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検索結果は109件です。
- 急性膵炎を来たした重複腸管の一例
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間 浩正(太田西ノ内病院 消化器科)
【症例】19歳女性 【現病歴】数日前からの心窩部痛を主訴に前医を受診。腹部造影CTにて十二指腸乳頭部に嚢胞性病変を指摘され当院紹介、精査加療目的に入院。 【既往歴】Hirschsprung病にて3歳時に手術歴あり。幼少期より両側多房性卵巣嚢腫を指摘されている。 【入院後経過】心窩部痛の原因として十二指腸乳頭部の嚢胞による圧排が原因と考えられ、EUSやMRCPにて精査の方針とした。...
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- 検診エコーを契機に発見された自己免疫性膵炎の一例
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小野里 祐介(山形県立中央病院 消化器内科)
【症例】60歳代 男性【主訴】自覚症状なし【既往歴】特記事項なし【家族歴】特記事項なし【生活歴】飲酒:1日ビール350mlを48年間、喫煙:1日20本を39年間【現病歴】検診の腹部超音波検査で胆嚢壁肥厚を指摘され、当科を受診した。腹部超音波検査では胆嚢内腔に結石などは認めなかったが、胆嚢壁は3層構造で全周性に肥厚していた。膵頭部は径41 mm、膵体部は径18 mmと腫大しており、主膵管は拡張なく、...
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- 急性長軸性胃軸捻転症の一例
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三浦 真奈美(岩手県立中央病院 内視鏡科)
【症例】83歳男性【主訴】上腹部痛、嘔吐【既往歴】高血圧、多発性ラクナ梗塞【現病歴】受診の数時間前より急激な上腹部痛と嘔吐が出現し急性腹症の疑いで当院救急センターに搬送された。【検査所見】WBC7540/μl(好中球6600/μl)、CRP0.28mg/dl、単純腹部レントゲンで胃鏡面形成認め、腹部造影CT検査で長軸性胃軸捻転症と診断した。緊急上部消化管内視鏡検査(EGD)で胃粘膜壊死は認めず、胃...
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- 当院におけるCT colonographyの試み
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杉村 美華子(国立病院機構 仙台医療センター 消化器内科)
【背景】CT colonography (以下CTC)は、腸管を送気ガスにより拡張させCT撮影した腹部画像から、三次元画像処理を行うことで病変の検出や評価が行われる大腸画像診断法である。欧米では、以前よりCTCの大腸癌スクリーニングへの応用が活発に行われ、実臨床への導入が進められているが、本邦においてはH24年にCTCの診療報酬収載がされたばかりである。当院では、薬事承認されたCO2持続注入器を用...
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- 減黄に難渋した粘液産生胆管腫瘍の1例
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今泉 博道(太田西ノ内病院 消化器科)
【症例】80歳代、女性【既往歴】高血圧、高脂血症【現病歴】平成21年1月より、発熱が持続するために近医で受診した。腹部超音波検査にて肝内胆管の拡張が認められたために当科で受診した。造影CT検査では、肝内胆管、総胆管の拡張と肝S6に径50mm大の嚢胞性腫瘤が認められたが、加療を希望せず、以後、受診しなかった。平成22年10月より、持続する発熱と腹痛が出現したため、当科で再度受診した。採血にて肝胆道系...
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- リンパ節転移を来した8mmの回腸カルチノイド腫瘍(Neuroendocrine Tumor; NET)の1例
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佐藤 剛司(山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座)
【症例】66歳、女性【主訴】なし(小腸腫瘍精査加療目的)【家族歴】母:胃癌、兄:大腸癌。【既往歴】乳癌術後、放射線療法後。【現病歴】検診で便潜血陽性を指摘され、近医で大腸内視鏡検査を実施された。回腸末端に10mm弱の黄色腫瘤を認め、生検でロゼットを形成する小型の細胞の増生を認めた。synaptophsin陽性、chromogranin A陽性、フォンタナ・マッソン染色陽性でNET G1(カルチノイ...
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- 乳癌術後6年目に可動性を有する腹部腫瘤として発見された膵頭部癌の一例
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沖田 啓(山形市立病院済生館 消化器内科)
【症例】50歳代女性【既往歴】平成18年に右乳癌にて手術。病理診断はpapillotubular carcinoma, stage2, ER(+), PgR(+), HER2(+)であった。術後ホルモン療法を施行された。【現病歴】平成24年1月から腹部の不快感を自覚し、近医で上部消化管内視鏡検査を施行された。逆流性食道炎の診断で加療を受けたが症状改善せず、前医でCTを施行したところ腹部腫瘤を指摘さ...
