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検索結果は109件です。
- 幽門側胃切除後の十二指腸潰瘍に合併した十二指腸結腸瘻の1例
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澤口 昌亨(秋田大学 医学部附属病院 消化器内科)
【はじめに】十二指腸結腸瘻は消化器疾患の中でも比較的稀な合併症である.今日では悪性腫瘍や炎症性腸疾患が原疾患のほとんどであり,H2 blockerやproton pump inhibitorといった制酸剤の登場以来,消化性潰瘍に合併した報告は少ない.今回われわれは,胃切除Billroth I(B-I)法再建後の十二指腸潰瘍に合併した十二指腸結腸瘻の1例を経験したので報告する.【症例】51歳,男性....
第194回東北支部例会 >
- 当科で経験した虚血性腸炎の臨床的検討
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田口 朋(岩手県立中央病院 消化器科)
【背景】虚血性腸炎は突然の腹痛,下痢,血便を主徴とし,下部消化管出血の原因疾患として遭遇することも多い.保存的治療で軽快する一過性型が大半を占めるが,一部の狭窄型では通過障害で手術適応となり,また腸管壊死に陥った場合は緊急手術を要する.【目的・方法】虚血性腸炎の臨床的特徴を明らかにすることを目的とした.過去2年間に当科で経験した虚血性腸炎は69例(初発66例,再発3例)であり,緊急内視鏡検査を施行...
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- 大腸癌と鑑別を要した腸間膜脂肪織炎の1例
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西牧 宏泰(岩手県立中央病院 消化器科)
腸間膜脂肪織炎は腸間膜に生じる原因不明の非特異的炎症性疾患であり,脂肪過剰蓄積と変性壊死により多彩な臨床経過がみられる.原因や治療に関しては諸説あるがいまだ確立されていない.今回,大腸癌との鑑別を要した1例を経験したので報告する.【症例】60歳代,男性.主訴:体重減少.家族歴:とくになし.既往歴:糖尿病.2年前,前立腺癌で手術をうけた.現病歴:糖尿病にて他院で治療をうけていたが,2ヵ月で5kgの体...
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- 内視鏡的膵管造影にて損傷部位が同定された外傷性膵損傷の1例
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小玉 祐(岩手県立中央病院 消化器科)
外傷性膵損傷は腹部外傷の中で4-15%を占める比較的まれな外傷である.膵損傷全体の死亡率は12.9%であり,予後を決定する最大の要因は主膵管損傷の有無である.今回,内視鏡的膵管造影(ERP)にて損傷部位が同定された1例を経験したので報告する.【症例】20歳代,男性.主訴:上腹部痛,嘔吐.家族歴・既往歴:特になし.現病歴:受診前夜に大量の飲酒をし,翌朝上腹部痛と頻回の嘔吐がみられ当院を受診した. U...
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- 拡張型心筋症を呈した潰瘍性大腸炎の1例
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大浦 翔子(岩手県立中央病院 消化器科)
【症例】40歳代,男性.主訴:血便,下痢.既往歴:10年前,拡張型心筋症.5年前,一過性心房細動.現病歴:ワーファリンを内服中であったが,約1ヵ月前から血便が出現した.5ASA製剤の投与を受けたが症状が改善しないため当科を受診した.受診時は血便10行/日,腹痛あり.現症:BP102/58,HR97,体温39.2度.貧血なく下腹部に圧痛あり.血液検査ではWBC14100, CRP17.5, ESR8...
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- 肛門管癌を合併した小腸大腸型クローン病の1例
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永塚 真(岩手県立中央病院 消化器科)
【症例】40歳代,男性.主訴:腹部膨満,排便困難.家族歴:特になし.既往歴:特になし.現病歴:20歳代に水様下痢,腹痛で当科を受診し小腸大腸型クローン病と診断された.発症1年後に腸管狭窄のため回盲部腸切除術が施行されたが,吻合部の再発狭窄を繰り返し,発症後3年,4年,6年,7年に腸切除術が施行された.発症7年後以降は免疫調節剤が投与され,吻合部の再発はみられず順調に経過した.発症10年後に難治性痔...
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- 下部直腸癌に対する内肛門括約筋切除術と超低位前方切除術の術後排便機能
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舟山 裕士(東北労災病院 大腸肛門病センター)
下部直腸癌に対する自然肛門温存術の手術成績特に排便機能について検討するために、術後定期的に排便状況の調査をおこなった.【対象・方法】2007年7月以降に、内肛門括約筋切除術(ISR)をおこなった21例、超低前方切除術(SLAR)をおこなった31例を対象として、術後、排便回数、Kirwan分類、Wexner scoreについて術後(ストーマ造設例では、閉鎖術術後)の排便機能の評価を行った.【症例の概...
