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検索結果は108件です。
- 悪性リンパ腫の腸管合併症の検討 -手術時期の最適化について-
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定免 渉(製鉄記念室蘭病院 消化器内科・血液腫瘍内科)
[背景] 悪性リンパ腫は全身のあらゆる臓器に発症し, ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫 (NHL) に分類されるが,本邦においては大部分が NHL である。消化管は節外リンパ腫の好発部位であり, その頻度は NHL の約 20% と報告されている。消化管リンパ腫における腸閉塞・穿孔・出血は特異的な腸管合併症であり,びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫で穿孔した際は極めて予後不良とされている。しか...
第114回北海道支部例会 >
- 超高齢者の上部消化管内視鏡検査の検討―sedationによる偶発症を中心に―
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鈴木 康秋(名寄市立総合病院 消化器内科)
【はじめに】長寿国である我が国では今後85歳以上の超高齢者の内視鏡検査・治療が増加すると思われる。超高齢者の内視鏡では、特にsedationに際し、心肺機能の低下などが問題となる。今回我々は、上部消化管内視鏡(EGD)を施行した超高齢者について、sedationによる偶発症を中心に検討したので報告する。【対象】2012.4~2013.3月に当科でEGD(ESD・EMR等の治療内視鏡は除く)を施行し...
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- 遺伝子型2型C型慢性肝炎に対するtelaprevirを含む3剤併用療法の治療経験
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中島 知明(札幌厚生病院・3消化器内科(肝臓科))
【背景と目的】遺伝子型1型 (G1)高ウイルス量C型慢性肝炎に対しては、telaprevir (TVR)を含む3剤併用療法が行われ、simeprevirを含む3剤併用療法の臨床応用が待たれるところであるが、遺伝子型2型(G2)では、protease inhibitorを用いた治療は本邦では未承認で、更なる著効率の向上が待たれている。これらG2症例に対するTVRを含む3剤併用療法の当院の臨床試験参加...
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- Slow pull techniqueを用いた通常針での膵腫瘤性病変に対するEUS-FNAの診断能に関する前向き研究
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金 俊文(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【背景】近年、slow pull techniqueによるEUS-FNA(以下SP-FNA)が提唱され、特にCore trap付き穿刺針での有用性が報告されているが、通常針によるSP-FNAの成績については明らかではない。 【目的】膵腫瘤性病変に対する通常針によるSP-FNAの有用性を前向きに検討すること(UMIN000011590)。 【方法】2013年4月から9月までに画像検査にて...
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- 大腸癌におけるKRAS,BRAF,PIK3CA,NRAS遺伝子異常の解析,および抗EGFR抗体薬治療の治療成績との関連
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三橋 慧(札幌医科大学 消化器・免疫・リウマチ内科学講座, 恵佑会第2病院 消化器内科)
【目的】近年,抗EGFR抗体薬がKRAS遺伝子(codon 12/13)野生型大腸癌の治療に用いられている.KRAS codon 12/13の変異だけではなく,KRAS codon 61/146,BRAF,PIK3CA,NRASといった遺伝子変異も同様に耐性へ関与する可能性があると報告されているが,一定の見解は得ら...
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- TACE後の再発に対する再肝切除後、急速に再発した肝細胞癌の2例
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折茂 達也(北海道大学大学院医学研究科 消化器外科学分野I)
【はじめに】肝細胞癌の治療のなかで再切除とTACEは重要な位置を占め再発治療としても広く行われており、再切除は初回切除成績とほぼ同等である。しかしその一方でTACEによって肝細胞癌の悪性度が増すこともある。当科で経験したTACE後の再発に対し外科的切除後、門脈腫瘍栓を伴う形態で急速に再発した肝細胞癌の2例を報告する。【症例1】68歳男性で、肝細胞癌に対し肝外側区切除、肝S7部分切除とRFAを2回行...
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- 自然経過でHBs抗原陰性に至ったHBVキャリアの臨床経過
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小関 至(札幌厚生病院・3消化器内科(肝臓科))
【目的】当院において核酸アナログ治療やインターフェロンの介入なく、無治療でHBs抗原(sAg)消失(seroclearance;SC)に至った症例を経時的に観察し、sAg再陽性化例の頻度と、HBs抗体(sAb)出現率とsAb陽性化の寄与因子を検討する。【対象と方法】対象は無治療で観察中sAgSCに至った60例で、sAgSC時にHBV DNA陽性例は除外した。男性/女性は52/8例、肝硬変は14例 ...
