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検索結果は119件です。
- 自己免疫性肝炎とB型肝炎の合併が疑われた慢性肝炎急性増悪の一例
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有尾 啓介(国立病院機構嬉野医療センター消化器内科)
【症例】55歳,男性.20代でB型肝炎を指摘され,以後肝庇護剤の処方を受けていた.2009年2月頃から肝機能増悪傾向となり2010年2月当院紹介.血液検査でAST 376 IU/l,ALT 577 IU/l,HBV-DNA 9.1LC/ml,HBe抗原陽性.IgG上昇やRF高値が認められたが,ANAなどの自己抗体はいずれも陰性.画像上肝の萎縮なくperiportal edemaを認める以外に有意所...
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- 自己免疫性肝炎と鑑別が困難であった原発性硬化性胆管炎の一例
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城間 丈二(ハートライフ病院)
【はじめに】自己免疫性肝炎と原発性硬化性胆管炎は、いずれも自己免疫性肝疾患として認知されている。今回、我々は薬剤性肝障害の改善後に自己免疫性肝炎を発症したものとして治療を続けるもその効果に乏しく、改めて画像検査を施行したところ原発性硬化性胆管炎に特徴的な所見を得た症例を経験したので報告する。【症例】69歳の男性で、高血圧症および気管支喘息にて近医通院中であった。2007年6月肝機能障害がみられたた...
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- Fibrolamellar carcinoma(FLC)の2例
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橋口 真征(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科)
FLCは若年成人(平均年齢23~27)に好発し、臨床病理学的特徴は通常のHCCとは大きく異なる.若年発症FLC2切除例を経験したので報告する.【症例1】17歳女性. 急性虫垂炎時CTにて肝両葉多発腫瘍(最大10cm)を指摘される. HBs-Ag,HCV-Abともに陰性で、AFP42ng/mL, PIVKA-2:92 mAU/mLと上昇. 生検にてFLCが疑われ、肝門部2cm大のリンパ節転移も疑われ...
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- 当科で経験した家族性地中海熱の1例
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石田 哲也(大分赤十字病院 消化器内科)
症例は51才、男性、40歳のごろから月1回程度 右下腹部痛、38度の発熱、採血で炎症反応高値を繰り返していた。数年前から発作時にステロイド投与されていたが著効ではなく自然に寛解していた。複数の病院で精査されたが確定診断できなかった。精査加療のため当院に入院した。入院時より腹痛、関節痛、発熱、CRP 18.4 mg/dl を認めた、GF,CF、小腸造影では特に異常な所見を認めなかった。消化管の病理所...
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- 転移巣が低分化腺癌様の形態をなし、診断に苦慮した肉腫瘍肝癌の1剖例
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田口 順(朝倉医師会病院消化器内科)
症例は67歳、男性。大酒家(焼酎4~5合/日)。平成7年に初めて肝機能異常とHCV抗体陽性を指摘されるが、放置する。平成20年12月、右側腹部痛にて、当科受診。血液検査でT.Bil 0.6mg/dl、AST 59U/l、ALT 79U/l、ALP 449U/l、γGTP 191U/lと肝機能異常を認めた。また、HCV抗体は陽性であった。腹部超音波検査、造影CT検査で、肝は腫大し、多発する腫瘍性病変...
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- ボルデゾミブ投与後にde novo B型肝炎を発症した多発性骨髄腫の1例
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具嶋 里香(国立病院機構熊本医療センター 消化器内科)
【症例】59歳男性【既往歴】多発性骨髄腫、慢性腎不全、高血圧【現病歴】平成17年に多発性骨髄腫の診断を受け、VAD(ビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサメサゾン)療法、平成18年4月中旬に当院血液内科で自己末梢血幹細胞移植を施行された。以後、骨髄腫再燃に対して平成21年2月下旬よりボルデゾミブ(商品名:ベルケイド)投与開始となった。その後、下肢末梢感覚異常を認め、ボルデゾミブとの因果関係も否定で...
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- 腹腔内デスモイド腫瘍の1例
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中村 典資(原三信病院 消化器科)
症例は63歳男性.既往に虫垂切除歴あり.家族歴に特記事項無し.高血圧,高脂血症,胆石にて永野病院通院加療中.2010年4月14日の腹部エコー検査にて臍右部に腫瘤を指摘.CT撮影したところ,横行結腸近傍に約5cm大の球形の充実性腫瘤を確認し,精査加療依頼で17日当科紹介となった.腹部造影CTにて,臍レベルの腹腔内、やや右側に,長径45mm大の境界明瞭で内部比較的均一な,造影にて徐々に均一に増強される...
