セッション |
検索結果は199件です。
- 腸間膜に発生した炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の一切除例
-
小林 慎一朗(国立病院機構 長崎医療センター 外科)
【はじめに】腸間膜炎症性筋線維芽細胞性腫瘍(inflammatory myofibroblastic tumor)は、組織学的に筋線維芽細胞の特徴を示す紡錘形細胞の増殖と,リンパ球や形質細胞などの炎症細胞浸潤が混在する、稀な腫瘍である。【症例】70歳代、男性。腹部不快感で近医受診。腹腔内腫瘤を指摘され当科紹介となった。下腹部に軽度の圧痛と抵抗を認める以外、理学的所見に異常なく、血液生化学検査でも異...
第093回九州支部例会 >
- 虚血性腸炎によって生じたS状結腸の狭窄が自然経過観察にて改善した一例
-
井上 龍二(串間市民病院 内科)
【症例】75歳の男性で,当院にて心房細動,高血圧,糖尿病にて通院加療中。平成18年2月27日より新鮮血下血が出現,持続したため,翌28日に受診した。同日入院の上、S状結腸付近までの緊急内視鏡検査を施行した。上部直腸よりS状結腸にかけて,発赤や壊死によると思われる縦走する黒色調の病変を認めた。臨床経過や内視鏡所見より虚血性腸炎が第一に考えられ,生検組織の病理学所見も虚血性腸炎に矛盾しないものであった...
第093回九州支部例会 >
- FICEを併用した非びらん性胃食道逆流症の内視鏡診断
-
宮坂 光俊(九州大学病院 別府先進医療センター 放射線科)
【目的】FICE(FUJI Intelligent Color Enhancement)を併用して食道胃接合部の色調変化について詳細に評価し、非びらん性胃食道逆流症(NERD)の内視鏡診断におけるFICEの有用性について検討した。【対象】2006年4月から2008年5月までの間に当院にて内視鏡検査を施行した症例のうち、食道下部が十分に伸展され評価可能な内視鏡画像を有し、かつ明らかな器質的疾患などを...
第093回九州支部例会 >
- 胃サルコイドーシスの1例
-
小松 英明(健康保険諫早総合病院 外科)
サルコイドーシスは肺門部リンパ節腫大を主症状とする比較的稀な疾患である。今回胃サルコイドーシスの1例を経験したので報告する。症例は72歳、女性。38年前より胃潰瘍を指摘され2年前より内服薬にて加療していた。今回嘔気、嘔吐を主訴に近医受診。胃内視鏡にて幽門部にびらん、狭窄を認め精査加療目的に当院紹介。当院での内視鏡では前庭部に狭窄を認め残渣の貯留を認めた。同部からの生検ではGroup2の診断であった...
第093回九州支部例会 >
- Lansoprazole によるcollagenous colitis の1例
-
中野 良(特定医療法人祐愛会 織田病院 内科)
症例は79歳、女性。高血圧、肥大型心筋症、逆流性食道炎で当院内科へ通院中であった。rabeprazoleを10ヵ月間内服後にlansoprazoleへ変更となる。約2ヵ月経ってから下痢が始まった。症状が改善せず、1日5~6行の水様下痢となった。lansoprazole内服5ヵ月後、下痢出現後3ヶ月後の大腸内視鏡検査では直腸、結腸に散在性に血液の付着が認められたが、洗浄ではびらんや潰瘍ははっきりしな...
第093回九州支部例会 >
- 経皮的内視鏡下胃瘻造設術時の胃壁腹壁固定のための新しい機器 ーアンカー付き固定糸の開発と工夫ー
-
永田 淳(青葉台病院 外科)
胃壁腹壁固定を行わない経皮的内視鏡下胃瘻造設術では術後早期の事故(自己)抜去による胃瘻チューブの脱落によって消化液や栄養剤の漏出を引き起こし汎発性腹膜炎や敗血症などの重篤な偶発症につながることが報告されている。胃瘻造設後の創部感染を減少させる造設手技としてPush/Pull法に代わりIntroducer法やDirect法が施行されることが多くなっているが、これらの方法で胃瘻造設を行う際に胃壁腹壁固...
第093回九州支部例会 >
- PEG-IFNα-2b+RBV併用療法での無効・再燃症例に対するPEG-IFNα-2a+RBV併用療法のウィルス陰性化時期の比較
-
河野 聡(北九州市立医療センター 内科)
【目的】Peginterferonα+Ribavirin(以下PEG-IFNα+RBV)併用療法により慢性C型肝炎の治療効果は飛躍的に改善したが、無効・再燃症例も存在しその対策が模索されている。今回我々は、先に発売されたPEG-IFNα-2b+RBV併用療法にて無効あるいは再燃であった症例に対してPEG-IFNα-2a+RBV併用療法を行いウィルスの陰性化時期の比較を行った。【対象】PEG-IFN...
