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検索結果は106件です。
- 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)及びクリオグロブリン血症(CG)を随伴し、ペグインターフェロン/リバビリン(Peg-Riba)併用療法が著効したC型慢性肝炎の1例
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森屋 恭爾(東京大学医学部感染制御部)
症例は33歳女性、19歳時にHCV抗体陽性を指摘。2006年1月発熱、皮疹、関節痛にて当院受診。初診時検査成績:Plt 92000/uL, AST 20IU/L, ALT 16IU/L, CH50 16U/mL, IgM 496mg/dL, IgG 1304 mg/dL, RA 3440IU/mL, 抗核抗体、抗血小板抗体はいずれも陰性。骨髄穿刺では形質細胞などの異常増殖は認められなかった。皮膚科...
第304回関東支部例会 >
- 膵solid-pseudopapillary tumorの1男性例
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片岡 俊介(横浜市立大学附属病院 消化器内科)
症例は58歳の男性。人間ドックを契機に、膵頭部に中心石灰化を有する30mm大の腫瘍を指摘され、精査目的にて当科に紹介受診となった。腹部超音波検査では境界明瞭な35x36mmの低エコー腫瘤で、中心にASを有する高エコーを認めた。主膵管の拡張は認めなかった。腹部造影CT検査では、境界明瞭で中心に石灰化を有し、造影早期では低吸収値であり、造影後期で膵実質と同等の吸収値となる造影効果を有する腫瘤を認めた...
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- 経過観察中に腫瘍内出血をきたした肝細胞腺腫の一例
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向津 隆規(済生会横浜市南部病院 消化器内科)
症例は48歳女性。2006年11月、右大腿痛で当院心臓血管外科受診した際、腹部CTにて肝S7/8に8.5cmの腫瘤を指摘され12月当科に紹介。USで周囲に低エコー帯を伴う内部がやや不均一な高エコー腫瘤像、dynamic CTでは単純でlow、早期相でlow、平衡相でlowのパターンを呈し、MRIではT1強調像で淡い高信号、T2強調像で肝実質と等信号を呈する境界明瞭な腫瘤を認めた。背景に慢性肝疾患な...
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- 急性胆嚢炎に後腹膜胆汁漏を合併した一例
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菰池 信彦(東京慈恵会医科大学第三病院消化器肝臓内科)
症例は79歳男性.生来健康だが平成20年7月に気腫性胆嚢炎で当科入院歴があり,画像検査上明らかな胆石を認めずPTGBDで改善した.平成20年12月5日夜間より右季肋部痛を自覚し当院救急外来受診.炎症反応に乏しく腹部画像検査でも明らかな異常所見を認めなかったが,鎮痛剤への反応が乏しいため急性腹症として精査加療目的に緊急入院となった.その後腹部超音波で胆嚢の軽度緊満と周囲の脂肪組織の軽度混濁が出現した...
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- 著明な高ビリルビン血症を呈したβサラセミア合併総胆管結石の一例
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鈴木 季人(順天堂大学 医学部 消化器内科)
【症例】36歳女性。【既往歴】10歳時よりβ‐サラセミアと診断。【家族歴】父と弟がβ‐サラセミア【現病歴】心窩部から右季肋部にかけての腹痛と黄疸の増悪を主訴として近医を受診。高ビリルビン血症とプロトロンビン時間の延長を指摘され、急性肝不全の疑いで当院へ救急搬送され、即時入院となった。【入院後経過】発熱なし。意識清明。眼球結膜と皮膚に著明な黄疸を認めたが、腹部症状は消失していた。入院時の血液生化学検...
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- 肺非結核性抗酸菌症の経過中に下痢で発症した反応性AAアミロイドーシスの一例
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千葉 秀幸(NTT東日本関東病院 消化器内科)
【症例】83歳女性.平成14年より肺非結核性抗酸菌症(Mycobacterium avium陽性)に対しクラリスロマイシン200mg内服で外来経過観察されていた.平成20年8月1日より食後の水様性下痢(10回/日以上),腹痛を主訴に22日当科受診.その後脱水・低栄養が進行し精査加療目的入院となった.入院当初著明なるいそう,下腿浮腫が認められた.血液検査上,低蛋白血症(TP5.4g/dl,Alb1....
