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検索結果は199件です。
- 当院における腹腔鏡補助下幽門側胃切除術の現況
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山口 将平(国立病院機構 九州医療センター 消化器センター外科 臨床研究センター)
【目的】当院における腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(LADG)の手術手技を供覧し、その手術成績を検討した。【手術手技】当院におけるLADGの適応は、EMRの対象とならない肉眼的M癌、および分化型で1.5cm以下の肉眼的SM癌で、D1+αのリンパ節郭清が必要となる症例である。ポート配置は、臍下部よりカメラポート、臍右部に12mm、臍左部に5mm、右肋骨弓下5mm、左肋骨弓下に5mmのポートを挿入している...
第093回九州支部例会 >
- 重症急性膵炎発症早期に敗血症性ショックを来した一例
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宮川 恒一郎(産業医科大学 医学部 第3内科)
重症急性膵炎は良性疾患でありながら致命率が10%に達する重篤な疾患である。死因は発症早期の高度全身炎症反応による多臓器不全と、発症後期の感染の合併による敗血症に大別される。我々は、急性膵炎発症後早期に敗血症を来した症例を経験したので報告する。症例は70歳代女性。突然の嘔吐、心窩部から背部にいたる疼痛が出現したため、近医を受診した。血液検査と画像検査から急性膵炎が疑われ、発症翌日に当科へ紹介された。...
第093回九州支部例会 >
- 内視鏡的に止血しえた回盲部Dieulafoy潰瘍の2症例
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江里口 芳裕(九州大学 医学部 第1内科, 貝塚病院 消化器内科)
Dieulafoy潰瘍は胃上部の粘膜下層の異常に太い動脈の破綻により大量出血をきたす疾患として1898年に最初に報告された.その後,同様の病変が全消化管で報告されている.回盲部のDieulafoy潰瘍は稀な疾患で,出血部位の同定が困難なため緊急血管造影検査や緊急開腹手術による診断・治療などの報告例が多い.今回,我々は内視鏡検査にて診断,治療をしえた回盲部Dieulafoy潰瘍の2例を経験したので報...
第093回九州支部例会 >
- 肝切除と2度の肺切除後、再発の見られない肝細胞癌の1例
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中鋪 卓(大分県立病院 消化器内科)
【症例】44才 男性 【主訴】左肺野腫瘤影 【家族歴】母親・2名の弟にHBV関連肝疾患 【既往歴】特記事項なし 【生活歴】飲酒:焼酎5合/日以上の大酒家であったが肝切除以降節酒、喫煙:40本/日×20年、H17年肺切除以降禁煙している 【現病歴】B型慢性肝炎で近医に通院していた。平成16年3月腹部超音波で肝右葉に腫瘤を指摘され当科外来を受診。AFP 2300 ng/m...
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- B-RTO施行3年後に胃静脈瘤再発を認めた1例
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福永 篤志(福岡大学病院 消化器内科)
【背景】門脈圧亢進症に合併する胃静脈瘤は、破裂するとしばしば致死的となり、また静脈瘤を形成する大きな短絡路の存在で、肝性脳症を引き起こす事もある。胃-腎短絡路(GRシャント)が存在する場合、バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)により短絡路及び静脈瘤を消失させる事が可能である。今回、BRTO施行3年後に胃静脈瘤の再発した症例を経験したため、報告する。【症例】74歳女性。2005年6月、C型肝硬...
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- FOLFOX療法中に発症した急性代謝性5-FU脳症の1例
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大堂 雅晴(国立病院機構熊本医療センター 外科)
進行大腸癌に対する標準治療において5FUはKey drugでありなかでもFOLFOXとFOLFIRIは大腸癌治療の柱となっている。今回、直腸癌術後、転移性肝癌に対するFOLFOX療法中に意識障害をともなう脳症を発症した症例を経験したので報告する。症例は76才男性.近医での血液検査にてLDHの上昇を指摘され超音波検を行ったところ転移性肝癌を指摘され、原発部位の確認目的にて下部消化管内視鏡検査を施行し...
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- TS-1が原因と考えられる間質性肺炎を発症し死亡した胆嚢癌の一例
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灰本 耕基(敬愛会 中頭病院)
抗癌剤であるTS-1は消化器癌,頭頚部癌,肺癌,再発乳癌など,幅広い癌疾患に適応があり、内服薬という手軽さ,副作用の少なさから外来化学療法の中心となりつつある薬剤である.今回我々は,進行胆嚢癌に対し,TS-1単剤の化学療法を行い,副作用による薬剤性肺炎が重症化し救命できなかった症例を経験したので報告する. 症例は85歳女性.平成20年4月中旬から右季肋部痛を自覚し近医受診.腹部超音波検査で胆道系...
