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検索結果は108件です。
- 回腸子宮内膜症によりイレウスを発症した1例
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小泉 忠史(北海道社会保険病院 消化器センター)
症例は40歳代女性。平成25年9月某日朝から心窩部痛、右下腹部痛、頻回な嘔吐が見られたため同日夜に当院へ救急搬送された。以前から子宮筋腫、子宮内膜症を指摘されていた。本年6月に腸閉塞で当院入院歴あり。入院時の理学所見では、発熱は認めなかった。右下腹部に圧痛、反跳痛を認めるも筋性防御は認めなかった。血液検査ではWBC 10660/μl、CRP 1.24mg/dlと軽度炎症反応の上昇を認めた。第2病日...
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- 直腸原発扁平上皮癌の一例
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澄川 宗祐(恵佑会札幌病院 外科)
【症例】47歳女性 【現病歴】数か月前より便通異常をみとめていたが、今回数日前に下血をみとめたため他院を受診された。その際大腸内視鏡検査にて直腸Raに隆起性病変をみとめ、直腸腫瘍の診断で当院を紹介受診された。 【既往歴】糖尿病、うつ病、子宮筋腫 【治療経過】当院で大腸内視鏡検査を再検したところ、直腸Raに5cmの粘膜下腫瘍様病変をみとめた。肛門には異常所見をみとめなかった。病変部...
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- 軽症・中等症急性胆管炎の即日ERCP施行に関する検討
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江平 宣起(北見赤十字病院 消化器内科)
【諸言】 胆管炎は日常診療で消化器内科医が診察するcommon diseaseである。胆管炎の症例が来院しても人員の問題、患者の状態、時間外や休日など、状況により入院即日に経乳頭的処置を行わない症例が少なからず存在する。 【目的】 当科において受診日即日に入院した軽症・中等症の急性胆管炎患者に対する内視鏡処置の時期が入院日数や経過に影響するかをretrospectiveに検討した...
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- 胃への穿破にて発見された膵管内乳頭粘液性腫瘍の一例
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高橋 秀明(札幌しらかば台病院 消化器内科, 聖マリアンナ医科大学 消化器・肝臓内科)
【背景・目的】 膵嚢胞性病変は膵疾患で重要な位置を占めるが、その理由として、近年、概念の確立された膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN) が画像診断の進歩により、高頻度に発見されるようになったことが挙げられる。IPMNの概念は1982年に提唱され、わが国における膵癌取扱い規約、WHOの膵腫瘍国際組織分類などによって1990年代中ごろに世界的に定着した。最近ではIPMN/MCN国際ガイドラインが作成され...
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- 癌専門病院におけるESD研修のまとめ
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安孫子 怜史(恵佑会札幌病院 消化器内科)
【目的】本邦において胃腫瘍性病変に対するESDは、広く普及し、治療手技も既に確立された感がある。当然であるが、研修中の医師も質の保たれた治療を提供する必要がある。今回、癌専門病院でESDの研修を受ける機会を得たので、安全で確実な治療手技を取得できたのか検討した。【方法】2013年4月から11月までに指導医介助のもと演者が施行した胃腫瘍26病変を対象とした。病変の内訳は、癌/腺腫:17/8、占居部位...
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- NAFLD経過観察及びNASHの診断における肝弾性度の有用性と応用
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馬場 英(北海道社会保険病院 消化器病センター)
【目的】Fibroscanは非侵襲的に肝弾性度を測定できることはすでに報告されているが、同時に計測されるCAPは、非侵襲的に肝組織に沈着した脂肪量を測定する方法である。今回Fibroscanを用いて非アルコール性肝障害でのCAPに関係する因子を検索し、その有用性を検討した。【対象・方法】1.2012年4月から2013年6月までに肝生検を施行したNAFLD12例(男性7名、平均年齢57.6歳)を対象...
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- 血球減少を伴う難治性C型慢性肝疾患に対するPSE併用後のTVR/PegIFN/RBV 3剤併用治療成績
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馬場 英(北海道社会保険病院 消化器病センター)
【目的】脾機能亢進による血球減少症は, IFN治療成績の制約因子であり,一方PSEの効果と合併症や従来の PegIFN/RBV併用療法の限界など検討すべき問題点は多い. 今回,1型高ウイルス症例にPSE施行後,TVR/PegIFN/RBV 3剤併用治療行った成績を報告する.【対象と方法】2011年11月~2013年1月まで上記目的でPSEを施行し,その後3剤併用療法を導入した男性4例,年齢57-6...