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- 主膵管型膵管内乳頭粘液性腫瘍の胆管穿破により再発を繰り返した胆管炎に対し、EUS-CDSが有用であった一例
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小野 道洋(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
症例:80歳代男性。既往歴:60歳代にアルコール性慢性膵炎の診断で膵管空腸吻合術。 2010年5月に黄疸を自覚して他院を受診、胆管炎の診断で当科紹介入院となった。精査により、主膵管型IPMNの胆管穿破による胆管炎の診断となったが、根治手術を希望されなかったため内視鏡的に両端pig tail型プラスチックステントを左右肝管に留置したところ、胆管炎は改善して退院となった。それ以降、約1年毎に胆管...
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- 血清CEA高値を契機に発見された虫垂粘液嚢胞腺腫の2例
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武藤 桃太郎(JA北海道厚生連 遠軽厚生病院 内科)
虫垂粘液嚢胞腺腫は比較的稀な疾患で、特徴的な症状がなく術前診断は困難とされる。しかし、破裂した場合に腹膜偽粘液腫となり臨床的に悪性経過をたどるため、早期の外科手術が必要である。今回我々は、血清CEA高値を契機に発見され、免疫染色でCEA産生が証明された虫垂粘液嚢胞腺腫の2例を経験したので報告する。症例1は85歳、女性。近医にてCEA 9.2ng/mlと高値を指摘され当科紹介となった。CT検査、腹部...
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- Laparoscopy Endoscopy Cooperative Surgery(LECS)を施行した胃粘膜下腫瘍の一例
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宮島 治也(札幌清田病院 消化器内科)
【はじめに】胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡下切除は安全で簡便な術式として認識されているが、胃内発育型腫瘍においては過剰な胃粘膜切除による術後変型を来す事がある。また、胃噴門部の病変では噴門側胃切除術の様な術後のquality of life(QOL)を損なう可能性の高い術式が選択される事もある。今回我々は胃内発育型の胃噴門部粘膜下腫瘍に対して単孔式laparoscopy endoscopy coope...
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- カプセル内視鏡の新たなる展開
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佐々木 清貴(北海道消化器科病院)
<はじめに>2007年カプセル内視鏡(VCE)がOGIBに適応となり、出血性疾患を低侵襲に精査することができるようになった。2012年よりPatency capsuleが承認されVCEの非OGIBへの適応拡大となり、クローン病などの慢性炎症性腸疾患にても精査可能となった。小腸検査の需要が拡大するなかで、2014年より大腸カプセル内視鏡が保険適応となり、消化管スクリーニングにおける新たなるモダリティ...
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- 局所進行膵癌に対するゲムシタビン併用術前放射線化学療法の治療効果
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敦賀 陽介(北海道大学 消化器外科I)
【はじめに】近年、膵癌に対する術前放射線化学療法(NACRT)の有用性が報告されている。当科では局所進行膵癌に対しGemcitabine(GEM)併用NACRTを実施しており、その治療効果について検討した。【対象・方法】当科で施行したNACRT症例28例(Borderline resectable 23例、Unresectable 5例)。GEMは150mg/m2を週一回投与。放射線治療は、50....
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- 新たな診断基準に拠る急性肝不全の成因とその変遷
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姜 貞憲(手稲渓仁会病院・消化器病センター)
【背景と目的】1981年犬山シンポジウムによる急性肝炎重症型、劇症肝炎の診断基準に代わり2011年、急性肝不全(ALF)の新たな診断基準が提唱された。自験ALF例に対し新たな成因分類を試み、その変遷を解明することにより、治療成績向上の展望を探ることを目的とした。【対象と方法】1998年から2013年10月迄に診療した急性肝障害にALFの診断基準(PT活性≦40%又はPTINR>1.5、他)を適用し...
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- Cold polypectomyの安全性の検討
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吉井 新二(NTT東日本札幌病院 消化器内科)
【背景・目的】大腸ポリープを内視鏡摘除することにより大腸癌の罹患率・死亡率が抑制されることがNational Polyp Studyで報告されたことから,全ての大腸腫瘍性病変を発見し切除することが大腸癌の予防につながると考えられる.しかし,1cm未満の小ポリープ全てのポリープを切除することは実臨床では容易ではない.欧米では高周波装置を使用しないcold polypectomyが広く行われているが日...
