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検索結果は119件です。
- 脾破裂による出血性ショックを契機に診断し得た自己免疫性膵炎の1例
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藤山 俊一郎(済生会熊本病院 消化器病センター)
自己免疫性膵炎は、初発症状として閉塞性黄疸や糖尿病、膵炎で発症する例が多いが、今回脾破裂による出血性ショックで発症した症例を経験したので報告する。症例は61歳男性。既往は腎細胞癌の手術歴のみで他の基礎疾患はない。平成21年7月上旬頃より左上腹部痛を自覚していたが経過観察していた。同月下旬、仕事中に急激な腹痛と嘔気を認め、ショック状態で当院へ救急搬送された。腹部は著明に膨隆しており、腹部超音波検査で...
第096回九州支部例会 >
- イレウスを契機に発見された粘液嚢胞腺腫合併小腸腺癌の1例
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赤星 浩(日本赤十字社長崎原爆諫早病院内科)
症例は71歳の男性。主訴は嘔気・嘔吐。既往歴は15歳頃に虫垂切除、40歳頃に甲状腺腫瘍切除、高脂血症にて近医で治療中。現病歴・2010年7月13日頃より心窩部不快を自覚していた。同月29日、嘔気・嘔吐のために当院に入院となった。現症:心窩部に圧痛あり。腹膜刺激症状なし。入院後経過:7月30日の腹部単純CTでは回腸イレウスの所見であったが、閉塞機転は不明。絶食と経鼻胃管にて腹部症状は消失した。8月2...
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- 潰瘍性大腸炎の経過中に高安動脈炎を合併し、インフリキシマブが著効した一例
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岸 昌廣(福大筑紫病院消化器内科)
患者は20歳代、女性。発症後8年のステロイド依存性全結腸炎型潰瘍性大腸炎(UC)である。5ASA、アザチオプリン(AZA)、プレドニゾロン(PSL)、血球除去療法で治療されたが、血便、腹痛の再燃を繰り返し、PSLを離脱できない状態であった。2009年9月、PSLを5mg/日に減量したところ時折左頚部痛が出現した。その後、腹痛、血便もあり血球除去療法を併用したが改善なく、PSLを30mg/日に増量し...
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- 骨盤内炎症症候群によりS状結腸、直腸狭窄をきたした1例
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相馬 渉(有田胃腸病院)
症例は52歳女性。1ヶ月前から持続する下腹部痛と排便困難を主訴に来院。全大腸内視鏡検査を施行したところ、S状結腸肛門側から直腸Rsにかけて一見スキルス様病変を疑う発赤・びらんを認め、癒着と高度狭窄を呈しており、注腸造影でも同部位に全周性の狭窄を認めた。組織検査を施行するもその病理結果では高度の炎症像のみで特異的な所見はみられず、骨盤腔内の高度炎症あるいは悪性腫瘍などによる腸管狭窄を強く疑った。CT...
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- 成人小腸間膜リンパ管腫の1例
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小野 陽平(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
症例は33歳の女性。腹部膨満感を主訴に近医受診。腹部超音波検査、腹部CT検査、腹部MRI検査で腹腔に巨大な多房性嚢胞性腫瘤(36x25.5x12.5cm)を認め、腹膜偽粘液腫が疑われた。さらなる精査のため当院紹介となった。粘液産生性の腫瘍原発巣検索目的に上下部消化管内視鏡検査、婦人科診察を行ったが、消化管・卵巣の異常所見を認めなかった。各画像検査で腫瘤内に明らかな充実成分を認めず、良性腫瘍、特にリ...
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- 終末期の癌患者における難治性イレウスに対して経胃瘻的にイレウス管を挿入した2例
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瀧澤 延喜(原三信病院消化器科)
終末期の癌患者では癌性腹膜炎などによる難治性イレウスを経験することがある。経鼻胃管・イレウス管による減圧やソマトスタチンアナログ製剤の投与などが行われるが改善は難しく、胃管・イレウス管の留置が長期になる場合も少なくない。そのため結果として、鼻腔などの粘膜損傷や経鼻留置による容姿の問題が生じ、患者のQOLを必ずしも満足に改善してはいない。減圧目的の胃瘻は有効であるが、イレウス管に比較して減圧効果が弱...