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- 前立腺炎による直腸炎症性病変の一例
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仁保 宏二郎(原三信病院 消化器科)
症例は63歳,男性.2005年3月初旬,排尿時痛を主訴に当院を紹介受診し,前立腺炎と診断された.抗生剤(LVFX 400mg/日)の内服による加療を受けた.2週間後の再診時の直腸診で腫瘤を触知したため,S状結腸内視鏡検査を実施した.肛門縁より約1cmの直腸Rb前壁に径約2.5cm程度のなだらかで正常粘膜に覆われた,立ち上がりは比較的急峻な隆起性病変を認めた.中央部は不整で易出血性の潰瘍形成を認めた...
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- 混合性結合組織病・シェーグレン症候群に蛋白漏出性胃腸症を合併した一例
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柿ヶ尾 佳奈(国立病院機構九州医療センター 消化器科, 国立病院機構九州医療センター 臨床研究センター)
混合性結合組織病(MCTD)・シェーグレン症候群に蛋白漏出性胃腸症を合併した一例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。 【症例】50歳代、女性【主訴】下腿浮腫、腹部膨満【既往歴】40歳代:シェーグレン症候群、50歳代バセドウ病(アイソトープ治療施行後に甲状腺機能低下)【家族歴】弟:膠原病(詳細不明),父:関節リウマチ,心臓弁膜症【現病歴】2009年10月初旬より腹部膨満感を自覚。12月...
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- 膵尾部切除後の残膵に発生した膵頭部癌に対して残膵全摘を行った3例
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木村 有(熊本赤十字病院 外科)
Case 1; 62歳女性。2006年検診にて膵に主膵管拡張と嚢胞性病変を指摘された。IPMNに対して膵体尾部切除術施行した。術後病理にて minimal invasionを認めた。術後20ヶ月にCTで残膵に不整型の低吸収域を認めた。残膵癌の診断で膵全摘術施行した。 IPMN由来の浸潤癌であった。初回手術ではIPMAが断端に陽性であった。 Case 2; 膵体部癌にて2006年に膵体尾部...
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- ステロイド自己中断により劇症肝炎を呈した自己免疫性肝炎の1例
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内田 信二郎(佐世保市立総合病院)
【はじめに】自己免疫性肝炎は適切な治療が行われれば10年生存率90%以上と予後良好であるが、頻度は少ないものの劇症化例や末期肝不全例は他の肝基礎疾患例に比べて予後が不良であることが知られている。今回我々はステロイド内服にてコントロール良好であったにもかかわらず内服自己中断にて劇症肝炎を呈し、その後急速な転帰をたどった症例を経験したため報告する。【症例】76才、女性【主訴】全身倦怠感【現病歴】201...
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- 潰瘍性大腸炎に合併した壊疽性膿皮症に対して白血球除去療法と全結腸直腸切除術が有効であった一例
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松山 桃子(熊本赤十字病院)
潰瘍性大腸炎に合併した壊疽性膿皮症に対して白血球除去療法と全結腸直腸切除術が有効であった一例熊本赤十字病院消化器科1)松山桃子1)、北田英貴1)、山邊聡1)、泉良寛1)、小林起秋1)、溝部典生1)、石田準一1)、浦田孝広1)、吉永秀哉1)、竹熊与志1)、一二三 倫郎1)症例は19歳男性.平成16年に全結腸型潰瘍性大腸炎を発症し,コントロールのためステロイド剤の継続使用,アザチオプリンの併用を行って...
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- 動脈塞栓術にて止血し得た上行結腸憩室出血の2例
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小林 起秋(熊本赤十字病院消化器科)
1例目は50歳代、男性。平成22年8月、血便を頻回に認めたため当院救急外来受診。造影CT検査にて上行結腸憩室周囲に動脈相で血管外漏出像を認めたため緊急下部消化管内視鏡検査施行。CTの部位に一致して拍動性湧出性出血を認めたため、憩室開口部をクリップ法で縫縮し止血。第2病日に再度頻回の血便を認めたためクリップをメルクマールに血管造影検査施行。出血憩室近傍に仮性動脈瘤形成を認めており同部位に対して超選択...
