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検索結果は106件です。
- 著明な腸管浮腫を伴った淋菌性骨盤内炎症性疾患の一例
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千葉 明生(東京慈恵会医科大学 附属病院 消化器肝臓内科)
症例は34歳女性、生来健康であった。09年1月8日、下腹部痛を自覚し当院救急外来受診となり急性胃腸炎が疑われCFPN-PI300mg/3×処方され帰宅となった。しかし、症状の改善を認めず1月11日に再度当院救急外来受診した。腹部所見として、下腹部を中心に圧痛、反跳痛を認め、採血上白血球数20900μ/ml、CRP値30.6mg/dlと高値を認めたため当科緊急入院となった。入院後2病日の腹部造影CT...
第304回関東支部例会 >
- 腹部単純X線で石灰化を認めない静脈硬化性腸炎の1例
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田畑 拓久(東京都立駒込病院 消化器内科)
症例は70歳男性、大酒家で高血圧と高尿酸血症の既往を有する。10年程前から右側腹部の鈍痛をしばしば自覚していた。2008年12月中旬、右側腹部痛の増悪と血便を認め、2009年1月20日、精査・加療目的に当科紹介入院となった。血液検査では貧血や炎症反応の上昇はみられず、腹部単純X線でも明らかな異常所見は認められなかった。CT検査では上行結腸に多数の憩室と壁肥厚を認め、注腸造影検査では横行結腸の一部に...
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- 腹部造影CT検査でBall valve syndromeが疑われ内視鏡的に治癒切除を行った胃癌の1例
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池本 正平(秦野赤十字病院 内科)
【症例】66歳、女性。【主訴】自覚症状無し。【現病歴】左副腎腫瘍(当院泌尿器科通院中)の経過観察目的に腹部造影CT検査を施行したところ左副腎腫瘍は85×75×70mm大でほぼ不変であったが、胃前庭部よりtype 1胃癌が発育し十二指腸球部にはまりこんでいるように見えBall valve syndrome(BVS)を来たしていることが疑われたため当科紹介となった。上部消化管内視鏡検査を施行したところ...
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- C型慢性肝炎および硬化性胆管炎を背景に発症し特異な経過をとった胆管細胞癌の一例
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京原 麻由(横浜市立大学附属病院消化器内科)
【症例】59歳 男性【主訴】繰り返す腹痛、発熱【現病歴】1990年腹痛、黄疸で都内の大学病院に入院、原発性硬化性胆管炎疑いと診断されその後近医フォローされていた。2007年4月繰り返す発熱、腹痛を主訴に、精査目的で当科紹介となった。【既往歴】17歳:虫垂炎(手術) 57歳:Buerger病疑い、慢性C型肝炎【家族歴】母:高血圧【嗜好歴】飲酒:なし 喫煙:なし【初診時現症】身長156cm、体重44k...
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- ESD時穿孔に門脈ガス血症を合併した1例
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内山 崇(横浜市立大学附属病院 消化器内科)
症例は,77歳男性.糖尿病,高血圧の治療で通院中,近医で上部内視鏡検査を施行され,胃体上部大弯後壁に0-IIc病変(高分化型腺癌疑い)を指摘された.平成18年9月,加療目的で当科紹介となった.既往歴は糖尿病,高血圧のほかに,ASOを指摘されていたが,抗凝固療法は施行されていなかった.同年10月,入院管理下でESDを施行した.局注にはヒアルロン酸添加のグリセオールを使用し,フレックスナイフを用いて切...
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- 術前EUSおよびSonazoid造影超音波検査が方針決定に有用であった胃GISTの1例
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山下 真幸(武蔵野赤十字病院消化器科)
【症例】66歳女性【入院理由】胃SMT精査【既往歴】60歳 右皮質下出血後左半身不全麻痺、症候性てんかん55歳 原発性アルドステロン症、高血圧 【家族歴】特記事項なし【生活歴】飲酒歴なし 喫煙歴なし【現病歴】1997年より原発性アルドステロン症にて当院内分泌科通院中、1998年8月スクリーニングの胃内視鏡検査にて体下部大弯に3cmの粘膜下腫瘍を認め、超音波内視鏡上、粘膜下層を主座とする内部均一な低...
