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検索結果は199件です。
- ヘルペス腸炎に偽膜性腸炎を併発した血管型ベーチェット病の1症例
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江里口 芳裕(九州大学 医学部 第1内科)
症例は64歳、女性。34歳時に血管型ベーチェット病を発症し、36歳時に冠動脈瘤破裂に対して冠動脈バイパス術、59歳時に腰椎変性側湾症に対して固定術を施行。近年は、近医でベーチェット病に対してPSL17.5mg/日の投与がなされ経過観察されていた。平成20年10月に左上下肢の腫脹よりベーチェット病の増悪が疑われ、当科紹介。検査にて、黄色ブドウ球菌菌血症、化膿性脊椎炎、多発皮下膿瘍を認めたため当科入院...
第093回九州支部例会 >
- 小腸転移を来たしたstage4A肝細胞癌の一例
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中鋪 卓(長崎大学病院 消化器内科)
症例は60歳男性。B型・C型慢性肝炎の診断でIFN治療されHCV-RNAは陰性化していた。平成18年12月腹部CTにて肝S7/8に径13cm大の肝被膜下に出血を伴う肝腫瘍を認め、肝静脈内腫瘍塞栓(Vv2)、リンパ節転移も認められた。肝細胞癌(stage4A)の診断で平成19年2月当院紹介受診。当科入院の上TACEによる加療を計4回施行。平成20年2月肺転移巣、脳転移巣が認められ、3月より化学療法お...
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- 成人発症の溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発した腸管出血性大腸菌O-157感染症の1例
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千代永 卓(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は75歳、女性。5年前に十二指腸乳頭部癌にて幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を受け、その後はテガフール・ウラシルを内服中であった。平成20年12月に下腹部痛および血便にて当院を受診した。血液検査にて炎症反応の上昇(白血球数:21000/μl、CRP:1.6mg/dl)を認めた。下血に対し緊急大腸内視鏡検査を行い、横行結腸までの観察で、易出血性の浮腫性発赤びらんを全周性に認めた。CTでは上行結腸から...
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- バルーン下逆行性経静脈的塞栓術で治療した膵頭部癌による胃静脈瘤破裂の一例
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野間 栄次郎(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は66歳男性、主訴は吐血。2008年7月17日膵頭部に5cm大の腫瘤を指摘された。腫瘤は腹腔動脈や門脈本幹、脾静脈に浸潤し高度狭窄をきたしており、肝右葉にも転移を認め膵頭部癌と診断された。この時の上部消化管内視鏡検査では噴門部から胃底部にかけてF1の静脈瘤認めred color signやerosionは認めなかった。食道静脈瘤ははっきりしなかった。外来でジェムザールとTS-1による化学療法が...
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- 腹腔内破裂を来した小腸GISTの1例
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山村 謙介(済生会熊本病院 外科センター)
症例は58歳男性。生来健康。突然の下腹部痛により近医を受診し、急性腹症で精査・加療目的に当科紹介となった。臍を中心とする中腹部に強い圧痛を認めた。貧血や臓器障害は認めずCRP1.99と炎症所見は軽微であった。腹部CTでは骨盤内に、10cm大で不整形の、内部に一部石灰化を伴うような腫瘤性病変があり、周囲に高吸収域の液体貯留像があり腫瘍からの出血(腹腔内出血)と診断した。止血及び腹腔内精査のために緊急...
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- 当院でのカプセル内視鏡検査における前処置法の検討
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小篠 洋之(大腸肛門病センター くるめ病院)
【目的】カプセル内視鏡(Capsule endoscopy以下CE)は2007年10月に保険適応となり小腸疾患に対する検査法として普及してきたが,観察する小腸の状態(残渣物や気泡,狭窄の有無や腸管蠕動など)が診断能に影響すると思われる.そこで当院でのCEにおける前処置法とその結果について報告する.【方法】当院では2008年10月にオリンパス社製CE(Endo Capsule)を導入し2009年3月...
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- 食道内分泌細胞癌(小細胞型)を伴った扁平上皮癌の一例
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徳永 紀子(九州大学大学院 病態制御内科学)
症例は70歳、男性。既往に慢性膵炎、早期胃癌、糖尿病、慢性腎不全あり。平成19年12月より食事の際に喉のつかえ感と4か月で6kgの体重減少を認めた。体重減少精査のため入院となった。上部消化管内視鏡検査で中部食道に長径30mmと下部食道に25mmのNBIでbrownish area、ヨード染色で不染領域を認めた。下部食道病変の表面は粗造で、病変の中心部は伸展不良、畳の皺が消失しており、深達度MM-S...