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- 内視鏡的治療抵抗性で外科的治療を要した胃前庭部毛細血管拡張症の一例
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中積 宏之(市立稚内病院 内科)
症例は60歳代女性。慢性腎臓病にて通院加療中。2007年に横行結腸癌に対する根治手術の既往があり、術後2011年8月まで5’-DFURによる術後補助化学療法が行われていたが、Hb 3.7g/dLと高度貧血を認めたため中止となった。しかしその後もHb 4-5g/dLの小球性低色素性貧血を繰り返し、月1回程度の赤血球輸血を要した。骨髄検査では貧血の原因となる所見を認めず、腎性貧血を疑ったがエリスロポエ...
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- 大部分が扁平上皮下に存在したBarrett食道SM癌の1例
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高橋 正和(北海道大学病院 消化器内科)
症例は50歳代男性.2012年3月に下痢および嘔吐を主訴に近医を受診した.同院にて施行された上部消化管内視鏡検査(以下EGD)で食道に異常を指摘されたため,精査加療目的に当科紹介となった.当科で施行したEGDでは,EGJにSSBE(C1M3)を認めており,SCJ付近に15mm大の扁平隆起性病変を認め,その大部分は扁平上皮に覆われていた.病変の肛門側でわずかに腺癌の所見が確認された.EUSでは第3...
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- 非切除肝門部悪性胆道狭窄に対する6Fr金属ステントを用いたサイドバイサイド法による内視鏡的複数本ステントの一期的同時留置術の安全性と有効性を検討する後方視的研究
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川久保 和道(北海道大学 消化器内科)
【背景】非切除肝門部悪性胆道狭窄に対する胆道ドレナージ術は複数本の金属ステントの留置が必要になる場合が多いが,その技術的難易度は高い.複数本留置法には,ステントインステント(SIS)法とサイドバイサイド(SBS)法があるが,いずれの方法が最適なのかといった評価は定まっていない.近年,6Frの細径シース外径である金属ステント(Zilver635 Biliary Self-Expanding Sten...
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- Talaprevir(TVR)/Peginterferon(PEG)/Ribavirin(RBV)3剤併用療法におけるTVR2250 mg/dayと1500 mg/day投与の比較検討
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遠藤 文菜(市立札幌病院 消化器内科)
【はじめに】TVR/PEG/RBV3剤併用療法は、高い治療成績が期待される反面、貧血や皮膚症状、腎障害など有害事象を認めるため投与量の調整が必要である。今回TVR 2250 mg/dayと1500 mg/day投与2群にわけ、治療効果、有害事象について比較検討した。【対象及び方法】当院にて3剤併用療法を開始したgenotype1b・高virus量の26例を対象とした。TVR 2250 mg投与(A...
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- 大腸癌間転移切除症例における化学療法と背景肝についての検討
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土井 綾子(KKR札幌医療センター 斗南病院 腫瘍内科)
【目的】周術期化学療法の併用により、大腸癌の切除可能な肝転移例が増えている。一方、オキザリプラチンやイリノテカン等の抗癌剤による、切除肝の類洞拡張や脂肪性肝炎といった肝障害の報告も増えている。当院での大腸癌化学療法後に肝切除を行った症例における、化学療法と背景肝障害との関連性を調べるためにレトロスペクティブな検討を行った。【対象・方法】平成18年5月から平成25年12月に当院で大腸癌肝転移にて、化...
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- 大腸癌肝転移に対し,Bevacizumab併用化学療法でOptimal responseが得られた一例
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北山 浩光(KKR札幌医療センター斗南病院 腫瘍内科)
【症例】50歳代女性【主訴】便秘【既往歴】胃潰瘍【現病歴】2013年4月に便が出にくくなり前医受診,下部消化管内視鏡検査でS状結腸に狭窄を伴う全周性の2型腫瘍があり当院紹介となった.生検で高分化腺癌の診断となり,肝全体に40mm以下の転移性腫瘍の多発を認めた.同月に腹腔鏡下S状結腸切除術を施行し,KRAS野生型であった.【経過】腫瘍内科紹介となり,6月からIRIS(Irinotecan+S-1)/...
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