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検索結果は199件です。
- 肝内結節性病変が著しく増減したB型慢性肝炎の一例
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一木 康則(大分赤十字病院 肝胆膵内科)
症例は30歳代の女性。1996年にクローン病、およびHBe抗原陽性のB型慢性肝炎と診断された。2004年6月の当院初診時、肝実質のエコー所見は極めて粗造であった。B型慢性肝炎に対しては2005年3月よりラミブジンとアデホビルが投与されており、現在までALT正常、HBV DNAは感度以下にコントロールされている。2006年10月に妊娠(8週)が判明したが、患者の強い希望で核酸アナログおよび妊娠を継続...
第093回九州支部例会 >
- 低侵襲化を目指した高リスク食道癌手術 ―二期的再建およびmicrosurgeryによる血管吻合付加の意義―
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佐伯 浩司(九州大学大学院 消化器・総合外科)
【はじめに】食道癌に対する食道切除・再建術において、肝硬変や糖尿病などの合併例、胃切除後の結腸再建などのハイリスク症例では、肺合併症や縫合不全等の合併症が発生しやすく重篤化しやすい。当科では、高リスク食道癌症例に対して二期的再建を行うとともに、結腸再建では先端の血流を保つ目的でmicrosurgeryによる血管吻合を付加している。【適応症例】肝硬変、糖尿病、腎不全、結腸再建、リスクを伴うサルベージ...
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- 腹腔鏡下胃切除術におけるマルチレイヤーを用いた3D-CTシミュレーションの有用性
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中西 良太(九州大学大学院消化器・総合外科)
【背景】コンピューター技術の進歩により、ルーチンで撮影したMDCT画像から高度なシミュレーション画像が短時間で作成可能となってきた。【目的】腹腔鏡下胃切除術における術前の腹腔内解剖シミュレーションの有用性を紹介する。【対象、方法】胃癌術前検査として、内視鏡と同時に消化管送気状態で1mmスライスのMDCTデータを取得する。画像処理にはVirtual Place(AZE社)を用い、3D Angiogr...
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- 7年の経過で肝脾に著明な結節形成をきたしたサルコイドーシスの1例
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田尻 博敬(飯塚病院 肝臓内科)
【症例】51歳女性。2002年3月、当院眼科にてぶどう膜炎、テント状の虹彩前癒着、隅角結節を指摘されサルコイドーシスが示唆された。同年4月、CTで縦隔リンパ節腫大と右肺上葉に多発性微細結節を認め、サルコイドーシスまたは肺結核が疑われた。短期間の抗結核剤投与を受けたが胸部陰影は不変であった。2008年11月、近医の腹部超音波検査で肝腫瘍が疑われ当科を紹介された。当科受診時WBC 3,760 /μl、...
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- 虚血性大腸炎を契機として発症したと考えられる急性壊死性食道炎の一例
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一瀬 理沙(九州大学大学院病態機能内科学)
虚血性大腸炎を契機として発症したと考えられる急性壊死性食道炎の一例 一瀬理沙1)、冬野雄太1)、矢田親一朗1)、松本主之1)、大隈俊明1)、土井康文1)、具嶋正樹2)、飯田三雄1) 1)九州大学大学院病態機能内科学 2)同形態機能病理学 症例は74歳男性。40歳頃から糖尿病を指摘され、50歳頃から内服加療を行い当科通院中であった。平成20年11月に数日間便秘が続いた後、11...
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- ESDにて確定診断しえた胃inflammatory fibroid polypの1例
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坂 暁子(福岡大学 医学部 消化器内科)
症例は、60歳代の男性。胸焼けを主訴に当科受診。精査目的にて上部消化管内視鏡検査を施行した。幽門前庭部大弯に径15mm大の丈の低い粘膜下腫瘤を認め、頂部は陥凹し白苔の付着を伴っていた。当該部の生検組織では、粘膜固有層深部の一部に、好酸球を混在する紡錘形細胞の増生巣を認め、inflammatory fibroid polyp (IFP)が強く疑われた。超音波内視鏡検査では第二~三層に主座を有するh...
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- サイトメガロウイルス(CMV)感染が合併し治療が難渋した潰瘍性大腸炎の1例
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高橋 誠(原三信病院 消化器科)
症例は29歳,女性.主訴は発熱,腹痛と下痢.2008年12月30日より39度台の発熱を認め近医を受診し流行性耳下腺炎と診断.一旦は解熱傾向であったが,2009年1月4日頃より発熱,腹痛と下痢が出現.1月8日,症状が改善せず食事摂取が困難となり当科へ入院となった.下部消化管内視鏡検査にて上行結腸から直腸にかけて連続性に血管透見不良,小びらんが散在,特に下行結腸からS状結腸では全周性に浮腫状粘膜,びま...
