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検索結果は199件です。
- 炎症性腸疾患に合併したと考えられる低分化型進行大腸癌の一例
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江頭 一成(九州大学大学院病態機能内科学)
症例は48歳男性。20歳頃より1日3~5行の下痢が出現、過敏性腸症候群と診断されるも、いずれの消化管検査も実施歴なく、加療もされていなかった。2008年12月より労作時息切れが出現、近医を受診し高度貧血を指摘されたため、当科紹介受診となり、緊急入院となった。理学所見上、眼瞼結膜は貧血様で頻脈を認めた。採血検査所見では、Hb 3.5g/dlと著明な小球性貧血、炎症反応陽性の他、CEA、CA19-9の...
第093回九州支部例会 >
- 急速に進行し、高度な蛋白尿を伴う腎障害を合併した肝硬変症の一例
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田中 紘介(九州労災病院)
【症例】46歳 男性。主訴腹満。以前よりビール1日3~5Lの飲酒歴あり。アルコール性肝硬変と診断されたが、アルブミン 4.6 g/dlと肝機能は比較的保たれていた。平成20年6月より通院しなくなったが、平成20年11月より腹水が出現,増悪し、11月14日当院肝臓内科に入院、血液データ上アルブミン 2.2 g/dl, 総ビリルビン 4.48 mg/dl を認め、 当初肝機能低下が原因と考えられ、利尿...
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- SSP/Aを併発した同時性重複SM癌の一例
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中根 智幸(久留米大学 内科学講座 消化器内科部門)
症例は80歳代女性。便潜血反応陽性を指摘され、大腸内視鏡検査を施行したところ横行結腸に陥凹を伴う平坦隆起性病変(A)を認めた。大きさは約15mm、ひだの引き連れを伴うIIa+IIc病変であった。病変の立ち上がりは非腫瘍粘膜からなり、陥凹部のNBI観察による微細血管粘膜模様診断ではCP type-IIIB、ピオクタニン染色によるpit pattern診断では高度不整VI(輪郭不明瞭VI)型を呈してい...
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- AFP産生胃癌術後肝転移に対する集学的治療により長期生存を得た一例
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黒木 秀幸(熊本大学大学院消化器外科)
AFP 産生胃癌は早期に肝転移を起こし、予後不良とされている。化学療法、ラジオ波凝固療法、肝切除術による集学的な治療により長期生存を得た症例を報告する。症例は82歳、男性。前医にて、平成16年8月、胃前庭部前壁側の3型胃癌に対し、幽門側胃切除術を施行される。組織学的にはAFP産生腫瘍 ( T2(ss) , N2(4/12) , M0 , P0 , H0 , ly3 , v3 )の診断であった。術後...
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- 高度な十二指腸壁肥厚を伴ったアナフィラクトイド紫斑病の1例
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山口 加奈子(佐賀県立病院 好生館)
症例は23歳の男性。上腹部痛、吐気にて近医受診し、上部消化管内視鏡検査にて十二指腸潰瘍と診断された。プロトンポンプ阻害薬(PPI)の処方を受けるも症状改善なく、食事摂取不能となり当院初診。上腹部の筋性防御、白血球15400/μl、C反応性蛋白5.63 mg/dlと炎症反応の上昇あり、十二指腸潰瘍の穿孔が疑われた。腹部CTでは十二指腸水平脚の著明な壁肥厚を認めた。Free airは認めなかったものの...
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- 腹腔鏡下大腸切除における術中ナビゲーションの有用性
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神代 竜一(九州大学大学院消化器・総合外科)
【背景】腹腔鏡下手術はトロカーを介して手術を行うために、術中に取得できる情報が制限されている。近年大腸癌に対する腹腔鏡下手術症例が増加に伴い、合併症として尿管損傷の報告が散見される。【目的】腹腔鏡下大腸手術の安全性を向上させる目的で術中ナビゲーションシステムを開発し、臨床応用しているのでその有用性を検討する。【対象】腹腔鏡下大腸切除術の適応症例10例に応用し、術中ナビゲーションシステムの精度検証を...