第093回九州支部例会 >
- 特発性胆嚢穿孔の1例
-
内田 博喜(国立病院機構別府医療センター 外科)
【はじめに】胆嚢穿孔はそのほとんどが胆石症や急性胆嚢炎に起因するものであるが、それらの原因を認めない特発性胆嚢穿孔を経験したので報告する。【症例】68歳、男性。平成21年2月20日午前11時から突然右季肋部から背部にかけての激しい痛みを自覚し、近医を受診した。腹部CT検査にて胆嚢の腫大と周囲腹水の貯留を認め、急性胆嚢炎の診断で当院救急部に紹介搬送された。当院受診時、右上腹部に筋性防御を認め、当院で...
第093回九州支部例会 >
- 術後20年目に再発した進行胃癌の1剖検例
-
河邉 毅(独立行政法人 国立病院機構 別府医療センター 消化器科)
症例は67歳の女性で、1986年7月に胃癌のため幽門側胃切除術と術後補助化学療法を施行された。病理診断は、低分化腺癌+印環細胞癌, mp, INFγ, ly2, v0, n2, StageIIIAであった。2005年11月より、左頚部リンパ節腫脹を主訴に来院し、左頚部リンパ節と左乳突洞の生検で、低分化腺癌+印環細胞癌を認めた。全身腫瘍検索を施行するも、生検部位と腰椎L5に転移巣を認めるのみで、原発...
第093回九州支部例会 >
- 咽頭痛のみで消化器症状を呈さなかったクローン病の1例
-
江口 仁(特定医療法人祐愛会 織田病院 内科)
症例は60歳、女性。咽頭痛で近医耳鼻咽喉科を受診し、口唇、舌、咽頭に多発するアフタ様潰瘍を指摘される。prednisolone30mgの経口投与を開始され、2週間で漸減後中止となる。しかし、咽頭披裂部の潰瘍が軽快せず、咽頭痛が持続するために、発症17日目に当院へ精査目的で紹介された。経過中に発熱、腹痛や下痢はなかった。視力障害や外陰部潰瘍の訴えもなかった。血液生化学検査で白血球8000/μl、CR...
第093回九州支部例会 >
- 膵頭十二指腸切除術後の肝腫瘍に対し肝切除術を施行した3例
-
平下 禎二郎(大分大学 医学部 第1外科)
今回われわれは膵頭十二指腸切除術後の肝腫瘍に対し、肝切除術を施行した3例を経験したので報告する。症例1は69歳の男性で、2005年3月十二指腸癌に対して幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した。病理組織学的検査にて中分化型腺癌、ss、n0、ly2、v0の診断であった。2006年3月十二指腸癌の肝転移を認め、拡大肝右葉切除術を施行した。肝切除術後3年経過した現在、無再発生存中である。症例2は61歳の男...
第093回九州支部例会 >
- 非硬変肝NASHに肝細胞癌を発症し、約2年間無治療で経過をみた一例
-
首藤 充孝(有田 胃腸病院)
症例は64歳、男性。身長171cm、体重66kg、BMI22.2%。機会飲酒程度。高血圧・糖尿病・高脂血症の既往があり、内服治療中であった。血液検査では、HBS抗原陰性・HCV抗体陰性であった。42歳時、腹腔鏡下肝生検にて脂肪肝と診断されている。56歳時、脂肪肝に対し肝生検施行され、NASHと診断された。当院初診時の64歳時、肝S2、S5に腫瘍性病変を認めた。S2はHCCとして、PEIT、TACE...
第093回九州支部例会 >
- 化学療法が奏効しCRを得た、門脈内腫瘍栓を伴う進行・再発肝細胞癌の2症例
-
林 洋(国立病院機構 別府医療センター 外科)
【目的】一般に進行・再発肝細胞癌は化学療法の効果が芳しくなく、特に門脈内腫瘍栓を伴う場合 肝不全の進行等で全身状態の悪化を招き易く治療には難渋する。今回我々は、抗癌剤治療(動注、経口)が奏効しCRを得た2症例を経験したので報告する。【症例1】74才男性。肝硬変(C型)がありICG15 29.7%、肝障害度B。Vp2の門脈内腫瘍栓を伴う後区域の塊状型肝細胞癌に対し、動注治療(Chemo-lipiod...