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- 好酸球増多を伴う膵性腹水を呈した自己免疫性膵炎の1例
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梶山 祐介(帝京大学医学部附属溝口病院 第四内科)
【症例】45歳男性。機会飲酒歴あり。心窩部痛と下痢を認め、腹部膨満をきたし平成20年6月に来院した。著明な腹水貯留と血清アミラーゼ値1090IU/lと高値を認め入院となった。身長176cm、体重71kg。腹水は赤色調で、細胞数660/ulのうち好酸球が28%と増多を認め、腹水中のアミラーゼ値は10290IU/lと高値であった。腹部CTでは膵体部に嚢胞を認め、上腸間膜静脈血栓および門脈血栓も認めた。...
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- 外来化学療法でCRとなった進行食道癌の一例
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梅澤 まり子(日本医科大学 消化器内科)
症例は50歳、男性。H18年5月より嗄声出現、近医耳鼻科受診し右反回神経麻痺認めた。当科で上部消化管内視鏡施行したところ切歯31~33cmに2型の腫瘍認め生検でSCCの食道癌と診断した。気管支鏡で壁外より浸潤した腫瘍認め、CTでは上縦隔リンパ節腫大(φ約4cm)を認めT4,N1,M0,stageIVaであった。治療は手術不可、根治的CRTを7月より開始した。化学療法のregimenは当科では1st...
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- 50代の女性に発症した重症型の急性EBウイルス肝炎の一例
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田中 翔子(横浜南共済病院 消化器内科)
中高年女性のEBウィルス肝炎は比較的まれであり、抗体価が判明するまで診断に苦慮した重症型の一例を経験したので報告する。【症例】54歳女性【既往歴・家族歴】特記すべきことなし【現病歴】平成21年11月発熱のため市販の総合感冒薬を服用した。3日後に黄疸に気付いたが経過を見ており、改善がないため第15病日に当施設を初診した。【現症】体温36.8度、意識清明、眼球結膜、皮膚に黄疸を認めた。腹部は平坦、軟で...
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- PEG-IFNα2aとスタチンの併用により、早期に血中ウイルス濃度が低下したC型慢性肝炎の一例
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中川 元希(関東労災病院 消化器内科)
症例は61歳、女性。以前よりC型慢性肝炎を指摘されており、1995年にIFNαを投与されていたが、その後は自己中断していた。2003年12月に肝炎フォロー目的に当科初診。セロタイプ1型、高ウイルス量のC型慢性肝炎に対して、2004年6月よりIFNα2b+RBV併用療法を48週間投与およびシンバスタチンを併用した。HCV-RNAは投与開始20週後に測定感度以下となった。しかしSVRには至らずその後再...
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- 閉塞性黄疸解除のために膿瘍および胆道ドレナージを必要としたアメーバ巨大肝膿瘍の1例
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岸川 孝弘(総合病院国保旭中央病院 内科)
症例は36歳のタイ人男性。5年前から日本に移住し清掃業を営み、パートナーは特定女性とのみであった。入国直後から時折血性下痢を認めていたが、一週間の経過で全身倦怠感、発熱、腹痛、背部痛、黄疸が出現したため近医を受診した。CTにて巨大肝膿瘍を指摘され、経皮的膿瘍ドレナージを施行するも、黄疸の改善を認めないため当院転院となった。身体所見上黄疸と下半身主体の高度浮腫、血液検査上低Alb血症、肝胆道系酵素の...
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- 消化管出血にて発見された十二指腸脂肪腫の一例
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間野 真也(日立総合病院 内科)
【症例】54歳、男性【主訴】黒色便【現病歴】2008年10月末に1日3回ほどの黒色便がみられ、近医受診となった。以前の採血でHb17 g/dlであったが、近医受診時Hb12 g/dlと低下、BUN/Cr比も34.1/0.6と上昇認め、上部消化管出血疑いにて同日当院紹介受診し、緊急入院となった。【既往歴】20歳虫垂炎手術、51歳高血圧、52歳内痔核手術【入院後経過】以前の採血ではHb17 g/dlで...
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- 食道癌の治療経過中に心臓転移を来たした一例
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稲垣 尚子(藤沢市民病院)
今回我々は進行食道癌の加療経過中に心臓転移をきたした一例を経験したので報告する。症例は67歳女性、喫煙飲酒歴あり、既往に心房細動あり。平成17年11月経口摂取時の胸のつかえを自覚し近医受診、上部消化管内視鏡検査(GIF)で胸部食道に高度狭窄を呈する腫瘍を認め精査加療目的に12月当科紹介受診となった。再検GIFで切歯より30~36cmに半周性以上を占める3型病変を認め、同部よりの生検組織診で低分化型...