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- 潰瘍性大腸炎のmesalazine増量後に急性膵炎を合併した1例
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本間 雄一(産業医科大学 第3内科)
症例は39歳、男性。2007年9月頃より腹痛、頻回下痢が出現し、10月に近医を受診。潰瘍性大腸炎(全大腸型)と診断されmesalazine 2g/日にて内服加療を開始された。11月に腹痛の増悪を認め、血液検査でAMY 176IU/Lと膵酵素の上昇、腹部造影CTにて膵尾部に限局性の腫大を認め急性膵炎と診断された。入院の上、蛋白分解酵素阻害薬の内服加療にて膵炎の軽快を認めたためmesalazine 2...
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- B型急性肝炎にGianotti病を合併した1例
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本間 雄一(産業医科大学 第3内科)
症例は45歳、男性。2008年12月29日頃より両側下肢に皮疹が出現し、次第に体幹、背部、両側上肢に皮疹の範囲が拡大したため12月31日近医を受診。アレルギー性の皮疹を疑われ経過観察されていたが、その後も皮疹の改善を認めず、2009年1月5日に同院再受診しセレスタミンを処方された。同日の血液検査にてAST 217 IU/L、ALT 111 IU/Lと肝機能障害を認めたため、1月7日精査加療目的に当...
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- 脾静脈閉塞を契機とした胃静脈瘤破裂に対して部分的脾動脈塞栓術が奏功した膵尾部腫瘍の1例
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新垣 伸吾(琉球大学医学部附属病院第一内科)
膵腫瘍において門脈や脾静脈への浸潤や圧排により門脈系静脈圧の亢進をきたし、食道や胃に静脈瘤を形成することがある。今回、我々は脾静脈閉塞を契機とした胃静脈瘤破裂に対して部分的脾動脈塞栓術が奏功した膵尾部腫瘍の1例を経験した。症例は64歳女性。多発肝転移を伴う膵尾部の非機能性膵内分泌腫瘍の診断で、ダカルバジン単剤による化学療法を施行中であった。化学療法開始約1年後に黒色便が出現、上部消化管内視鏡検査...
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- 大腸に特徴的な黄白色隆起所見を呈した糞線虫症の4例
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峯松 秀樹(友愛会豊見城中央病院 消化器内科)
【はじめに】糞線虫は熱帯・亜熱帯に広く分布する腸管感染症であり、日本では保虫者の多くは沖縄・奄美地方に居住する。従来、十二指腸から上部小腸に寄生しており、過剰感染や播種性糞線虫症など重症化しなければ大腸内視鏡所見は現れないとされているが症状は軽微であるにも関わらず大腸に特徴的な黄白色隆起所見を呈した4例を経験したので報告する。【症例1】58歳女性、HTLV-1陰性、腹痛を主訴に下部消化管内視鏡検査...
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- 内視鏡的乳頭括約筋切開術により術前に下部胆管癌を診断し得た1例
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金城 譲(那覇市)
症例は74才女性。既往に未治療の胆石症あり。家族歴は特記事項なし。平成20年11月26日に発熱、右側腹部痛を主訴に当院受診。血液検査で肝胆道系酵素、炎症反応の上昇を認め、また腹部エコー、腹部単純CTで胆嚢内結石と胆嚢壁の軽度肥厚があったため、胆石胆嚢炎の診断にて同日入院となった。絶食・補液・抗菌薬を開始し経過を見るも、直接ビリルビン値上昇傾向が続くため、ドレナージ目的に内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(...
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- 診断的ESDにて確定診断が得られたSMT様早期胃粘液癌の1例
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古森 正宏(九州大学 臨床放射線科)
今回我々は、SMTの形態を呈する早期胃粘液癌の確定診断に対し診断的ESDが有用であったので報告する。症例は60歳台、男性。検診異常のため近医にてGIFを施行したところ、胃前庭部大弯に径13mmのSMT、前庭部後壁に径20mmの平盤状隆起を指摘され、両者の精査加療目的にて当科紹介入院となった。当院再検でのGIFでは、前庭部大弯のSMTは正常粘膜により覆われた山田1型隆起で、表面に明らかな陥凹や滲出物...