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- 慢性腎不全で維持透析中に上行結腸に広範な潰瘍を生じたNSAIDs腸炎の一例
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小野寺 基之(山形市立病院 済生館 消化器内科)
【症例】68歳、男性.【既往歴】43歳時から慢性腎不全のため透析導入,60歳時 続発性副甲状腺機能亢進症のため副甲状腺摘出術,61歳時 閉塞性動脈硬化症,64歳時 右腎細胞癌のため右腎摘出術.心房細動のためワルファリンカリウムを内服中.【現病歴】H24.4月より腰椎神経根症に起因する下肢痛が強くなり,ロキソプロフェンナトリウム水和物60-180mg/日を常用していた.7.24に黒色便を主訴に当科外...
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- バレット食道患者の長期経過 - 特に伸展と癌化について -
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木村 聖路(国民健康保険三戸中央病院 内科)
【目的】バレット食道は腺癌の発生母地として最近注目されている。今回、バレット食道患者の内視鏡所見を逆流性食道炎との関連性も含めて、長期的に経過観察しえたので報告する。【方法】食道疾患研究会の定義によるバレット食道患者212例を対象とした。LA分類grade A以上の逆流性食道炎を合併する123例(RE群)と合併しない89例(non-RE群)に分類し、両群における観察期間や検査回数、SSBEとLSB...
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- 横行結腸間膜原発巨大GISTの1切除例
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佐藤 好宏(東北大学病院 肝胆膵外科)
【症例】69歳女性【主訴】上腹部違和感【現病歴】平成24年4月中旬より上腹部違和感出現、近医にて投薬を受けるも症状増悪、腹部USで上腹部に腫瘤を指摘され前医紹介となる。CTにて上腹部に内部に壊死を伴う巨大腫瘍を認め、当院紹介。【経過】当院でのCTで腫瘍は30x20cm、膵腹側、横行結腸頭側に存在し胃を右側に圧排していたが、周囲臓器への明らかな浸潤は認めなかった。腫瘍は脾動脈、左胃動脈、右胃大網動脈...
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- 胆嚢intraductal papillary neoplasm of bile duct(IPNB)の一例
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橋元 慎一(仙台市医療センター 仙台オープン病院 消化器内科)
症例は58歳、女性。平成23年7月上旬より尿濃染、全身掻痒感が出現したため近医を受診。採血にて肝胆道系酵素の上昇がみられたため、精査目的に当科紹介となった。USでは胆嚢頚部から体部にかけて不整な壁肥厚を認め、肝外胆管の拡張も伴っていた。CTでは胆嚢頚部から体部にかけて造影効果を有する乳頭状の腫瘤を認め、拡張した肝外胆管にも内腔を充満する様に腫瘤像がみられた。EUSでは高エコー腫瘤が、胆嚢頚部から連...
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- 十二指腸下行脚に発生したブルンネル腺関連隆起性病変の2例
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鳥谷 洋右(岩手医科大学 内科学講座 消化器肝臓内科学分野)
【症例1】68歳,女性.【主訴】めまい.【現病歴】2012年1月にめまいにて前医受診.Hb4.9mg/dlと著明な貧血を認めたため,上部消化管内視鏡(EGD)を施行された.十二指腸下行脚に有茎性腫瘍を認め,精査加療目的に当科紹介受診となった.【経過】EGDでは十二指腸下行脚に約3cm大の有茎性腫瘍を認め基部は正常粘膜に覆われているが頂部は粘膜が脱落していた. CTでは十二指腸下行脚に境界明瞭,辺縁...
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- 食道原発悪性黒色腫の1例
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川島 一公(福島赤十字病院 内科・消化器科)
食道原発悪性黒色腫は稀な疾患であり、リンパ節転移、血行性転移をおこしやすく予後は極めて不良である。今回我々は上部消化管内視鏡で食道原発悪性黒色腫を認め、手術に至った1例を経験したので報告する。症例は77歳男性。飲酒歴は1合/日、喫煙歴はなし。既往歴は76歳時に左膝軟部腫瘍摘出術を施行。2012年9月頃より食事のつかえ感を認め、10月上旬に当院で上部消化管内視鏡検査を施行した。切歯列より30cm付近...