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- バウヒン弁を介して上行結腸に脱出した小腸腫瘍の一例
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矢和田 敦(函館五稜郭病院 消化器内科)
症例は70代男性、平成25年10月PET検診にて上行結腸に集積をみとめた。11月CF施行、バウヒン弁上に結節集簇腫瘍様の隆起性病変をみとめ生検施行。high grade tubulovillous adenoma Group4であった。またCTでも冠状断にて上行結腸に腫瘍性病変をみとめた。注腸バリウムにても病変の存在は盲腸部から上行結腸にみとめた。盲腸腫瘍の診断にて当院外科にて回盲部切除施行。切...
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- 食道癌術後胸骨後再建胃管に経皮内視鏡的胃瘻造設術を施行し経胃瘻的空腸瘻にて経腸栄養が確立された1例
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真崎 茂法(宮の森記念病院 消化器科)
症例は77歳男性.平成10年に食道癌にて食道亜全摘胸骨後胃管再建術を受けた.平成16年に脳梗塞を発症し,介助のもと在宅療養されていた.平成25年7月重症肺炎にて人工呼吸器管理による集中加療を受け,早期経腸栄養のため経鼻経管栄養がなされていた.急性期加療後も嚥下障害のため経鼻経管栄養が継続され,経鼻胃管挿入・交換は頸部の吻合部の通過が困難でX線透視下にて行われていた.また,経管栄養後の栄養剤の逆流が...
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- 慢性骨髄性白血病経過中に術後9年を経て胃癌再発が判明した1例
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八木 亜記(小林病院 外科)
症例は64歳男性、完全内蔵逆位である。2004年2月当科にて胃癌に対して胃全摘術+脾臓摘出術を施行した。病理結果はstageIB(Type0-IIa+IIb,tub2+sig,T2(MP),N0,M0)であった。術後補助化学療法は行わず経過観察していたが、2007年4月白血球と血小板の増多を来たし、骨髄生検にて移行期に近い慢性期の慢性骨髄性白血病と診断された。imatinibの投与を開始し、分子遺...
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- 当院における腹腔鏡下脾摘術症例の検討
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服部 優宏(札幌北楡病院 外科)
【はじめに】脾摘術が適応となる疾患には特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、遺伝性球状赤血球症、自己免疫性溶血性貧血などの血液疾患、脾腫瘍、感染や代謝性疾患による脾腫などがある。侵襲をより少なくするための腹腔鏡下脾摘術が普及してきているが、症例は多くなく、定型化されているとは言えない。当院で施行した腹腔鏡下脾摘術群(LAP群)と開腹脾摘術群(OPEN群)でBMI、手術時間、術中出血量、摘出脾重量、術...
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- 小腸病変の確認と治療効果判定にカプセル内視鏡が有用であった好酸球性胃腸炎の1例
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北岡 慶介(小樽掖済会病院 消化器病センター)
好酸球性胃腸炎は比較的まれな疾患とされている.その小腸病変の内視鏡像については,ほとんどがバルーン式小腸内視鏡を用いた報告であり,カプセル内視鏡により小腸病変を確認したという報告は非常に少ない.今回我々は小腸病変の確認とその治療効果判定にカプセル内視鏡が有用であった好酸球性胃腸炎の症例を経験したため報告する.症例は71歳女性,2012年8月より腹痛と下痢(10行以上/日)が出現し,次第に血便も認め...
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- 大腸内視鏡検査前処置における併用薬としてのアコチアミドとモサプリドクエン酸塩水和物の比較検討
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藤田 朋紀(小樽掖済会病院 消化器病センター)
【目的・方法】下部消化管内視鏡検査の前処置として腸管洗浄剤による洗浄を実施することが一般的である.しかし,2~4リットルの洗浄剤服用が被験者にとって多大な負担となっている.従来当院では腸管洗浄剤(クエン酸マグネシウム)にモサプリドクエン酸塩水和物を検査前日毎食後3回内服・当日1回内服することにより腸管洗浄剤の服用量の軽減を図ってきた.平成25年6月機能性ディスペプシアを適応症としてアコチアミドが発...