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- 経皮内視鏡的横行結腸瘻造設術が有効であった大腸偽閉塞症の1例
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梶山 潔(麻生飯塚病院 外科)
【はじめに】慢性大腸偽閉塞症は成人巨大結腸症とも呼ばれ、大腸の著明な拡張をきたし、頑固な便秘や腹部膨満を主症状とする比較的稀な疾患である。今回われわれは、薬物治療抵抗性であった慢性大腸偽閉塞症に対し、経皮内視鏡的横行結腸瘻造設術(percutaneous endoscopic transverse colostomy, 以下PEC)が有効であった1例を経験したので報告する。【症例】患者は、75歳男...
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- 比較的短期間に2型進行癌となったと考えられる有茎性大腸腺腫の1例
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尾石 義謙(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は75歳,男性.検診で便潜血陽性を指摘され,2007年10月,当院で大腸内視鏡検査を受けたところ,S状結腸に1.5cm大の有茎性ポリープを認め,生検の結果は腺腫であった.内視鏡的切除を勧めたが,本人が治療を希望せずその後外来を受診されなかった.2008年の検診で再度便潜血陽性を指摘され,同年10月,大腸内視鏡検査を施行.S状結腸に2cm大の辺縁隆起を伴う陥凹性病変を認め,周堤は正常粘膜に覆われ...
第093回九州支部例会 >
- 急性虫垂炎を併発した虫垂胚細胞カルチノイドの1例
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大場 太郎(福岡歯科大学 総合医学講座 外科学分野)
【はじめに】非定型的な虫垂炎を併発した虫垂カルチノイド(胚細胞型)の1症例を経験したので報告する。【症例】症例は64歳、男性。主訴は腹痛と下痢。数日前より腹痛があり当院を受診、入院した。入院時、体温は37.3℃、WBC 15500、下腹部正中に圧痛を認めたが、腹膜刺激症状は軽微、腫瘤は触れなかった。腹部X線写真にて回腸のガス像と少数の二ボー、腹部エコーおよびCTにて虫垂の腫大を認めず、回腸の腫脹と...
第093回九州支部例会 >
- 内視鏡的切除術を行った過形成性ポリープ内胃型早期胃癌の1例
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狩場 宏美(久留米大学 医学部 消化器内科)
症例は80才代、女性。主訴は検診希望。高血圧、慢性心不全で近医に通院中、2007年7月、上部消化管内視鏡検査を受けた。食道胃接合部胃側に過形成性ポリープを疑うφ10 mm の隆起性病変を認め、生検で腺癌を疑われたため、精査加療目的で当院へ紹介された。当院での内視鏡精査では、扁平円柱上皮接合に山田III型の発赤調表面平滑なポリープで表面の一部に生検の影響と思われる白苔付着(びらん)を認めた。ポリープ...
第093回九州支部例会 >
- 進行上行結腸癌による腸重積を来した一例
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杉原 栄孝(済生会熊本病院)
【症例】79歳, 男性【主訴】食欲低下【現病歴】1カ月前くらいから食欲不振、浮腫が出現し、当院受診した際、腹部CTにて肝弯曲部付近に腸重積を認め入院。【経過】保存的加療を行い、注腸検査にて整復試みるも成功せず、手術を行うこととなった。手術では、横行結腸に重積した腸管を認め、回腸末端から上行結腸が横行結腸左側まで陥入している所見であり、右半結腸切除術(D1+α)施行した。術後の病理結果では、高分化腺...
第093回九州支部例会 >
- 後腹膜孤立性神経線維腫の一例
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多喜 研太郎(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター )
症例は45歳、女性。臍右側の腫瘤を自覚し、精査目的に当院紹介入院。臍右側に弾性硬の腫瘤を触知した。圧痛や拍動は認めなかった。造影CT検査にて右上腹部、肝下面、右腎内側に長径75mm大の辺縁整で境界明瞭な腫瘍を認めた。内部は全体的にlow densityを呈し、一部造影される部分を不均一に含んでいた。MRI検査ではT1で低信号、T2で高信号を呈する比較的均一な腫瘍であった。血管造影検査では上腸間膜動...
第093回九州支部例会 >
- 術前化学療法によりpCRが得られた肝転移を有する進行胃癌の一切除例
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山口 博志(済生会唐津病院 外科)
【症例】65歳 男性 【既往歴】48歳:糖尿病 54歳:胆嚢ポリープ【現病歴】糖尿病にて近医加療中、腹部CTにて肝腫瘍を指摘され精査加療目的で当院紹介となる。GIFにて体下部大彎に陥凹性病変を認め、生検にてadenocarcinoma(tub1>tub2,por)と診断された。肝転移を伴う3型胃癌に対して、化学療法(S-1+Docetaxel)を2コース施行したところ、原発および転移性肝腫瘍は著...
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