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- 巨大な腫瘤を形成した小腸濾胞性リンパ腫の一例
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冬野 雄太(九州大学大学院 病態機能内科学)
症例は51歳女性。2008年5月頃より間欠的腹痛を自覚していた。同年10月に急激な腹痛が出現し、救急車で当院へ搬送となった。来院時、下腹部に著明な圧痛を認めた。CTで6cm大の小腸腫瘍および腸管の著明な浮腫を認め、小腸腫瘍による腸重積と診断し、同日緊急入院となった。発熱、盗汗、体重減少は認めず、絶食のみで腹痛は自然に改善した。小腸造影および経口・経肛門的ダブルバルーン小腸内視鏡検査で、骨盤内小腸に...
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- ブルンネル腺過形成巣の表層に発生した十二指腸腺腫の一例
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藤田 英治(福岡大学 医学部 消化器内科)
[症例] 40歳代 女性。2008年8月、卵巣腫瘍のスクリーニング目的にて上部消化管内視鏡施行。上十二指腸角に約10mmの亜有茎性のポリープを認めた。ポリープの表面は発赤調で小顆粒状を呈し、明らかなびらん、潰瘍は認めなかった。また腫瘍の立ち上がりは粘膜下腫瘍様形態を呈していた。生検病理組織では中等度の細胞異型を示す管状腺腫であった。立ち上がりが粘膜下腫瘍様であり隆起の構成成分が管状腺腫のみとは考え...
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- 進行・再発胃癌に対するS-1+biweekly Docetaxel併用療法
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吉永 敬士(九州大学消化器・総合外科)
【はじめに】進行・再発胃癌に対してS-1+CDDPが標準治療の一つに位置付けられ、S-1+Docetaxelの臨床第III相試験が進行中であるが、われわれはS-1+biweekly Docetaxel療法の第I相、第II相試験を行い、その安全性と有用性を報告してきた。【方法と結果】1)臨床第I相試験:臨床第I相試験で安全性を確認し、DOCの推奨用量を35mg/m2と決定した。2)臨床第II相試験:...
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- G-CSF高値を示し腫瘍随伴症候群を合併した上部消化管癌の2例
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佛坂 学(福岡大学 医学部 消化器内科)
症例1は、60歳代の男性。主訴は微熱、易疲労感および体重減少。上部消化管内視鏡検査にて、胃体中部大彎~前庭部大彎に粘膜下腫瘍様形態を示す不整形陥凹性病変を認め、生検で高分化型腺癌と診断された。CTおよびUS検査にて腹腔内リンパ節および転移性多発肝腫瘍を認めた。また、明らかな感染巣を認めないにもかかわらず、血液検査にて著明な白血球増加(41,100/μl,好酸球29.5%)を認めた。腫瘍随伴症候群を...
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- 自己免疫性膵炎(AIP)発症後に自己免疫性溶血性貧血(AIHA)を合併した1例
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後藤 高介(国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター消化器内科)
閉塞性黄疸を契機に発見された自己免疫性膵炎(AIP)の経過中に、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)を併発した1例を報告する。症例は60歳女性、アルコール摂取歴はなく、肝機能異常の既往なし。2009年1月、眼球黄染を主訴に近医を受診。血液検査でT-bil 7.7mg/dl, AST 237IU/l, ALT 201IU/l, ALP 1256IU/l, γ-GTP 478IU/lと肝機能異常を認め, ...
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- 浸潤性増殖を示した肝Perivascular epithelioid cell tumorの1例
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大重 彰彦(鹿児島市立病院 消化器科)
【症例】36歳、女性、自覚症状はなく、検診にて肝右葉に径6cmの内部不均一境界明瞭な低エコー性結節を指摘され、精査目的にて当院受診された。末梢血、生化学血液検査にて異常は認めず、HBs抗原, HCV抗体はともに陰性であり,腫瘍マーカーも正常域であった。CTでは動脈優位相にて淡く不均一に造影され、造影効果は門脈優位相まで遅延していた。MRIではT1WIでやや低信号、T2WIで高信号強度を示し、ソナゾ...