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- 深部静脈血栓症を合併した潰瘍性大腸炎の一例
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大久保 秀則(茅ヶ崎市立病院 消化器内科)
症例は27歳男性。2008年2月に腹痛、血便、下痢にて発症し、下部消化管内視鏡検査にてUC(全結腸型)と診断。メサラジン、ステロイド投与にて3月には寛解導入したが、ステロイド漸減中(5月下旬)に症状再燃したため入院。ステロイド再度増量、禁食、IVH管理にてUCは改善傾向であったが、6月下旬に下肢の浮腫が出現。腎静脈分岐部やや頭側から両側下腿に至る広範な深部静脈血栓症(DVT)であることが判明。ベー...
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- 上行結腸に穿通した虫垂粘液嚢胞腺癌の一例
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松本 直樹(駿河台日本大学病院 内科)
【症例】84歳女性。1ヶ月前より間欠的に右下腹部痛を自覚し、当科を受診した。右下腹部に腫瘤を触知し、同部位に圧痛を認めた。血液検査上、WBC 11,700/μl、CRP 11.7mg/dlと高度の炎症反応があり、入院となった。腹部造影CT:回盲部に内部が水と同等の低信号を呈し、辺縁が造影される嚢胞状の病変が指摘された。水信号の一部にも淡い造影効果が見られた。腹部超音波:上行結腸の背側壁外に、内部に...
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- マロリー・ワイス症候群をきたした13ヶ月後に十二指腸癌が診断された1例
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塩沢 牧子(横浜船員保険病院 内科)
十二指腸癌は全消化管悪性腫瘍のうち0.3~0.6%と、まれな疾患であり、その中でも水平脚原発のものは頻度が少なく、早期発見される症例はきわめてまれである。また、予後不良な疾患であり、非治癒切除症例では2年生存例はないとの報告もある。今回、当初マロリー・ワイス症候群を来たし、その13ヶ月後に十二指腸癌と診断された一例を経験したため報告する。45歳男性。2007年11月末、黒色嘔吐、黒色便、心窩部痛を...
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- GEM併用ラジオ波焼灼術後の再発肝内胆管癌に対したDSM-TACEを施行した一例
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守屋 聡(大森赤十字病院 消化器科)
症例は57歳男性。既往歴に高血圧。平成16年10月他院にて肝右葉9cmの肝内胆管癌intrahepatic cholangiocarcinoma;ICC(S5-6-8;well diff.T3N0M0:stage3,Eg,Fc(+),Sf(-),S2,N0,Vp0,Vv0,Va0,B0, IM2, P0, SM(-), NL )に対して2/3肝右葉切除術施行。平成18年1月に肝内に5個の転移巣(最...
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- 肝限局性結節性過形成の2症例
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篠崎 勇介(千葉大学大学院 医学研究院 腫瘍内科学)
【症例1】29歳女性。4年前の腹部超音波検査にて、肝左葉に径7cm大の腫瘍を指摘された。Dynamic CTでは、動脈相で濃染、平衡相で周囲肝と等濃度を呈し、中心瘢痕が描出された。限局性結節性過形成(Focal nodular hyperplasia,FNH)を疑われ経過観察されていたが増大してきたため、当院当科を紹介受診した。腹部超音波検査で肝左葉に88×63mm大の辺縁不明瞭の低エコー結節をみ...
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- 嚢胞内出血を来たし、腹腔鏡下切除にて治療した巨大脾嚢胞の1例
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柳沢 昇吾(横浜労災病院 消化器内科)
症例は36歳女性。健診の腹部エコー検査にて巨大な脾嚢胞を指摘され2004年4月 日に紹介受診となった。自覚症状はなく、腹部エコーにて脾臓には約10cmの内部均一な低エコーを呈する嚢胞を認めた。腹部CTでも脾臓に均一な低吸収域を呈する嚢胞を認めたが、結節や実質成分、隔壁構造などは認めなかった。以後、ほぼ半年1回の定期的検査にて過観察していたが、3年間はエコー上にも変化を認めなかった。2007年10月...
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- エンテカビルが奏効した白血病治療後de novo B型肝炎の1例
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重福 隆太(聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院 消化器内科)
近年,化学療法後のHBV再活性化によるde novo B型肝炎が報告され,しばしば重症化することで問題となっている。我々は肝炎発症後にエンテカビル(ETV),グリチルリチン(SNMC)を投与し,鎮静化したde novoB型肝炎の1例を経験した。 症例は44歳、男性。2008年2月初旬より心窩部痛が出現し近医受診。検査にてWBC 115900/μl(blast 95%)を...
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