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検索結果は109件です。
- 血中IgG4値正常でステロイド効果を認めた自己免疫性膵炎
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小松 恒太郎(岩手県立中央病院 内視鏡科)
【背景】自己免疫性膵炎(AIP)は2010年に国際膵臓病学会で国際コンセンサス診断基準(IDCP)が提唱され、1型AIPと2型AIPの亜分類がなされた。日本では、閉塞性黄疸や腫瘤を認め、急性膵炎様で発症し、再燃は稀で、病理組織学的に膵管上皮の破壊像があり、炎症性腸疾患を伴う2型AIPは極めて稀であり、血中IgG4値の高値で閉塞性静脈炎を特徴とする1型AIPと分類される。今回血中IgG4値正常でステ...
第194回東北支部例会 >
- やせたNASH進行症例にPioglitazone治療が奏功した1例
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江口 久美子(いわき市立総合磐城共立病院)
最近,NASHの発症・進展に各種遺伝子多型が報告されている.インスリン抵抗性,糖尿病,脂肪肝を呈する脂肪萎縮症においても近年原因遺伝子の解明がすすみ,遺伝子異常によって表現型が異なることがわかってきた.しかし, BMI 23未満の非肥満者でも2.7%に脂肪肝を認め,その病態や治療法に関してまだ全体像は明確ではない.今回,BMI 16のやせた単純性脂肪肝患者が19年後に進行したNASHとなり,Pio...
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- 日本人におけるバレット食道の臨床特徴
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新海 洋彦(東北大学 大学院 消化器病態学分野)
【目的】バレット食道に関連している危険因子として、男性、喫煙、胃酸逆流症状、肥満などが報告されているが、これらは全て欧米からの報告で、本邦を含むアジアからの報告は極めて少ない。また本邦からの報告はshort-segmentやultrashort-segmentを対象にしたものが多く、long-segmentの多い欧米からの報告と単純に比較することはできない。これらの原因としてバレット食道(特にlo...
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- 集学的治療を行った重症膵炎の1例
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青木 隼人(仙台厚生病院 内視鏡センター)
【症例】40歳代 男性【既往歴】B型肝炎ウイルスキャリア【生活歴】飲酒:焼酎4合/日【現病歴】2012年8月朝食後より腹痛出現した。前医受診し、急性膵炎の診断となり加療行うも増悪したため当院転院となった。【入院時検査所見】採血にて炎症反応、膵肝胆道系酵素の上昇、腎機能低下を認めた。腹部造影CTでは胸腹水、膵全体に造影不良、膵周囲から腎下極以遠まで脂肪織濃度上昇や液体貯溜を認め、CTgrade3の所...
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- 横行結腸癌による成人腸重積症の1例
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佐藤 圭佑(国立病院機構 仙台医療センター 消化器内科)
【症例】61歳、男性。2012年9月に血便を主訴に近医を受診した。下部内視鏡検査を施行し横行結腸に管腔内を占める1型進行癌を認め、9月中旬に当院を紹介となった。入院時、血便を認めるも嘔気、腹痛はなかった。腹部はやや膨満し、右上腹部に軽度の圧痛をともなっていたが腹部腫瘤は認めなかった。血液検査所見にて貧血なく腫瘍マーカーCEA、CA19-9は正常範囲内であった。腹部CTにて横行結腸右側に結腸内に腸間...
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- 直腸神経内分泌細胞癌の1例
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吉野 祐貴(国立病院機構 仙台医療センター 消化器内科)
【症例】35歳, 男性. 2012年4月下旬より血便を認め近医を受診した. 下部消化管内視鏡検査にて, 下部直腸に15mm大の隆起性病変を認め, 生検の結果, 神経内分泌腫瘍(CKAE1/AE3(+), CAM5.2(+), ChromograninA(+), CD56(+), Vimentin(+), LCA(-), S100(-))と診断され精査加療目的に当科へ紹介となった. 血液検査所見では...
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- 粘膜下腫瘍様の形態を呈した大腸粘液癌の1例
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諸井 林太郎(東北大学大学院 消化器病態学分野)
【症例】77歳女性【主訴】便秘【既往歴】40歳 子宮筋腫摘出術、70歳 両下肢静脈瘤手術【現病歴】膵IPMNで当科フォロー中、便秘の訴えがあったため、大腸内視鏡検査を施行したところ、上行結腸肝湾曲付近に病変を認めた。【検査所見】血液生化学検査:腫瘍マーカー含め、異常所見無し。通常内視鏡検査:上行結腸に径20mm程度の隆起性病変を認めた。病変基部は正常粘膜に覆われ、比較的なだらかに立ち上がっており、...
