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検索結果は108件です。

突然の後腹膜出血による十二指腸コンパートメント症候群の1例
奥 大樹(札幌厚生病院 第2消化器科 )
症例は59歳女性,17年前に膵嚢胞性病変に対しての膵尾部切除術の既往がある.病理診断にて悪性は否定され,病変の再発も認めない.飲酒歴なし.2013年1月突然上腹部痛を自覚し近医にて施行した腹部CTにて,十二指腸水平脚周囲に最大径20cmの血腫を認め,当院に紹介された.翌日の採血でHbの低下を認めたため,出血が持続していると判断し血管造影を施行した.明らかな動脈瘤および出血点は描出されなかったものの...

第114回北海道支部例会

進行胃癌の二次化学療法におけるRoyal Marsden Hospital prognostic indexの有用性の検討
原田 一顕(北海道大学 大学院 医学研究科 内科学講座 消化器内科学分野)
【背景】進行胃癌の一次化学療法例の予後予測因子としてperformance status、ALP、肝転移および腹膜播種の有無からなるRoyal Marsden Hospital prognostic index(RMH-I)の有用性が報告されている。一方、二次化学療法導入に際しては、その有用性は明らかとなっていない。
【目的】進行胃癌の二次化学療法導入時におけるRMH-Iの有用性を検討する。...

第114回北海道支部例会

IPMN切除後残膵再発例の臨床病理学的検討
松森 友昭(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【目的】IPMN切除後の残膵再発例の臨床病理学的特徴を検討する。【対象と方法】対象は2013年9月までに診療したIPMN 829例(切除134、経過観察695)中、IPMNの切除術を行った107例のうち残膵に異時性にIPMN再発あるいは併存膵癌を認めた7例(6.5%、全例分枝型、男女比 2:5、年齢中央値65歳)を対象とした。検討項目は1)残膵再発例の背景、2)治療法、3)予後とした。【結果】1)...

第114回北海道支部例会

胆嚢癌疑い例に対する経乳頭的胆嚢胆汁細胞診の検討
松森 友昭(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【目的】経乳頭的胆嚢胆汁細胞診の成績を検討し、有用性と問題点を明らかにする。【対象と方法】2013年11月までにENGBDを試みた373例中、胆嚢胆汁細胞診を目的としたのは109例(29.2%)であり、その中で外科的切除を行った77例を対象とした。内訳は胆嚢癌20(fStage I/II/III/IVa/IVb 4/5/6/2/3)、胆嚢腺腫3、慢性胆嚢炎45、胆嚢腺筋腫症5、黄色肉芽腫性胆嚢炎(...

第114回北海道支部例会

粘膜下腫瘍様の形態を呈した胆嚢腺癌の1例
藤林 周吾(旭川医科大学病院 消化器・血液腫瘍制御内科学分野)
症例は80歳代女性.昭和61年より胃粘膜下腫瘍にて当科通院中であった.平成21年のUS・CTにて胆嚢体部に軽度壁肥厚を認め,以後定期的に経過観察を行っていた.腫瘍マーカーはNSEの軽度高値を認めたが,その後陰性化した.しかしながら胆嚢体部の壁肥厚は徐々に増大傾向を示し,平成24年1月のCTにてφ12.7×7mmの漸増性造影効果を伴う低吸収腫瘤を呈したため,更なる精査を行った.EUSでは,立ち上がり...

第114回北海道支部例会

病理学的に病態を確認し得た上行結腸憩室炎に合併した上腸間膜静脈血栓症の1例
木下 幸寿(北海道消化器科病院 内科)
【症例】68歳女性。既往歴:高血圧、繰り返す憩室炎。現病歴:平成24年9月、39℃台の高熱と腹痛のため当院救急外来を受診し、精査加療目的に当科入院となった。入院時現症:身長147.7cm、体重36.9kg、血圧73/53mmHg、体温39.0℃。腹部は軟、軽度膨満、グル音を聴取、右下腹部に軽度圧痛あり、筋性防御・反跳痛なし。血液検査では、CRPの上昇を認め、さらに血小板減少、線溶系の亢進を認め、D...

第114回北海道支部例会

当院におけるEUS- Choledochoduodenostomyの成績
小野 道洋(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
【背景】中下部胆道悪性狭窄に対する標準的知慮うは経乳頭的ドレナージであるが、新しい治療法としてendoscopic ultrasound-guided choledochoduodenostomy(CDS)が普及しつつある。【目的】EUS-CDS安全性と効果を検討する。【方法】2013年11月までに当科でEUS-CDSを施行した症例を対象に後方視的に解析した。【結果】経消化管的な治療EUSを施行さ...

