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検索結果は108件です。

狭窄型虚血性腸炎の一例
金野 陽高(イムス札幌消化器中央総合病院 消化器内科)
症例は80歳代男性、2012年12月胸腹部大動脈瘤に対し人工血管置換術を施行した。2013年4月より便が細くなり、大腸内視鏡検査を予定していたが、5月前処置の下剤服用により嘔吐・嘔気あり、精査加療目的に当院紹介され入院となった。CT上、直腸壁の全周性肥厚を認め口側腸管の拡張を認めた。下部消化管内視鏡上はRaに全周性の狭窄を認め、そこから口側に縦走傾向のある潰瘍を認めた。さらに口側の腸管にはびらん・...

第114回北海道支部例会

HER2陽性胃癌化学療法における脳転移例の検討
奥田 博介(恵佑会札幌病院 腫瘍内科)
【背景】乳癌において, HER2過剰発現例ではCentral Nervous System (CNS)転移の頻度が高いことが知られている. いっぽう胃癌におけるCNS転移の頻度は1%以下ときわめてまれである. ToGA試験によりTrastuzumab (T-mab)の生存延長効果が証明され、胃癌の日常診療においてもT-mab併用療法が標準治療となったものの, CNS転移との関係は不明である.【目...

第114回北海道支部例会

当科における頭頸部癌患者の食道癌重複例の臨床的検討
岡川 泰(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
[背景・目的] 食道癌、頭頸部癌が、共通の癌誘発因子の長期的な暴露によって同時性、異時性に多発重複することはfield cancerizationという概念として知られている。近年、頭頸部癌での重複癌スクリーング検査が浸透し、NBIや拡大内視鏡の導入によりその検出率が増加しつつある。そこで、今回、当科で経験した頭頸部癌患者における食道癌合併例を後方視的に解析し、その頻度や臨床的特徴を明らかにするこ...

第114回北海道支部例会

EUS ガイド下順行性胆管空腸吻合部狭窄拡張術により治療し得た術後再建腸管に合併した胆管結石の1 例
阿部 容子(北海道大学病院 消化器内科)
【症例】50歳代,男性【現病歴】2012 年 7 月,膵頭部癌に対して亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行し,術後補助化学療法を施行中であった.2013 年 8 月下旬より発熱がみられ,2013 年 9 月 10 日,胆管炎の診断で当科入院とした.【入院後経過】腹部超音波・造影CT検査で胆管空腸吻合部に胆管結石を疑う所見と肝内胆管拡張が認められた.十分なインフォームドコンセントの上,EUSガイド下順...

第114回北海道支部例会

超音波内視鏡検査に鎮痙剤は必要か?-鎮痙剤の有無に関する多施設共同前向き無作為化比較試験-
桑谷 将城(北海道大学 消化器内科, HONEST group)
【背景】 検査時間の短縮,手技や観察精度の向上の目的で,上下部消化管内視鏡検査・治療および超音波内視鏡検査(EUS/EUS-FNA)において消化管鎮痙は慣例的に行われてきた.消化管非鎮痙下に,支障なくEUS/EUS-FNAを完遂できることは診療上よく経験されるが,科学的に前向きに検討した報告はこれまでにない.
【目的】 EUS/EUS-FNA において,前処置としての消化管鎮痙の必要性を明ら...

第114回北海道支部例会

腸閉塞で発症した上行結腸原発Burkittリンパ腫の1切除例
徳渕 浩(釧路労災病院 外科)
症例は36歳男性。3日前より、腹痛・嘔吐・便秘を主訴に当院内科を受診。腹部単純Xpにて腸閉塞と診断され、CTにて上行結腸、肝彎曲部に6cm大の腫瘍性病変を認めた。上行結腸の腫瘍性病変による腸閉塞の診断にて、同日緊急開腹手術施行。開腹時所見として、腹水なし、腹膜播種病変なし、腫瘍は肝彎曲部の上行結腸に手拳大のmassとして触知し、口側の結腸および小腸は著明に拡張していた。右半結腸切除(D2)施行し、...

第114回北海道支部例会

当院における経乳頭的胆管生検・細胞診の検討
大和 弘明(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科)
【目的】経乳頭的胆管生検・細胞診の成績と偶発症の検討.【対象と方法】対象は2011年4月~2013年4月の期間,ERCで胆管狭窄や胆管壁の不整を有する経乳頭的胆管生検・細胞診を施行した77症例(男性50例:女性27例),年齢中央値74歳(40-104歳).うち悪性胆道狭窄64例(手術例は最終病理診断,非手術例は生検・細胞診と画像診断で判定:胆管癌28例,胆嚢癌・胆嚢管癌5例,Vater乳頭部癌7例...