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- 不全型CREST症候群に伴う慢性偽性腸閉塞症の1例
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根本 大樹(福島県立医科大学会津医療センター準備室 小腸大腸肛門科)
慢性偽性腸閉塞は、腸管運動が障害されることにより、機械的な閉塞機転がないが、腹部膨満、腹痛、嘔吐などの腸閉塞症状を引き起こす難治性疾患である。われわれは、不全型CREST症候群に伴う慢性偽性腸閉塞症の1例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。 症例は、50代、女性。開腹歴なし。1年前から食事摂取後に胸焼けや腹痛が出現し、時に嘔吐することもあった。2ヶ月前から下肢の浮腫が出現し、次第に増...
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- 分枝型IPMN経過観察症例における悪性予測因子の同定と癌化高リスク群の設定
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越田 真介(仙台市医療センター 仙台オープン病院 消化器内科)
目的:分枝型IPMN経過観察例における由来癌(由来浸潤癌+上皮内癌)と併存癌の癌化危険因子を同定し、その高リスク群を設定する。対象:当施設でIPMNと診断した636例のうち、画像的に分枝型IPMNと診断して6ヵ月以上経過観察した371例。方法:対象を由来癌と併存癌別に、悪性の候補因子(年齢、性、初診嚢胞径、嚢胞径変化率、初診時壁在結節、壁在結節高変化率、初診主膵管径、主膵管径変化率、多発、隔壁肥厚...
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- 横行結腸癌の穿通により脾膿瘍を呈した1例
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沖津 篤(東北厚生年金病院 消化器科)
【症例】70歳台女性【主訴】食思不振、全身倦怠感【既往歴】高血圧症【現病歴】平成24年9月、食思不振、全身倦怠感を主訴に当院受診。37℃台発熱、採血にてWBC 22000/μl、CRP 31.6mg/dl、脱水、尿白血球エステラーゼ陽性を認めた。呼吸器症状や腹部症状に乏しく、単純CT上も明らかな感染巣を同定できず、尿路感染症疑いにて入院となった。【入院後経過】抗菌剤CTRXを開始したところ、解熱し...
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- 肺癌の小腸転移に対して手術を施行した2例
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玉渕 泰史(東北労災病院 胃腸科)
転移性小腸腫瘍は確定診断の困難さなどもあり、比較的稀と考えられているが、今回肺癌の小腸転移の2例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。【症例1】78歳男性【主訴】タール便【現病歴】平成24年7月タール便が出現し、精査目的に当院紹介となった。【経過】上下部内視鏡では異常を認めず、腹部エコー、CTにて腹腔内に約7cmの腫瘤を認めタール便の原因と考えられた。また、胸部CTにて左下肺野に3cm大の...
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- 重症肝障害を合併した薬剤過敏性症候群の1例
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佐藤 雄紀(独立行政法人 労働者健康福祉機構 福島労災病院)
【症例】51歳、男性【主訴】 発熱、咽頭痛、皮疹【既往歴】13歳、虫垂炎手術【生活歴】喫煙あり、飲酒あり【現病歴】 2011年4月9日にけいれん発作にてA病院へ搬送され、抗てんかん薬(フェニトイン、バルプロ酸Na)を投与された。その後B病院で投与を継続されたが、5月13日全身に発疹が出現し、抗てんかん薬を自己中止してC皮膚科で受診。抗アレルギー薬を投与された。5月16日感冒様症状にてD病院で受診。...
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- 症状緩和目的に姑息的EMRを行い断端陽性であったが自然消褪した食道原発の悪性黒色腫の1例
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田中 恵(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科)
【症例】79歳女性【主訴】胸部つかえ感【既往歴】19歳 虫垂切除術 40歳 子宮筋腫核出術 72歳よりParkinson病 53歳 横行結腸癌で横行結腸部分切除術 75歳 横行結腸癌で右半結腸切除術【現症】特記事項なし【現病歴】2007.12のEGDで切歯から25cmの胸部上部食道左壁に類円形で黒色の最大10mm径の色素沈着を複数認めた。生検診断はメラノーシスで経過観察となった。2008.2のEG...