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- サイトメガロウイルス(CMV)感染による急性肝炎の一例
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石田 素子(福岡徳洲会病院 総合内科)
【症例】34歳、男性【主訴】全身倦怠感【既往歴】16歳時に肝障害を指摘されたが原因不明【現病歴】約2週間前から発熱と頭痛を自覚し近医を受診して感冒の診断で投薬を受けていた。以後も38度台の発熱が持続し下痢も出現したため当科外来を受診し、採血で肝障害(GOT181IU/l,GPT324IU/l)を指摘された。以降外来で1週間経過観察したが、発熱と全身倦怠感のため仕事ができず入院となった。【生活歴】2...
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- 若年女性に発症した自己免疫性膵炎に合併した硬化性胆管炎・胆嚢炎でステロイド治療にて改善した1例
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黒瀬 龍彦(北九州総合病院 消化器内科)
症例は30才代、女性、既往に5年前からの原因不明の散発性の肝障害がある。平成22年5月黄疸、全身倦怠感、上腹部痛を主訴に来院、採血にて肝胆道系酵素の上昇、IgG高値を認めた。IgG4は正常だった。画像にて膵全体の腫大、胆嚢壁肥厚、脾腫を認めた。ERPでは頭部から尾部までびまん性に膵管狭細像を認めた。ERCではBiに狭小化を疑われた。また肝生検を行い自己免疫性肝炎の合併も疑われた。プレドニゾロンにて...
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- Granulocyte-colony stimulating factor(G-CSF)産生食道癌肉腫の一例
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西俣 伸亮(社団法人鹿児島共済会 南風病院 消化器内科)
症例は69才の男性。2010年3月頃より食後の前胸部違和感が出現してきたため4月20日近医にて上部消化管内視鏡検査が施行された。下部食道癌が疑われたため4月26日当科を紹介され入院となった。門歯より35-42cmの部位に管腔をほぼ占める隆起性病変がみられ、口側には同腫瘍と連続しているヨード不染域を伴っていた。また、入院時より微熱が持続していた。血液検査でもWBC 19470/μl(Neutro 7...
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- ペグIFN、リバビリン併用療法中に、PIVKA2の著明な上昇を認めたC型慢性肝炎の1症例
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松本 修一(福岡徳洲会病院 肝臓内科)
【症例】27歳、女性【現病歴】X年6月に全身倦怠感を自覚し、かかりつけ医で採血を行ったところALT 1802IU/l、T-Bil 3.1mg/dlと黄疸を伴う急性肝障害を指摘された。ウイルス学的検索では、HCV抗体陽性(カットオフインデックス15.1)、HCV-RNA 7.0LogIU/ml、Genotype1bであり、HCVによる肝障害と考えられた。経過中にALT値は三峰性の上昇を認めた。IFN...
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- 下血を繰り返した小腸vascular ectasiaの1例
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迫田 敏(藤元早鈴病院)
繰り返す下血に対して小腸カプセル内視鏡(CE)を行い小腸vascular ectasiaと診断した。ダブルバルーン内視鏡(DBE)が癒着により挿入困難のため止血処置できず、腹部血管造影(AG)にて止血しえた症例を経験したので報告する。【症例】86歳 女性 平成17年8月1回目下血を認めて近医入院、上下内視鏡検査にて異常なく、保存的加療で症状改善している。平成21年1月2回目下血、以降平成21年12...
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- 内視鏡的胆管ステント留置による総胆管結石の縮小効果の検討
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山田 航希(沖縄県立中部病院)
【背景】総胆管結石症例に対する胆管ステント留置は、従来結石による総胆管の閉塞を防止するための姑息的なものであり、胆管ステント留置それ自身による総胆管結石の縮小や消失効果を期待しての根本的治療法ではなかった. それ故、総胆管結石に対する胆管ステントの根本的治療効果に関する検討はいまだ十分ではない.【目的】胆管ステント留置による総胆管結石の結石径の縮小効果と結石数の変化を検討する.【方法】2003年1...
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- 早期胃癌に合併した肝原発sarcomatoid carcinomaの1剖検例
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山本 充了(九州大学大学院病態機能内科学)
症例は75歳、男性。近医で健診目的で施行した上部消化管内視鏡検査で体下部小弯に早期癌を認めたため、精査加療目的で当科紹介となった。入院時の血液検査ではB型・C型肝炎ウイルス陰性で、腫瘍マーカーの上昇は認めなかったが、腹部エコーで肝S3に径1cmの辺縁低エコー、内部等エコーの腫瘍を認めた。造影CTで同病変はリング状造影効果を認めた。EOB-MRI肝細胞相ではEOBの取り込みは消失し、FDG-PETで...