第114回北海道支部例会

成人の肥厚性幽門狭窄症の一例
芦立 嘉智(恵佑会札幌病院 外科)
症例は49歳男性。繰り返す嘔吐を主訴に受診した。上部消化管内視鏡では噴門下から幽門部に不整形の潰瘍性病変を認め、幽門部で強い狭窄を認めた。狭窄部位を生検したが悪性所見を認めなかった。腹部造影CTでも胃壁に腫瘍を思わせる壁肥厚なく、所属リンパ節の腫大も認めなかった。血液検査でも腫瘍マーカー含め、特記事項を認めなかった。悪性疾患の可能性も否定できないこと、通過障害が強いことから、手術適応となった。手術...

第114回北海道支部例会

血液透析下で施行される上下部内視鏡治療の注意点
松本 美櫻(北海道大学病院 消化器内科)
【背景・目的】
現在日本では人工血液透析患者は年々増加しており、その内視鏡治療の機会も増加している。今回我々は人工血液透析下での上下部内視鏡治療における相違点について検討した。
【方法】
当院及び同意を得られた全国の施設に対し、2009年~2011年の間、人工血液透析下に行った上部消化管の治療内視鏡(胃EMR、胃ESD)、下部消化管の治療内視鏡(大腸EMR/ポリペクトミー、大腸E...

第114回北海道支部例会

中下部胆管癌の肝側表層進展に関する検討
金 俊文(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【目的】中下部胆管癌の肝側表層進展を病理学的に検討し、進展様式の病理学的特徴を明らかにする。
【対象】2013年11月までに当センターにて診療した肝外胆管癌325例中PDを含む外科手術を行った中下部胆管癌97例(30%)を対象とした。年齢中央値は70(50-83)歳、男女比は75 : 22。術式は PD 72(74%)、PD+肝門板合併切除 23(24%)、HPD 2(2%)。表層進展に関し...

第114回北海道支部例会

当院における急性胆嚢炎に対する胆嚢ドレナージ術の現状
江藤 和範(苫小牧市立病院 消化器内科)
【目的】胆嚢結石による急性胆嚢炎に対しては胆嚢摘出術が第一選択とされているが,すべての施設で対応できるわけではない.その際には胆嚢ドレナージを検討するようガイドライン上は推奨されている.ドレナージのアプローチルートには,経皮的と内視鏡的があり,それぞれのメリットとデメリットがある.当院の方針としては,第一選択として内視鏡的アプローチを試みているが,その治療成績を検討し,有用性と問題点を明らかにする...

第114回北海道支部例会

癌性疼痛に対するフェノールグリセリンを用いたEUSガイド下腹腔神経叢ブロック術の検討
石渡 裕俊(札幌医科大学 腫瘍・血液内科学講座)
【目的】癌性疼痛に対するEUSガイド下腹腔神経叢ブロック術(EUS-CPN)には、エタノールが用いられ、有効率は46~89%、持続期間は12週程度とされている。除痛効果を十分得るためには、腹腔動脈幹周囲に薬液を確実に注入することが重要であるが、術後のCTからは、予想以上に拡散している事を経験する。そこで、神経破壊薬であるフェノール液にグリセリンを混合し粘度を増すことにより薬液を目的部位に停滞させ、...

第114回北海道支部例会

当院における大腸ステント留置の経験
岡和田 敦(函館市医師会病院 消化器内科)
目的】2012年から保険収載の上で、大腸ステントが使用可能になった。当院でもイレウスで発症した閉塞性大腸癌に対する大腸ステント留置を導入し、これまで16例に留置した。その使用経験をもとに治療成績、有効性につき検討した。【方法】2012年5月以降当院で腸閉塞症状を有する大腸癌に対し大腸ステントを留置した16例を対象に、平均年齢、性別、閉塞部位、ステントの種類、ステント留置期間、経口摂取までの期間、合...