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- 胆嚢異物性肉芽腫 (foreign body granuloma)の1例
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平子 匡(伊達赤十字病院 消化器科)
ガーゼ、糸などの異物が原因となって肉芽腫を形成する異物性肉芽腫 (foreign body granuloma)の報告は散見されるが、胆嚢に発症する例は極めてまれである。今回、進行胆嚢癌との鑑別を要した胆嚢異物性肉芽腫の1切除例を経験したので報告する。 症例は78歳、男性。既往歴では、61歳 高血圧症、67歳 前立腺癌で全摘術、68歳脳梗塞、72歳経皮的冠動脈形成術、74歳早期胃癌で幽門側胃...
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- C型慢性肝炎に対するProtease Inhibitor(PI)第1世代の経験
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姜 貞憲(手稲渓仁会病院・消化器病センター)
【背景と目的】HCV Gt 1b高virus量のC型慢性肝炎(以下CHC)に対する第1世代PI(Telaprevir; TVR)3剤併用は画期的な治療効果を示した。次世代PI 3剤併用を前に前治療歴とIL28β (rs8099917)からTVR3剤併用の経験を概括した。【対象と方法】2012年から13年10月迄TVR3剤併用を施したCHC例を対象にITT解析を行った。【成績】1) 対象は25例(年...
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- びまん性肝腫瘍の3例
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河野 豊(札幌医科大学 医学部 腫瘍・血液内科)
肝機能異常の原因検索目的の精査により診断したびまん性肝腫瘍の3例の画像所見について報告する.症例1:患者は67歳,男性.脂質異常症,虚血性心疾患にて他院通院中に体重減少を自覚し,血液検査で白血球と血小板の減少,さらには肝胆道系酵素の上昇を認められたため当科紹介入院となった.腹部CTやソナゾイド造影USでは明らかな腫瘤を認めなかった.血液学的検査では肝硬変やウイルス性,自己免疫性,あるいは薬剤性の肝...
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- 若年男性に多発し増大傾向を示したFNHが疑われた1例
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後藤 哲(勤医協中央病院 消化器センター)
【症例】20歳台、男性。【主訴】多発性肝腫瘤影(SOL)精査目的。【現病歴】高校生の時、尿異常を指摘され、近医にて画像検査を施行し肝SOLを2個指摘されたが精査せず。2010年4月検診にて肺の異常を指摘され前医受診。胸部単純CTにて、肝多発性SOLを指摘され、2010年8月、当科に精査入院。生活歴ではホルモン剤使用なし。飲酒はビール700mL+焼酎1合/日で6年間。腫瘍マーカーはCEA 6.0、...
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- Cold polypectomy導入期における安全性の検討
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栗原 弘義(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【背景】National polyp studyの追跡結果から、clean colonによって大腸癌による死亡率が有意に低下することが示された。そのため、大腸内視鏡施行時には小ポリープを含めた全腫瘍性ポリープの切除を考慮する必要があるが、従来の通電によるポリープ切除では時間と手間・コストがかかりすぎる問題がある。当院では、小ポリープ切除のより簡便な方法としてCold polypectomyを201...
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- 悪性胆道狭窄に対する経乳頭的胆汁細胞診と胆管生検の検討
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高木 智史(札幌社会保険総合病院 消化器科)
胆管癌および膵癌により悪性胆道狭窄をきたしたときには、ERCPを利用した方法により病理組織学的診断がなされることが多い。すなわち、ERCP下に、(1)吸引した胆汁、ENBDからの胆汁排液の細胞診、(2)狭窄部のブラシ擦過細胞診、(3)狭窄部の鉗子生検組織診である。今回、われわれは、2003年1月から2012年12月までの過去10年間に悪性胆道狭窄に対しERCPを行い、このうち検体を採取した31症例...
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- 緊急ERCP関連手技の現況
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高木 亮(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【目的】緊急ERCP関連手技の現況について検討する.【対象】2010年11月より2013年10月までの3年間に施行したERCP関連手技2623例のうち,緊急ERCP関連手技を施行した347例(13.2%)を対象とした.平均年齢73.3歳(16~100歳).緊急の定義は,来院・転科後24時間以内に検査・処置を行ったものとした.【検討項目】1)受診形態,2)疾患内訳,3)処置内容,4)治療成績,5)偶...
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