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検索結果は199件です。
- 皮膚筋炎を合併したHCCの1例
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溝口 資夫(鹿児島大学病院 腫瘍制御学消化器外科)
皮膚筋炎は悪性腫瘍を合併しやすい皮膚疾患の1つであり、その合併頻度は20~30%とされている。胃癌、大腸癌、肺癌などの報告がみられる一方で、皮膚筋炎を合併した肝細胞癌の報告は極めて稀である。今回、皮膚筋炎を合併した肝細胞癌の1例を経験したので、文献的考察を加え報告する。症例は67歳、男性。自覚症状はなく検診にて肝腫瘍を指摘され、精査・加療目的に入院した。その入院直前より、顔面・手背の皮疹と脱力感を...
第093回九州支部例会 >
- 約30年前より肝内胆管拡張を指摘されていた胆管内乳頭状腫瘍の一例
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安部 高志(大分大学 医学部 消化器内科)
【はじめに】今回我々は、ENBDからの胆汁細胞診、ならびに画像所見等にて診断し得た胆管内乳頭状腫瘍(intraductal papillary neoplasm of bile duct : IPNB)の一例を経験したので報告する。【症例】59歳男性。昭和47年頃から右季肋部の違和感を自覚しており、その頃から腹部CTにて左側肝内胆管拡張を近医にて指摘されていたが、経過観察されていた。平成20年12...
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- 胃GISTとの鑑別に難渋した膵solid-pseudopapillary neoplasmの一例
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古橋 聡(熊本大学 大学院 消化器外科学)
胃GISTとの鑑別に難渋した膵solid-pseudopapillary neoplasmの一例症例は42歳女性。検診の上部消化管内視鏡検査にて、胃粘膜下腫瘍が疑われ、精査加療目的で当科紹介となった。上部消化管内視鏡検査では、胃体上部大弯後壁寄りに立ち上がりなだらかな隆起性病変を認めた。粘膜面に異常所見は認めなかった。胃透視検査では、同部位に、立ち上がりなだらかで境界明瞭な隆起性病変を認め、壁外性...
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- 腸重積を合併した回腸炎症性線維性ポリープの一例
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高祖 英典(宗像医師会病院 外科)
(はじめに)炎症性線維性ポリープは消化管に発生する比較的稀な良性腫瘍である。今回、我々は腸重積を合併した回腸炎症性線維性ポリープを経験したので報告する。(症例)71歳、男性。平成20年6月頃より下腹部の痛みが出現。7月23日当院内科受診。7月24日大腸内視鏡検査施行。終末回腸に約5cmの腫瘍を認め、腸重積が疑われた。7月25日、当院内科入院。同日、腹部CT検査施行し回盲部に腸重積を認め、回腸末端が...
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- MEN type1を背景とした胸腺原発・膵原発悪性神経内分泌腫瘍の一例
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河邉 顕(九州大学大学院 医学研究院 病態制御内科)
症例は45歳男性。30歳時、症候性インスリノーマ、右副甲状腺腺腫、多発性内分泌腺腫症1型(MEN type1)の診断にて、膵尾部切除術、右副甲状腺切除術を受けた。33歳時、原発性副甲状腺機能亢進症にて左副甲状腺切除術を受けた。43歳時、糖尿病を指摘された。45歳時、腹部CTにて膵頭部腫瘍を指摘され、精査加療目的で当科入院となった。画像・内分泌学的精査で、MEN type1を背景とした肝転移を伴う多...
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- 地域中規模病院での75歳以上の高齢者におけるHelicobacter pylori感染と治療の現状
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末廣 剛敏(新中間病院 外科)
【はじめに】Helicobacter pylori(HP)は胃潰瘍の原因の大半を占め、日本ヘリコバクター学会より診断と治療のガイドラインが刊行されているが、その除菌療法は十分に普及していない。当院は周囲に多くの老健施設や老人ホームが点在する一般100床療養型50床の中規模病院である。当院における75歳以上の高齢者におけるHP感染と治療の現状について報告する。【対象】2006年8月から2009年3月...
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- 黒色便の原因と考えられた十二指腸脂肪腫の1例
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前田 拓郎(鹿児島厚生連病院 消化器科)
症例は61歳男性。黒色便を主訴に当科受診。採血ではHb 14.0 g/dlで貧血を認めず、食事摂取されていたため、数日後に上部消化管内視鏡検査施行。検査当日の採血でHb 10.4 g/dlと貧血を認めた。十二指腸下行脚入り口より管腔のねじれあり、乳頭部近傍に白苔を伴う潰瘍性病変と思われる部位がみられた。正面視は困難であったため、翌日側視鏡にて再検とした。十二指腸乳頭より肛門側に茎を伴う腫瘤性病変あ...
