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検索結果は199件です。
- 肝膿瘍を伴った肝細胞癌の1例
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大穂 有恒(新日鐵八幡記念病院 消化器科)
症例は73歳、男性。主訴は右上腹部痛。飲酒歴なし。高血圧で降圧薬内服中である。元来健康であったが、2008年6月25日に右上腹部痛が出現し2~3日後に痛みは軽快したが、近医で肝S2に径5.7x 3.8cmの低エコー域を指摘され、7月4日に肝腫瘍精査加療目的で当科入院となった。身長 153cm, 体重 60kg。体温37.7度。腹部は平坦,軟で圧痛なし。白血球数12300/ul、血小板数21.9x1...
第093回九州支部例会 >
- 胆道出血による閉塞性黄疸をきたした肝細胞癌の一例
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成田 礼(熊本大学 医学部 附属病院 消化器内科)
症例は54歳、男性。1988年にB型慢性肝炎を指摘されたが、自然経過で肝炎は鎮静化した。2002年6月超音波検査で肝S5/8に17mm大の肝細胞癌を認め、当科でRFAによる治療を施行した。2003年8月RFA治療部位の頭側に再発を認め、当院消化器外科にてS5亜区域切除を、2005年11月にS1には再発を認め、当院消化器外科で右側尾状葉切除を施行した。その後、多発再発を認め2006年、2007年、2...
第093回九州支部例会 >
- 重症急性膵炎の予後因子の再検討
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松尾 享(九州大学大学院 医学研究院 病態制御内科学)
【目的】2008年4月から急性膵炎の重症度判定基準が改訂され、重症度判定項目数が整理・削減され、中等症が廃止された。また造影CT grade単独でも重症度判定が可能となった。新しい重症度判定基準(以下、新基準)が改訂前の重症度判定基準(以下、旧基準)と同程度に致命率と高い相関を示すことは既に検証済みであるが、現在重症急性膵炎の死亡率は大幅に低下しており、致命率以外のend pointを用いた予後因...
第093回九州支部例会 >
- 直腸癌との鑑別に苦慮した異所性子宮内膜症(直腸)の一例
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中村 献(社会医療法人 敬愛会 中頭病院 消化器内科)
子宮内膜症病巣は一般的に骨盤腔内、特に子宮、卵巣、および腹膜に存在することが多い。通常と異なる部位に子宮内膜症病巣が存在するものを異所性子宮内膜症と呼ぶことが多い。腸管に存在する場合は直腸・S状結腸が多い。今回我々は検診にて便潜血陽性で受診され大腸内視鏡、CT、MRI、PET/CTで直腸癌子宮浸潤もしくわ異所性子宮内膜症を疑われ診断的治療目的に手術となり結果、異所性子宮内膜症と診断した1例を経験し...
第093回九州支部例会 >
- 難治性肝結核を肝切除で治療したAIDS症例の経験
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高橋 遼(琉球大学 医学部 病態消化器外科学分野)
【はじめに】沖縄県の平成19年における新規HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者およびAIDS(後天性免疫不全症候群)患者の届出は、人口10万人あたり2.34人で東京都に次いで第二位である。当院はAIDS診療拠点病院に指定されており、今後外科的治療が必要な症例が増加することが予想される。今回私たちは難治性肝結核を合併したAID患者を肝切除でコントロールできた経験をしたので報告する。【症例】50歳台、...
第093回九州支部例会 >
- 壊疽性膿皮症と門脈血栓を合併した潰瘍性大腸炎の一例
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鶴身 小都絵(同心会 古賀総合病院 内科)
患者は40歳, 女性.下痢,新鮮血下血,口内炎,右手背の腫張と疼痛を主訴に来院し,精査にて全大腸炎型の潰瘍性大腸炎と診断した. 右手背に関しては壊疽性膿皮症と判断した.メサラジン2250mg/日とコハク酸プレドニゾロンナトリウム40mg/日を開始.右手背は自潰排膿したが,腹部症状や口内炎とともに次第に改善し瘢痕化した. PSLを20mg/日まで減量したところ,腹部症状と右手背の症状が再燃したためコ...
第093回九州支部例会 >
- 急性胆嚢炎に合併した胆嚢仮性動脈瘤破裂の1例
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植田 圭二郎(九州大学病態制御内科)
症例は81歳男性、既往歴に糖尿病、陳旧性心筋梗塞(CABG術後)があり当院循環器内科に通院中であった。当科受診5日前より右側胸部痛が出現し、悪寒、気分不良が認められ、前医にてCRP 39.7mg/dL,BUN 70.8mg/dL,Cr 3.46mg/dL, PLT 5.8万/μLと炎症反応と腎機能増悪を認めたため当科受診となった。腹部エコーにて胆嚢の腫大、胆泥の貯留および、胆嚢結石を認めた。急性胆...