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- 大腸癌肝転移と鑑別が困難であった肝腫瘍の1切除例
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森戸 清人(佐賀大学 一般・消化器外科)
症例は55歳、女性。関節リュウマチ、強皮症で近医フォロー中に貧血の進行あり、下部消化管内視鏡検査を施行したところ上行結腸に5cmの1型病変を認め、生検の結果高分化腺癌と診断され当院を紹介受診された。精査の結果肝S8に28mmの不整な腫瘤を認めた。CTで同病変は早期より濃染され、後期相でも比較的濃染が持続し多血性病変の濃染パターンを呈していたが、MRIではT1WI でやや低信号、T2WIで高信号を呈...
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- TS-1/CPT-11による化学療法が奏効したAFP産生胃癌の1例
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隅田 頼信(北九州市立医療センター 消化器内科)
AFP産生胃癌は高率に肝転移を来たし、一般的に予後不良とされている。今回我々は術後早期に肝転移を発症したAFP産生胃癌に対して化学療法(TS-1/CPT-11)が奏功した一例を経験したので報告する。症例は65歳男性。2009年10月下旬、胃のつかえ感を主訴に近医を受診し、食道癌と胃幽門前庭部に進行胃癌を診断され、精査加療目的で12月当科紹介となった。術前のCTでは気管前リンパ節と胃大彎に小リンパ節...
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- 慢性関節リウマチの経過中、肝障害にて診断したヘモクロマトーシスの症例
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野田 哲裕(清和会長田病院, 久留米大学病院消化器内科)
症例は78歳、女性。約25年前に関節リウマチの診断を受け、H9年より治療を開始し、アザルフィジンEN、リウマトレックスで加療中であった。る。H18年にも肝機能異常を指摘されたが、薬剤性肝障害を疑われ経過観察となっていた。しかしリウマチの症状は安定しているがH20年肝障害の増悪と貧血の進行(Hb 10.0g/dl)を認めたため 精査加療目的で当院紹介入院となった。血液生化学検査では、肝炎ウイルスマー...
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- 門脈腫瘍塞栓を合併した膵内分泌腫瘍の一例
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馬場 崇徳(福岡大学筑紫病院)
症例は40代女性。2010年6月、水溶性下痢を主訴に近医を受診。採血でAST 167U/L、ALT 239U/L、γ-GTP 572U/L、T-Bil 1.9mg/dLと肝胆道系酵素の著明な上昇を認め当科紹介となり、腹部超音波検査で肝内に多発する肝腫瘍を認めたため、精査目的に入院となった。入院時に施行した腹部のDynamic CTでは、腫瘍はhypervascularで、膵尾部にも肝腫瘍と同様の造...
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- 転移性精索腫瘍を契機に発見されたスキルス胃癌の1例
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北崎 真未(九州大学大学院病態機能内科学)
症例は67歳、男性。2009年11月頃から黒色便と混濁尿を自覚していた。2010年5月、急速な右陰嚢の腫大を自覚し、近医を受診したところ、CTで右精索腫瘤と両側水腎症を指摘され、5月28日に精査加療目的で当院泌尿器科に紹介入院となった。血液検査でCEA、CA19-9 が高値であったため、上部消化管内視鏡検査を施行し、胃噴門部から前庭部まで小弯側を中心に粘膜肥厚を認め、体下部から前庭部は全周性に狭窄...
第096回九州支部例会 >
- Acoustic Radiation Force Impulse (ARFI) による新規無侵襲な肝線維化測定法の検討
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戸島 剛男(九州大学大学院 消化器・総合外科(第二外科))
【背景及び目的】VirtualTouch Tissue Quantification (VTTQ) はAcoustic Radiation Force Impulse (ARFI) を用いた新しい無侵襲の臓器硬度測定法である。我々は,新規開発された超音波装置(Siemens, ACUSON S2000) を用い,肝線維化評価における有用性を検討した。特に、...
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- 肝腫瘤で発見された消化管外アニサキス症の1例
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森田 道(長崎大学大学院 移植・消化器外科)
【症例】59歳女性【主訴】なし【現病歴】生来健康。検診の腹部超音波検査にて肝外側区域に腫瘤を指摘され、精査目的に当科紹介となった。腹部造影CTにて肝外側区域から肝外に突出するような造影効果の乏しい境界不明瞭な腫瘤を認めた。鑑別診断として悪性リンパ腫、炎症性腫瘤などが挙げられ、腹腔鏡下腫瘤摘出術を施行した。【手術所見】腫瘤は肝外、肝胃間膜内に発生し、肝外側区域背側に接するように存在していた。腫瘤と癒...
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