セッション |
検索結果は106件です。
- 家族性低βリポ蛋白血症に非アルコール性脂肪性肝炎を合併した一例
-
吉川 真太郎(千葉大学 医学部 腫瘍内科学)
【はじめに】家族性低βリポ蛋白血症(FHBL)は低脂血症を呈す稀な疾患であり脂肪肝の合併が知られている。今回我々はNASHに進展した極めて稀な症例を経験したので報告する。【症例】58歳女性,主婦。既往歴に特記事項なし。飲酒歴、喫煙歴ともになし。家族歴として血縁者に低コレステロール血症を指摘されている。【現病歴】1997年より近医で肝機能障害指摘、脂肪肝として経過観察されていたが、肝機能障害が持続す...
第304回関東支部例会 >
- 胆道出血による疝痛発作を契機に発見された肝細胞癌の1例
-
亀崎 秀宏(埼玉県厚生連 熊谷総合病院 内科)
【症例】58歳男性。既往は特にない。心窩部痛・黄疸にて当科受診。急性胆管炎の診断にて入院。緊急内視鏡にて胆道出血を確認。ESTを施行しEBDチューブを留置した。単純CTでは肝内にSOLを認めなかったが、ダイナミックCTでは、肝S7-8にφ15mmの、また、S7にびまん性のwash outされる病巣を認めた。AFP 3451.0ng/ml, PIVKA-2 774mAU/mlと高値であり、肝細胞癌と...
第304回関東支部例会 >
- PEG/RBV併用療法の無効・再燃例に対するPEG IFNα2a 90μg隔週投与の有効性に関する検討
-
野崎 昭人(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター)
【目的】C型肝炎のPEG/RBV併用療法の無効・再燃例でのIFN治療については海外での報告はいくつかあるものの、国内では、海外に比べ平均年齢が高く体重も軽いために、再治療を行う際にIFN併用療法の投与開始基準を満たせずにIFN治療できない例が多い。今回はPEG/RBV併用療法の無効・再燃例でのPEG IFNα2a少量長期(90μg隔週投与2年間)療法を行い有用性を検討した。【方法】C型肝炎に対して...
第304回関東支部例会 >
- Rituximab投与にてHBV増殖を認めた悪性リンパ腫の2例
-
渋谷 仁(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター)
症例1は72歳男性。GFにて胃角部に潰瘍性病変が指摘され、精査の結果、胃原発悪性リンパ腫(DLBCL)と診断された。CHOP療法を6コース施行後、Rituximab単独療法を6コース施行した。術前の検査でHBs抗原陰性であったが、化学療法終了1ヵ月後より肝機能増悪を認めた。HBs抗原は陽性化しHBV-DNAも7.6log以上となっていた。エンテカビル投与を開始したものの、肝機能は改善せず、入院の上...
第304回関東支部例会 >
- 膵頭部癌術後化学療法施行中に発症した肝転移に対してS-1が著効した一例
-
廣田 悠祐(千葉県立佐原病院)
【緒言】膵癌は根治切除が可能であった例でも早期に再発し,その予後は極めて不良であるため,術後補助療法による予後の改善が期待され検討が行われている.今回我々は,膵切除後に補助療法として塩酸ゲムシタビン(GEM)を投与していたが,3年後に肝転移を生じた症例に対し,テガフル・ギメラシル・オテラシルK(S-1)経口化学療法によって腫瘍の消失した症例を経験したのでここに報告する.【症例】60歳,女性.既往歴...
第304回関東支部例会 >
- 肝細胞癌切除後に血中HCV-RNAが持続陰転化したC型肝硬変の1例
-
笹沼 宏年(東京慈恵医科大学付属青戸病院消化器肝臓内科)
症例は66歳女性.HCV陽性肝硬変,糖尿病,甲状腺機能低下症にて近医加療中.躁状態を繰り返していたが専門的医療は受けていなかった.当院での精査加療を希望し2008年2月紹介受診,精査のため入院となった.生活歴;30歳代に刺青施行.嗜好品;Alcohol(-) tabaco20本/day×30年間.入院時身体所見;身長156cm,体重52kg,眼球結膜貧血なく眼瞼結膜黄疸なし.腹部平坦かつ軟.肝脾触...
第304回関東支部例会 >
- 鏡視下手術が有用であった興味深い成人腸重積の1例
-
赤津 知孝(荻窪病院 外科)
小児科領域において腸重積は比較的頻度の高い疾病であるが、成人では非常にまれである(腸重積患者全体の約5%)。今回、我々は盲腸腺腫を原因とする腸重積に対して鏡視下手術が有用であった症例を経験したので報告する。患者は31歳、女性。繰り返す腹痛で当院を受診した。腹部CT検査では右上腹部に大腸の重積像、遠位側に径3cm大の腫瘤を認めた。注腸検査では横行結腸の肝彎曲部に腫瘤が存在した。整復が不完全であったこ...
