セッション |
検索結果は199件です。
- 術前診断が困難であった総胆管原発悪性リンパ腫の1例
-
尾崎 徹(済生会熊本病院消化器病センター)
症例は80歳女性。平成19年11月頃より37度台の微熱を認めるようになったため近医受診、腹部超音波検査にて胆嚢腫大を指摘され、当院紹介となった。血液生化学検査では軽度の炎症反応亢進とLDHの上昇を認め、腹部超音波検査および超音波内視鏡検査では胆嚢頚部と下部胆管の著明な壁肥厚が認められた。腹部CT検査やMRCPの所見と総合し、胆嚢頸部癌と下部胆管癌の合併を疑い、診断確定のために内視鏡的逆行性膵胆管造...
第093回九州支部例会 >
- 上行結腸癌を合併した早期十二指腸副乳頭部癌の1例
-
尾崎 徹(済生会熊本病院消化器病センター)
76歳男性。40年前に直腸癌、5年前に胃癌の既往あり。平成20年4月、近医にてスクリーニングのために上部消化管内視鏡検査を施行したところ、十二指腸第2部に隆起性病変を認め、生検にて腺癌と診断されたため当院紹介となる。内視鏡検査および低緊張性十二指腸造影では、病変は十二指腸副乳頭部に15mm大の乳頭状隆起性病変として認められ、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)では副膵管開口部の途絶所見を認めたこと...
第093回九州支部例会 >
- 内視鏡生検後出血症例の検討
-
坂田 玄太郎(大腸肛門病センター 高野病院)
【はじめに】内視鏡生検後に止血処置および輸血を要した重篤な出血症例の検討を行った。【症例1】55歳男性。潰瘍性大腸炎で治療中。特定疾患申請目的で、S状結腸内視鏡検査、生検施行。左側大腸炎型で、軽度の再燃状態(Matts grade2)。脳梗塞で血流改善薬内服。翌日下血のため入院。入院後、活動性出血はみられなかったが、Hb7.7g/dlに低下(生検前Hb15.2g/dl)のため、内視鏡施行。直腸生検...
第093回九州支部例会 >
- 75歳以上の高齢者におけるアスピリン、NSAID消化管傷害の現況と対策
-
末廣 剛敏(新中間病院 外科)
【はじめに】高齢者社会が進むにつれ低容量アスピリン製剤やNSAIDS投与症例が増えその副作用が問題となっている。当院は周囲に多くの老健施設や老人ホームが点在する一般100床療養型50床の中規模病院である。当院における75歳以上の高齢者におけるアスピリン、NSAID消化管傷害の現況と対策について報告する。【対象】2007~2008年の2年間の胃内視鏡検査1793例を対象とした。内視鏡所見は潰瘍、びら...
第093回九州支部例会 >
- 低βリポ蛋白血症に合併した非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の1例
-
本田 浩一(大分医療センター)
(はじめに)原発性低脂血症のうち、家族性低βリポ蛋白血症は常染色体優性遺伝を示す遺伝的疾患であり、脂肪肝を合併することがよく知られている。今回、我々は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を合併した低βリポ蛋白血症の1例を経験したので報告する。(症例)25歳、男性。(現病歴) 高校生のころからALT値が 100 IU/L以上あり、H13年6月(18歳時)に当科を受診し、脂肪肝と診断された(AST 4...
第093回九州支部例会 >
- 診断に苦慮した大腸アメーバ赤痢の1例
-
鶴岡 ななえ(佐賀大学 消化器内科)
【症例】36歳男性。既婚。7月中旬頃より風邪気味であり、時折1回/日程度の下痢を自覚していたため、市販の風邪薬などを内服していた。9月上旬頃には1日5~6回の水様下痢を認めるようになり近医を受診し、LVFXを処方された。その3日後位より下血を伴うようになったため、別の病院を受診したところAMPCを処方された。しかしその後も症状改善認めず平成20年10月18日大腸内視鏡検査を施行したところ、潰瘍性大...
第093回九州支部例会 >
- 大動脈腸管瘻の1例
-
淀江 賢太郎(福岡県済生会福岡総合病院)
症例は70歳代男性、主訴は吐血。平成17年に腹部大動脈瘤にて人工血管置換術(Y-graft)を施行された後、人工血管感染にてグラフト抜去および腋窩-両側大腿動脈バイパス術を施行された。平成19年には右総腸骨動脈小腸瘻にて右内外腸骨動脈結紮と小腸切除を施行され、自宅療養されていた。平成20年新鮮血の吐血とタール便あり、当科入院となる。なお同様の出血を以前にも認めており上部消化管内視鏡検査など受けるも...
