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検索結果は104件です。
- 原発性小腸癌の1例
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村田 朋哉(独立行政法人国立病院機構長崎医療センター)
【症例】47歳男性 【主訴】嘔吐 【現病歴】2008年6月に嘔気嘔吐出現。9月に近医を受診したが、以後症状増悪し当院紹介となった。 【理学所見】特記事項なし 【検査所見】Hb:15.1g/dL、CEA:1.6ng/ml、CA19-9:32.6U/ml、CA125:13.1U/ml 【経過】上部消化管内視鏡検査及び腹部造影CTにて上部空腸に全周性の腫瘍性病変を認めた。生...
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- ヨード系造影剤アレルギーのある進行肝細胞癌症例に対してCO2を用いたIVR治療により奏功した1例
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森 慎一郎(公立八女総合病院内科)
【はじめに】ヨード系造影剤アレルギーのある肝細胞癌(HCC)症例に対してはIVR治療が困難であり治療に難渋する。今回CO2を用いた血管造影により簡易リザーバーを留置し、肝動注化学療法(HAIC)と放射線療法を同時期に行い奏功した、門脈腫瘍塞栓を伴う進行肝細胞癌の1例を経験したので報告する。【症例】65歳男性、1999年に肝S5:60mmのHCCに対して肝右葉切除を施行。2001年1月にHCCの多発...
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- 画像上早期腫瘍濃染像がみられた末梢型肝内胆管癌の一例
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井本 圭祐(公立八女総合病院内科)
【はじめに】画像上早期造影効果が増強した結節においては、肝細胞癌との鑑別を含め診断に苦慮することがある。今回、CT、MRIにおいて早期濃染がみられた結節で末梢型肝内胆管癌と組織診断された一例を経験したので報告する。【症例】67歳、女性。2008年1月HCV抗体陽性を指摘され、慢性C型肝炎と診断された。同年3月からペグインターフェロン+リバビリン併用療法をおこなったが、インターフェロンに対するアレル...
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- 回腸末端部および回盲部に打ち抜き潰瘍を呈した双子症例
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山口 俊介(佐賀大学医学部付属病院)
症例は50歳代、女性。(姉)2009年より再発性口内炎が出現し近医にて加療を受けていた。2012年3月炎症所見が上昇し、ベーチェット病疑いにて当院紹介となった。口腔内に潰瘍を認める以外は眼症状,外陰部潰瘍,皮膚症状などの所見は認めなかった。下部消化管内視鏡検査にて、回盲部および回腸末端部に打ち抜き潰瘍を認めた。病理組織所見では、びらん、浮腫、炎症細胞浸潤と炎症性肉芽組織を認めたが、類上皮肉芽腫は...
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- Stage IV胃癌のpalliative surgeryとしての完全腹腔鏡下胃全摘術
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安藤 幸滋(九州大学 消化器・総合外科)
【はじめに】Stage IV胃癌はしばしば腫瘍からの出血や腫瘍による狭窄等の症状を伴い、時にpalliative surgery が必要とされる。今回、腫瘍による出血や狭窄を伴うStage IV胃癌に完全腹腔鏡下胃全摘術を3例に施行した。Palliative surgeryとしての完全腹腔鏡下胃全摘術の安全性および有用性について検討する。【症例1】69歳女性。食欲不振を主訴に来院した。上部消化管内...
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- 腸閉塞にて発症した十二指腸の腸症型T細胞リンパ腫の1例
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豊増 靖(大牟田市立病院消化器内科)
【はじめに】腸症型T細胞リンパ腫の本邦報告例は50例程度であり消化管悪性疾患の中で非常に稀である。今回、我々は腸閉塞にて発症した十二指腸の腸症型T細胞リンパ腫の1例を経験したので若干の文献的考察を交えて報告する。【症例】82歳男性。2012年1月頃より食物のつかえ感を自覚し、4月頃から嘔気・嘔吐を認めていた。前医での上下部消化管内視鏡検査では特記所見はなかったが、腹部CTにおいて十二指腸水平脚部の...
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- 5ASAにより薬剤性肺障害(器質化肺炎パターン)を合併した潰瘍性大腸炎の一例
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金城 光世(光クリニック)
【症例】67歳男性。【主訴】微熱。【現病歴】平成11年潰瘍性大腸炎(UC)発症、平成17年UC再燃ステロイドにて軽快、平成20年UC増悪にて半年入院、その際5-ASA注腸にて増悪する両下肢の末梢神経炎を合併したが5-ASAの経口は継続。ステロイド依存性で、平成23年5月からアザチオプリン継続内服、平成23年9月よりインフリキシマブを開始しUCは寛解傾向であった。平成23年12月5-ASA製剤をアサ...