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- 経口抗CMV剤を併用し、寛解導入した難治性潰瘍性大腸炎の1例
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野口 光徳(野口胃腸内科医院, 仙台社会保険病院消化器内科)
【背景】潰瘍性大腸炎(UC)の難治化の要因として、サイトメガロウイルス(CMV)感染症の再活性化があげられている。経口抗CMV剤の併用により、寛解導入した1例を報告する。【症例】63才 男性 平成3年 43才時に直腸炎型UC発症。糖尿病を合併し、再燃を繰り返していた。サラゾピリン、ペンタサ注腸併用し、寛解を維持していたが、平成23年4月震災後に血便4~5回に増加。内視鏡上、口側進展を呈し、プレドニ...
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- 膵体部区域性脂肪置換の一例
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小林 敏一(置賜広域病院組合 公立置賜総合病院 消化器内科)
【症例】67歳男性【主訴】心窩部痛【既往歴】COPD、気管支喘息、脂質異常症にて通院中、転落転倒などの外傷の既往なし【生活歴】喫煙なし、焼酎水割り2杯/日【現病歴】平成23年12月27日に心窩部痛が出現し、近医受診。急性膵炎と診断され入院治療を受け膵炎は軽快したが、尾部の主膵管拡張が残存し膵液流出障害が疑われたため、翌年1月12日に精査目的に当院に転院。【経過】腹部USでは膵体部に5mmほどの高エ...
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- 当施設で経験した自己免疫性膵炎28症例の再検討(2011年臨床診断基準を基に)
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杉本 充(福島県立医科大学 消化器リウマチ膠原病内科学講座)
【背景】自己免疫性膵炎(Autoimmune Pancreatitis:AIP)は自己免疫機序が原因となっている膵の炎症であり,近年ますます報告例が増加している。2010年には,lymphoplasmacytic sclerosing pancreatitis(LPSP)を1型,idiopathic duct-centric chronic pancreatitis (IDCP)を2型とする国際コ...
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- S-1+CDDP療法が奏功し、治癒切除が可能となった高度リンパ節転移を伴う進行胃癌の一例
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鈴木 喜一(磐城共立病院 消化器内科)
【症例】57歳男性【既往歴】C型慢性肝炎【現病歴】平成24年4月9日、吐血にて近医を受診し、上部内視鏡検査(EGD)にて不整な潰瘍性病変を認め、出血の原因と考えられ入院。補液、PPI投与で状態改善したが生検で低分化腺癌との診断であり、4月17日精査加療目的に当科へ転院となった。EGDを再検したところ、胃体上部~噴門部小彎後壁に4型腫瘍を認め、生検はGroup5, por2でHER2陰性であった。C...
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- アルコール多飲者に発生した結節性再生性過形成(NRH)の1例
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勝見 智大(山形大学 医学部 消化器内科)
結節性再生性過形成(Nodular regenerative hyperplasia;NRH)はSteiner(1959)により提唱された形態的概念であり、肝硬変のない肝臓にびまん性に発現する結節性病変である。今回我々は、アルコール多飲者に発生し限局性脂肪化(focal fatty change)との鑑別を要したNRHの1例を経験したので報告する。【症例】44歳男性【既往歴】35歳、糖尿病、アルコ...
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- 腹腔内腫瘍の鑑別
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片山 原子(JR東京総合病院 消化器外科)
【背景】腹腔内の腫瘍性疾患で、消化管由来の上皮性腫瘍は、頻度も高く、鑑別も比較的行いやすい一方で、それ以外は鑑別が難しい場合もある。今回、腹腔内を大きく占める腫瘍で、鑑別が難しかった症例を検討する。【症例】81歳女性。3年前より徐々に腹部が大きくなってきたが、食事は摂取でき、排便もあり、痛みはなかったため、経過観察していた。腹部がかなり大きくなり、やや便秘傾向になったため、他院を受診した。13年前...
