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021 消化器症状の成り立ちに関する検討:食後愁訴症候群の症状を中心に
稲森正彦(横浜市立大学消化器内科)
【目的】2006年のRomelll基準にて食後愁訴症候群(以下PDS)の概念が公表されたPDS症状は短絡的に胃排出遅延と結び付けられがちであるが実際は胃貯留能知覚過敏などと複雑に関係している.また治療における酸分泌抑制薬の関与は興味深い研究課題である.今回PDS患者の胃排出能の知見及び臨床経過また上部消化管内視鏡施行患者の症状と内視鏡所見をあわせPDS症状の成り立ちにつき考察したい.【方法】(1)...

第94回日本消化器病学会総会

022 Functional dyspepsia(FD)患者の症状重度と胃機能心理的偏倚の関連性についての検討
中田浩二(東京慈恵会医科大学外科学消化器外科)
機能性ディスペプシアの病態は胃機能異常(排出遅延適応弛緩障害内臓知覚過敏)と心理的偏衙に二大別される.FD患者の症状重度とこれらの病態との関連性を調べることは診断基準を満たす症状を有していても均一ではなく多様な病態の患者が混在するとされるFDの治療戦略を立てる上でも重要である.FDは日髄床でしばしば遭遇する” common disease”であることから日常診療に適用可能な非侵襲的で簡便な病態診断...

第94回日本消化器病学会総会

023 機能性ディスペプシアにおける飲水超音波検査を用いた治療指針
幡有(北海道大学大学院消化器内科学)
機能性ディスペプシア(functional dyspepsia以下FD)の病態評価として飲水超音波検査を開発した.この飲水超音波検査は超音波法と飲水テストを同時に施行する検査で近位胃を中心に観察して適応性弛緩ならびに知覚排出能を同時に評価することが可能である.飲水超音波検査は低侵襲で検査時間が約20分と外来検査として応用可能である.飲水超音波検:査の方法は6時間以上の絶飲食で仰臥位を基本として同じ...

第94回日本消化器病学会総会

024 Diabetic gastroparesis患者における胃運動機能評価とmetabolic syndromeおよび血糖の影響について
曽我部正弘(阿南医師会中央病院内科)
【目的】糖尿病患者での血糖コントロール不良症例や罹患期間の長い症例では胃運動機能障害が認められることが多いことは知られている.胃運動機能障害は自律神経障害の一つとしてとらえられてきたが最近では血糖などのmetabolic factorが胃運動の重要な役割をはたしていることが報告されている.また食生活の偏りや運動不足によるmetabolic syndrome(以下MS)患者の増加に伴い虚血性心疾患や...

第94回日本消化器病学会総会

025 食道癌におけるアダプター分子Shcの発現とTyr317のリン酸化状態
宮健(香川大学医学部消化器・神経内科)
【目的】Shcは癌遺伝子Srcとホモロジーを持ちさまざまな刺激に応答しチロシンリン酸化を受けるアダプター分子の1つである.現在まで種々の癌細胞株においてShcのチロシンリン酸化が追撃していると報告されているが食道癌において詳細な報告はない.そこで食道癌におけるShcの発現とTyr317のリン酸化状態について解析した.【方法1 Shcの発現解析のために食道癌の細胞株(KYSE70KYSE30)さらに...

第94回日本消化器病学会総会

026 microRNA205.10aは食道扁平上皮癌に特異的である
井上直樹(長崎大学医学部第二内科)
【目的】現在までヒトで500種類以上のmicroRNA(miRNA)が発見され発癌や癌の悪性度におけるmiRNAの関与が明らかになりつつあるが食道癌のmiRNAプロファイル解析に関する報告は少ない.本研究では食道扁平上皮癌で特異的な発現様式を呈するmiRNAを同定することを目的とした.【方法1研究1:ヒト高分化型食道扁平上皮癌株であるOE21TE10とヒト不死化正常食道扁平上皮由来細胞HetlAか...

第94回日本消化器病学会総会

027 食道上皮内癌におけるHuman papillomavirus感染の検討(第二報)
吉田武史(北海道大学消化器内科)
【目的】食道癌とHPV感染に関する既報をみると多くは進行癌が対象で上皮内癌や異形成を対象とした報告はほとんど無くまた飲酒・喫煙などの他の危険因子と合わせた検討がされていない.今回食道癌特に上皮内癌症例におけるHPV感染の有無を明らかにし臨床病理学的に検討を行った.【対象】2002年1月から2007年1月までの期間に当診療部にてEMR施行された食道扁平上皮癌症例のうち上皮内癌(m1)50例および当院...