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- 膵性胸水を契機に診断された自己免疫性膵炎の一例
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柴田 昌幸(平鹿総合病院 消化器内科)
【はじめに】自己免疫性膵炎(AIP)は主膵管狭細が診断基準の一つである.高度主膵管狭細による膵液うっ滞から膵嚢胞を合併したAIP症例の報告が散見される.今回,膵液うっ滞から膵性胸水を合併したAIP症例を経験したので報告する.【症例】61歳男性.主訴は左胸部痛.飲酒歴2合/日.2012年1月上旬から左胸部痛が出現し近医を受診.左胸水を指摘され当院呼吸器科へ紹介となったが,外来での抗菌薬内服治療により...
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- 肝細胞癌の画像パターンを呈した限局性結節性過形成(FNH)の一例
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須貝 彩子(公立置賜総合病院 消化器内科 )
【症例】76歳、男性【主訴】特になし【既往歴】68歳脊柱管狭窄症,70歳高血圧症,71歳脂肪肝,胆嚢結石症【生活歴】飲酒歴なし、喫煙歴なし【現病歴】平成22年検診で胆嚢結石症を指摘され、前医を受診。腹部USで胆嚢結石、肝S5に13mm、S8に10.8mmの高エコー腫瘤を認め、CT上では血管腫疑いにて経過観察となった。平成24年9月腹部USで肝S8の腫瘤は24×22mmと増大傾向あり、CTにて単純で...
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- B型慢性肝炎に対するペグインターフェロンα2a一年投与の治療経験
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石井 里佳(山形大学 医学部 消化器内科)
【目的】平成25年度B型慢性肝炎治療ガイドラインの改訂により、B型慢性肝炎に対するHBsAg消失を目指したインターフェロン治療の位置づけがクローズアップされている。そこで、当院においてペグインターフェロンα2aを一年間投与したB型慢性肝炎例について、その臨床経過と治療効果を検討した。【対象と結果】症例1:46歳女性、HBeAg陽性例。これまで無症候性キャリアとして経過観察されていたが、AST、AL...
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- 胃空腸吻合による経口摂取の改善によりDCS療法を導入し、膵頭十二指腸切除にてR0手術が可能となった他因子複合非根治胃癌の1例
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岩井 拓磨(坪井病院 外科)
【症例】57歳、男性【主訴】狭窄症状、体重減少【既往歴・家族歴】なし【現病歴】1ヶ月前より摂食不良・嘔吐を主訴として前医を受診。上部消化管内視鏡にて胃癌の診断うけ, 精査目的に当科紹介となる。【入院時現症】血圧 120/80 mmHg, 脈拍 110回/分,体温 35.6℃ 貧血・黄疸なし。腹部平坦・軟、上腹部に軽度自発痛認める。採血ではCEA, CA19-9の上昇、脱水みとめた。画像上、前庭部を...
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- 異時性に胆道播種による再発をきたしたと考えられた肝細胞癌の2例
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宮下 祐介(仙台厚生病院 消化器内視鏡センター)
肝細胞癌の肝外転移は、肺やリンパ節、骨などに多いが、消化管への転移はまれである。今回肝細胞癌切除後、異時性に胆道播種による再発をきたしたと考えられた2例を経験したので報告する。【症例1】66歳、男性。H23年1月右胆管内に浸潤する肝右葉、6cm大の腫瘍に対し、尾状葉合併拡大肝右葉切除+肝外胆管切除再建術が施行された。病理診断は中分化型~低分化型肝細胞癌であった。H24年4月全身倦怠感が出現、血液検...
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- クローン病発症後20年で肛門管癌を合併した1例
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小林 実(東北大学病院 胃腸外科)
【症例】33歳女性【病歴】1990年に小腸大腸型のクローン病と診断された。肛門病変に対して複数回の切開排膿・シートンドレナージ術を施行したものの肛門病変に改善がみられないため、1995年にS状結腸人工肛門造設術を施行した。1998年に人工肛門周囲瘻孔膿瘍を認めたため、1999年に大腸亜全摘・小腸人工肛門造設術施行した。その後病勢は落ち着いていたが、2009年2月に人工肛門周囲瘻孔が出現したため、1...
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- 大腸穿孔を来たしたNK/T細胞リンパ腫の一例
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和田 佳子(公立置賜総合病院 内科)
【症例】72歳男性 【現病歴】平成24年3月より鼻閉感があり近医耳鼻咽喉科で上顎洞炎・鼻ポリープの診断で加療を受けていた。4月に腹痛が出現し近医内科を受診。上部内視鏡検査(GIS)にて十二指腸潰瘍を認めプロトンポンプインヒビター(PPI)を処方され、フォローのGISでは潰瘍治癒が確認された。その後も腹痛が持続しているため、腹痛精査目的に当院を紹介。耳鼻咽喉科の精査で咽頭部に潰瘍性病変を認め、生検の...
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