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- 急性肝不全で発症したWilson病の1例
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亀井 將人(岩手医科大学 内科学講座 消化器肝臓内科分野)
急性肝不全で発症したWilson病の1例 岩手医科大学 内科学講座 消化器肝臓内科分野亀井將人 小豆嶋立頼 宮本康弘 佐原圭 小穴修平 滝川康裕 鈴木一幸症例 23歳女性 主訴 全身倦怠感,嘔吐既往歴 出生時 心房中隔欠損、水腎症、精神発育遅滞 鉄欠乏性貧血家族歴 肝疾患なし,その他特記事項なし現病歴 H24年8月10日頃より全身倦怠感と嘔吐あり。8月17日に近医受診したところ、血液検査で肝障...
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- 27年後に再発したと考えられた大網原発消化管外間質腫瘍の1例
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春日井 聡(岩手医科大学 内科学講座 消化器肝臓内科分野)
【症例】74歳男性【主訴】左季肋部痛【既往歴】47歳大網神経鞘腫手術、60歳から高血圧症のため内服加療【現病歴】平成24年2月頃より左の季肋部痛を自覚。徐々に痛みが増強し、食欲不振および3ヶ月で10kgの体重減少を認めたため、近医受診。上下部消化管内視鏡検査では異常所見を認めなかったが、腹部超音波検査で腹腔内に巨大な腫瘍を認め、精査加療目的に当科紹介入院となった。【血液検査】可溶性IL-2レセプタ...
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- 当院にて経験した胃MALTリンパ腫の3例
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高橋 祥(岩手県立高田病院 内科)
被災後、当院では平成23年11月より内視鏡検査を再開し、平成24年11月までの上部消化管内視鏡検査にて胃MALTリンパ腫を3例認めた。各症例を治療経過と合わせて報告する。症例1:70歳女性、高血圧にて通院加療中、スクリーニング目的にEGD施行。胃粘膜の萎縮は認めず、前庭部大弯に小発赤と線状びらんの散在を認め、同部より生検しMALTリンパ腫の診断となる。症例2:44歳男性、胃がん検診としてEGDを施...
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- 化学放射線療法が奏功した食道類基底細胞癌の1例
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中條 恵一郎(仙台厚生病院 消化器内科)
症例は83歳男性。2012年4月頃より食後の嘔吐、胸焼けを自覚し、近医での上部消化管内視鏡検査で食道の隆起性病変を指摘され、当科紹介となった。上部消化管内視鏡検査で上切歯列24cmより食道胃接合部直上にかけて左壁中心に3/4周程度の中心に深い陥凹を有する不整隆起性病変を認めた。病変口側端の隆起は、類基底細胞癌に特徴的な多発結節を有していた。生検では、異型上皮細胞が充実性ないし索状の胞巣を形成しつつ...
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- 来日12年後に上腹部痛を契機として発見された日本住血吸虫症の1例
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西瀬 雄子(山形大学 医学部 消化器内科)
【症例】48歳 女性 【既往歴】胃潰瘍 【家族歴】父:胆嚢結石、母:心疾患 【生活歴】36歳時に来日したフィリピン人。飲酒歴:ビール コップ5杯/日 連日×20年、喫煙歴:20~40本/日×20年【現病歴】平成22年11月頃から右上腹部痛があり、平成23年1月近医を受診したところ、血液検査で肝機能障害を指摘され、超音波検査で肝硬変が疑われたため、当科紹介受診となった。【経過】血液検査所見ではALT...
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- 腹水濾過濃縮再静注法(CART)を併用しS-1+paclitaxel経静脈・腹腔内併用療法を行った腹膜播種を伴う進行胃癌の一例
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今村 秀道(太田西ノ内病院 消化器科)
症例は、20歳代男性。既往歴、家族歴に特記すべき事項なし。腹部膨満が出現し、増悪したため前医で受診。CTで、大量の腹水と胃、大腸壁の肥厚、両側水腎症が認められた。上下部消化管内視鏡検査と腹水細胞診から腹膜播種を伴う進行胃癌と診断され当科に入院となった。大量に貯留した腹水のため十分な食事量を摂取できず、腹水濾過濃縮再静注法(Cell-free and Concentrated Ascites Rei...
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- クローン病に対するアダリムマブの短期および中期治療成績
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志賀 永嗣(東北大学病院 消化器内科)
【背景・目的】クローン病(CD)の難治例に対する寛解導入および維持療法としてAdalimumab(ADA)が登場し、治療成績の向上が期待されているが、本邦における報告は多くない。現時点では先行して発売されたInfliximab(IFX)が効果不十分の場合に使用されていることが多く、海外の治療成績と比較して劣る可能性がある。そこで、CDに対するADAの治療効果(改善率・寛解率、ステロイド減量効果)を...
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