第94回日本消化器病学会総会

028 食道癌肉腫の臨床病理学的検討と肉眼形態に関する病理組織学的考察
千野修(東海大学消化器外科)
【目的】食道のいわゆる癌肉腫は癌細胞由来で間葉系様紡錘形化細胞と上皮性の癌腫が移行像をもって混在する腫瘍である.隆起型を呈し比較的浅い深達度での発見が多い食道癌肉腫10例を経験したので臨床病理学的特徴を検討した.また病理組織学的および免疫組織学的手法を用いてその肉眼形態について検討した.【対象と方法】対象は2006年までに扱った食道癌肉腫10例.臨床病理学的検討とともにAzan染色Type IV ...

第94回日本消化器病学会総会

029 当院における中・下咽頭表在癌の診断と治療
松橋保(秋田大学消化器内科)
【目的】近年拡大内視鏡や狭帯域内視鏡(narrow band imaging=NBI)の開発によりこれまで発見できなかった中・下咽頭表在癌の内視鏡的診断・治療例が報告されるようになった.当院でもハイリスク症例の上部消化管内視鏡検査時には中・下咽頭の観察を行っておりその診断・治療成績を報告する.【方法】平成18年11月1日から平成19年10月31日までの1年間に当院で上部消化管内視鏡検査を施行された...

第94回日本消化器病学会総会

030 拡大内視鏡観察による表在食道癌の深達度診断
金子佳史(石川県立中央病院消化器内科)
【目的】食道癌の内視鏡診断は「出来るだけ早期に発見すること深達度診断を的確に行うこと」が強く求められている.今回は表在食道癌の拡大内視鏡観察による深達度診断能を評価し問題点を明らかにする.【対象】2005年4月~2007年9月に表在食道癌と診断され扁平上皮乳頭内ループ状血管(以下IPCL)拡大観察を行った30症例39病変について検討した2006年8月遅りNBIを併用した. IPCLは井上らの分類に...

第94回日本消化器病学会総会

031 下部食道表在腺癌のNBI酢酸併用拡大内視鏡像の検討
田中匡介(三重大学光学医療診療部)
【背景】1.5%酢酸前処置後に拡大内視鏡観察を行うと従来半透明である粘膜表面が白色化し粘膜表面の微細構造の観察が容易となる我々はこの内視鏡観察法を酢酸法とし胃および下部食道病変の質的診断・境界診断への有用性を報告してきた.そして最近ではNarrowBand Image(NBI)と酢酸塩の併用により表面パターンがより鮮明となることが判明している.【方法】2005年8月より2007年8月までに当科でN...

第94回日本消化器病学会総会

032 表在型食道腺癌の臨床病理学的検討
大高雅彦(山梨大学第1内科)
【目的】Barrett食道癌の急激な増加が欧米で問題となっている.本邦でもSSBEへの関心から表在癌の特徴が報告されてきた.今回自験7例の表在型食道腺癌を臨床病理学的に検討しその特徴を明らかにする.【方法】2007年10月までの食道表在型腺癌の自検例7例.EMR/ESD 3例ESD後追加手術例1例手術例3例.平均年齢58.8歳全例男性【結果】発見契機は自覚症状なし5例燕口困難2例胸やけ1例.内視鏡...

第94回日本消化器病学会総会

033 切除例からみた食道胃接合部癌(腺癌)の時代的変遷
草野央(国立がんセンター中央病院内視鏡部)
く目的〉近年本邦ではH.Pylor感染率の低下慢性胃炎による胃癌の質的変化また逆流性食道炎の増加によるBarrett食道(癌)の発生率の増加が予測される.そこで我々は当院における外科的ならびに内視鏡的治療がなされた全胃癌を対象にその時代的変遷から胃癌の質的変化中でも食道胃接合部癌について検討した.〈対象と方法>1962年6月~2005年12月に当院で外科的内視鏡的に切除された食道胃接合部癌胃癌計1...

第94回日本消化器病学会総会

034 Low grade Barrett上皮は治療対象とすべき
岩田貴(徳島大学外科学)
【目的】Barrett食道癌の診断でBarrett上皮を早期に発見しその悪性度を早期に判定することは治療のタイミングと術式決定のための指標となる.しかし胃腸上皮化生が食道胃接合部を乗り越えて下部食道に連続する場合H-E染色単独ではBarrett上皮と鑑別困難なことがある.MTA1はdysplasiaからcarcinomaさらにmetastasisまでの変化に段階的に強発現し腺癌の悪性度を示す指標の...