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- 4年間無再発生存中の肝内胆管癌の1切除例
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安部 智之(飯塚病院 外科)
4年間無再発生存中の肝内胆管癌の1切除例【はじめに】肝内胆管癌(以下ICCと略す)では、リンパ節転移や肝内転移などが明らかな予後不良因子であると報告されている。しかしながら、術前画像検査でリンパ節転移の有無を正確に評価することは困難な場合もある。今回我々は、術前に胃小弯リンパ節腫大を認めた径9cmのICCに対して外科切除を行い、4年間無再発生存の1例を経験したので報告する。【症例】患者は55歳男性...
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- カプセル内視鏡にて経過観察し得たCronkheite-Canada症候群の一例
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眞方 紳一郎(大腸肛門病センター 高野病院)
症例は73歳、男性。既往歴や家族歴に特記事項なし。平成20年9月上旬より下痢、脱毛、味覚異常、爪変形出現し、近医受診。感染性胃腸炎の診断で治療受けるも改善無いため、10月上旬当院紹介受診。大腸内視鏡検査にて全周性の発赤調の連珠状の多発性ポリープを認めた。上部消化管内視鏡検査にて胃体下部から幽門部にかけて発赤調の多発性ポリープを認め、前庭部ではほぼ全周性に密生していた。胃および大腸の生検病理組織検査...
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- DBEで経過を観察したHenoch-Schoenlein 紫斑病の1例
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石田 哲也(大分赤十字病院 消化器科)
症例、32歳 男性、主訴、黒色便、腹痛、発熱、平成20年10月ごろより腹痛、発熱あり、11月になり黒色便も出現し近医に入院。GF、CFでは出血源と思われる病変を認めず。絶食、補液、抗生剤投与で加療されたが症状、改善せず、精査加療のため当院に転院した。入院時、左上腹部に圧痛を認めた。WBC 19800/μl, Hb 14.0g/dl, CRP 7.5 mg/dl 腹部CTで近位空腸に限局的に壁肥厚と...
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- 肝切除におけるソナゾイドを用いた術中造影超音波の意義
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永野 元章(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科学)
【はじめに】近年、肝腫瘍の診断においてソナゾイド(ペルフルブタンマイクロバブル)を用いた造影超音波が行われ、その有用性が報告されている。しかしながら肝切除術の際の術中超音波における造影超音波の有用性は未だ明らかではない。今回、当教室での術中造影超音波施行例を調べ、その有用性を検討した。【対象と方法】当科で2008年2月から2009年3月にかけてソナゾイドを用いた術中造影超音波検査を施行した肝腫瘍に...
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- 神経線維腫症 I 型(von Recklinghausen病)に合併した胆管細胞癌の一剖検例
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小柳 年正(飯塚病院 肝臓内科)
【背景】神経線維腫症 I 型(von Recklinghausen病)は、神経や皮膚をはじめとして全身に各種の病変を来たす常染色体優性遺伝性疾患で、約3,000人に1人の割合で発症する。非上皮性悪性腫瘍を比較的高頻度に合併するが、消化管上皮性腫瘍の合併は稀であり、胆管細胞癌合併の報告は国内でこれまでに3例を認めるのみである。今回神経線維腫症 I 型に合併した胆管細胞癌の一剖検例を経験したので報告す...
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- 頻回のカミソリ誤飲に対し、内視鏡下摘出術を施行した1例
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清水 輝久(佐世保中央病院 外科)
消化管異物の中で、鋭利な異物は穿孔や腸管粘膜損傷の危険性が高く、可及的に摘除する必要がある。最近我々は、頻回にカミソリをはじめ種々のものを誤飲したが、内視鏡下に摘出できた症例を経験したので報告する。症例は35歳男性。うつ病で精神科病院に入院加療中。自傷行為もあり、胸壁にはケロイド線状の自傷行為瘢痕多数あり。1.3月9日14時頃、カミソリの替え刃を飲用。腹部レ線で、胃内にカミソリを確認され、当院に紹...