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- 自然寛解を認めた後腹膜線維症を合併した自己免疫膵炎1例
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中里 圭宏(国立病院機構 東京医療センター)
症例は69歳女性で主訴は左下腿浮腫。既往歴に特記すべきものはない。受診時、血液生化学検査に特記すべき異常なく、腹部造影CTを施行したところ、仙骨前面から左内腸骨動静脈周囲および骨盤腔内の腹膜にそって腫瘤影を認めた。その末消から左総長骨静脈の血流不良を認め、左下腿浮腫の原因と考えられた。同時に膵体尾部の腫大とその周囲にrim状の濃染不良域を認めた。MRCPで膵尾部に主膵管の狭小化を認め,MRIで膵体...
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- 確定診断に至らなかった多発性肝癌の一例
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土橋 昭(新松戸中央総合病院 消化器・肝臓科)
【はじめに】肝原発の悪性腫瘍は,肝細胞癌(HCC)が約90%,胆管細胞癌(CCC)が約5%であり,その他の腫瘍は稀である.今回我々は各種検査で確定診断に至らなかった肝原発の悪性腫瘍を経験した.【症例】38歳男性.160cm,99.0kg(BMI 38.7)と高度肥満である.0歳時に左睾丸悪性腫瘍の手術歴(詳細不明)がある.2007年10月頃より全身倦怠感,食思不振,体重減少を認め,2007年12月...
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- 重度の便秘が原因の虚血性腸炎に対し拡大右半結腸切除術を施行した1例
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嵩原 一裕(順天堂練馬病院 総合外科)
症例は40歳代、女性。もともと便秘傾向であった。2008年4月下旬より排便なく、近医にて処方された下剤を大量に服用したところ腹痛出現し当院に救急搬送となった。 CTでは下行結腸に多量の宿便認め、閉塞性のイレウスを発症していた。減圧目的に施行したCFにて大腸粘膜の虚血性変化を認めた。 腸管安静のため絶食・補液にて1ヶ月以上経過観察するも、CF再検にて上行結腸から横行結腸の大腸粘膜虚血性変化の改善みら...
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- 膵管癌が合併し急速に進行した分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMN)の一例
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吉田 仁(昭和大学 医学部 消化器内科)
症例は64歳の男性。主訴は膵癌合併の疑い。喫煙歴: なし、飲酒歴: beer 200mlを週2回35年間。家族歴: 兄は肺小細胞癌、弟は膀胱癌。【入院までの経過】2003年9月初診時血液検査でCA19-9 108.7 U/mlと異常高値を呈したため精査したところ、膵に嚢胞性病変を認め、横行結腸癌および胆嚢胆石を認めた。画像検査により膵嚢胞性病変は分枝型IPMNと診断した...
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- 十二指腸炎を呈した陳旧性の日本住血吸虫症の一例
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京 里佳(横浜南共済病院消化器内科)
【症例】73歳男性【既往歴】8歳で日本住血急吸虫症(神奈川県西部で感染、治療したが内容は不明)71歳慢性腎不全【家族歴】特になし【現病歴】平成18年より慢性腎不全で当施設へ通院中、胸やけの精査のため平成20年11月上部内視鏡検査を行った。【現症】結膜に黄疸なし。四肢に浮腫を認めず。腹部は平坦、軟で腹水や圧痛を認めない。体表に血管拡張も認めない。【血液検査(平成20年11月)】WBC6000/μl ...
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- 診断に苦慮した膵内副脾に伴うEpidermoid cystの1例
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丸野 敦子(東海大学 医学部 消化器内科)
症例:39歳,女性。主訴:症状なし。飲酒歴:日本酒1-2合/日。現病歴:平成20年10月,会社健診の腹部超音波検査にて膵嚢胞性病変を指摘され,当科受診。血液データ上CA19-9軽度上昇以外に特記なし。腹部所見特記なし。US,CT,MRでは,膵尾部に隔壁構造と一部に小石灰化を伴う,比較的厚い被膜で覆われた2cm大の嚢胞性病変が認められた。主膵管の狭窄、拡張は認められなかった。さらに超音波内視鏡上は,...
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- 出血源不明の大量上部消化管出血の原因病巣として診断された十二指腸動静脈奇形の1例
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白戸 泉(東京女子医科大学 八千代医療センター 消化器内科)
【症例】67歳、男性。主訴はタール便、めまい。既往歴は特になく、医療機関への通院歴はない。嗜好で飲酒を1日1~2合、喫煙は1日30本を約50年である。2008年9月4日からタール便を頻回に認め、6日にふらつきも強くなり当院救急外来に搬送された。来院時の採血でHb 9.3 g/dl、BUN 60.3mg/dlと上部消化管出血を強く疑う所見であり、緊急上部内視鏡検査を施行した。胃内に凝血塊を認めるも明...
