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検索結果は82件です。
- 進行膵癌の化学療法中に発症したTrousseau症候群の一例
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薮谷 亨(浦添総合病院)
【症例】70代 女性【現病歴】2型糖尿病で通院中。2012年12月中旬に右季肋部痛が出現。画像諸検査にて膵鉤部に35mmの腫瘍と多発肝腫瘍、さらに総胆管および肝内胆管拡張と主膵管拡張を認めた。上部内視鏡では十二指腸下行脚に腫瘍浸潤をみとめスコープ通過不可能であった。腫瘍マーカーはCA19-9 438U/ml、Span-1 57.9U/mlと高値を認め進行膵癌と診断した。倦怠感強く食事も摂取困難とな...
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- 先天性AT3欠損症に対し安全に拡大胆嚢摘出術を施行した一例
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今井 大祐(九州大学消化器・総合外科)
【はじめに】先天性AT3欠損症は、常染色体優性の遺伝性疾患であり、我が国では0.18%に認められる。抗血栓作用の低下により血栓症が多発する事が知られ、手術を契機に発症する事も多く、周術期における血栓症の予防が重要である。【症例】症例は70歳代の女性、先天性AT3欠損症の家族歴があり、下肢静脈血栓症と血清AT3低値(39%)を認め、近医にて同症と診断された。精査中の腹部CTにて偶発的に胆嚢腫瘍を指摘...
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- 当院におけるC型慢性肝炎に対するPegIFN/Ribavirin/Telaprevir併用療法の治療成績
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出口 章広(公立八女総合病院肝臓内科)
[目的]今回我々は当院におけるC型慢性肝炎に対するPegIFN/Ribavirin/Telaprevir併用療法の治療成績について検討した。[対象と方法]2012年1月以降に当院で3剤併用療法を導入した症例を対象にその治療効果、副作用の発生頻度、重症度などについて検討した。なお治療効果については治療終了4週後のウイルス陰性化(SVR4)を検討した。副作用の検討は3剤併用療法導入後4週以上経過した4...
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- 大腸原発の管状腺腫内に発生した印環細胞癌の1例
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中山 敦史(佐賀大学医学部内科学, 佐賀大学医学部病因病態科学臨床病態病理学)
稀な組織型を呈した早期大腸癌を経験したので報告する。症例は40歳代の女性。37歳時に下行結腸癌に対して左半結腸切除及び第3群リンパ節郭清(fStage IIa)、子宮体癌に対して単純子宮全摘及び両側付属器切除(IB期)を受けている。今回、下行結腸癌術後の経過観察目的に下部消化管内視鏡検査を施行したところ、吻合部から10 cmほど口側の横行結腸に15 mm大のLST-NGが認められた。病変には明らか...
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- イレウスで発症した胃癌術後大腸転移の2例
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前田 仁美(霧島市立医師会医療センター 消化器内科)
【症例1】60歳代男性.X-3年に幽門癌と診断され,幽門側胃切除術(B-I)を施行された.StageIIIbの診断で,TS-1内服を8ヶ月行うも,腎機能が悪化し中断され,その後は近医を定期受診していた.X年X月より腹痛と腹部膨満感が出現し,X+1月当院を受診し,イレウスと診断された.原因検索のために施行した下部消化管内視鏡検査(TCS)で,横行結腸に狭窄病変と下行結腸やS状結腸に腫瘍性病変を認め,...
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- FOLFOX、FOLFIRI不応大腸癌肝転移に対して肝動注化学療法が奏効した2症例
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佐々木 研輔(公立八女総合病院消化器内科)
【はじめに】今回、大腸癌原発の肝転移に対して、分子標的治療薬を併用した全身化学療法は不応となったが、肝動注療法が有効であった2例を経験したため報告する。【症例1 】43歳、女性。2010年12月より大腸癌肝転移リンパ節転移に対して全身化学療法としてmFOLFOX6を開始した。4クール施行後、効果判定ではSDであった。K ras変異を認め、2011年2月よりBV+FOLFIRIへ変更した。2011年...
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- ソラフェニブ併用放射線治療不応の肝細胞癌骨転移に対し骨盤内動注療法を施行した2症例
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井本 圭祐(公立八女総合病院消化器内科)
【はじめに】今回、腸骨転移を伴うHCCにおいて放射線照射を併用したソラフェニブを開始したが、急速に増悪したため骨転移に対して動注療法を行い、奏効した2例を経験したので報告する。【症例1】80歳女性。2003年4月より前医でC型慢性肝炎で経過観察中であった。2007年12月にHCCを指摘され、当科でTACE、RFAで加療を行っていたが、外来経過観察中腫瘍マーカーの急上昇あり、2010年7月に左腸骨、...