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- C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン、リバビリン治療中にぶどう膜炎を発症した一例
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吉本 剛志(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科)
【症例】73歳、男性【主訴】視力低下 【現病歴】平成8年にC型慢性肝炎指摘され、近医にて肝庇護療法(SNMC, 小柴胡湯)を受けていたが、インターフェロン治療を希望され平成20年7月30日よりペグインターフェロン、リバビリン療法を開始した。導入時に眼科受診を行ったが特に異常は認められていなかった。平成21年9月4日、38度の発熱、視力低下をきたし精査加療目的に入院となった。【入院時検査所見】WBC...
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- カプセル内視鏡にて出血源を推定しダブルバルーン内視鏡にて診断・治療を行った小腸Angiodysplasiaの一例
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村山 貴信(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター)
【はじめに】当センターでは2004年9月からダブルバルーン内視鏡(以下DBE)を導入し、小腸疾患の診断から内視鏡治療まで一環して行える体制をとってきた。しかし、DBEの検査侵襲は低いとはいえず施行困難例も存在する。そこで、2008年12月からはカプセル内視鏡(以下VCE)を導入し、小腸出血を疑う症例ではより患者侵襲の少ない検査法を選択することも可能となった。今回我々は、VCEにて小腸出血の出血部位...
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- 十二指腸転移,肝転移,骨転移に対して治療を行った顔面悪性黒色腫の1症例
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仙波 速見(宮崎大学 医学部 循環呼吸・総合外科学)
症例は、61歳男性。平成20年3月 左頸部に径1.5cm大の皮下腫瘤を自覚 。近医で経過観察を受けるも徐々に増大であった。6月には左鎖骨上の皮下腫瘤を自覚した。近医皮膚科を受診し左鼻翼部に黒色結節および左頚部リンパ節腫脹を指摘された。リンパ節生検より悪性黒色腫のおよびリンパ節転移と診断され、9月に左鼻唇溝部の悪性黒色腫に対し切除術、および左頚部リンパ節郭清術を施行された。同月に施行した上部消化管内...
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- 膵頭部未分化癌の1例
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九玉 輝明(肝属郡医師会立病院外科)
【症例】80代男性【既往歴】平成8年に胆管癌に対して肝外胆管切除術および肝拡大左葉切除術【現病歴】特に自覚症状はなかったが、平成20年9月、定期の腹部CTで膵頭部に20mmの腫瘤性病変を認めた。【血液生化学検査】肝胆道系酵素に異常なくCA19-9が59.3と軽度高値であった。【画像診断】dynamic CTで膵頭部に遅発性の造影効果を有する不整な腫瘤像を認めた。超音波内視鏡検査で同部位に辺縁不整の...
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- 内視鏡的に経時的変化を観察したNSAID起因性小腸大腸病変の一例
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青山 祐二郎(厚生会佐田病院)
症例は85歳男性。以前より慢性心不全、慢性関節リウマチ、腎機能障害にて加療中。内服薬として、diclofenac SR 150mg/day, 低容量aspirin 100mg/dayを使用していた。今回は深部静脈血栓症に対するwarfarinの用量コントロール目的にて、当院入院中であった。入院中に貧血の進行を認め、上部消化管内視鏡検査を行ったところ、prepylorus小弯に小open ulcer...
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- 食道有茎性(亜有茎性)悪性腫瘍の3例
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伊牟田 真功(熊本大学附属病院 画像診断・治療科)
食道の有茎性・亜有茎性病変は比較的稀であるが、なかでも食道悪性腫瘍は極めて稀とされている。今回、我々は画像所見が類似した有茎性・亜有茎性の食道悪性腫瘍3例を経験したので、画像所見と病理組織の対比を行い、若干の文献的考察も加えて報告する。(症例1)58歳、男性。平成19年に検診での上部消化管X線検査にて食道に異常を指摘されていたが放置していた。平成20年の検診にて再度食道に異常を指摘され、上部消化管...
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- 経過中に胆管の画像および組織学的異常像を呈し、原発性硬化性胆管炎と診断した一例
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中村 憲一(宮崎大学医学部消化器血液学)
【症例】47歳 女性 【主訴】全身倦怠感 【現病歴】2007年6月頃から全身倦怠感が出現し、10月に近医で肝胆道系酵素の上昇と区域性脂肪肝を指摘され、11月に当科を紹介受診した。【生活歴】1994年から2007年6月まで漢方薬を服用、飲酒なし、喫煙なし 【既往歴】7歳 虫垂切除、8歳 扁桃摘出、23歳 肺炎、膠原病疑い(詳細不明)【家族歴】母に慢性B型肝炎、男児あり【検査所見】WBC 7600/μ...
