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検索結果は119件です。
- 大腸癌化学療法における末梢血 CD3CD8 / CD4CD25Foxp3 Ratio の臨床的意義
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笹冨 輝男(久留米大学医療センター外科)
【目的】大腸癌の化学療法は最近ではFOLFOXやFOLFIRIなどすぐれた多剤抗癌剤併用レジメンが開発され、標準治療となってきている。これらの事実をふまえ、今回われわれは転移再発大腸癌に対し、標準的抗癌剤レジメン施行中の患者の免疫学的宿主応答をモニターし、その臨床的意義を調べてみた。【方法】2008 年9月から2009年10月までに化学療法を開始した術後転移再発大腸癌患者14名 について、抗癌剤投...
第096回九州支部例会 >
- 腹壁膿瘍を契機に発見され、術後に播種性骨髄癌症をきたした横行結腸癌の1例
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飯坂 正義(天草中央総合病院外科)
大腸癌が腹壁膿瘍を契機に発見されることは、比較的稀である。また大腸癌の経過において、骨髄転移は稀であるとされる。我々は、腹壁膿瘍を契機に発見され、手術後に播種性骨髄癌症(以下DCBM)をきたした横行結腸癌の1例を経験したので報告する。症例は、71歳の男性で、臍下の有通性腫瘤を主訴に外来を受診した。当該腫瘤に対し、切開排膿処置を施したが難治性であった。また腹部CT検査において、腫瘤の基部が腹腔内にあ...
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- AFP-L3分画が肝細胞癌の早期発見と治療に有用であった2症例
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今中 大(霧島市立医師会医療センター)
[はじめに]AFP-L3分画は肝細胞癌の腫瘍マーカーとして、生物学的悪性度の評価や予後因子としての意義も注目されている。今回我々はL3分画の上昇から27~30ヵ月の期間をおいて画像上肝細胞癌と診断されラジオ波焼灼術後L3分画が検出不能となった2症例を経験したので報告する。[症例1]60歳男性。H19年7月当院受診し慢性B型肝炎と診断。初診時の採血において、AFP 115ng/mL、L3 21.6%...
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- 食道を含む全消化管に病変を認めた小腸大腸型クローン病の一例
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森下 寿文(九州大学病院消化管内科)
症例は22歳,女性.13歳時及び20歳時に腹痛,発熱,下痢の既往があり,ウイルス性腸炎と診断されていた.2010年6月初旬より水様性下痢及び腹痛を認め,40℃台の発熱も出現したため,前医を受診し腹部造影CT検査で小腸及び大腸に著明な腸液貯留及び遠位小腸中心に腸壁肥厚を認め,感染性腸炎と診断され入院となった.絶食,抗生剤投与で加療を受けたが症状改善無く,各種培養検査でも起因菌の同定に至らなかった.下...
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- 粘膜下腫瘍様の形態を呈した上行結腸リンパ濾胞過形成の1例
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澤岻 安勝(ハートライフ病院 外科)
今回我々は、粘膜下腫瘍様の形態を呈した上行結腸リンパ濾胞過形成の1手術例を経験したので報告する。症例は60歳代・男性。既往歴においてリウマチ・高血圧で治療歴がある。現病歴は2005年11月上行結腸に結節集簇ポリープ認め、EMR施行した。病理はHyperplastic noduleであった。2006年下部消化管内視鏡検査で再発は認められなかった。2009年1月同検査でEMR部に2cmの中心に陥凹を伴...
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- 当院におけるクローン病に対するインフリキシマブの治療成績
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知念 寛(琉球大学)
【背景】2007年11月より、クローン病に対するインフリキシマブの計画的維持投与療法が保険適用となり、現在多くの症例でその維持投与が行われている。今回、当院におけるこれらの症例の現況について検討を行った。 【対象】2009年 3月 31日までに当院において、インフリキシマブ維持投与療法を導入した症例で、3回投与時までに寛解に至ったクローン病 48例について、2010年7月30日まで観察をおこ...
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- 緊急で腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した気腫性胆嚢炎の一例
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久保 宣博(大分県厚生連鶴見病院)
【症例】76歳男性。4月29日に上腹部痛が出現し近医を受診し抗生物質の投与を受けた。翌4月30日に症状が増悪し、前医を紹介され入院。腹部CTにて胆嚢炎と診断され、絶飲食下に輸液ならびに抗生剤を投与し経過観察となった。5月1日に同医にて再度CT検査を行い、胆嚢壁にガス像を認め気腫性胆嚢炎と診断され同日当院に紹介され転院となった。来院時の腹部CTでは胆嚢壁は肥厚しており胆嚢頚部に胆石を認め、壁内にガス...