第94回日本消化器病学会総会

035 肝細胞癌におけるグリピカン3の分子生物学的解析~MMPsおよびWntシグナル分子との関連について~
阿久津典之(札幌医科大学内科学第一講座)
【背景】近年細胞表面ヘパラン硫酸プロテオグリカンであるグリピカソ3(GPC3)が肝細胞癌で発現が充進していると報告されている、また肝癌患者の血清中にも発現が認められることより本来膜タンパクであるGPC3が血清にも分泌されていることが分かり腫瘍マーカーとしての有用性が報告されている.しかしGPC3が血清中で放出されるメカニズム分泌蛋白として腫瘍に及ぼす影響に関しての報告はなく今回我々はproteas...

第94回日本消化器病学会総会

036 肝癌における癌蛋白ガンキリンの役割
楳村敦詩(済生会吹田病院・消化器科)
【目的】ガンキリン(GKN)はヒト肝細胞癌でRbやp53の不活化に関わる癌遺伝子である(Higashitsuji H et al. Nat MedCancer Ce皿)本研究の目的は肝癌切除標本におけるGKNの発現と臨床的指標・生命予後との関係を明らかにしin vitroでGKN発現抑制の効果を検討することである。【方法】免疫組織化学的方法(IHC)で43例の肝癌切除標本におけるGKNの発現を検討...

第94回日本消化器病学会総会

037 肝細胞癌における540種類のサイトカインを搭載した蛋白アレイによる網羅的解析
谷丈二(香川大学消化器神経内科)
【目的】肝癌進展過程において種々のサイトカインの発現異常が報告されている.しかしながら肝癌においてタンパクレベルで増強・減少するサイトカインの網羅的な報告はない.そこで慢性肝炎肝硬変と比較し肝癌において特異的に発現する分子の同定を540種類のサイトカインを搭載した蛋白アレイを用いて解析し肝癌において特異的に変動する分子を同定し今後肝癌にとって有効な分子標的治療薬になり得るかの可能性を検討した.【方...

第94回日本消化器病学会総会

038 肝組織内微量金属元素の定量と画像解析を用いたC型肝細胞癌発癌メカニズムの検討
木下秘我(神戸大学肝胆膵外科)
(目的)近年C型肝炎による肝線維化や発癌過程において微量金属元素の関与が報告されている.しかしこれらの微量金属元素の組織内分布含有量についてはほとんど検討がなされていない.そこで肝組織内微量金属元素の含有量を定量するとともに放射光を用いた二次元の含有データーを光顕組織画像と対比することで発癌の過程にある肝組織の微量金属元素の組織内分布パターンを解析した.(方法)正常肝(n=3)C型肝硬変(n=9)...

第94回日本消化器病学会総会

039 網羅的DNAコピー数解析による肝細胞癌における癌関連遺伝子の同定
安居幸一郎(京都府立医科大学消化器内科学)
【目的】肝細胞癌(HCC)の発生・進展に関与する遺伝子を明らかにすることを目的に高密度オリゴヌクレオチド・アレイを用いてHCCに生じたDNAコピー数変化を網羅的に探索し特定の染色体領域に生じた新規の遺伝子増幅およびホモ欠失の検出とそれらの標的遺伝子の同定を行った.【方法】HCC細胞株を対象にGeneChip100K(または250K)アレイ(Affymetrix社)を用いてDNAコピー数を定量した....

第94回日本消化器病学会総会

040 γδT細胞をアジュバントとした肝癌に対する樹状細胞ワクチン療法の基礎的検討
榊原充(大阪大学消化器内科学)
【目的】樹状細胞(DC)ワクチンは生体内で抗腫瘍免疫を誘導するのに有用で肝癌でもその治療効果が期待される.しかし未成熟なDCを直接肝癌内に投与しても抗原を食食し成熟して抗腫瘍免疫を誘導しうるかは明らかではなくうまく成熟できずに免疫寛容を誘導する可能性もあるそこでDCを強く活性化させることが知られるyδT細胞(yδT)をアジュバントとして用いDCに癌抗原を取り込ませると同時に成熟させ抗腫瘍免疫誘導に...

第94回日本消化器病学会総会