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検索結果は106件です。
- 上部消化管内視鏡の前処置中におこったブスコパンショックの1例
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多田 和弘(国立がんセンター 中央病院 内視鏡部)
(背景)ブスコパンは内視鏡検査において、消化管蠕動運動の抑制、胃酸や唾液などの分泌抑制目的で広く一般的に用いられている前処置薬の一つである。今回、上部消化管内視鏡検査(EGD)の前処置としてブスコパンを投与され、アナフィラキシーショックと思われる症状を呈した症例を経験したので報告する。(症例)50代、男性(主訴)胃癌ESD後フォロー(現病歴)一年前に早期胃癌を指摘され、ESDが施行されている。治療...
第304回関東支部例会 >
- 胃静脈瘤硬化療法後にARDSを発症した一例
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藤澤 信隆(都立広尾病院 消化器内科)
【症例】65歳, 男性.【主訴】吐血.【現病歴】平成19年8月11日に吐血し, 他医療機関に救急搬送された. 緊急上部消化管内視鏡検査にて胃静脈瘤破裂と診断され, SB tube挿入後, 加療目的にて当院に転院した.【入院時現症】意識清明, 体温37.0℃, 血圧113/57mmHg, 脈拍100回/分・整, 眼瞼結膜貧血あり, 眼球結膜黄染なし, 頚部・胸部・四肢に特記所見なし, 腹部軽度膨隆,...
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- 術前のS-1、CPT-11併用療法が奏効した大腸癌肝転移の一例
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加藤 礼(昭和大学 医学部 消化器・一般外科)
症例は54歳、男性。腹痛、悪心、嘔吐を主訴に当院内科受診した。身体所見に異常認めず、血液生化学所見では、軽度炎症反応認めるのみであったが、腫瘍マーカーはCEA1563ng/mlと著明な高値を認めた。画像検査所見では、CT検査にて、横行結腸肝局部に造影効果を伴った壁の肥厚を認め、また肝内には両葉に渡りLow density areaを認め、最大で5cmであった。横行結腸癌、腹部リンパ節転移、多発肝転...
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- 自然退縮を認めた肝細胞癌、肺、リンパ節、腹膜転移の1例
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森実 千種(国立がんセンター中央病院 肝胆膵内科)
今回我々は遠隔転移を有する肝細胞癌の自然退縮を経験したので報告する。63歳の男性。幼少時に門脈圧亢進症で脾臓摘出された(手術時輸血施行)。その後16歳時に食道静脈バイパス手術、37歳時に食道離断術を施行された。49歳時にC型肝炎を指摘、今回近医でフォロー中に肝腫瘍を指摘。前医(大学病院)で画像所見から肝細胞癌、多発肺転移と診断された。肝腫瘍指摘から約1ヶ月後に当院初診。初診時当院CTでも造影効果の...
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- 腸閉塞を契機として診断された多発性骨髄腫に合併した腸管アミロイドーシスの一例
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坪内 美佐子(獨協医科大学 消化器内科)
【症例】72歳 女性 【主訴】腹痛,腹満感 【既往歴】32歳 十二指腸潰瘍にて手術、49歳 子宮筋腫にて子宮卵巣全摘術、71歳 発作性心房細動、心室頻拍にてカテーテルアブレーション 【現病歴】腹部手術歴あり元来便秘気味であった。平成20年1月下旬より下剤を服用しても排便が不良となり、2月2日腹部膨満感,腹痛を主訴に当科受診。腹部X線、CT上著明な腸管ガスの貯留を認め、subile...
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- 重症筋無力症に合併した肝細胞腺腫の1例
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佐野 隆友(東京医科大学病院 消化器内科)
主旨症例は28歳女性。平成19年10月頃より構音障害認め当院受診。精査の所、重症筋無力症と診断。胸腺腫及び肝腫瘍認めたため当科受診となった。採血検査は概ね正常値であったがPIVKA-2は319と上昇、他腫瘍マーカーの上昇は認めなかった。腹部超音波検査では左葉外側区に径50mm大、辺縁不整で内部は低エコー領域が広く占めるが、一部高エコーや脈管を有する腫瘤を認め、背側に突出様であった。Sonazoid...
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- 未分化型早期胃癌のリンパ節転移の検討‐未分化癌は内視鏡的切除の適応拡大となりうるか?‐
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平澤 俊明(癌研有明病院 消化器内科)
【背景】分化型早期胃癌のリンパ節転移のrisk factorは明らかにされており、内視鏡的切除の適応内病変、適応拡大病変として積極的に内視鏡的切除が施行されている。一方、未分化型早期胃癌は我々の検討では、腫瘍内潰瘍がなく、20mm以下のM癌ではリンパ節転移を認めなかったが(0/141)、95%信頼区間は0~2.6%であり、リンパ節転移が陰性である根拠となる症例数が少なく、内視鏡的切除の適応拡大病変...