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- 当院高度救命救急センターに搬入となった出血性胃十二指腸潰瘍25例の特徴
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永田 務(久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門)
【目的】当院救命救急センターに搬入された出血性胃十二指腸潰瘍の症例の特徴を明らかにすること。【症例】2007年1月から2008年12月に久留米大学高度救命救急センターに搬入となった出血性胃十二指腸潰瘍25例。【結果】出血性胃十二指腸潰瘍25例のうち胃潰瘍19例、胃びらん1例、十二指腸潰瘍5例。平均年齢は70.0歳(35-95歳)、男性15人、女性10人。NSAIDS服用3名(不明3人)、アスピリン...
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- 非ウイルス性劇症肝炎亜急性型の3例
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最勝寺 晶子(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学)
【背景】今回我々は非ウイルス性劇症肝炎亜急性型3症例について報告する。【症例1】31歳男性。2007年8月中旬 倦怠感、食欲不振、褐色尿を自覚、9/18 T-Bil 14.3 mg/dl、AST/ALT 830/716 IU/Lを指摘。その後T-Bil 20.4、PT 23.1%と増悪し、9/21当科入院。9/23よりステロイドパルス療法開始したが9/26脳症II度発現。血漿浄化療法施行するも改善...
第093回九州支部例会 >
- A型胃炎に合併した胃カルチノイドに内視鏡治療を行った1例
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関屋 洋紀(直方中央病院 内科)
症例は40歳男性。上腹部痛で近医を受診し、上部消化管内視鏡検査で隆起性病変を指摘され、精査加療目的で当科を紹介受診した。当科で再度上部消化管内視鏡検査を施行したところ、胃体上部大弯後壁寄りに7mm大の粘膜下腫瘍を認め、表面は強い発赤を呈していた。生検にてカルチノイドと診断した。内視鏡検査、胃X線検査にて胃体部に高度の萎縮を認め、空腹時ガストリン値高値、胃壁細胞抗体陽性であることから本例はA型胃炎に...
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- 禁酒によって消失した多発性肝腫瘤の1例
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堤 真吾(琉球大学 医学部 病態消化器外科学分野)
【はじめに】アルコール性肝硬変は急性増悪時に肝腫瘤を認め、画像診断上では肝細胞癌(以下、HCC)と鑑別困難な症例がある。今回私たちアルコール性肝硬変に多発性肝腫瘤を指摘され、禁酒によって消失した症例を経験したので報告する。【症例】40歳代、女性。30歳代からアルコール性肝障害を指摘されていたが放置していた。2006年6月下旬、全身性浮腫、労作時息切れを主訴に近医を受診した。腹部CTで肝臓に早期濃染...
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- 巨大GIST(gastrointestinal stromal tumor)の一例
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白土 睦人(久留米大学病院 消化器内科)
症例は73歳の男性。2008年11月頃より嘔気、腹部膨満感を自覚し近医を受診した。腹部CT検査で腹腔内に巨大腫瘍を認め、精査加療目的で当院に紹介入院となった。入院時の理学的所見で、左側腹部を中心に弾性硬な腫瘤を触知した。血液生化学検査及び、各腫瘍マーカー(CEA, CA19-9, CA125, IL-2receptor抗体)はいずれも正常値であった。腹部CT検査で、腫瘍は胃と膵臓と密に接して存在し...
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- 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後に胃壁内気腫を生じた1症例
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向井 康二(北九州市立医療センター 消化器内科)
症例は78歳男性。健診目的の上部消化管内視鏡検査で胃前庭部後壁にcType 0 IIc+IIa病変を指摘され、精査加療目的で平成20年11月当科紹介受診。術前の診断ではSM浸潤の可能性も否定できない病変であったが、御本人の希望もありに胃ESDを施行することとなった。平成21年2月4日に施行。術中SM浸潤の可能性も考え、筋層直上をフラッシュナイフで剥離した。術中内視鏡的には明らかな穿孔や筋層の挫滅は...
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- 低用量のPEG-IFNα2a単独療法にてSVRが得られた70歳台のC型慢性肝炎の2例
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今中 大(霧島市立医師会医療センター 消化器内科)
本邦のC型慢性肝炎の高齢化は著しいが、高齢C型慢性肝炎の各種インターフェロン治療の安全性と有用性については検討の余地があると思われる。PEG-IFNα-2aは週1回の投与で副作用は少ないとされているが、標準量の180μgは、副作用や合併症などの面より高齢者への投与は慎重であるべきと考えられれる。最近、当院ではPEG-IFNα-2aの標準量の25%の45μgの用量で治療を行い、SVRが得られたC型慢...