第114回北海道支部例会

内視鏡的粘膜下層切開剥離術にて切除し得た、十二指腸浸潤を伴う幽門輪部3/4周性のIIa+IIbの一例
紺野 潤(社会福祉法人 函館厚生院 函館中央病院)
症例は70代、女性。既往歴は60歳子宮脱手術、67歳大腸ポリープポリペクトミー、68歳より糖尿病、70歳より高血圧。
現病歴は、近医での上部内視鏡検査にて幽門輪部に3/4周性の隆起を認めた。同部よりの生検の病理はGroup4で、早期胃癌疑いにて当科に紹介となった。
現症では特記すべきことはなかった。受診時採血にてGHA1c6.3%と軽度上昇以外は異常はなかった。CEA、CA19-9の腫...

第114回北海道支部例会

下咽頭に発生したlymphoepithelial polyp(仮称)の一例
吉田 武史(北海道大学大学院 消化器内科学)
 症例は70歳代の男性.健診目的に前医にて施行した上部消化管内視鏡検査(EGD)で,下咽頭に隆起性病変を指摘され,当院耳鼻咽喉科を受診.耳鼻咽喉ビデオスコープにて左梨状陥凹と右梨状陥凹にも腫瘤を指摘された.精査のため,当科にもコンサルトがあり,外来にて施行されたEGDでは,左梨状陥凹の被裂側に5mmほどの隆起を認めた.隆起は表面平滑でやや黄色調のY-IIIポリープとして認識された. NBI拡大観察...

第114回北海道支部例会

胆管腫瘍栓を形成した大腸癌肝転移の一例
成瀬 宏仁(市立函館病院 消化器病センター 消化器内科)
症例は76歳、男性。2009.9月大腸癌stage4、多発肝転移にて、低位前方切除、肝部分切除術を施行した。術後補助化学療法として、mFOLFOX6 12サイクル施行後経過観察中、2012.3月CT上、肝S7に67mm、S4に37mmの転移が確認された。2012.4月からXELOXを開始し3コース施行して、2012.6月CT上肝転移縮小効果を認めたが、2012.7月閉塞性黄疸・胆管炎認められたため...

第114回北海道支部例会

放射線化学療法後に根治切除が可能となったcStage IVb胆道癌症例の解析
伊東 竜哉(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科)
【背景と目的】高度進行胆道癌は、切除後早期に転移・再発を来たしやすく、長期生存例はまれである。術前診断がcStage III-IVaであってもfStage IVbとなることはしばしば経験し、術前診断と予後の向上が望まれる。臨床病期(cStage)IVb進行胆道癌症例に放射線化学療法を施行後に根治切除が可能となった症例を提示し、術前治療・管理について解析する。【対象と方法】2011-2012年に当科...

第114回北海道支部例会

瘻孔形成食道癌症例の検討
佐藤 康裕(国立病院機構 北海道がんセンター 消化器内科)
【背景】食道癌では5-15%に瘻孔を合併すると報告されており、気管瘻、気管支瘻、縦隔瘻の3形態がある。瘻孔を合併した食道癌に対する放射線療法(RT)は瘻孔拡大を助長するため禁忌と考えられていたが、RTによる予後の改善や瘻孔閉鎖効果なども報告され、現在では積極的に行うべきとする意見もある。実臨床においては無症状から急速に致死的となる症例まで幅があり、明確な指針を確立することは難しいと考えられる。【目...

第114回北海道支部例会

胆石症の術前検査で発見された虫垂粘液嚢胞腺腫の一例報告
三橋  洋介(恵佑会札幌病院 外科)
【症例】68歳女性【現病歴】当患者は心窩部痛主訴に他院受診し、腹部超音波検査で胆石症の疑いとなり、精査加療目的に当院を紹介受診された。CT検査で胆石の他に右下腹部の90mm大の腫瘤を認められた。周囲リンパ節腫大なし、腹水なし。下部消化管内視鏡検査では異常所見なし。虫垂口も異常所見なし。【既往歴】平成15年、尿路結石のため体外衝撃波結石破砕治療施行。平成22年、甲状腺癌のため甲状腺全摘術施行【経過】...

第114回北海道支部例会

十二指腸下行脚原発の神経内分泌細胞癌の1例
武藤 瑞恵(遠軽厚生病院 内科)
症例は78歳、男性。平成25年5月に心窩部痛を主訴に当科外来を受診した。上部消化管内視鏡検査を施行したところ、十二指腸下行脚に半周性の2型腫瘍を認め、生検でadenocarcinoma, tub2~por の結果であった。CT検査で下行脚の璧肥厚と膵臓への腫瘍浸潤を疑う所見、十二指腸周囲のリンパ節転移を認めたが、肺転移、肝転移は認めなかった。低緊張性十二指腸造影検査では下行脚に約5cm程度の半周性...

第114回北海道支部例会