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- 腹水穿刺後に巨大腹壁皮下血腫を形成した1例
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井濱 康(琉球大学 医学部 附属病院 第一内科)
症例は32歳男性。平成20年7月にT4N3M1H1P1 stage IVの胃噴門部癌と診断され、8月よりTS-1/CDDPの併用療法を計5クール施行されたが、肝転移巣の増大および腹水の出現を認め平成21年1月にPDと判断した。2月19日にセカンドラインとしてDocetaxel単剤の投与を行った。Plt 3.9万/μLとGrade3の血小板減少を認めていたところ、2月25日に胃癌部からの出血を認め、...
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- 急性腹症で発症しγグロブリン製剤が著効した腸間膜脂肪織炎の1例
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藤原 省三(国立病院機構 大分医療センター 外科)
腸間膜脂肪織炎(mesenteric panniculitis)は原因不明のまれな非特異性炎症性疾患であり、確立した治療法はない。また急性腹症で発症することもあり、汎発性腹膜炎の診断で試験開腹されたとの報告もある。今回われわれは、急性腹症で発症しγグロブリン製剤の投与により保存的に治療しえた腸間膜脂肪織炎を経験したため、文献的考察を加え報告する。症例は患者30歳代、男性。3月初旬より発熱、関節痛、...
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- 慢性石灰化膵炎の経過観察中に発症した膵癌の1症例
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大野 隆真(九州大学大学院 病態制御内科学)
慢性石灰化膵炎における膵癌の合併は数%前後と報告され、密接な関連性があると考えられており、注意深い経過観察が必要である。今回我々は慢性石灰化膵炎診断から13年の経過観察中、血糖コントロール不良を契機に発見された膵癌の1例を経験したため報告する。症例は63歳男性。1995年より慢性石灰化膵炎と糖尿病にて当科通院中であった。経過中に慢性膵炎の急性増悪にて入院歴あるも、定期的に腹部超音波検査と1-2年毎...
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- 広範な胃粘膜病変を呈し早期胃癌の合併を認めたアナフィラクトイド紫斑の1例
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岩下 祐司(鹿児島大学 大学院 消化器疾患・生活習慣病学, 鹿児島県立 大島病院 消化器内科)
【はじめに】アナフィラクトイド紫斑(Henoch-Schönlein紫斑病,アレルギー性紫斑病)は消化管病変を高率に合併することが知られているが,十二指腸病変が中心である。また,成人発症例では悪性腫瘍の合併の報告もある。今回我々は広範な胃粘膜病変と早期胃癌の合併を認めたアナフィラクトイド紫斑の症例を経験したので報告する。 【症例】59歳の女性。主訴は紫斑と下腹部痛。下肢を主体とする...
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- 腹部大動脈瘤を伴った上行結腸癌に対しステントグラフト内挿術後に結腸右半切除術を施行した一例
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櫻井 眞人(飯塚病院 外科)
腹部大動脈瘤を伴う上行結腸癌に対し、ステントグラフト内挿術後に結腸右半切除術を施行した一例【はじめに】腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術は、高齢者、重篤な心肺機能障害、複数回の開腹歴を有するなどのいわゆるhostile abdomenの症例が良い適応とされている。われわれは肝硬変を合併した腹部大動脈瘤、上行結腸癌症例に対し、ステントグラフト内挿術後に結腸右半切除術を行い、重篤な合併症なく根...
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- 高脂血症や薬剤性が原因と考えられた重症急性膵炎の1例
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小林 起秋(熊本大学医学部消化器内科)
症例は32歳、男性。既往症として30歳より統合失調症疑い(精神神経科加療中)、高脂血症がある。平成20年5月腹痛、背部痛を主訴として近医に救急搬送。検査の結果、急性膵炎(旧重症度判定基準にて重症度スコア1点、Stage1)と診断され入院。翌日症状増悪し(重症度スコア4点、Stage2、CT gradeIV)、重症急性膵炎の診断となり、同日当科紹介入院。重症度スコア8点のためICU管理となった。入院...