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- 胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡手術の有用性
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宮平 工(ハートライフ病院 外科)
近年、胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡手術は,低侵襲手術として広く普及している。今回,我々の経験した胃粘膜下腫瘍対する腹腔鏡手術症例についてretrospectiveに検討したので報告する.【対象】1999年から2009年の期間,当院で経験した胃粘膜下腫瘍のうち,腹腔鏡手術が施行された13例を対象とした.【結果】年齢は64.1±12.5歳,性別は男性/女性=9例/4例,6例に開腹既往歴を有した.術式は腹...
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- 妊娠が契機となった脂質代謝異常症を背景とする重症急性膵炎を発症し母子ともに救命しえた一例
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井戸 佑美(熊本大学消化器内科)
29歳、未経妊未経産の女性。妊娠26週4日夕食後に上腹部痛と嘔吐が出現し、近医産婦人科に入院となった。入院加療後も上腹部痛は増強し、血液検査でTG 14328mg/dl、T-Cho 1377mg/dl、Amy 145U/lと高値であったため急性膵炎の併発を疑われ、妊娠26週6日未明に当院救急搬送となった。来院時、母体は発熱・頻脈を呈しており心窩部から右季肋部に自発痛・圧痛を認め、胎児はNST上re...
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- HNPCC(遺伝性非ポリポーシス大腸癌)に発生した十二指腸ポリープに対してEMRを行った一例
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今村 祥子(特別医療法人 春回会 井上病院)
症例は75歳女性。昭和55年(45歳時)にS状結腸癌に対してS状結腸切除術を受けている。以後、平成10年に胃癌にて胃全摘術、平成15年に横行結腸癌、平成17年頃に髄膜腫の診断にてそれぞれ外科的治療歴及び複数回の大腸ポリープの内視鏡的切除歴があった。家族歴は父親が37歳時に大腸疾患で死亡、父方の伯父が40歳台で大腸疾患の診断を受けている。平成19年から当院に通院中であったが、今回、定期経過観察目的で...
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- GISTとの鑑別が困難であった難治性胃潰瘍の2例
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久保倉 尚哉(九州大学病態機能内科学)
症例1は60歳、男性。平成19年5月より心窩部痛、体重減少を認め、6月中旬に九州厚生年金病院で上部消化管内視鏡検査を施行され、胃体上部前壁に潰瘍性病変を指摘された。H. pylori除菌治療およびPPI内服を行ったが潰瘍は瘢痕化せず、生検で悪性リンパ腫が疑われたため、当科へ紹介入院となった。入院時の尿素呼気試験は陰性であった。胃X線・内視鏡検査では、体上部前壁に粘膜下腫瘍様の立ち上が...
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- 超音波検査、MRI検査、病理組織が比較検討できた多発肝細胞癌の一例
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大野 美紀(久留米大学医療センター消化器内科)
【初めに】肝細胞癌の早期診断にはEOB-MRI検査とソナゾイド超音波検査の組み合わせの評価が高いといわれている。今回、肝細胞癌切除後の再発多発癌結節の位置同定、造影動態、病理分化度をそれぞれ検討し、興味ある所見を得られた症例を経験したので報告する。【症例】症例は69歳女性、C型肝硬変合併肝癌で2009年10月に左葉切除を受け、当科で経過観察をされていた。2010年5月腹部超音波検査で肝S5、S6、...
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- 腸閉塞を契機に発見され術前小腸内視鏡で確定診断後に手術を行った原発性小腸癌の一例
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古賀 浩木(佐賀県立病院好生館)
今回我々は術前に腸閉塞をきたした原発性小腸癌に対して小腸内視鏡を用いて確定診断の後に腹腔鏡補助下に手術を行えた症例を経験したので、若干の文献的考察を含めて報告する。症例69歳男性。2010年7月下旬より繰り返す嘔吐があり、近医にてX-p上上部消化管の通過障害を疑われ、当科紹介となった。CTにて胃から近位空腸の拡張を認め腸閉塞のが疑われた。また、Treitz靭帯から20cmの空腸に腫瘍性病変を疑わせ...