第114回北海道支部例会

局所進行膵癌に対する放射線治療施行例の検討
大橋 広和(恵佑会第2病院 消化器内科)
【背景】現在、切除不能局所進行膵癌に対する治療方針は、gemcitabine、S1の登場以降化学療法単独でも有効な治療成績が報告されており、放射線治療の位置づけはcontroversialである。【目的】切除不能局所進行膵癌に対する放射線治療施行例(化学療法併用例を含む)の予後につき検討を行い、その位置づけにつき考察する。【対象】2006年以降、当院において切除不能局所進行膵癌と診断し、放射線治療...

第114回北海道支部例会

固形腫瘍に対する化学療法中にB型肝炎ウイルスの再活性化をきたし、de novo B型肝炎を発症した1例
馬場 英(北海道社会保険病院 消化器病センター)
症例は70代男性.既往歴として高校生の頃に黄疸を伴う肝炎の既往有り.T4N2N0stageIVbの通常型膵癌に対して2013年7月よりGEM単独療法を施行されていた.1コース目のd15より食欲不振に対してデキサメサゾン1mg/日での内服が開始された.GEM単独療法3コース終了後の9月下旬に下痢と倦怠感が出現し,2013年10月初旬に全身脱力感と37.5℃の発熱にて再診し,AST/ALT373/33...

第114回北海道支部例会

Peri-pancreatic fluid collection (PFC) に対しEUS下ドレナージを施行した2例 -内視鏡的ネクロゼクトミー (EN) を想定したステント選択、12mm径SEMS留置の可能性-
林 毅(札幌医科大学 腫瘍・血液内科)
PFCに対するENに適した大口径SEMSが開発されているが、本邦では使用できない。今回12mm径の胆道用SEMSを代用し、細径内視鏡をPFCに挿入した2例を経験したので報告する。【症例1】60歳代、女性。膵中央切除の20月後に発熱、嘔吐を生じ13年8月に入院となった。CTで膵断端に接する10cmのPFCが胃前庭部を圧排し、臨床兆候から感染合併が疑われたため、経胃的にEUS下ドレナージを施行した。E...

第114回北海道支部例会

IFNL3(IL28B)、IFNL4遺伝子型乖離例の頻度と抗ウイルス療法の臨床効果の検討
狩野 吉康(札幌厚生病院 肝臓内科)
【目的】インターフェロンλ3(IFNL3)遺伝子(IL28B)近傍の第19染色体に、インターフェロンλ4(IFNL4)タンパクの合成を担っているIFNL4遺伝子が新たに同定さ れ、C型慢性肝炎の抗ウイルス療法の治療効果と密接に関連することが報告されてい る。アジア系、ヨーロッパ系の人種ではIFNL3とIFNL4遺伝子型の乖離例は少ないとされ ている。当科でのIFNL3およびIFNL4遺伝子型測定例...

第114回北海道支部例会

診断が困難であった4型直腸癌の1例
川岸 直樹(網走厚生病院 内科消化器科)
症例は78歳男性、201X年4月より肺炎にて当科に通院していた。7月中旬より微熱、下痢、食欲不振が継続し、8月に精査加療目的にて入院となった。下痢が主症状であったが、CTにて直腸壁の肥厚、口側腸管の拡張、右水腎症及び後腹膜肥厚所見を認めた。腸閉塞を発症し、経肛門的イレウス管留置した際に、下部直腸粘膜に約4cm程の滑らかな立ち上がりを有する全周性の狭窄が見られたが、生検では悪性所見は認めなかった。経...

第114回北海道支部例会

No.16リンパ節腫大へのEUS-FNAが診断、治療の契機となった胆嚢癌の1例
川岸 直樹(網走厚生病院 内科消化器科)
症例は73歳男性、201X年3月より背部痛を自覚し、当科を受診した。CA19-9 924U/mlと高値を示し、CTで腹部大動脈周囲リンパ節腫大(No.16b1)(28×13mm大)を認めた。上下部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査を施行し、胆石と胆嚢壁の一部軽度肥厚所見を認めるのみであった。コンベックス内視鏡にて十二指腸下降脚から腹部大動脈周囲のリンパ節が観察可能であったため、EUS-FNAを施行し...