第093回九州支部例会 >
- microscopic colitisの4例
-
藤原 利成(社団法人八日会 藤元早鈴病院 消化器科)
【はじめに】microscopic colitis(MS)とは水溶性下痢を主症状とし,内視鏡および注腸所見では異常を認めず,顕微鏡的に異常を認める疾患と定義されている.今回,MCのうちcollagenous colitis(CC)3例とlymphocytic colitis(LC)疑い1例を経験したので報告する.【症例1】84歳,女性. GERDの診断でomeprazoleの定期内服を開始し,その...
第093回九州支部例会 >
- 巨大GISTに対しメシル酸イマチニブ投与後に根治的切除が可能となった一例
-
吉田 亮(五島中央病院 内科, 長崎大学消化器内科)
【はじめに】横隔膜、肝左葉、脾臓への浸潤が疑われる径20cm以上の巨大GISTに対しメシル酸イマチニブ投与により根治的切除が可能となった症例を経験したのでこれを報告する。【症例】56歳、男性 元来健康。2008年2月上旬より下血頻回、呼吸苦出現し近医受診。貧血と腹部腫瘍指摘され当院紹介受診。Hb7.7g/dlと貧血認め腹部造影CTにて直径20cm大の腫瘤が認められ入院となった。上部消化管検査にて胃...
第093回九州支部例会 >
- 盲腸脂肪腫により腸重積を来した一例
-
吉田 亮(五島中央病院 内科, 長崎大学消化器内科)
【はじめに】腸重積は小児に多い疾患である。しかし時に腫瘍などを契機に成人でも発症することがある。今回我々は高齢女性で盲腸脂肪腫により腸重積を発症したまれな一例を経験したのでこれを報告する。【症例】77歳女性。既往歴として胆嚢摘出術、虫垂切除術歴あり。2008年10月に間欠的腹痛、嘔気認め外来受診。血液検査行うも著変なく鎮痛剤、制吐剤処方し外来経過観察とした。その後も症状改善無く2ヶ月間で4kgの体...
第093回九州支部例会 >
- 水腎症を来たしステロイド治療が有効であった後腹膜線維症の一例
-
中村 太一(九州大学大学院医学研究院病態制御内科学)
後腹膜線維症は、後腹膜組織に原因不明の炎症細胞の浸潤や線維組織の増生を来たす疾患で、近年報告例が増加している。最近IgG4関連硬化性疾患という概念が提唱され、自己免疫性膵炎と本症との関連も指摘されている。今回我々はステロイド治療が有効であった後腹膜線維症の一例を経験したので報告する。 症例は80代男性。左側腹部痛、嘔吐を主訴とし近医を受診。腹部超音波検査で左水腎症を指摘された。精査加療目...
第093回九州支部例会 >
- 診断に苦慮した蟯虫症の一例
-
福間 五龍(医療法人社団高邦会高木病院 消化器科)
【はじめに】微熱、腹痛、炎症反応陽性の精査ため大腸内視鏡検査を施行し、蟯虫症と確定した症例を経験したので報告する。 【症例】17歳男性。てんかんにて内服治療中。2007年3月上旬右下腹部痛が出現し、当院を受診した。下痢・便秘・血便等はなく普通便であった。肛門周囲の掻痒感の訴えはなかった。初診時現症では、身長167cm、体重65kg、体温37.3℃、眼球結膜に貧血、黄疸なし、表在リンパ節触知せ...
第093回九州支部例会 >
- 門脈合併切除を行った平滑筋肉腫の一例
-
辻田 英司(広島赤十字・原爆病院 外科)
【症例】63歳、男性【現病歴】2年間、胸部陰影で経過観察中。2009年1月のCTで膵頭部腫瘤を指摘された。胸部陰影は精査にて炎症性腫瘤との診断。【既往歴】気管支喘息、高血圧、うつ病。【画像診断】《上下部消化管内視鏡》異常所見なし。《CT》膵頭部頭側に34x33mmの分葉状腫瘤あり。単純CTにて軽度高濃度。造影CTでは大部分が均一に軽度濃染される。門脈本幹、上腸間膜動脈から分岐した右肝動脈と接し、背...
第093回九州支部例会 >
- PEG IFN-α-2aが肝細胞癌増殖抑制に効果的であったと思われた2症例
-
駒田 直人(社団法人 八日会 藤元早鈴病院 消化器内科)
我々は肝細胞癌発癌・増殖抑制目的でPEG IFN-α-2aを開始し、使用し続けた症例と中断した症例においてIFNが癌増殖抑制に効果的であったと思われた2症例を経験したので報告する。症例1:67歳、男性。前立腺癌手術後で当院と大学病院泌尿器科に定期通院中、フォローのCTで肝内腫瘍を指摘され当科紹介となった。血小板6万、HCVはセロタイプ1型、1,678.4fmol/Lと抗ウイルス量であったため発癌予...
第093回九州支部例会 >
|