第093回九州支部例会 >
- ダブルバルーン小腸内視鏡検査にて観察しえた狭窄型虚血性小腸炎の1例
-
山田 真梨子(九州大学大学院 病態制御内科学)
症例は78歳,女性.60歳代に狭心症,高血圧症,糖尿病の既往あり.2008年9月11日突然の腹痛の後,悪心・嘔吐が出現.前医にて経口小腸X線検査を施行したところ,回腸に腸管狭窄を認めた.9月30日小腸狭窄の原因検索・加療目的にて当科入院となった.NSAIDの服用歴はない.腹部CT検査にて骨盤内左側の小腸に壁肥厚と口側腸管の拡張が認められた.有意なリンパ節腫大を認めず.大腸内視鏡検査・経肛門的ダブル...
第093回九州支部例会 >
- 当院における緊急内視鏡に対するチーム医療体制
-
山之内 健伯(熊本市医師会 熊本地域医療センター)
消化管出血に対する止血術をはじめとして、異物除去、急性胆管炎に対する胆道ドレナージ等、緊急内視鏡は重要な役割を果たしている。昨今の医療事情を鑑みると緊急内視鏡に対応できる医師を育成するトレーニングシステムが必要である。当院では緊急内視鏡に対応する医師は、腹部超音波、上・下部消化管内視鏡検査を習得していること、内視鏡的止血術ができること、内視鏡技師・看護師の助手を経験することで処置具の種類から特性を...
第093回九州支部例会 >
- ダブルバルーン小腸内視鏡検査にて診断し得たサイトメガロウイルス腸炎の1例
-
金山 兼司(九州大学 病態制御内科学)
症例は60歳、男性。平成19年12月多発性骨髄腫のため骨髄移植を施行された。平成20年8月より下血を繰り返し、Hb 4.5g/dlと高度の貧血を認めた。出血シンチにて小腸出血が疑われ、同年11月精査目的にて当院紹介入院となる。カプセル内視鏡検査施行し上部小腸に明らかな異常を認めなかったが、全小腸の観察はできなかった。経肛門的ダブルバルーン小腸内視鏡検査(DBE)では中部から下部回腸に打ち抜き様の深...
第093回九州支部例会 >
- 診断に難渋した腹膜炎の一例
-
小牧 祐雅(鹿児島市医師会病院 消化器内科)
症例は69歳女性. 平成20年10月より腹満自覚し, 前医で腹水貯留を指摘され, 利尿剤内服で治療開始. 11月になりコントロール不良となり, 精査目的で当科紹介入院. 入院時血液検査ではCRP 12.4 mg/dl・CA125:1197 U/mlと上昇を認めた. 腹部エコー検査では腹水が大量に貯留していた. CT検索では両側胸水を認めるものの肺野に異常陰影はなく, 腹膜肥厚・腸間膜や大網の濃度上...
第093回九州支部例会 >
- 肝狙撃生検により退形成膵管癌の肝転移と考えられた一例
-
火野坂 淳(熊本セントラル病院消化器内科, 久留米大学内科学講座消化器内科部門)
症例は62歳男性、上腹部痛を主訴に当院受診。腹部CTにて膵頭部にhypovasucularな腫瘤を認め、肝左葉にring like enhancementを示す転移性腫瘍を認めた。組織型決定のため、肝狙撃生検を施行し、大型で異型な核を有する腫瘍細胞や紡錐形細胞の腫瘍細胞の増殖を認め、多核の巨細胞も認めた。免疫染色にてEMA陽性、ビメンチン陰性、LCA陰性であり、退形成性膵癌の肝転移と考えられた。G...
第093回九州支部例会 >
- Stage IV胃癌に対する抗癌剤治療の変遷
-
奥山 稔朗(福岡市民病院 外科)
【目的】新規抗癌剤レジメンの確立と適用により、切除不能胃癌治療の選択肢が広がってきた。今回、適用抗癌剤の時代的変化に応じて予後を解析し、Stage IV胃癌に対する癌化学療法の進歩を明らかにした。【対象と方法】過去17年間に経験したStage IV胃癌100例を前期(1989~98、 51例)、中期(1999~2002、25例)、後期(2003~05、24例)に分類し、各期間の予後および臨床病理学...
第093回九州支部例会 >
- 無症状で発見された膵動静脈奇形の1例
-
小倉 芳人(国立病院機構 南九州病院 外科)
【はじめに】近年、画像診断機器の進歩に伴い膵動静脈奇形(以下AVM)の報告例は増加している。その多くは消化管出血や腹痛といった症状にて発見されることが多いが、時に無症状にて発見されることもある。今回我々は、胆嚢の精査中に偶然発見された膵AVMを経験したので報告する。【症例】症例は75歳・男性。今まで腹部CT検査を受けたことはなかった。2008年4月肝機能障害の精査を勧められ当院受診した。腹部CTに...