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- 潰瘍性大腸炎に対しシクロスポリン持続静注で緩解導入した後の再燃に対し2度目の投与を行った2症例
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丸山 悠里子(慶應義塾大学 医学部 消化器内科)
【初めに】重症潰瘍性大腸炎に対するcyclosporine A(以下CyA)持続静注は、高い有効性が報告されているが、その反面、緩解導入された症例でも再燃し、手術が必要になることが少なくない。また、有効例について再燃時に再度CyA持続静注を行うべきかについては一定の見解はないものの、当院では上記理由に加え副作用出現が危惧されることより、原則再投与は行わず、多くは外科手術を行っている。そのような中、...
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- 肝細胞癌右心室内転移の一例
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羽鳥 薫(東京都立広尾病院 消化器内科)
【症例】74歳男性【既往歴】20代 結核, 50代 高血圧, 60歳 大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症(NYHA2度), 73歳 発作性心房細動【現病歴】2006年10月食欲不振,体重減少の精査で施行した腹部CTで肝右葉後区域に早期相で濃染され,平衡相でwash outされる15cm大の腫瘤性病変を認め,肝細胞癌(HBs抗原陰性,HCV抗体陰性,アルコール多飲歴なし)と診断された.2006年11月肝後区域...
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- 除菌にて改善した十二指腸リンパ腫の一例
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丸茂 達之(上尾中央総合病院 消化器科)
【症例】66歳、男性【主訴】血便【既往歴】胆嚢ポリープ【現病歴】2007年8月に少量の血便のため当科初診。大腸内視鏡検査を施行し、大腸憩室出血が疑われた。スクリーニングで10月に施行した上部消化管内視鏡検査(EGD)で十二指腸乳頭の対側に白色顆粒状病変がみられた。生検ではリンパ濾胞がみられ十二指腸濾胞性リンパ腫やmucosa-associated lymphoid tissue(MALT)リンパ腫...
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- 術前化学療法により組織学的CRが得られた他臓器浸潤直腸癌の1手術例
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田口 昌延(自治医科大学消化器一般外科)
症例は69歳、男性。血便を主訴に近医を受診、直腸癌を疑われ当院紹介となる。下部消化管内視鏡検査では直腸Rasbに環周率90%の2型腫瘍を認め生検結果は高分化腺癌であった。CTやMRIでは膀胱、精嚢、前立腺への浸潤を認め、右内外腸骨動脈領域に腫大したリンパ節が多発していた。高度進行直腸癌Rasb、2型、cSI、cN3、cH0、cP0、cM0、cStage3bと診断した。術前検査を進めるうちにイレウス...
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- 一卵性双生児の姉妹に発病した潰瘍性大腸炎例
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藤井 俊光 (東京医科歯科大学 消化器内科)
潰瘍性大腸炎の発症には遺伝的要素や免疫学的異常、環境因子などが関与していると考えられるが、決定的なものは特定されておらず、複数の要素が複雑に絡み合いながら病態を形成しているものと考えられている。遺伝的要因の解明には環境因子に差異の少ない家族内発症例の検討が重要であると考えられる。今回われわれは一卵性双生児の姉妹に発症した潰瘍性大腸炎の一家系を経験したので報告する。症例は1982年生まれの一卵性双生...
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- 膵癌の浸潤によって生じた十二指腸‐胆嚢管瘻に対し、十二指腸へのcovered metallic stentの留置が有効であった1例
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西尾 友子(横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器病センター)
症例は68歳、男性。多発性肝転移、十二指腸狭窄を伴う膵頭部癌に対し胃空腸バイパス術を行った後、gemcitabineによる化学療法をprogression diseaseと判定されるまで7コース施行した。その後外来で経過観察中に急性胆嚢炎を発症し入院した。CT上胆嚢壁の肥厚と胆嚢内と胆管内に空気像を認め、胆道‐消化管瘻の形成が疑われた。経皮的な穿刺ルートがないことと著しい衰弱がみられたことより、絶...