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- 2度目の同種造血幹細胞移植1年8カ月後にHBV再活性化による急性肝炎を発症した1例
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西川 晃子(国立病院機構 長崎医療センター 消化器科)
【症例】45歳、男性。2000年急性骨髄性白血病(AML M4)を発症し、2001年HLA full match donorより骨髄幹細胞移植を受けた。移植前のHBVマーカーはHBsAg、HBsAb(-)、HBcAb(+)、HBeAg(-)、HBeAb(+)。移植後はGVHD等の移植合併症を認めず、免疫抑制剤(FK506)を漸減し、2004年3月FK506投与中止した。2005年AML再発を認め、...
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- バレニクリン酒石酸塩(チャンピックス)が原因と考えられた薬物性肝障害の一例
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田口 順(朝倉医師会病院)
症例は70歳男性。飲酒歴は焼酎2合/日30年間。過去に軽度のγGTPの上昇以外の肝機能異常を指摘されたことはない。平成20年12月当院の禁煙外来受診。12月11日からチャンピックスを投与される。服用後に嘔気が出現したため、約3週間で自己判断にて中止した。平成21年2月下旬より全身倦怠感が出現、嘔気も持続し食欲不振もみられたため、3月5日、禁煙外来再診する。血液検査にて肝機能異常を認め、当科紹介入院...
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- 内視鏡的に止血しえた十二指腸水平部憩室出血の1例
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橋口 一利(医療法人社団シマダ 嶋田病院 消化器内科)
症例は50代女性。ふらつきとタール便を主訴に救急搬入。Hb6.9g/dlと貧血を認め、上部消化管出血の診断で上部消化管内視鏡検査施行。十二指腸下行脚遠位で出血を認めたが、出血源を確認できなかった。腹部CTでは、十二指腸水平部に血腫様の構造物を認めた。再度、内視鏡を施行しPushで可能な限り遠位まで観察し、十二指腸水平部に憩室様の構造物を認め、憩室内からの出血を認めたが、憩室内にスコーブを挿入できず...
第093回九州支部例会 >
- 難治性膵炎を伴い診断に苦慮した膵癌の一例
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新名 雄介(社会保険仲原病院 内科)
症例は44歳男性。平成20年6月頃からアルコール摂取後、心窩部痛が起こり、徐々に範囲が背部のほうにも広がっていった。6月30日より38℃台の発熱が出現。7月3日に痛みに絶えられなくなり、当科受診。心窩部から左季肋部にかけての自発痛と圧痛、左背部叩打痛を認めた。血液検査では強い炎症反応と膵酵素の上昇を認めた。腹部造影CT検査では膵体尾部に腫大があり、炎症の波及は後腎傍腔にまで及んでいた。また、仮性嚢...
第093回九州支部例会 >
- 十二指腸乳頭部切除術後晩期に、膵炎を契機に発見した迷入膵管チューブを内視鏡的に回収し得た1例
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久賀 征一郎(久留米大学 医学部 消化器内科)
症例は71歳、男性。十二指腸乳頭腺腫に対して2004年11月19日に外科的に経十二指腸的乳頭切除術が施行された。術後4か月目に十二指腸狭窄を発症し保存的に軽快した既往がある。以後、近医で不定期に経過観察されていた。2008年12月28日心窩部痛が出現し、急性膵炎の診断で近医へ入院となった。絶食・輸液管理・膵酵素阻害剤投与による保存的加療で膵炎は速やかに改善したが、腹部CTで膵頭体移行部付近の主膵管...
第093回九州支部例会 >
- ベバシズマブによる虫垂穿孔・創傷治癒遅延をきたした再発大腸癌の一例
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有山 寛(九州大学大学院 医学研究院 病態修復内科学)
症例は57歳男性。2005年12月直腸癌に対し前方切除術施行。2008年5月傍大動脈リンパ節転移を認め、6月19日よりmFOLFOX6+ベバシズマブによる化学療法を受けていた。11月7日 11コース目投与。11月12日発熱・上腹部痛・嘔吐・下痢が出現し、感染性腸炎の診断にて入院。入院時腹膜刺激症状はなく、CTにて虫垂炎が疑われたが、抗生剤投与継続にて発熱・腹痛の改善を認め、またベバシズマブ投与直後...
第093回九州支部例会 >
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