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- 大量下血を契機に診断され止血に難渋したクローン病の一例
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山田 隆史(原三信病院 消化器科)
症例は65歳、男性。57歳時に上行結腸憩室穿孔に対して回盲部切除術、62歳時に腸閉塞に対して癒着剥離術の既往がある。2008年6月頃より、しばしば血便を認めており、7月28日、頻回な血便を認め、29日より脱力、ふらつきを自覚し、同日当院を受診し、消化管出血による出血性ショックの診断で緊急入院となった。血液検査では炎症反応高値、貧血、アルブミン低値を認め、腹部CT検査では、上行結腸の全周性壁肥厚を指...
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- 右大動脈弓による嚥下障害の一例
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伊集院 裕康(天陽会中央病院 内科)
嚥下障害にて来院した右大動脈弓を経験したので報告する.症例は36歳男性. 糖尿病に対し現在インシュリン療法および睡眠障害 パニック症候群にて通院中. 胸のつかえ感および心窩部痛あり2007年5月上部内視鏡にて逆流性食道炎の診断 パリエット(ラベプラゾールナトリウム) ガスモチン(クエン酸モサプリド)内服にて心窩部の痛みは改善した. 9月再度 内視鏡ではほぼ逆流性食道炎は改善した. しかし 胸部の詰...
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- 当科でESDを施行した同時性多発早期胃癌の2例
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瀧澤 延喜(原三信病院 消化器科)
症例1は68歳,男性.健診で上部消化管造影検査を施行した際に前庭部の粘膜異常を指摘され精査を行った.上部消化管内視鏡検査で粘膜萎縮,腸上皮化生による変化を背景に幽門前庭部小弯に径15mmほどの褪色調隆起性病変,胃体下部前壁に径15mmほどの発赤調陥凹性病変を認め,いずれも生検にてGroupIV 分化型腺癌疑いと診断された.まず幽門前庭部小弯のcType0 IIa病変に対しESDを施行,pT1(M)...
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- 急速増大により圧迫性腎不全を来し、嚢胞腺癌が疑われた肝嚢胞性腫瘤の1例
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杉本 理恵(九州労災病院 内科, 九州がんセンター 消化器内科)
【症例】64歳女性。8ヶ月前に受けた採血では肝、腎機能とも正常であった。1年ほど前から腹部の膨隆を自覚していたが特に症状なく放置。2ヶ月前より膨隆が増悪、尿量減少を自覚、2月20日下肢浮腫を主訴に当院受診、腎障害とCT上肝に11cm超の嚢胞を認め当科紹介【現症】身長148cm、体重 46kg、頭部;貧血黄疸なし、胸部;異常所見なし、腹部;著明膨隆、波動なし、緊満あり、下肢浮腫あり【検査所見】WBC...
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- インフリキシマブが奏功した不全型腸管ベーチェット病の一例
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山路 卓巳(宮崎大学 医学部 消化器血液内科)
症例は69歳、女性。58歳発症の不全型の腸管ベーチェット病で、近医で加療されていた。62歳時に腸病変が悪化し、ステロイドパルス療法やメサラジンなどで軽快し、以後ステロイド内服で治療を継続されていたが、その後ステロイド剤を中止することはできなかった。経過中、糖尿病も発症し、加療を受けていた。2007年に下痢や血便の増悪を認め、嚥下痛も出現したため、当科を紹介され、入院となった。入院後、種々の精査を施...
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- イマチニブ先行投与が奏効した巨大胃GISTの1切除例
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福島 浩平(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科)
<はじめに>胃GISTは遠隔転移を伴わない場合、切除が第一選択である。巨大なGISTのうち、他臓器浸潤に対しては合併切除が必要となり、過大侵襲となる場合がある。今回我々は右上腹部を占拠、膵尾と脾臓に浸潤が疑われた巨大な胃GISTに対してイマチニブを先行投与して、腫瘍の縮小化を図り、臓器温存手術を行い得た一治験例を経験したので報告する。<症例>症例は77歳の男性。腹部精査にて腫瘍長径17cmのGIS...
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