第114回北海道支部例会

著明な貧血と黒色便を契機に発見された胃GISTの1例
横山 文明(KKR札幌医療センター 消化器内科)
症例は82歳男性。数日前からの黒色便とふらつきを主訴に当院に救急搬送となり、Hb3.6g/dlと著明な貧血を呈していた。上部消化管内視鏡検査で胃体上部大弯に表面に潰瘍を伴う6cm大のSMTを認めた。EUSで腫瘍の主座は第4層にあり、low、highエコーが混在する充実性部分と出血・壊死を疑うlowエコー領域が認められた。CT検査では壁外に発育した16cm大の巨大な腫瘤を認めた。1年半前に肺炎で入院...

第114回北海道支部例会

食道胃接合部癌のリンパ節転移の検討
吉川 智宏(恵佑会札幌病院札 外科)
<目的>食道胃接合部癌におけるリンパ節転移の検討。<対象>2001年1月から2012年12月までに,当院で手術をした食道胃接合部癌のうち、術前治療例・多発癌症例を除く症例を対象とした。<方法>リンパ節転移部位を頸部リンパ節、上縦隔リンパ節、中縦隔リンパ節、下縦隔リンパ節、腹部リンパ節で分け、病理結果(腺癌VS扁平上皮癌)・バリウムでの腫瘍局在(胸腔内 vs 腹腔内)・切除標本での占拠部位(E・EG...

第114回北海道支部例会

胸椎浸潤をきたし食道原発と考えられたGISTの1例
見田 裕章(札幌しらかば台病院 消化器科)
【症例】50歳代男性。【主訴】背部痛。【既往歴】高血圧。【現病歴】 8か月前から背部痛の自覚があった。7か月前に近医を受診したところ胸部X線で脊椎の異常を指摘され精査を勧められた。6か月前には背部痛が増悪し、下肢のしびれも出現し歩行障害を認めるようになった。その後近医整形外科を受診し、縦隔腫瘍の胸椎浸潤による脊椎圧迫症候群、脊髄麻痺と診断された。脊髄圧迫軽減のため前医整形外科に紹介となり、椎弓切除...

第114回北海道支部例会

EUS-FNAによる術前診断が困難であった胃グロムス腫瘍の1例
松本 隆祐(JA北海道厚生連 帯広厚生病院 消化器科)
症例は40代女性。2012年12月検診の胃バリウム造影検査で胃前庭部にSMTを指摘され、2013年1月前医を受診した。上部消化管内視鏡で胃前庭部大弯に表面平滑なSMTを認め、造影CTで胃前庭部に造影効果の強い18mm大の腫瘤を認めた。診断目的に当科紹介になった。EUSで腫瘤は第3層にあり、境界明瞭、輪郭整、類円形の内部が比較的均一な高エコー腫瘤であった。同部位からEUS-FNAを施行し組織診でN/...

第114回北海道支部例会

外科的切除を行わずに診断から2年9ヶ月生存が得られた膵がんの一例
代田 充(勤医協苫小牧病院, 勤医協厚賀診療所)
 症例は63歳男性。当院内科に糖尿病、高血圧にて定期受診をされていた。2010年8月頃より糖尿病の悪化を認め、同年10月に腹部CTを施行。膵頭部に直径20mm大のLDAを認めた。近隣の病院にて同月にpet-CTを施行。同部位にhot spotを認めた。膵がんが疑われ同年11月に勤医協中央病院へ加療目的に入院。CTによりT2N0M0、stage2と診断。1980年に勤医協中央病院にて胃癌(sig)の...

第114回北海道支部例会

食道癌に対する食道ステント留置の治療効果と合併症
岡原 聡(恵佑会第2病院 消化器内科)
【背景】食道癌患者の生活の質を落とす症状の一つとして、食道狭窄による食餌摂取障害や、食道と周囲臓器との瘻孔形成による絶飲食があげられる。食道ステント留置は、その症状を緩和する簡便で有効な手段であるが、考慮すべき合併症もあるため注意深く処置を行う必要がある。【目的】当院における食道ステント留置の治療効果および合併症を明らかにする。【対象】2012年4月から2013年11月までの約1年8ケ月間に、食道...

第114回北海道支部例会

Helicobacter pylori 未感染胃癌の3例
大野 正芳(北海道大学 消化器内科)
胃癌発生にはHelicobacter pylori(以下HP)感染が関連していることは、広く知られているが、今回HP未感染胃癌(分化型癌2例、未分化型癌1例)を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。【症例1】40代男性、検診にて異常を指摘されEGD施行。体下部前壁に小さな潰瘍性病変を認め、生検の結果未分化癌であった。体部から胃角までRAC所見が認められ、尿素呼気試験(以下UBT)、迅速ウ...

第114回北海道支部例会