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- 集学的治療により長期生存が得られている混合型肝細胞癌術後腹膜播種再発の一例
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森田 俊(公立八女総合病院消化器内科)
【はじめに】腹膜播種を伴う肝癌は予後不良である。今回、ソラフェニブは不応であったが、ほか抗がん剤による集学的治療により長期生存が得られている症例を経験したので報告する。【症例】61歳、男性。B型およびC型慢性肝炎を有していたが、C型慢性肝炎に対しては1998年にインターフェロン療法でSVR、B型慢性肝炎に対しては核酸アナログ製剤でウイルスは陰性化している。2006年9月に肝S4に腫瘍径17mmの腫...
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- Low dose FP肝動注療法が奏効した胆嚢癌肝転移の2症例
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平岡 裕樹(公立八女総合病院消化器内科)
【はじめに】現在、胆道癌に対する化学療法では、全身化学療法として、ゲムシタビンやTS-1、CDDPの有効性が報告されているが、胆嚢癌はそのなかでも成績は不良である。今回、切除不能胆嚢癌肝転移に対してlow dose FP肝動注療法(LFP)が奏効した2例を経験したので報告する。【症例1】73歳女性。2011年発症の胆嚢癌に対し、同年7月開腹胆のう摘出術施行+リンパ節廓清、肝外胆管切除、胆管空腸吻合...
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- 術前mFOLFOX6+Bmab療法を行い根治切除し得た進行直腸癌の1例
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小山 正三朗(佐世保中央病院 外科)
症例は52男性。体重減少(-22kg/18ヵ月)と便通異常を主訴に当科受診された。下部消化器内視鏡検査でRsを主座とする進行直腸癌(tubular adenocarcinoma, Kras:wild, EGFR不明)を認めた。造影CTでは明らかな壁外浸潤は評価できなかったが骨盤内を占拠するよう病変を認めた。遠隔転移を認めてないがリンパ節(#253)転移が疑われた。診断は局所進行直腸癌(stageI...
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- Sequential療法によってHBs抗体を獲得したB型慢性肝炎の1例
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森田 恭代(清和会長田病院 消化器内科)
【症例】35歳 女性【家族歴】母、姉がCH-B、ともにHBeAg/HBeAb: -/+ IFN治療歴なし、母は2012年HCC発症【既往歴】特記すべき事項なし【現病歴】2002年25歳時に近医より肝障害の精査加療目的で紹介受診された。 AST49IU/L、 ALT70IU/l、 PLT32万、Alb 3.6g/dl、HBeAg+ HBeAb- HBV DNA(PCR)7.5 Logコピー/ml、H...
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- 保存的に治療しえた外傷性膵損傷の1例
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甲 拡子(長崎大学病院 移植・消化器外科)
〔はじめに〕外傷性膵損傷は比較的稀であり、診断や手術療法を含め治療方針の決定に苦慮することも少なくない。今回、我々は外傷性膵損傷に対し保存的加療を選択し良好な結果を得た症例を経験したので報告する。〔症例〕48歳男性。受傷機転、受傷時間は不明。飲酒後自宅にて就寝。翌朝、全身の疼痛を自覚し覚醒。近医受診にて、腹部臓器損傷、腹腔内出血疑われドクターヘリにて当院搬送となった。受診時、呼吸循環動態は安定、造...
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- 多発肝・肺転移を認めた最大腫瘍径2cm未満の肝類上皮血管内皮腫
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山下 信行(新小倉病院肝臓病センター)
類上皮血管内皮腫(EHE)は,終末静脈枝の血管内皮細胞に由来する稀な腫瘍である.今回われわれは,最大腫瘍径が2cm未満でありながら,多発性肺転移を伴った肝EHEの1例を経験したので報告する.症例は30歳代男性.10代に肝障害を指摘されたことがある.2012年7月に腹痛,下痢を主訴に受診した際に,肝腫瘍を指摘された.症状は一過性であり,肝腫瘍とは無関係と考えられた.血液検査では肝胆道系酵素が上昇して...
