で食道に隆起性病変を認め、精査加療目的に当科へ紹介され受診した。【経過】血液検査では白血球数の著明な高値を認めたが、可溶性IL-2受容体、腫瘍マーカー(scc、CEA)は正常範囲内であった。上部消化管内視鏡で切歯より30cm付近に径3c...
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- MRSA臀部膿瘍治癒後に合併したMRSA肝膿瘍の1例
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岡嶋 亮(社会保険京都病院 内科)
【症例】58歳男性【主訴】発熱、全身倦怠感、体重減少、右季肋部痛【既往歴】高血圧、睡眠時無呼吸症候群【現病歴】約1年前近医で臀部膿瘍切開排膿を施行され、膿汁培養でMRSA感染症と診断された。2ヶ月前に再発し、再度臀部膿瘍切開排膿施行された。約1ヶ月前より発熱、食欲低下、体重減少、右季肋部痛を認め、症状が悪化するため、近医受診、CRP17.6mg/dLと高値を認め精査加療目的に当院紹介、腹部造影CT...
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- 若年男性に発症した肝細胞腺腫の一例
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大濱 日出子(大阪医科大学付属病院 第二内科)
症例は20歳台、中国人男性。2009年10月に39度台の発熱および右季肋部痛あり近医入院、造影CTで上肝左葉に55mm大の腫瘤を認めたが良性腫瘍と診断、腫瘤によると思われる右季肋部痛も自然軽快したため経過観察となっていた。その後は特に症状なく経過していたが2012年5月に発熱・腹痛を認め当科初診となった。身体所見上心窩部に軽度圧痛、肝1横指触知する以外特記事項なく、血液検査では肝炎ウイルスは陰性...
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- 閉塞性黄疸を認め治療に難渋した出血性肝嚢胞の1例
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小野 洋嗣(神戸市立医療センター西市民病院 消化器内科)
症例は79歳女性。平成23年4月中旬に右季肋部から右下腹部にかけての疼痛を自覚したため当院を受診。血液検査で、AST 330 U/L、ALT 300 U/L、γ-GTP 814 U/L、ALP 3932 U/L、T-Bil 4.8 mg/dlと肝胆道系酵素の上昇を認め、腹部CT・腹部エコーにて肝門部に径12cm×14cm大の嚢胞を認めた。内部には不均一なdensityが混在し出血の含有が疑われ、ま...
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- 当院における炎症性腸疾患合併妊娠20例の臨床的検討
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南 尚希(京都大学 医学部 消化器内科)
【目的】日常診療において炎症性腸疾患(以下IBD)合併妊娠に遭遇する機会は増加傾向にある。IBD合併妊娠における妊娠期間中の病勢コントロールの重要性は言うまでもないが、妊娠期間中に使用可能な薬剤についての明確な指針は示されていない。今回我々は当院で経験したIBD合併妊娠における妊娠期間中の使用薬剤及び妊娠経過について検討し、若干の文献的考察を加えて報告する。【方法】対象は2006年5月から2012...
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- 保存的加療により治療し得た十二指腸壁内血腫の1例
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板井 良輔(神戸市立医療センター西市民病院 消化器内科)
【症例】41歳、男性【主訴】心窩部痛【既往歴】アルコール性肝障害、慢性C型肝炎【現病歴】1ヶ月前から間欠的な心窩部痛を自覚していた。2011年12月23日 夜間より腹痛が出現し、増悪を認めたため前医受診。重症急性膵炎の診断で同日入院となったが、12月25日加療目的に当科に転院となった。【経過】入院時の造影CTにてCT grade2の重症膵炎を認めた。また十二指腸下行脚から水平脚の壁内に長径12cm...
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- 腫瘍内出血を来たした肝血管腫の一例
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仙田 花実(大阪府済生会中津病院)
【症例】64歳女性【既往歴】3年前に指摘された肝血管腫、47歳時に甲状腺乳頭癌手術【現病歴】2012年3月10日より38度の発熱と全身倦怠感、食欲不振が出現し3月27日に近医を受診した。炎症反応の上昇と貧血をみとめ、エコーで肝右葉に10cm大の血管腫と内部にlow echo lesionをみとめ、精査加療目的に同日当院へ紹介、入院となった。【入院時検査所見】入院時採血では、炎症反応の上昇と貧血をみ...
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- 甲状腺眼症に対するステロイドパルス療法中に発症した自己免疫性肝炎の一例
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川西 祥宏(公立南丹病院 消化器内科)
症例は62歳,男性.既往歴は特になし.2012年2月ごろより複視が出現したため4月に当院眼科を受診.MRIで外眼筋の腫大を認め,TRAb高値,TSH低値より甲状腺眼症と診断された.その際の検査でAST/ALT 20/24 IU/Lであった.甲状腺ホルモンは軽度異常にとどまることから無投薬で経過をみられた.甲状腺眼症に対し5月よりメチルプレドニゾロン1gを3日間投与し4日間休薬するステロイドパルス療...
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- 皮膚筋炎を合併し、多臓器転移を伴った食道癌の1例
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堀 順子(三木市三木市民病院 消化器内科)
症例は70歳代男性である。前額部と頬部に皮膚紅斑を認め、当院皮膚科を初診した。Gottron徴候やheliotrope疹より皮膚筋炎と診断し、悪性腫瘍検索目的で当科紹介され受診した。問診で軽い嚥下障害も認め、理学所見で右前頸部に鶏卵大、弾性硬の腫瘤を触知した。上部消化管内視鏡検査で下部食道15mm大の1型腫瘍を認め、また25~40cmにかけて広範な0-IIb病変が拡がっていた。生検により食道扁平...
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- 出血性十二指腸潰瘍止血後に、瘻孔を伴う肝膿瘍を合併した一例
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原野 雄一(田畑胃腸病院 消化器科)
【症例】77歳、女性【主訴】食指不振、吐気【家族歴】特記事項なし【既往歴】平成20年 経皮的冠動脈形成術 【現病歴】他院で高血圧、糖尿病、狭心症のため抗血小板薬など内服加療中の患者。平成24年7月11日頃から全身倦怠感、吐気、食欲不振のため来院、採血で炎症所見を認め入院となる。【入院後経過】入院同日に行った上部内視鏡で十二指腸前璧に出血性潰瘍を認めた。焼灼術で止血を試みたが不能であり、エピネフリン...
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