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- ダブルバルーン内視鏡を使用し、ERCおよび採石術を施行し得たRoux-en-Y再建術後と空腸間置術後の2症例
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上川 健太郎(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例1は69歳女性。50歳時に胃全摘術(Roux-en-Y再建)を施行されている。2009年2月19日上腹部痛を主訴に当院救急外来を受診された。採血、エコー、CTにて総胆管結石による急性胆管炎と診断し、同日緊急入院となる。緊急ERCPを試みたが、Roux-en-Y再建術後のため乳頭まで到達できず、治療を断念した。後日ダブルバルーン内視鏡(フジノン社製EN-450BI5)を使用したところ、乳頭まで挿...
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- 内視鏡にて出血部位を同定し止血し得た回腸末端のDieurafoy型潰瘍の一例
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金光 高雄(済生会二日市病院 内科)
【症例】72歳 女性【主訴】血便【現病歴】2008年10月9日新鮮血便を自覚、10月11日再度大量下血を認め、近医より当科紹介受診となった。【既往歴】60歳:関節リウマチ NSAIDs(Diclofenac sodium 55mg/日)、経口ステロイド(Prednisolone 10mg/日)内服中。【経過】来院時血便は持続し、血圧90台と低下あり。採血上Hb7.0g/dlと貧血の進行を認め、緊急...
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- 2年半の経過観察中に,明らかな増大傾向を示す胃過形成性ポリープから発生した早期胃癌の1例
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相馬 渉(大分県厚生連鶴見病院)
症例は67歳女性.C型肝硬変症あり,当院肝臓内科外来で通院中の患者.食道静脈瘤の経過を見るため,定期的に上部内視鏡検査を施行していた.2007年5月21日の上部内視鏡検査にて胃体部小弯に約5mm大で発赤調の山田2型ポリープを認めた.その後6ヵ月毎の内視鏡検査にてポリープは明らかな増大傾向を示していた.2008年11月17日の上部内視鏡検査にてポリープは約4cm大となっており,ヘマチンの付着を認めた...
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- 集学的治療により長期生存中の進行膵癌の一例
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桑畑 太作(鹿児島大学 腫瘍制御学 消化器外科)
【はじめに】進行膵癌は予後不良であり,いまだ有効な治療法は確立されていない。今回、局所進行膵癌症例に対し、放射線化学療法を行い、その後化学療法単独で維持。2年7か月経過後、肺転移をきたし、同転移巣に対し追加放射線療法を施行し、発見時より3年8か月の長期生存が得られている一例を経験した。【症例】70歳 女性H17年8月、検診エコーにて膵腫瘍指摘。膵体部癌の診断。9月、当科紹介入院。Pb, 4×3cm...
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- 自己免疫性肝炎(AIH)に非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を合併した一例
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福田 慎一郎(国立病院機構 長崎医療センター 臨床研究センター 消化器科)
【症例】60歳、女性【主訴】肝機能異常【現病歴】2005年、検診にて軽度肝機能異常を指摘され以後近医にて経過を観察されていた。検診から4ヵ月後、肝機能異常の悪化を認め、当院紹介され入院となった。【既往歴・生活歴】糖尿病の指摘無し。飲酒歴なし。【身体所見】身長 152.8 cm,体重 55.1 kg、BMI 23.6 kg/m2【検査成績】T-Bil 0.7 mg/dl, AS...
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- C型慢性肝炎のIFN治療無効例に、二重濾過血漿交換療法(DFPP)とIFNβ1日2回投与を併用した1例
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井出 達也(久留米大学 医学部 消化器内科)
症例は、46歳男性。C型慢性肝炎の診断にて他院にて以前に2度IFN単独療法を受けるも、IFN投与中にHCV RNAは陰性化しなかった。Genotype 1b、高ウイルス量であることと、無効例であることから、強力な治療法が必要と考えられたため、今回二重濾過血漿交換療法(DFPP)とIFNβの併用療法を行うこととした。IFNβは3MUを1日2回(朝夕投与)計2週間行った。DFPPはIFNβ投与中の2週...
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- 遷延性黄疸を伴ったC型急性肝炎の一例
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谷本 博徳(新小倉病院 肝臓病センター)
症例は拘置所勤務の45歳男性。高尿酸血症にて当院に通院中、2009年2月下旬より食欲低下、胃部不快感、尿の黄染、灰白色便を自覚のため、3月4日に当科外来を受診、その際T.Bil 4.6mg/dl, D.Bil 3.2mg/dl, AST 1228 U/l, ALT 1991 U/l, LDH 701 U/l, ALP 475 U/l, γ-GTP 315 U/lと肝機能異常を認めたため、精査加療目...
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