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- 急性閉塞性化膿性胆管炎に対して、総胆管十二指腸婁からのアプローチによりERCPを行った1例
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福田 将義(東京都立府中病院 内科)
総胆管結石による急性閉塞性化膿性胆管炎、敗血症にて当科入院となり、ERCPにて乳頭からのアプローチが困難であり、総胆管十二指腸婁からのアプローチにてドレナージを行い、救命した症例を経験したので報告する。[症例1]89歳男性。[主訴]発熱、意識障害[既往歴]胃潰瘍にて胃部分切除後、胆嚢摘出術後、糖尿病、前立腺癌[病歴]2007年12月18日夕方から発熱を認め、背部痛、軽度の意識障害を認めるため、12...
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- 心膜静脈経由でB-RTO(バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術)を施行した孤立性胃静脈瘤の1例
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森田 宏(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科)
症例は71歳の女性.前医にて原発性胆汁性肝硬変にて経過中,孤立性胃静脈瘤が増大してきたためB-RTOを試みたが多重排血路のため完遂できなかった.その為当院紹介受診されB-RTO再施行の予定であったが,入院予定前に胃静脈瘤破裂による吐血を来たし緊急内視鏡下にN-buthyl-2-cyanoacrylateの局注にて止血,その後B-RTOを施行した.事前の3D-CTおよびB-RTVにて胃静脈瘤に連続す...
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- 先天性総胆管嚢腫症を伴ったAFP産生胆管癌の一例
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宮川 薫(神奈川県立がんセンタ- 消化器内科)
【症例】36歳、女性。【主訴】腹満感。【既往歴】特記すべきものなし。【現病歴】2007年12月末頃から、腹満感出現、近医を受診精査。CTで最大8cm大の多発肝腫瘍、総胆管拡張など認め、2008年1月18日、当科紹介初診となった。初診時より39度の発熱を認めたので、即日入院となった。【入院時理学的所見】右季肋部に弾性硬の著明な肝腫大を触知するが、リンパ節は触知しなかった。【入院時検査所見】WBC 1...
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- 直腸肛門部無色素性悪性黒色腫が疑われた一例
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薮野 太一(横浜市立市民病院)
症例は74歳女性.下血を主訴に来院した.大腸内視鏡検査にて,下部直腸に3cm大の2型隆起性病変を認め,生検より悪性黒色腫が疑われた.大腸癌取扱い規約に準じた術前診断はMP,N0,H0,P0,M0 StageIであり,D2郭清を伴う腹会陰式直腸切断術を施行した.病理結果は,3.0*1.5cm,a,ly1,v2,infα‐β,int,ow-,ew-,aw-,n-(0/12),StageII.CD34,...
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- PEG-RBV治療後の再燃に少量長期IFN-α治療が著効したC型肝硬変の1例
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広瀬 俊治(東海大学 医学部 付属 八王子病院 消化器内科)
【症例】66歳男性【現病歴】1990年、C型慢性肝炎の診断。2004年3月より食道静脈瘤の内視鏡的治療を繰り返した。肝硬変治療のために2005年6月当院を紹介。【既往歴】22歳輸血。【生活歴】喫煙なし、飲酒なし 【身体所見】身長170cm、体重66kg、血圧128/74mmHg、貧血なし、黄疸なし、手掌紅斑あり、腹部平坦軟、腹壁血管怒張なし、肝臓を正中に2横指触知【検査所見】WBC 2200、Hb...
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- 膀胱瘻を合併した虫垂粘液嚢胞腺腫の1例
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島田 綾(横浜市立市民病院 外科)
症例は46歳男性で2008年10月から38℃台の発熱と尿道痛、膿尿が出現した.受診した近医の膀胱鏡で消化管との交通が疑われ、下部内視鏡を施行し,虫垂根部周囲の隆起と白濁した粘液の流出を認め精査目的で当院泌尿器科に受診した.膀胱造影では瘻孔を指摘できなかったが、CTで虫垂の腫大を認め,虫垂膀胱瘻疑いで当科受診した.MRIで虫垂内に液体貯留を認めた.CEA 2.6 ,CA19-9 2.7と腫瘍マーカ...
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- 好酸球性胃腸症の1例
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成松 和幸(防衛医科大学校病院 内科2)
【症例】39歳女性。1ヶ月ほど前から心窩部痛を認めていたが次第に増強し、下腹部痛とともに下痢・嘔吐が出現したため近医を受診、ホスホマイシンを処方されたが症状が持続し、腹部エコーにて腹水を認めたため当院紹介受診となった。初診時身体所見は体温38.0℃、前胸部に紅斑が散在し、右季肋部から側腹部に著明な圧痛を認めていた。採血にて肝胆道系酵素の上昇と軽度の炎症所見を認めており、総胆管結石陥頓やFitz-H...
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