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- 当院におけるC型肝炎に対する3剤併用療法の治療成績
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石井 邦英(朝倉医師会病院)
C型肝炎に対する3剤併用療法の効果、副作用を明らかにする事を目的とした。対象はH24年1月からH25年5月末までに3剤併用療法を導入した44名(男性25例、女性19例)。年齢は19歳から71歳まで、平均年齢は59.2歳、その中で65歳以上の高齢者は12名あり、70歳以上も5名に認めた。肝線維化別では、F1が4例、F2が20例、F3が9例、F4が10例、不明が1例。初回治療が19例、前IFN治療歴...
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- 非代償性肝硬変に合併した早期胃癌に対して生体肝移植後に胃全摘術を施行した1例
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西村 章(九州大学病院第二外科)
【背景】現在、悪性腫瘍を併存症としてもつ患者への肝移植術について明文化されたガイドラインは存在しないが、確実な術前診断、病状に応じた適切な症例の選択と治療戦略、安定した手術技術により救命しうる症例が存在すると考える。われわれは非代償性肝硬変に早期胃癌を合併した症例を経験したので報告する。【症例】症例は64歳女性。原発性胆汁性肝硬変による非代償性肝硬変に対する肝移植目的で当科紹介となった。上部消化管...
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- 卵巣様間質を有した尾状葉原発肝粘液嚢胞性腫瘍の1例
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沖本 隆司(産業医科大学第1外科)
卵巣様間質を有した尾状葉原発肝粘液性嚢胞腫瘍の1例産業医科大学第1外科沖本隆司、田村利尚、沢津橋佑典、日暮愛一郎、山口幸二 症例は50歳代、女性。20 XX年 X月、心窩部痛を主訴に当院内科を受診。精査の結果、十二指腸腫瘍および肝腫瘍の診断、手術加療目的に当科紹介受診。血液検査で腫瘍マーカーはいずれも正常範囲内であり、HBs抗原陰性、HBc抗体陽性、HCV抗体陰性であった。上部消化管内視鏡検査で十...
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- 腹腔鏡下幽門側胃切除Roux-en-Y再建後の吻合部逆行性腸重積の1例
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沢津橋 佑典(産業医科大学 消化器・内分泌外科)
症例は81歳、女性。2012年3月に胃癌 M,type0-IIc,sig adenocarcinoma T1b(SM)N1H0P0CY0M0 stageIBに対して腹腔鏡下幽門側胃切除(D1+),Roux-en-Y再建を行い、その後経過良好で外来フォローを行っていた。2013年7月初旬から腹満感、腹痛を認めることがあったが、自己判断で経過観察されていた。7月8日に夕から嘔吐を6回繰り返し、近医受...
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- 出血性大腸憩室症に対するバリウム注腸充填法の効果
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守永 晋(公立学校共済組合九州中央病院消化器内科)
出血性大腸憩室症に対する高濃度バリウム注腸充填法(Barium Enema Impaction Therapy, BET)の効果を明らかにする.【対象および方法】当科においてBETを施行した出血性大腸憩室症5例の臨床像を検討した.BETは無処置で200%バリウム400-800ccを注腸投与し、憩室存在部に30分以上かけ充満させた後にチューブから自然排出させた.【結果】対象は男性3例、女性2例で、年...
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- 当院における胆嚢摘出術症例の検討
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松村 敏信(浦添総合病院消化器病センター外科)
胆嚢炎の診療ガイドラインが発表され、急性胆嚢炎の早期手術が推奨されている。また、腹腔鏡下胆嚢摘出術が望ましいとされているが、胆道損傷などの偶発症の存在も指摘されている。当院にて緊急手術を行った胆嚢摘出術症例ならびに胆汁細菌培養について検討を加えたので報告する。2011年から2012年の2年間に、他の疾患と同時に施行された症例を除く323例の胆嚢摘出術を経験した。腹腔鏡下手術(LC)240例、開腹下...
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- 十二指腸3D-CT(CT-duodenography)が進展度診断に有用であり、内視鏡的乳頭切除術を施行した十二指腸乳頭部腫瘍の1例
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藤森 尚(国立病院機構九州医療センター消化器内科・臨床研究センター)
【はじめに】内視鏡的乳頭切除術(endoscopic papillectomy, EP)は乳頭部腺腫や腺腫内癌に対して根治治療となり得る有用な治療手技であるが、合併症発生率が高く、慎重な術前精査と適応決定が重要である。今回、巨大な十二指腸乳頭部腫瘍に対して、十二指腸3D-CT(CT-duodenography)を含めた術前精査を行い、EPを施行した1例を経験したので報告する。【症例】66歳、女性。...
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