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- クローン病の経過中に消化管アミロイドーシスを合併した1例
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田中 啓仁(済生会川内病院 内科)
症例は50歳の女性。H13年頃より下腹部痛を自覚していたが、H16年より下腹部痛・下痢症状出現し、H17年3月当院にて、小腸・大腸型クローン病と診断し入院加療した。退院後、5-ASA製剤・ステロイドの内服にて寛解維持が得られていた。H21年7月頃より、左上腹部痛が出現したが自制内であった。H22年3月上旬より腹痛増悪し、下痢も頻回となり、食事摂取が困難となったため当院入院となった。血液検査ではCR...
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- 嚢胞形成を伴った退形成膵管癌の1例
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杉山 元(久留米大学病院 消化器内科)
症例は59歳男性。2009年8月下旬より背部痛が出現し近医受診。肝胆道系酵素の上昇及び腹部造影CTで膵頭部に径40mmの嚢胞性病変を認め精査加療目的で当院紹介となった。既往歴にC型慢性肝炎、高血圧症がある。当院入院時、腹部に軽度の圧痛、自発痛を認めていた。血液生化学検査上、ALT 61U/L,γGTP 179U/L,T Bil 1.28mg/dLと軽度の肝胆道系酵素の上昇を認めていたが、腫瘍マーカ...
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- イレウスにて発症した特発性腸間膜静脈硬化症の1例
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下川原 尚人(鹿児島市医師会病院消化器内科)
症例は82歳女性。肋骨骨折にて近医入院中であった。多量の嘔吐・呼吸困難あり、当院紹介となった。入院時の腹部単純X線検査にて、イレウス像を認めた。腹部CTでは著明な腸管および胃の拡張を認め、上行結腸に石灰化を認めた。CT上、明らかな閉塞機転・腸管壁の血流障害を疑う所見なく、保存的加療の方針とし、イレウス管を挿入した。イレウス管挿入後より、徐々に排便みられ、第6病日にイレウス管を抜去し、経口摂取を開始...
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- CTにて診断し、TAEにて治療を行った特発性膵十二指腸動脈瘤の1例
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森山 初男(大分大学医学部消化器外科)
膵十二指腸動脈瘤は腹部内臓動脈瘤の2%にすぎない稀な疾患でありますが, 破裂例では速やかな診断および治療が要求される. 今回我々は, 腹部CT検査にて診断し, 速やかにTEAにて治療を施行した1例を経験したので, 文献的考察を加え報告する. 症例は73歳,女性.2007年12月下旬腹部の膨満感を自覚して近医を受診した.腹部レントゲン検査にて拡張した小腸像を認め、腸閉塞が疑われ当院救急外来を受診し...
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- 閉塞性膵炎発症で発見された肺癌膵転移の1例
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植田 圭二郎(九州がんセンター 肝胆膵内科)
症例は55歳男性。2010年1月に肺癌(Non small cell carcinoma)と診断され、化学放射線療法を開始されたが、経過中にCDDPによる急性腎不全を来たしたため化学療法は中止となり、放射線療法のみの施行となった。治療終了後は経過観察となっていたが、5月には脳転移が出現し放射線治療を施行した。2010年8月初めより上腹部痛、膵酵素上昇を認めたため当科紹介となり、精査加療目的にて入院...
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- ステロイドが奏功した市販胃腸薬による胆汁うっ滞型薬物性肝障害の一例
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最勝寺 晶子(鹿児島大学消化器疾患・生活習慣病学)
【症例】47歳の男性。尿黄染、心窩部痛を主訴に前医受診。黄疸、肝胆道系酵素上昇、胆管壁肥厚を認め当科紹介入院となった。高ビリルビン血症(T-Bil 9.0mg/dl,、D-Bil 6.2mg/dl)、肝胆道系酵素の上昇(AST 62IU/l、ALT 116IU/l、ALP 1027IU/l、γ-GTP 125IU/l)を認め、腫瘍マーカーはDUPAN-2のみ1600U/mlと高値であった。腹部超音...
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- 食道完全狭窄症例の胃瘻事故抜去後に、経皮経肝胆道鏡ドレナージカテーテルを用いて胃瘻孔を拡張し胃瘻を再造設した1例
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翁長 正明(メディカルシティ東部病院 消化器内科)
患者は85歳、女性。脳梗塞後遺症のため寝たきり。原因不明の食道狭窄により食事が摂取できなかったため、2010年2月8日他医で外科的に胃瘻を造設された。4月14日養護老人ホームに入所。5月29日胃瘻が抜けている事に職員が気づき、加療のため当院を受診した。胃瘻孔はピンホール状に狭窄しており、ガイドワイヤーを留置した。上部内視鏡検査(GS)では食道は切歯より25cmの部位で完全狭窄していた。そのため入院...
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