第093回九州支部例会 >
- 吐血を契機に発見された胆嚢十二指腸瘻の一例
-
迫口 太朗(中津市立中津市民病院 外科)
【はじめに】今回、我々は吐血を契機に発見された胆嚢十二指腸瘻の一例を経験したので報告する。【症例】80歳代の男性。多発性脳梗塞にて前医に通院し抗凝固剤を内服中であった。吐血を主訴に前医受診、上部消化管出血の診断で当院緊急入院となった。緊急上部消化管内視鏡検査にて、十二指腸球部下壁に約2cm大の黒色調の隆起性病変を認めた。同部位からの出血と診断し、アルゴン焼灼にて止血術を行った。第4病日に再び内視鏡...
第093回九州支部例会 >
- 腹腔内腫瘤を指摘されEUS―FNAにて扁平上皮癌リンパ節転移と診断された原発不明癌の一例
-
麻生 暁(九州大学 病態制御内科学)
【症例】71歳女性【主訴】腹部違和感【病歴】腹部違和感主訴に前医受診、高CEA血症とCTで膵頭体部移行部に接し5cm大の腫瘤を認めた。膵腫瘤、GIST、リンパ節転移等が考えられ、全身検索にて下行結腸脾彎曲部に2cm大の0-IIc(adenocarcinoma)を認めた。部位的に大腸癌の所属リンパ節とは考えにくいため、組織診断確定のためEUS-FNA目的に当院紹介入院となった.【入院後経過】入院後4...
第093回九州支部例会 >
- 胆道内発育型肝細胞癌の1例
-
和田 幸之(国立病院機構 九州医療センター 肝胆膵外科・臨床研究部)
肝細胞癌(以下HCC)が胆管内に発育する胆道内発育型HCCは比較的まれな病態である。今回我々はこの胆道内発育型HCCを経験したので報告する。 【症例】61才、女性。【主訴】上腹部痛、黄疸、発熱。 【現病歴】08年9月発熱、上腹部痛を認め某医受診したが、10月精査目的で某病院紹介。入院精査にて肝左葉の5cmの胆管細胞癌が左右肝管合流部から総肝管まで浸潤し、肝門部及び膵背部リンパ節転移疑いと診断され...
第093回九州支部例会 >
- 経過中に肝腫瘤を合併した自己免疫性肝炎(AIH)の一例
-
馬場 崇徳(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は37歳女性。平成19年6月より食欲不振が出現。7月中旬より皮膚黄染に気付き、近医より紹介入院となる。AST 1168、ALT 1081と著明な肝障害を認め、T-Bil 13.1、D-Bil 9.9と上昇し、PT 59%と延長していた。当日よりステロイドパルス療法(ソルメドロール 1000mg)を3日間行った。その後、抗核抗体160倍、IgG 2081が判明し、肝生検にてロゼット形成を伴う激し...
第093回九州支部例会 >
- 先天性総胆管拡張症術後の膵内遺残胆管に発生した胆管癌の1例
-
楠元 英次(国立病院機構 九州医療センター 肝胆膵外科・臨床研究部)
近年、先天性総胆管拡張症(以下CBD)術後の膵内遺残胆管に発生した胆管癌の報告が散見されるようになっている。今回我々は、繰り返す胆管炎から肝内結石併存肝膿瘍+DICをきたして紹介されたCBD術後5年目に膵内遺残胆管癌を認めたため、拡大後区域切除+膵頭十二指腸切除を同時に施行した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。【症例】46才、男性【既往歴】03年6月某病院にてCBDに対して肝外胆管切...
第093回九州支部例会 >
- 胆嚢摘出後の遺残胆嚢管に発生した胆嚢管癌の1例
-
和田 幸之(国立病院機構 九州医療センター 肝胆膵外科・臨床研究部)
今回我々は大腸癌に対して右半結腸切除、胆嚢ポリープに対して胆嚢摘出を同時に施行されたが、その遺残胆嚢管に発生した胆嚢管癌の1例を経験したので報告する。 【症例】73才、男性 【主訴】全身倦怠感、黄疸 【既往歴】95年2月大腸癌に対して右半結腸切除と胆嚢ポリープに対して胆嚢摘出。68才 前立腺癌に対してホルモン療法。【現病歴】08年9月全身倦怠感のため某医受診し黄疸と高度肝機能障害を指摘され、翌日...
第093回九州支部例会 >
|