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- 7年間の経過観察後に切除術を行ったIPMCの1例
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宮原 健輔(社会保険田川病院内科)
症例は76歳の女性、病歴は慢性膵炎で経過観察中に平成17年に腹部超音波検査にて膵頭部に膵嚢胞性病変を認めたためにERCPを施行、膵液細胞診にてclass2の診断となり以降定期外来通院となった。平成20年に経過観察の腹部超音波検査にて35mm×15mmの嚢胞内に約15mmの乳頭状結節を認めたために再度ERCPを施行。分枝膵管型IPMNを疑い外科的加療を勧めるも同意を得る事が出来ずに引き続き外来経過観...
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- 解離性上腸間膜動脈瘤破裂により大量出血をきたした十二指腸憩室出血の一例
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松崎 寿久(佐世保中央病院 消化器内科)
症例は60歳男性。2011年12月吐血を主訴に当科受診。上部消化管内視鏡にて十二指腸下行脚の憩室から出血を認め、内視鏡的に止血。一旦は状態安定して経過していたが、2012年2月再度吐血し当科再診。造影CTにて解離性上腸間膜動脈瘤を認め、同病変の十二指腸憩室への穿破が原因であると考えられた。患者本人が手術を拒否したため、2012年4月IVRにて上腸間膜動脈解離の真腔へcovered stentを留置...
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- 主膵管拡張の増大のため外科切除し、主膵管型IPMCであった2例
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厚井 志郎(産業医科大学第1外科)
今回我々は、経時的に主膵管拡張が観察された主膵管型IPMNに対して手術を施行し、IPMCの診断を得た2例を経験したので報告する。症例1:77歳、女性。76歳より自己免疫性肝炎の精査中、CT・MRIにて膵体尾部の主膵管の拡張を認めた。主膵管型IPMNを疑うも、この際は自己免疫性肝炎の加療を先行することとなり、経過観察の方針となった。その7ヶ月後のCTで主膵管の拡張が増大し、EUSで壁在結節を認めた。...
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- 中分化型肝細胞癌術後2年後に細胆管癌の発生を認めた1例
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門野 義弘(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は73歳男性。C型慢性肝炎の基礎疾患を有し、平成21年12月に肝S8の肝細胞癌に対して肝部分切除術を施行された。切除標本の病理診断は中分化型肝細胞癌であった。経過観察中の平成23年12月、肝S4、S6に2cm大の腫瘍が確認された。造影CTでは明らかな早期濃染を認めなかった。精査の結果、肝細胞癌再発(低分化型肝細胞癌)と診断し、拡大肝内側域切除+S6部分切除を施行した。切除標本の免疫染色では、2...
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- ウルソデオキシコール酸が効果的であったと考えられた摂食障害に伴う遷延する肝障害の1例
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松本 修一(福岡徳洲会病院 肝臓内科)
摂食障害患者に肝障害を認めることはしばしば経験するがその機序や肝組織像など明らかになっていないことが多く,摂食障害の治療とともに軽快する例が多いため肝障害に対して治療介入する機会はほとんどない.今回,摂食障害の治療初期より肝機能障害を認め治療中も遷延したため肝の組織学的評価を行いウルソデオキシコール酸(UDCA)の内服を試した事例を経験したので報告する.症例は42歳女性.20年前より摂食障害に罹患...
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- 腸管スピロヘータ症 (intestinal spirochetosis)の2例
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原口 和大(国立病院機構 九州医療センター 消化器センター)
【はじめに】腸管スピロヘータ症(intestinal spirochetosis)は、グラム陰性桿菌であるBrachyspira属を原因菌とする人畜共通感染症で、糞便を介して経口感染により感染する。症状は下痢や腹痛、血便などの腹部症状を認めることがあるが、自覚症状がなく偶然診断される症例も多い。内視鏡像は区域性の発赤、浮腫やびらん、小潰瘍など非特異的な炎症像を呈すると報告されている。今回、大腸内視...