第304回関東支部例会 >
- 腹腔鏡で診断しえた腸間気腫症の1例
-
藤原 愛子(杏林大学 医学部 付属病院 外科)
【症例】腹腔内遊離ガスを伴う腸管気腫症を経験した。症例は70代女性。【既往歴】CREST症候群あり。【現病歴】くも膜下出血にて当院脳外科でクリッピング術施行後、遷延する意識障害のため入院中であった。経管栄養を嘔吐することがたびたびあり、腹部の膨満が強くなってきたため腹部CTを施行した。腹腔内遊離ガスと腸管壁内にgas像を認め、当科コンサルトとなった。画像上腸管気腫症と考えたたが、腹部所見の聴取が不...
第304回関東支部例会 >
- Malignant potentialの診断に苦慮した非機能性膵内分泌腫瘍の1例
-
信太 昭子(武蔵村山病院 外科)
症例は、諸検査にて石灰化を伴う膵腫瘍の胃浸潤が疑われた42歳女性。学童期に入院を要する程の2度の腹部打撲の既往がある。膵癌、膵内分泌腫瘍、外傷性石灰化腫瘤などの鑑別が困難であるため手術を行った。腸間膜に散在する結節性病変の迅速病理で、内分泌組織類似の組織構築とアミロイド様物質の沈着がみられ、これらを転移巣と判断した場合、islet cell carcinomaも否定できず、原発巣切除を行った。術後...
第304回関東支部例会 >
- EBウイルス感染症に合併した胃潰瘍、小脳失調の一例
-
松崎 素子(慶応義塾大学 医学部 消化器内科)
37歳.男性.生来健康.2008年12月感冒様症状認め,2009年1月13日症状改善せず近医受診しAST 50 IU/l, ALT 40 IU/lと軽度肝酵素上昇,異型リンパ球認め,腹部エコーにて肝脾腫を指摘されたため,1月23日当院紹介受診した.また1月26日より歩行時ふらつきを自覚していた.1月28日 上部消化管内視鏡施行したところ,胃前底部後壁及び、角部小彎後壁に軽度の辺縁隆起を伴う不整潰瘍...
第304回関東支部例会 >
- Humoral hypercalcemia of malignancyを合併した胃低分化腺癌の1例
-
黒木 悟郎(総合病院国保旭中央病院)
症例は33歳の男性。高Ca血症による意識障害を契機に33歳という若年で進行胃癌(T4M2N0 StageIV)が発見された一例である。今まで無症状で胃癌と気づかれず経過していた。入院時補正Ca=15.8mg/dl でGCS E4V4M6と意識障害を認めた。入院後の輸液とカルシトニン、ビスホスホネート、プレドニゾロンで治療し高Ca血症は補正値8.6mEq/lとなり高Ca血症は改善した。 de Bo...
第304回関東支部例会 >
- Sister Mary Joseph’s Nodule (SMJN)を認めた膵尾部癌の1例
-
白井 雄史(谷津保健病院 外科)
症例は78歳女性、悪性腫瘍の既往歴はない。2008年9月5mmの臍部皮疹を認め、増悪傾向のため皮膚科を受診し生検が施行された。同時期に健診目的の採血にて軽度の肝機能障害およびHbA1cの上昇が認められ、精査目的に当院へ紹介受診となった。前医での皮膚生検の結果はAdenocarcinomaの診断であった。当院初診時の身体所見では右腋窩及び左鼠径部に腫大したリンパ節を触知し、左下腹部・右前胸部・臍部に...
第304回関東支部例会 >
- 後腹膜に腎外発育した巨大血管筋脂肪腫の1例
-
廣島 幸彦(横浜市立大学付属市民総合医療センター消化器病センター)
症例は59歳の女性。数年前から右側腹部膨隆を自覚。当院婦人科にて不正性器出血精査の際のMRIで右後腹膜に巨大な腫瘤を認め、当科紹介受診。CTでは右側腹部後腹膜にほぼ均一の低吸収腫瘤を認め、右腎を頭側に圧排していた。MRIではT1で低信号、T2で高信号を呈し、右腎静脈に腫瘍血管が流入していた。開腹手術を施行し、右後腹膜に小児頭大の巨大腫瘤を認めた。右腎を圧排していたが明らかな浸潤はなく、また、栄養血...