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- 膵胆管合流異常に合併した胆嚢癌の1例
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清水 輝久(佐世保中央病院 外科)
今回腹痛発作で緊急来院し、精査で胆嚢腫瘍と膵胆管合流異常症が判明し、手術を施行した症例を経験したので報告する。症例は67才女性。主訴は上腹部痛。既往歴に関節リウマチ、虫垂炎手術がある。現病歴:6月8日午後、買い物中に突然上腹部痛が出現。嘔気・嘔吐はなかったが、発汗多量で、救急車を要請し担送来院。当院受診時、顔面苦悶状で、全身生汗あり。身長151cm、体重57.8kg、血圧140/80、脈拍54/分...
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- 原因不明の消化管出血のため施行したカプセル内視鏡が診断過程で有用であった小腸GISTの1例
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福田 浩子(長崎大学病院 消化器内科)
【症例】81歳女性。2008年1月より貧血を指摘されていた。同年3月に新鮮血下血を認め、近医にて上下部消化管内視鏡検査を施行されたが出血源は認められなかった。保存的加療にて経過をみていたが、4月に再度下血が出現し、大腸内視鏡検査にて回腸末端に新鮮血の貯留を認めたため、小腸出血が疑われ、精査加療目的で当科を紹介された。経口および経肛門的小腸ダブルバルーン内視鏡検査を施行したが観察範囲内に異常所見は認...
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- メッケル憩室原発と考えられた腺癌の一例
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中澤 潤一(鹿児島市立病院 消化器科)
今回、我々はメッケル憩室の異所性胃粘膜原発と考えられた腺癌の一例を経験したので報告する。症例は44歳男性。平成20年9月排便排尿困難感のため近医を受診し、当科を紹介され受診した。腹部超音波検査にて膀胱と直腸の間に80mmの腫瘤を認めた。腫瘍マーカーはCEA が18.6mg/dlと上昇していた。S状結腸鏡では、異常は認めなかった。CTでは精嚢由来の腫瘍を疑われ、当院泌尿器科に入院し、針生検施行された...
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- 多発性表在食道癌の全周 / 亜全周切除ESD後狭窄予防にバルーン拡張術が有用であった一例
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荻原 久美(長崎大学医学部歯学部附属病院消化器内科)
表在食道癌に対する ( Endoscopic submucosal dissection; ESD ) は近年保険適応となり、従来の内視鏡的粘膜切除術 ( Endoscopic mucosal resection;以下、EMR ) に比較して、広範囲病変であっても一括切除が可能となった。食道癌診断・治療ガイドラインでは、表在食道癌の内視鏡治療適応において、広範囲切除後の術後狭窄が問題の一つとされて...
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- 2種類のペグインターフェロン製剤間で特異なウイルス動態を示したC型慢性肝炎の一例
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佐藤 丈顕(国立病院機構 小倉医療センター 肝臓病センター)
C型慢性肝炎のペグインターフェロン、リバビリン併用療法において、毎週ウイルス量を測定しながら、インターフェロン製剤をPEG-IFNα-2b→PEG-IFNα-2a→PEG-IFNα-2bと変更させて治療したところ特異なウイルス動態を示した一例を経験したので報告する。 症例は44歳、男性。ウイルス遺伝子型は1bであった。はじめにPEG-IFNα-2b+リバビリンにて治療を開始したところ、ウイルス量(...
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- グルカゴン投与により低血糖が誘発されたインスリノーマの一例
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立花 雄一(九州大学病院 肝臓膵臓胆道内科)
症例は67歳男性.主訴は意識消失発作.平成20年健診の胃透視検査で異常を指摘されたため,上部消化管内視鏡検査を施行.検査の前処置としてグルカゴンを筋注された.検査中は問題なかったが,検査後突然意識消失.血糖値20mg/dlと著明な低血糖を認めた.低血糖の原因精査のため当科紹介.CT検査にて膵頭部腫瘤,血液検査でインスリン高値が指摘され,インスリノーマを疑われ入院となった.入院時,身長152cm,体...
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- FICE併用拡大観察における大腸腫瘍性病変,非腫瘍性病変の鑑別
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松坂 浩史(原三信病院 消化器科)
【目的】大腸pit pattern診断が腫瘍,非腫瘍の鑑別に有用である事は多数報告されている.佐野らはNBIで大腸病変を診断するにあたり,腺管周囲を取り巻く網目状血管に注目しCapillary pattern分類(佐野分類)を提唱しており,腫瘍,非腫瘍の鑑別において色素内視鏡とほぼ同等の95.3%の正診率であったと報告している.今回われわれはFICE(Flexible Spectral Imagi...
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