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- 肝門部型肝細胞癌に対するマイクロバルーンカテーテルを使用した肝動脈化学塞栓術の検討
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工藤 康一(済生会熊本病院 消化器病センター)
目的)肝門部に存在する肝細胞癌へのTACE(経カテーテル肝動脈化学塞栓術)治療は、栄養動脈が中枢側の太い血管から分岐する多数の網目状の細血管であることが多く、薬剤が病変よりも末梢側へ流れやすいため治療効果が不十分になりやすい。このような例に対し、我々の施設ではマイクロバルーンカテーテルを使用し、末梢側の血流を停滞させながら肝門部の栄養血管へ薬剤を流す工夫を行っている。今回、この新しいデバイスを用い...
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- 肝障害,C.difficile関連下痢症をきたし治療に難渋したrefeeding syndromeの一症例
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立花 雄一(済生会福岡総合病院 内科)
refeeding syndromeは慢性的な半飢餓状態の患者に過剰なブドウ糖を与えることで生じる電解質異常に起因する多臓器障害であり,適切な栄養投与,電解質補正を行わずに加療を続けると致死的になりうる病態である.我々は今回黄疸,発熱を来たし急性胆管炎を疑われて入院となり,refeeding syndromeの診断で加療を行い軽快した症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.症例は38歳男性...
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- 経カテーテル的動脈塞栓術が奏功した胃十二指腸動脈瘤破裂によるhemosuccus pancreaticusの1例
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柊元 洋紀(鹿児島市医師会病院消化器内科)
症例は63歳男性。10年ほど前に糖尿病を指摘されるも放置、また常習飲酒家であった。2012年3月28日左片麻痺が出現し、近医にて脳梗塞の診断で保存的加療を行われていた。近医入院時より貧血を指摘されていたが、鉄剤投与で経過観察となっていた。4月7日突然黒色の嘔吐があり、プロトンポンプ阻害剤を開始され、症状は一時改善したため経口摂取を開始された。しかし、貧血は徐々に進行したため、消化管精査目的に4月1...
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- 高齢で発症し腸管穿孔を合併した難治性不全型ベーチェット病の1例
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工藤 哲司(公立学校共済組合九州中央病院消化器内科)
腸管穿孔を合併し治療に苦慮した高齢発症の不全型ベーチェット病を経験したので報告する。症例は83歳、男性。1年前から難治性の口内潰瘍が出現し、10日前から排便時に下血を認め当科入院となった。陰部に潰瘍があり、ESR 66mm/h、WBC 9610/μl、CRP 4.3mg/dlと炎症反応を認めた。大腸内視鏡検査では回腸から直腸に類円形の潰瘍が多発し、特にS状結腸の潰瘍は大きく深掘れ状だった。生検組織...
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- 部分的脾動脈塞栓療法(PSE)を繰り返すことにより分子標的薬治療を含めた集学的治療が可能となった進行肝細胞癌の一例
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高橋 祐幸(大分循環器病院消化器内科)
【はじめに】当科では血小板低下例に対し部分的脾動脈塞栓療法(PSE)後に肝細胞癌癌(HCC)治療を施行している.今回PSEを繰り返しながらHCC治療を行い,StageIV-Bになった時点で再度PSEを行い分子標的薬治療が可能となった症例を経験したので,当科におけるPSE+肝癌治療40例の検討も含め報告する.【症例】71歳,女性.Child-Pugh6点(A),肝障害度(B).2008年3月S7HC...
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- 当科で経験した神経内分泌癌の4症例
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黨 和夫(長崎大学腫瘍外科(第一外科))
【はじめに】大腸原発の内分泌細胞癌(NET)は原発性大腸癌の0.2%とまれな疾患であり、早期に血行性およびリンパ行性転移をきたし非常に予後不良とされている。【目的】大腸原発内分泌細胞癌の臨床病理学的特徴を明らかとする。【材料と方法】1990年1月から2011年12月の22年間に当科で経験した大腸手術症例のうち、非上皮性腫瘍と重複癌を除いた1061例を対象とし、神経内分泌細胞癌のWHO 2010年分...
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- 当院における小腸憩室手術例の検討
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田渕 聡(健康保険諫早総合病院 外科)
【はじめに】小腸憩室症は消化管憩室症のなかでも発見頻度が最も少ない憩室で全消化管憩室の中での頻度は1.4~3.2%と報告されている。一般的に小腸憩室での発生部位別頻度は回腸末端から口側30cm以内が77%、50cm以内が86%を占めるとされている。今回われわれは、2007年~2012年の過去6年間の当院での小腸憩室症例について検討を行った。【対象】2007年1月~2012年7月までの当科にて手術を...
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