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- 大腸癌検診における便潜血検査の有用性の検討
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宮島 正行(秋田赤十字病院)
【目的】便潜血検査(FOBT)は簡便で低コストのため, 大腸癌スクリーニング検査として本邦では広く普及している. 今回我々はFOBT後に全大腸内視鏡検査(TCS)を行い, 発見された病変をretrospectiveに検討した.【方法】2011年4月から2012年3月にかけて, 無症状でFOBT陽性を契機にTCSを施行した群(FOBT陽性群)と, FOBT陰性だったが検診でTCSを施行した群(FOB...
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- 十二指腸悪性リンパ腫化学療法後に胆管十二指腸瘻を併発した1例
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吉田 健太(弘前市立病院 内科, 弘前大学大学院医学研究科 消化器血液内科学講座)
【症例】50歳代、男性【主訴】繰り返す発熱・黄疸【既往歴】悪性リンパ腫(H22年)、糖尿病【現病歴】H22年1月、黄疸で近医を受診。腹部超音波検査と腹部CT検査にて、胆管の拡張と十二指腸の軽度壁肥厚を認めた。上部消化管内視鏡検査では、十二指腸下行脚を中心に全周性の潰瘍形成を認めた。同部位からの生検では、幼弱なリンパ球を認め、腫瘍性変化を否定できなかった。病変周囲のリンパ節腫大、可溶性IL-2受容体...
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- 向精神薬投与中に麻疹様症状で発症した薬剤性過敏症症候群の一例
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羽賀 敏博(弘前大学大学院 医学研究科 消化器血液内科)
【はじめに】薬剤性過敏症症候群 (drug-induced hypersensitivity syndrome: DIHS) は、高熱と臓器障害を伴う薬疹で、薬剤中止後も遷延化する。DIHS は他の薬疹と異なり、原因薬物が限定される。発症までの内服期間は一般的に 2~6 週間であり、発生頻度は原因薬剤を使用している 1000 人~ 1 万人に 1 人と推定されている。【症例】22 歳女性【主訴】発...
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- 黄疸にて発症したIgG4関連疾患の2例
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明本 由衣(弘前市立病院 内科)
【症例1】70歳代、男性[主訴]皮膚黄染[既往歴]特記なし[現病歴]5月初旬より尿濃染あり、その後皮膚黄染・白色便が出現。同月22日に近医を受診し、腹部USにて肝内外胆管の拡張を認め、当科紹介となった。WBC 7470/μl, AST 170IU/l, ALT 295IU/l, T-Bil 15.7mg/dl, D-Bil 12.4 mg/dl, CRP 2.2 mg/dl, S-Amy 27 I...
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- 急速な増大傾向を示した肝類上皮血管内皮腫の一例
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岡井 研(福島県立医科大学 消化器・リウマチ膠原病内科)
【症例】72歳 女性【主訴】発熱、腹痛【既往歴】特記事項なし【生活歴】アルコール歴なし、輸血歴なし【現病歴】2010年に検診で肝腫瘍を指摘され、肝血管腫と診断され経過観察されていた。2011年8月4日頃から誘因なく発熱、腹痛が出現したため近医で受診し、腹部CTにて肝にびまん性に多発する腫瘤を指摘された。同月31日にA病院に紹介され精査施行されたが確定診断に至らず、精査加療目的に11月7日に当科紹介...
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- 約二年の経過観察後肝切除を行ったIPNB
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高橋 健太(岩手県立中央病院 消化器内科)
【症例】60代女性【既往歴】40代子宮卵巣全摘術60代成人スチル病にてステロイド使用【現病歴】成人スチル病の診断時に軽度肝障害を認めたが画像上特記所見を認めず経過観察となった。H22年8月頃から月に一度の38℃台の発熱あり10月前医CTにて左肝内胆管、総胆管拡張を認め精査目的に当科紹介となる。【生化学検査】γGTP高値を認めるのみ。黄疸認めず。腫瘍マーカー正常値。【画像】CT、MRCPにて左肝内胆...
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- 十二指腸GISTの3例
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塩塚 かおり(独立行政法人国立病院機構仙台医療センター, 独立行政法人国立病院機構盛岡病院)
十二指腸GISTは比較的まれであり、その診断や治療方針の決定にしばしば難渋することも少なくない。今回我々は十二指腸GISTの3例を経験したので報告する。【症例1】51歳女性。下痢、腹痛を主訴に来院。上下部内視鏡検査を施行したが異常を指摘しなかった。内服薬にて経過を見ていたが症状が改善しないため造影CTを施行したところ、膵頭部に早期濃染される4cm大の腫瘍を認めた。多血性腫瘍のため生検は施行できなか...
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