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- FDG-PET/CTが有用であった、大腸癌転移再発症例の検討
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村上 豪志(佐世保市立総合病院 外科)
FDG-PET/CTは,CTの優れた空間的画像構築に質的情報を加えた新たな診断モダリティーとして現在の癌診療に用いられている。大腸癌領域においても,2002年にPETが保険適応,2004年にPET/CTが薬事承認された。現在,初回ステージング,各種治療の効果判定,再発巣検出や遠隔転移の検出において他の画像モダリティーよりも優れていることが示されており,特に大腸癌術後再発の早期診断に有用であるとの報...
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- 肝内A-Pシャントによる食道静脈瘤に対して肝動脈塞栓術が有効であった一例
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溝部 典生(熊本赤十字病院消化器科)
患者は70歳男性。前医で肝硬変(Child-Pugh A)を指摘されていた。肝炎ウイルスは陰性、大量飲酒歴もなし。3ヶ月前に前医で行われた上部消化管内視鏡検査では異常は認めていない。吐血を主訴に当院救急搬送され、腹水・心拡大・低酸素血症を認めた。上部消化管内視鏡検査では食道静脈瘤Lm,F2,Cb,RC++及び赤色栓を認め、同部位に対してEVLを施行した。造影CTでは肝右葉にはA-Pシャントを認め、...
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- 肝膿瘍との鑑別が困難であった胆管細胞癌の一例
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正 宏樹(大分医療センター消化器内科)
【症例】61歳女性。高血圧、バセドウ氏病のため当院代謝・内分泌内科に通院中。平成22年5月初旬から37℃台の発熱を認め、5月末になっても解熱しなかった。5月末に代謝・内分泌内科を受診した際にWBC:11900、CRP:14.6、LDH:383、γ-GTP:87と高値を認め、右季肋部痛と38℃台の発熱を認めた。腹部単純CTで肝内に多発する腫瘍性病変を認めた。胆嚢内には結石を認めるが胆嚢炎を示唆する所...
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- 当科における小腸GIST6例の手術成績
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藤井 及三(大分県立病院外科)
【はじめに】GISTは多くの場合無症状で、検診や他疾患の経過観察中に偶然発見されることが多い。とくに小腸では小さいものでは症状が出にくく、進行して腫瘍径が比較的大きくなって発見されることが多い。当科では2006年1月から2010年6月までの間に初発小腸GIST6例を経験したので、その治療成績を検討した。【方法】2006年1月から2010年6月までに当科で手術治療を行った小腸GIST6例を対象として...
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- びまん性胃粘膜下異所腺を背景に多発した早期胃癌の1例
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広瀬 統(福岡市医師会成人病センター)
びまん性胃粘膜下異所腺を背景に多発した早期胃癌の1例福岡市医師会成人病センター 消化器内科広瀬 統、池田 憲治、花野 貴幸、森田 勇、喜多村 祐次、有田 好之福岡大学医学部 消化器内科、青柳 邦彦、向坂 彰太郎同消化器外科 田中 伸之介、山下 裕一同病理学講座 二村 聡症例は70歳代、男性。2007年2月24日に心窩部不快感を認め来院した。上部消化管内視鏡検査にて胃体上~中部小弯後壁側に不整な陥凹...
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- 放射線化学療法中に仮性動脈瘤からの激しい消化管への出血がみられた、嚢胞を伴う膵癌の一例
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藤本 優(佐賀県立病院好生館肝胆膵内科)
嚢胞を伴うStageIVaの膵臓癌に対する放射線化学療法中に嚢胞内の仮性動脈瘤の破綻により、十二指腸に多量の出血をきたした一例を経験したため報告する。症例)66歳 女性 現病歴)糖尿病で通院中に全身倦怠感・体重減少みられ、腹部造影CT検査にて、膵頭部に径71×45mmの充実性部分を含む嚢胞性腫瘤あり。脾動脈、門脈、総胆管への浸潤と腹腔内リンパ節転移が疑われ、精査加療目的にて当科紹介された。既往歴...
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- 保存的に加療した腸管気腫症・門脈ガス血症の1例
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松田 史雄(熊本赤十字病院外科)
症例は90才女性。誤嚥性肺炎で他院入院中であったが、発熱・嘔吐が出現し、腹部XP、CTでイレウスと診断され、当院へ転院となった。当院来院時、意識レベルGCSスコア9(E3V2M4)、体温38.7℃、血圧91/55mmHg、脈拍156回/分・整、呼吸数27回/分、腹部は軽度膨隆し、腸音の減弱を認めた。全体的に軟らかく、認知症もあり意思の疎通が難しかったが、触診で特に痛がる様子はなかった。WBC 18...
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