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- 術前の深達度に超音波内視鏡が有用であった1例
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出口 隆造(東海大学 医学部 附属大磯病院 消化器科)
症例は63歳男性。42歳時に早期胃癌に対して幽門側胃亜全摘術を施行され毎年検診を受けていたが、平成20年10月の上部消化管造影検査で胃隆起性病変の指摘を受け、平成21年2月2日に当院で上部消化管内視鏡検査を施行。残胃大弯に粘膜下腫瘍を疑わせるIIa+IIc様の隆起性病変がみられ、隆起の中心部から生検を行った。病理診断では生検組織標本の一部分に異型上皮が認められ、不整で不規則な融合を示す異型腺管を形...
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- Lansoprazole内服により発症したと考えられたcollagenous colitisの一例
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佐藤 知子(国際親善総合病院)
【症例】75歳 男性【主訴】下痢【現病歴】H19年12月近医にて胃食道逆流症に対しLansoprazoleが投与され、H20年3月より1日3~4回の下痢が出現した。各種止痢剤を内服するも改善せず、H20年5月他院にて上・下部内視鏡検査が施行されたが異常は認めなかった。その後も下痢が持続するためH20年10月29日当院受診、11月18日下部内視鏡検査を施行したところ、回盲部に膿苔に覆われた易出血性顆...
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- 十二指腸に穿通した膵膿瘍の一例
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野中 敬(平塚市民病院 消化器科)
【症例】72歳、男性【主訴】肝障害、炎症反応高値【既往歴】うつ病、糖尿病、アルコール性膵炎【現病歴】2008年2月より急性膵炎、仮性膵嚢胞に対して当院外来で通院加療中であった。通院中も断酒は行えず。2009年2月下旬の定期外来受診時に著明な肝障害と炎症反応高値を認め、精査加療目的で入院となった。【入院時現症】身長154cm、体重66.8kg、体温36.6℃、血圧104/52mmHg、脈拍92回/分...
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- 急性胆嚢炎に対する腹腔鏡手術
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白井 順也(藤沢湘南台病院)
【はじめに】われわれは急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドラインに従い、中等度以上の急性胆嚢炎に対し、当日もしくは翌日に手術を行っている。2006年7月から急性胆嚢炎と診断した患者に対し緊急で腹腔鏡下手術を行っており、今回その妥当性について検討した。【対象と方法】2006年7月から2008年8月までの約2年間で緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った20症例について、発症から手術までの日数、術後在院日数、手術時間...
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- Caroli病の1剖検例
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高原 慎一(昭和大学横浜市北部病院 臨床研修センター)
【症例】70歳台男性 【主訴】発熱、腹痛 【既往歴】1995年より多発性嚢胞腎による腎不全で血液透析、2006年肝硬変を指摘(非B非C)【現病歴】2008年8月19日に近医で血液透析後に右季肋部痛と発熱が出現し、血液生化学所見で黄疸と肝胆道系酵素の上昇を認めたため、胆道感染症が疑われ、腹部CT検査を施行した。多発性肝嚢胞と肝内石灰化を認めたが、胆嚢炎や総胆管結石は認めなかった。胆管炎の疑いで200...
第304回関東支部例会 >
- 副腎外褐色細胞腫の一例
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藍原 有弘(東京医科歯科大学 肝胆膵外科)
症例は50歳男性。10年前より高血圧を指摘され、内服治療していた。2008年健診での腹部US検査にて膵頭部近傍の径7cm大の腹部腫瘤を指摘され、当院当科紹介となった。精査による血管造影検査中に脈拍数150bpm、収縮期血圧260mmHgと異常高血圧の所見を認め検査中止となった。頻脈、異常発汗、持続型の高血圧、血中、尿中ノルアドレナリンの高値を認め、画像所見から副腎外褐色細胞腫が疑われた。術前よりα...
第304回関東支部例会 >
- ペグインターフェロン+リバビリン療法に抵抗性でニタゾキサニド(アリニア)などの多剤併用によりHCV RNA陰性化が得られた難治性C型慢性肝炎の1例
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平田 啓一(独立行政法人国立病院機構災害医療センター 消化器科)
【症例】60歳代後半男性 【主訴】全身倦怠感、肝機能異常 【現病歴】46歳時、背部刺傷により手術、この際輸血を受けた。その後肝機能障害出現、53歳時HCV抗体陽性を指摘された。54歳時よりインターフェロン単独療法で3回治療されたが無効、また63歳時よりペグインターフェロン+リバビリン(PEGIFN+RBV)療法を開始、2か月、4カ月の休薬期間が2回あるも現在まで約5年間治療を継続してきたが、この間...
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