第304回関東支部例会 >
- 抗凝固療法中に出血をきたして腹腔内巨大腫瘤を形成した、肝十二指腸間膜血管腫の一例
-
大友 夏子(東京大学 医学部 附属病院 消化器内科)
症例は47歳男性。2007年8月に大動脈弁狭窄症に対して大動脈弁置換術・冠動脈バイパス術を施行され、ワーファリン、バイアスピリンの内服が開始された。なお、術前検索の腹部造影CTでは、肝十二指腸間膜から肝円索下部にかけて、結合織内に水濃度成分と脂肪濃度成分の混在する長径4 cm大の領域を認めたが放置されていた。2008年11月末、座位での事務作業中に下腹部痛が出現。腹痛は増強して上腹部、背部へと拡大...
第304回関東支部例会 >
- 胸痛にて発症し、経過観察にて自然縮小を観察しえた肝炎症性偽腫瘍の一例
-
赤澤 直樹(国立国際医療センター戸山病院消化器科)
【症例】69歳男性【主訴】胸痛【既往歴】虫垂炎、細菌性腹膜炎、変形性股関節症【生活歴】飲酒一合/日×50年、喫煙15本/日×50年【現病歴】2006年11月29日午前、自宅近辺を歩行中に突然胸痛発作あり5分ほどで自然軽快した。自宅安静にしていたところ再び胸痛が出現、軽快しないため救急車にて当院救急外来を受診。狭心症の疑い、胸痛の精査目的にて入院となった。【入院時現症】意識清明、見当識障害なし、心雑...
第304回関東支部例会 >
- 虚血性腸炎に続発した細菌性肝膿瘍の一例
-
中村 文彦(全国土木建築国民健康保険組合総合病院 厚生中央病院 消化器内科)
2008年7月,大腸内視鏡前処置で内服したピコスルファートナトリウムが原因と考えられる虚血性腸炎を発症した.約1ヶ月の保存的治療で軽快した.2ヶ月後,38℃台の発熱の為,当院総合内科を受診した.MINO(200mg/日)を内服したが,効果なく,右季肋部痛も認める様になり,当科を受診した.右季肋部圧痛に加え,血液検査で,著明な炎症反応(WBC 7400/μl,CRP 20.1mg/dl)及び肝胆道系...
第304回関東支部例会 >
- 下行結腸癌の腹腔鏡手術後にみられたポート部転移の1例
-
坂本 一博(順天堂大学下部消化管外科)
悪性疾患に対する内視鏡下手術に特有な転移形式としてポート部転移(Port site metastasis)が知られているが,その発生は比較的まれである.今回,下行結腸癌の術後にポート部転移を認めた症例を経験したので報告する.症例は43歳,男性で,主訴は腹部腫瘤,腹部膨満である.2007年2月下行結腸癌の診断で腹腔鏡下結腸部分切除術(D3郭清)を施行した.病理結果では,中分化腺...
第304回関東支部例会 >
- 肝梗塞をきたして,無治療でコントロールされている門脈腫瘍栓を伴う肝細胞癌の1例
-
星野 優(東京都済生会中央病院 内科)
症例は60歳男性.B型慢性肝炎にて経過観察中1990年に,肝細胞癌に対して他院で肝右葉切除術を施行された.その後,2000年に肝細胞癌の再発を認めてcryoablationを施行された.2001年にもcryoablationを施行されたが,その後は通院を自己中断していた.2007年10月中旬頃より黒色便を認めて,当院救急外来を受診.上部内視鏡を施行し,穹隆部に多量の凝血塊を伴う隆起性病変を認め,胃...
第304回関東支部例会 >
- サイクロスポリンが無効で、同剤中止とメサラジン・コルヒチン併用により改善を認めた腸管ベーチェット病の一例
-
山本 壽恵(1) 横浜市立大学附属市民総合医療センター 炎症性腸疾患(IBD)センター)
【はじめに】サイクロスポリン投与中に回盲部潰瘍が出現し、同剤中止とメサラジン・コルヒチン併用によって病変の改善を認めた症例を経験したので報告する。【症例】21歳、女性。2003年17歳時に再発性口腔内潰瘍、2005年11月多関節痛、陰部潰瘍が出現し、2006年3月 前医受診。ベーチェット病と診断されネオーラル200mg/dの投薬を受けたが、その後も陰部潰瘍は難治で再発を繰り返した。2007年2月右...
第304回関東支部例会 >
- 集学的治療により奏効が得られた肝細胞癌の1例
-
奥脇 裕介(北里大学東病院 消化器内科)
症例は、74歳女性。C型肝硬変にて経過観察中、2004年4月肝S6に3cm大の肝細胞癌(HCC)が初発、当院紹介となりラジオ波熱凝固療法(RFA)施行。2005年2月肝S6、S7にそれぞれ1cm大の異所再発を認めRFA施行。2005年9月、1回目のS6のRFA後焼灼域の頭側辺縁に局所再発を認めRFA施行。2006年7月2回目のS7のRFA後焼灼域の頭側辺縁横隔膜下に局所再発を認めた。超音波にて描出...
第304回関東支部例会 >
|