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- 術前診断に苦慮した膵粘液癌の1例
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尾崎 宣之(熊本大学大学院消化器外科学)
症例は74歳女性、生来健康で、毎年町の検診を受けていた。2008年の検診にて主膵管の拡張と膵頭部腫瘍を指摘され、当科紹介となった。臨床症状および身体所見に特記事項はなく、血液検査所見ではCEA が2.6 ng/ml と軽度の上昇を認めるも、その他の腫瘍マーカーや膵内分泌ホルモンは正常範囲内であった。腹部超音波検査にて膵頭部に18.9×17.0 mmの境界明瞭、辺縁不整、内部エコーが不均一な腫瘤を認...
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- 非典型的内視鏡所見を示した重症潰瘍性大腸炎の一例
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芦塚 伸也(宮崎大学 医学部 第一内科)
57歳、女性。生来健康であったが、2007年12月中旬より4回/日の下痢、倦怠感が出現した。2008年2月中旬より39度台の発熱、食欲不振、体重減少を認め、下痢回数が増加し(20回以上/日)、血便を伴うようになったため近医を受診した。大腸内視鏡検査で重症感染性腸炎を疑われ、2008年2月29日に当科紹介入院となった。 当科における大腸内視鏡検査では、下行結腸から盲腸まで全周性・連続性に深掘れ潰瘍、...
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- 胃癌術後の脾臓転移再発の1例
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重政 有(佐世保中央病院 外科)
今回、われわれは胃癌術後2年9ヶ月経過した後に発見された脾転移の1手術例を経験したので報告する。症例は73歳男性。貧血を主訴として精査し胃癌と診断され平成18年3月胃全摘術、胆嚢摘出術を施行した。胃体部から前庭部の小弯側に径8×6cm大の腫瘍を認め、H0 P0 CY0。病理所見は低分化腺癌2型T3(se) med pm(-) dm(-) INFβly1 v2 n1(右噴門部に1個リンパ節転移を認め...
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- 腸管スピロヘータ症(intestinal spirochetosis)の2例
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辛島 嘉彦(福岡大学 筑紫病院 消化器科)
腸管スピロヘータ症(intestinal spirochetosis)は本邦では比較的稀な疾患である。当院で経験した2例の腸管スピロヘータ症例について多少の文献的考察を踏まえて報告する。症例1は34歳男性で慢性下痢、下腹部痛を主訴に来院。海外渡航歴なし。下部内視鏡検査を施行したところ、S状結腸に粘膜の発赤、直腸に粗ぞう粘膜を認めた。直腸の粗ぞう粘膜からの生検標本では病理組織学的に上皮表面に好塩基性...
第093回九州支部例会 >
- 経カテーテル動脈塞栓術にて止血しえた大腸憩室出血の1例
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八板 弘樹(新日鐵八幡記念病院 消化器科)
症例は78歳女性。抗凝固薬、NSAIDsの内服はなかった。7月15日に鮮血下血を主訴に前医を受診。腹痛なく、直腸・肛門部に異常を認められなかったため、前医で7月17日に全大腸内視鏡検査を施行。上行・S状結腸憩室が多発しており、上行結腸の憩室の一つに凝血塊の付着を認めたため、同部をクリッピングにて止血した。20日再度下血を認めたため、当科を紹介受診し入院となった。22日に大腸内視鏡検査を施行するも、...
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- 粘液性嚢胞性腫瘍(MCN)の1切除例
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深堀 理(久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門)
症例は44歳、女性。2008年10月の検診目的の腹部USにて膵体部に嚢胞性病変を指摘され、当院紹介受診となった。EUSでは周囲と境界明瞭で辺縁整な類円形の嚢胞性病変として認められ、内部に多数の隔壁を有するいわゆるcyst in cystとして描出された。内部は均一なエコー輝度を呈し、壁在結節や明らかな壁肥厚は認めなかった。CT所見では辺縁整な多房性嚢胞性腫瘤として描出され、隔壁の一部に小石灰化が認...
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- 膨張性発育を呈したTS4膵腺房細胞癌の一例
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隈本 朝子(久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門)
症例は76歳男性。食欲不振を主訴に、近医で施行した腹部USにて膵頭部に腫瘍性病変を指摘され精査目的に当科紹介受診となった。腹部CTでは膵頭部より体部にかけて100mm大の腫瘍性病変を認め、尾側の主膵管拡張と膵の萎縮が見られた。腫瘍内部には嚢胞性変化を疑う大小不同の低吸収域と造影後期で淡い造影効果を有する充実成分が認められた。また腫瘍は十二指腸および肝外胆管を圧排し、上流胆管の拡張を認めた。腹部MR...
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